何周やっても気づかないことが、教える途端に見えてくる
世の中では「教材は繰り返しやりましょう」ってよく言われます。1周目で気づかなかったことに、3周目や5周目で気づいていく、という話です。
これはこれで正しいと思うんですよね。実際、自分がやり込んだ教材でも「この単語、この公式問題集に入ってたんだ」とか「このテスティングポイント、もう入ってたんだ」みたいな発見がしょっちゅうあります。
ただ、僕は教えると、その「何周もやる」とは全然違うなと思っていて。
だから、その教材で数時間語れるくらいになっていないと、なかなか教えるのは難しいと思うわけです。
『TOEIC L&R TEST 文法特急』の whose で「ん?」と立ち止まった
僕は現在、『文法特急』と「ラジオ英会話」を使って授業っぽいことをやっています。『文法特急』は YouTube のメンバーシップで、「ラジオ英会話」は Spotify で無料配信という形です。
正直、僕は準備しすぎると収録まで行かなくなるタイプなので、できるだけサッと撮るんですよ。でも説明していると「あれ?」ってなる部分が出てくるんですね。
『文法特急』なんて2009年から、改訂も挟みつつ何度も取り組んでおり、「もう疑問点はないだろう」と思っていました。それでも意外とあるんです。
最初に「うん?」と思ったのが、whoseでした。Customers whose shipments have been delayed. という一部なんですが、意味も文法もわかるんです。
ただ、whoseをどういう意識で動かしているのか。問題には答えられるけど、いざ伝えようとすると微妙にできないんですよね。
学習者に伝えるために、大西メソッドを参照して学びが深まる
YouTube のメンバーシップでは、まず精読をして、それから音読をやっています。
精読はイメージがわかるんです。先行詞があって、whoseで後ろに名詞を続けて「その人の何々に」と理解していく、というのはわかる。
音読のときは、できるだけ大西メソッドを取り入れようとするんです。だから「whose を大西先生はどう説明しているかな」と参照するわけですね。
そうするとやっぱり学びが深まるんです。『総合英語FACTBOOK』を見たり、『一億人の英文法』を見たり、「ラジオ英会話」を参照することもあります。
アウトプット先がなかったら、ここまで深まらなかった
「ラジオ英会話」のほうも、僕はおびただしい量のメモを「サブノート」に書いています。
ダイアログの中で大西先生が説明しているところもあれば、説明していないところで「僕はこういうことを意識してストックしておきたいと思いました」とシェアしたりしているんですね。
そうやっていると、ふと思うわけです。「この単語はどういうニュアンスなんだろう」とか「コアイメージを大西先生は提示していたかな」とか。それで調べる。
だって『文法特急』も正解は出せるし、「ラジオ英会話」も内容はわかっている。それなら別に学びを深めなくてもいいわけです。
でも伝えるとなったら、疑問点がないように説明していくことになる。だからなんだかんだで、教える人ほど学びが深まるよなという気づきでした。
まとめ
「教えるくらいまでやり込もう」と、実際に教えるのとは、正直まったく違うと思っています。伝える相手がいるからこそ、僕はまだ気づけていなかったことに気づけている気がします。
- 何周も解いた教材でも、教えようとすると気づいていないことが出てくる
- どの角度から質問されても答えられる状態を目指すと、学びの前のめり度が変わる
- 音読では大西メソッドを参照し、『総合英語FACTBOOK』や『一億人の英文法』で調べて深めている
- アウトプット先があるから学びが深まる。伝える相手がいることが大きい


