なぜこの2冊を探し続けているのか
世の中で圧倒的に輝いているのは、いわゆる「出る1000」です。
でも、それに挫折してしまったり、やっているのに効果が出ないという話をよく聞くんですね。どうしてだろうと、いつも考えています。
私は大学生を指導することが多いんですが、600点を目指す中で、パート5はある程度できるようにしなきゃいけない。
この「ある程度」は、TOEICをやろうと思ったら誰しもクリアしなきゃいけない部分なんです。
文法もある程度わかるし、語彙問題もある程度攻略する。しかも文法の知識は他のパートでも活かさなきゃいけない。
そう考えたときに、何が一番いいかというと、文法特急とファクトブックの組み合わせなんですね。
文法特急は、解説の手厚さが強い
まずパート5対策の本は、私はこれしかないと思っています。分野別じゃないのが弱点ではあるんですが、それを補って余りあるメリットがあるんです。
出る1000と比べると分かりやすいんですが、まずコンパクトなんですよ。細かい数字はわからないんですが、150問くらいですね。
その中で、パート5で問われるポイントをしっかり学べます。
パート5はざっくり言うと文法問題と語彙問題に分かれます。出る1000は文法問題だけ、つまり半分だけをカバーしている印象なんですね。
でも文法特急は、語彙問題も混じっているんです。パラパラ見ているだけでもすぐ見つかります。
中級編の145ページ、4番の問題は前置詞の問題なんですが、こういう風に語彙をインプットしておくといい、というところまで指導してくれているんですね。
文法特急の良さは、解説の手厚さなんですよ。
もちろんメリットはデメリットにもなります。解説が長いから、解説ばかり読んで英語力が伸びない、ということもあったりする。
でもそこさえ気をつければ、かなり使えます。この前置詞はこの動詞と結びつきがいい、といったことを一個一個丁寧に紹介してくれる。他の問題集は、解説の分量をそんなに割けないですからね。
パート5対策だけで終わらせないこと
この150問で学んだことを、いろんなところで活かしていくんです。ここはちょっと頭を使わなきゃいけない部分です。
例えば、動詞に見えるんだけれども名詞として使う単語が出てきたときに、あ、これ文法特急でやったものだな、としっかり戻っていく。
そうすると、各パートで文法特急でやったことが生きてくるんですね。
決してやっちゃいけないのは、文法特急をパート5対策だけに使うことです。文法の項目ができたからもういいや、とするとすごく損します。
なので解説をしっかり読みつつ、適宜読み返すんですよ。そうすると発見があります。
知識がたくさん増えると管理しきれないじゃないですか。その管理のコツみたいなものが、解説に載っていたりするんですね。
後ろにtoを続けることが多い動詞、という風にコンパクトにまとめれば頭に入りやすくなる。そういう整理ができていくので、おすすめです。
カバーしきれない部分をファクトブックで拾う
ただ、出る1000だろうが文法特急だろうが、ある程度カバーしきれない部分は出てきます。そのときに参照するのがファクトブックなんですね。
新しいからお前言ってるんじゃないか、と思うかもしれません。でも私は毎日読んでいて思うんですが、本当に見やすいんですよ。
もちろん「一億人の英文法」も、面白おかしく書いてあるところが好きな人にはいい。でも、もっとニュートラルでスッと入ってくるものの方が一般受けすると思うんですね。
それはどちらかというと、絶対ファクトブックだなと。しかもいまサードエディションで、改訂するごとに見やすさが上がっているんです。
第3版で特におすすめしたいのは、リーディングのコラムですね。
これを使うことで、文法特急で学んだことを、パート7やリスニングのパート3、4にも生かせるんです。前から理解するとはどういうことなのか、文法の知識を整理していく。
つまり、大量の英文を語順通りに処理していくとはどういうことなのか、それがわかるんですね。
話すためのメカニズムが、読む力になる
そもそもファクトブックは「話すための英文法」と銘打って出されています。話すというのは前から進めていくもので、返り読みはできないですよね。
話すためだから読むには生きないんじゃないか、という意見もあります。そう思う人も多いと思う。でも結局、話すメカニズムがわかれば、読むときにも使えるんですよ。
自分が話す意識を作ることができれば、読むときに予測がつくはずじゃないですか。それをファクトブックで体得していきたいんですね。
だから文法特急は穴埋めで勉強しつつ、そこに出てくる英文をファクトブック方式でも読んでいく。このスタイルが確立すると、めちゃくちゃいいサイクルができます。
ファクトブックはめっちゃシンプルなんですよ。基本文型と修飾のルールさえ理解できれば、かなり文法が整理される。
整理されると音読しやすくなる。音読しやすくなるというのは、英語を処理しやすくなるということなんですね。
私自身、TOEICをやり始めたときはパート5が難しかったし、音読してもなかなか頭に入らなかった。
でも今はかなりスムーズに入ります。ファクトブック方式、大西メソッドで英文を読んで、頭に入れて、その通りスルスルと出せるからなんですね。
まとめ
英語で文法に困っている人には、穴埋め形式はクイズ感覚で成長を実感できるのでおすすめです。私の中では、この組み合わせはもう硬いなという感じがあります。手に取ってみてほしいなと思います。
- パート5対策には、解説が手厚くコンパクトな文法特急が私の一番の推し
- 文法特急はパート5だけで終わらせず、各パートで戻って活かすと生きてくる
- カバーしきれない部分やリーディングは、見やすいファクトブックで拾う
- 話すためのメカニズムがわかれば、前から読む力にもつながる






