なんか怪しいぞ、を英語で言うと
誰かが言ったことに対して、なんか怪しいなと思うことってありますよね。
私のこの放送を聞いてくださっている方の中にも、まだ「こいつ怪しいぞ」と思っている方がいるかもしれません。
これを英語で言うなら、一例として私が挙げたいのが「Something smells fishy.」です。
fishy という言葉に馴染みのない方もいるかもしれません。これは fish、つまり魚に y がついた形で、もともとは「魚の匂いがする」という意味なんです。
そこから転じて、「怪しい」「うさんくさい」という意味になります。
魚の匂いって、いい匂いと思う人もいるかもしれませんが、あまりいい匂いではない、と。そこから怪しいへ広がっていくのは、連想しやすいんじゃないかと思います。
英語は匂いで世界を感じ取っている?
つまり英語は、匂いで世界を感じ取ろうとしている傾向があるんじゃないか。今回、私はちょっと大胆な仮説を出したいと思っています。
日本語だと「なんとなくそう思う」と言えますよね。
英語ではこれを、smell を使って「そう匂う」みたいに表現できるわけです。
そして匂いだけじゃありません。感覚を表す言葉を使って、自分が感じ取っていることを表現するスタイルを英語は持っているんです。
たとえば「That sounds great.」。「それいいね」という意味ですが、これは sound、つまり「聞こえる」という言葉を使っていますよね。
「It feels right.」なら、しっくりくる、という感じ。right はピタッとくる感覚なので、感じ取っているそのままです。
「This soup tastes amazing.」なら、このスープは素晴らしい味がする、つまり「スープ最高」みたいな感じになります。
これらはどれも、目で見て判断しているわけじゃないんですよね。耳とか、舌とか、肌とか、そういうものを通じて判断している。英語はそういう五感の動詞で世界を描いているんじゃないかと思うんです。
「I think」を「It feels」に置きかえてみる
英語で人の意見や印象を伝えるとき、つい「I think」を使っちゃいますよね。私もよく使ってしまいます。
でも、「It sounds like」とか「It feels like」と言うこともできるんです。
もちろん「私はそう思います」と主観を出すことは、日本語でも英語でもできます。
ただそれとは別に、「そう感じられます」「五感でそう感じられます」と表現できることを知っておくと、英語を理解したり使ったりするときのパターンが増やせるんじゃないかと思います。
正直に言うと、私も最初はこういう意識がありませんでした。今回この放送のためにいろいろ調べていたんです。
smell も taste も feel も、そのままの意味じゃないかと思っていました。
でも調べてみると、「自分がこう感じます」ということを smell や taste を使って言えると気づいたんです。だから今回、「匂う言語だ」という提案をさせてもらいました。
外の感覚を通じて、自分の気持ちを語ることができる。これって結構面白いことだなと思うんですよね。
まとめ
あくまで一つの仮説として、こういう考え方もあるね、くらいに感じ取ってもらえたら嬉しいです。smell、taste、feel を、単に匂いや味がするだけの動詞ではなく、世界をどう感じるかを表す仲間として加えてあげてください。
- 「Something smells fishy.」のように、英語は匂いで怪しさを表現できる
- sound、feel、taste など、五感の動詞で印象や判断を伝えられる
- 「I think」を「It feels like」に置きかえると、英語の表現パターンが広がる

