「思ったより」は感想とセットで使うから、瞬時に言いたい
「思ったより面白い」「思ったより長い」。日本語では本当によく使いますよね。
たとえば映画の感想を聞かれて「思ったより面白かったよ」とか、長い映画なら「思ったより長かったよ」とか。
これって感想と一緒に使う分、瞬時に言えるようにしたいんですよね。
だからこそ、この「思う」という言葉に対して、どういう英語を使えばいいのかを一度整理しておきたいと思いました。
thinkは「万能選手」。でも悪いところばかり言われても困る
今回のメインテーマは、皆さんおなじみのthinkです。よく知っている動詞だと思いますが、使いこなせているでしょうか。
この番組で大西先生は、thinkを「幅広く思考を表す万能選手」と話されています。私たちが「思う」と言いたいとき、基本はthinkが使える、という意味なんだと思います。
日本人はみんな「私、思います」の感覚でI thinkと言いますよね。英語の参考書でも「日本人はI thinkを使いがち」とよく書かれている印象があります。
でも、使いがちならそこから、じゃあ他にどう使えばいいのかを教えてくれたらいいのに、と私は思うんです。
悪いところばかり言われても、正直困っちゃうじゃないですか。
意外と言えないのが、think aboutとthink of
そこで私が共有したいのは、意外とこれ言えないんじゃない?というところです。それがthink aboutとthink ofですね。
この2つは日本語の訳語で考えるより、後ろの前置詞をよく見てあげるといいんです。
aboutは「その周り」なので、ぐるぐると頭を回して考えるイメージ。「思う」というより「考える」に近い感じです。
一方、ofは後ろに情報をつなげるだけの役割なので、「思いつく」という訳語が当てられるんじゃないかと思います。
I'm thinking about it.のときもあれば、I'm thinking of it.のときもある。自分が表したい状況によって、aboutとofを使い分けるわけです。
ここで「思う」という日本語が先に頭にあると、続く前置詞が出てこない可能性があります。だからthink about、think ofまでセットで覚えておくといいと思います。
「思ったより」はthan I thoughtで言える
さて、冒頭の質問。「思ったより」を英語で何と言うか。これは予測がつく方、聞いたことがある方も多いと思います。
「思うより」がthan I think、「思ったより」がthan I thoughtですね。
「〜よりも」のthanは、きっと中学校で必ずやったはずです。それを使って、自分が思ったことと比べて、と言いたいので、thanの後ろにI thinkを置いてあげるわけです。
たとえば「思ったより面白かった」なら、The movie was more interesting than I thought.。「授業が思ったより長かった」なら、The class was longer than I thought.。
これをいちいち英作文して、「思ったより」だからI thinkで、私だからIで、比べてるからthanで……と組み立てると、かなり時間がかかります。
結局その場では、It was interesting.やIt was long.で終わってしまいがちなんですよね。それでも通じてしまうんですよ、いかんせん。
だからこそ、感想を言えるときにそのまま使えるフレーズとして、than I think、than I thoughtをまるごと覚えておくといいんじゃないかなと思いました。
聞き慣れないmake forを、makeとforに分けて考える
ここからは、該当レッスンの中で私が使ってみたいと独断と偏見で選んだ表現を紹介します。それがmake forです。
makeもforも知っているのに、組み合わさると聞き慣れない。どういう意味になると思いますか。私自身あまりに馴染みがなくて、このレッスンを通して定着を促している感じです。
レッスンの中では「何かになる」「生み出す」という意味だと説明されていました。でも、そう無理に暗記しても覚えられないので、makeとforに分けて考えるといいと思うんです。
makeは力を加えて作り上げる。forはその方向に向かっている。leave forという言い回しを聞いたことはありませんか。I'm leaving for Sendai.で「仙台に向かっています」ですよね。
だからA makes for Bは、Aが力を加えてforの方向に向かって生み出していく、と考えられるんじゃないでしょうか。
例文があると分かりやすいので、私はChatGPTに聞いて出してもらいました。Regular practice makes for steady progress.。これ、すごくいい英文じゃないですか。
定期的な練習は着実な上達につながる。まさに英語学習でも言えることですよね。
regular practiceが力を加えて、その成果としてfor以降のsteady progressに矢印が向いていく。そんなイメージで捉えておくといいと思います。
日本語訳に縛られてはいけない、という学び
もう1つ例文を見てみましょう。Heavy rain made for a difficult drive home.。
「なる」「生み出す」という訳語は出てきませんが、右向きの矢印のイメージで捉えると、大雨があったせいで帰りの運転が大変だった、と言えます。
今は例文をぱっと出せる時代なので、自分にぴったりの例文を作ったり、音読・暗唱したりすると、ああこういうことか、と腑に落ちますね。
これは大西先生がずっとおっしゃっていることですが、日本語訳に変えた途端に、その感じが消えちゃうんですよね。
もちろんラジオという性質上、言葉で伝えるしかないので、「なる」「生み出す」はあえて訳として提示しているだけです。
だからそこに縛られてはいけない。これが、make forから得られた私の学びでもありました。
まとめ
「思ったより面白い」を即答できるかどうかは、小さなことに見えて、感想を口にできるかどうかを分ける気がしています。than I thoughtやthink about / think of、そしてmake for。訳語で覚えるより、前置詞や矢印のイメージで捉えるほうが、私にはしっくりきました。
- 「思ったより」はthan I think / than I thoughtでまるごと覚えておくと即答しやすい
- think aboutは「めぐって考える」、think ofは「思いつく」。前置詞ごとセットで覚える
- make forはmakeとforに分解し、for以降に矢印が向かうイメージで捉える
- 日本語訳はあくまで手がかり。訳に縛られず、英語の感覚で覚えていきたい




