動きのlisten、頭に入るhear
今日はラジオ英会話のレッスン123、知覚を表す動詞のhearとlistenを中心に話をしていきます。
前回、lookとseeを扱いました。どちらも「見る」と訳されますが、目を向けるという動き自体がlookで、見て頭に入ってくるのがseeという関係があるんですね。
今回のhearとlistenも、これと同じことが言えます。
耳をそちらに傾ける、向けるという動き自体がlisten。そして聞こえたものが頭に入ってくるのがhearなんです。
動きがlisten、頭に入るのがhear。動きがlook、頭に入るのがsee。こう並べると、きれいに対応しているのがわかると思います。
前回、I seeという受け答えの言葉を紹介しました。相手の言っていることが見えてわかる、というところから「わかったよ」という意味で使われる言葉です。
実はこれと同じように、I hear youという表現があります。今っぽい日本語だと「それな」とか「わかるよ」という意味なんですね。
seeと同じように、相手の思惑が頭に入ってくる感覚を、I hear youで示すことができるんです。
listen for が持つ「聞き耳を立てる」感覚
さて、今日の本題です。listen toで覚えたものの、その固定観念をちょっと外していきましょう。
listen toというのは、耳を傾けて、どっちの方に傾けているかをtoで示しているだけなんですね。
よく使われるもう一つの組み合わせに、listen forがあります。
これはlook forをヒントにするとわかりやすいんです。look forは「探す」という意味で覚えている人が多いんじゃないかと思います。
動きのlookが、その対象や方向に目を向けてlook forで「探す」になるなら、listen forにも同じように「探す」みたいなニュアンスが出てくると考えられます。
なぜforでそうなるのか。それはforという前置詞が、「向かう」から「求める」へと意味が広がるものだからなんですね。
「英語力アップに向かう」と日本語で言えば、それは英語力アップを求めることと同じだと言えます。だからlook forのほかにも、wait forやhope forといった言い回しがあるわけです。
そう考えると、耳を傾けるlistenにforが組み合わされば、それを求めて耳を傾ける、つまり「聞き耳を立てる」みたいな意味合いになっていくんです。
toじゃなくてforなんだろう、と考えてみる
だからlistenの後にtoが来なくても、驚かないように気をつけてほしいなというのが、今日シェアしたいことです。
基本動詞の使い方を知って、その後に来る前置詞の使い方を知れば、違う組み合わせがあるのはむしろ当然のことなんですね。
listenの後にtoが来てないぞ、と思ったときに、「じゃあlisten forを覚えればいいか」と考えるのももちろん大事です。
でも、じゃあなんでtoじゃなくてforなんだろう。そういうことを考えてみると、英語ともう少し距離が縮まっていくんじゃないかなと思います。
独断と偏見で選ぶ「Like what?」
ここからは、レッスン123の中から、僕が独断と偏見でお気に入りの表現を選んでいきたいと思います。
それがLike what?です。「どんなような」「例えばどんな」と訳されることがある表現ですね。
日本語で話していても、「例えば何?」とか「例えばどんなもの?」ってよく聞きますよね。それを英語で言えるようにするのは結構大事だと思っています。
「例えば」で思い浮かぶのは、たぶん日本で英語を学んできた人ならexampleという言葉じゃないかと思います。
でもI'd like to know some examplesなんて言ったら、ちょっと堅苦しいわけです。give me some examplesでも、文になって大げさな感じがしますよね。
日本語なら「例えば?」って軽いノリで聞くじゃないですか。そのノリで言える表現がLike what?なんです。
これも分解してみましょう。likeは「好き」という意味で覚えている人が多いと思いますが、後ろに名詞を持ってくると、前置詞として「〜のように」という意味で使われるんですね。
だからLike what?は「何のような」が直訳なんです。何のような、つまりどのような、例えば何、と意味が広がっていくわけです。
このlikeを広げていくと、look likeやseem likeという表現にもつながります。「〜のように見える」「〜のように思える」のlikeも、まさにこのLike what?のlikeと同じなんですね。
あとはas withという組み合わせもあります。これは例を出すときに使う硬い表現で、雑誌や新聞を読むときに出てくるイメージです。
as withに出会って意味がわからなくなったときは、このlikeの感じを思い出してもらえるといいんじゃないかと思います。
まとめ
listenの後にto以外が来ても、慌てる必要はありません。今の私は、前置詞ごとの感覚を知っておけば、違う組み合わせにも柔軟に対応できると考えています。
- listenは耳を傾ける動き、hearは頭に入ってくる。lookとseeの関係と同じ。
- forは「向かう」から「求める」へ広がる前置詞。だからlisten forは「聞き耳を立てる」感覚になる。
- toじゃなくてforなんだろう、と理由を考えると英語との距離が縮まる。
- 軽く例を尋ねたいときはLike what?。likeの「〜のように」がその意味を支えている。







