飛び込みで始まった、8年前の出会い
番組の冒頭で、パーソナリティのいつかさんは、ネイルをただの装飾ではなく、その人の考え方や今の状態が正直に出る場所だと話します。第22回のゲストは、7歳と4歳の子どもがいるあかねさんです。
いつかさんとあかねさんの出会いは、2018年7月22日。あかねさんの結婚してすぐ、上の子が生まれる前のことでした。あかねさんは当時をあっという間だったと振り返ります。
そのころ、あかねさんは広島に越してきたばかりでした。仕事が自分の希望通りではなく、少しやさぐれていた時期だったといいます。
もうじゃあ我慢してたことやってやるみたいな感じで。ネイルしたかったからやってみようと思って。
夫に相談すると「いいんじゃない」という反応で、あかねさんはネイルサロンに向かいます。それも予約なしの飛び込みでした。
予約せずに「今行けますか」みたいな感じで行って、なんか入った気がします。
あかねさんはLECTに買い物で来ていて、ネイルサロンがあることを知っていました。わざわざ店を探す気力はなく、家の近くでやっているからという理由で、そのまま入ったといいます。
お店探すような気力はあんまりなくって。偶然あるし、家の近くだし、やってるし、行ってきていい?って。
家族みんなで通う、週末の習慣
最初のネイルから、いつかさんたちはあかねさんの子どもたちの小さいころも見てきました。あかねさんは通い始めてから妊娠がわかり、2019年に上の子が生まれています。
妊娠期間は施術できないこともありましたが、それでもあかねさんは何年も通い続けてきました。いつかさんは、あかねさんの家族の何年間かをずっと一緒に過ごしてきた感覚があると話します。
現在はサブスクを利用していて、夫や子どももネイルサロンに関わっています。あかねさんがサブスクに入ったのは2023年で、下の子が生まれてからでした。
もう家で爪は切っていませんので。
あかねさん一家は、毎週土日の朝一番に家族そろって来店します。その様子は、サロンの他の客の間でも知られているそうです。
この時間被った方はもう子供たちも可愛いし、みんな知ってますよ。
夫も普通にネイルをしていて、一見の客からは「男の人もやってるみたい」と見られることもあると、あかねさんは笑います。
毎週通うのは大変ではないかといういつかさんの問いに、あかねさんは週末のLECTでの買い出しのついでだと答えます。子どもがまだ習い事をしていないため、今は無理なく通えているそうです。
噛み癖と深爪、「戻りたくない」という不安
いつかさんが、あかねさんにとってネイルはどんな気持ちで続けているものかと尋ねると、意外な理由が語られます。
なんか元々噛み癖があったんですよ。子供の頃から。で、深爪めちゃくちゃみたいな感じで。
噛み癖のせいで爪が弱く、もろくなっていたあかねさん。ネイルをしたら変わるかもしれないと思って始めたのが、きっかけの1つでした。
なんかもうないと不安みたいな。また噛みそうと思って。あの頃の爪に戻りたくなくて。
妊娠中や出産直後のネイルができない期間は、自爪の間がとても不安だったといいます。噛むこと自体はなかったものの、ストレスでやってしまう癖への恐れが残っていました。
やってる時は何にも考えてないんですよ。でも終わった後がなんか「ああ残念」みたいな。
あかねさんは、噛む行為を子どもの指しゃぶりに近いものだと表現します。無心で口に運び、精神的に落ち着くような感覚だったのかもしれません。
社会人になってからは、頑張ってやめようとしても難しく、人がいないところではやってしまうこともあったそうです。だからこそ、今はネイルをしていないと不安だと話します。
してないと今不安です。
ジェルネイルを初めてやったのは結婚式のときでした。強くなるし見た目もいいと感じて一時続けたものの、転勤などで新しい店を探すのが面倒になり、一度は途切れていました。
自分の判断で動く人、と見られていた最初の印象
いつかさんは、通い始めのころのあかねさんの印象を振り返ります。ご主人にもまだ会っていなかった時期で、あまり自分を出さないタイプに見えていたそうです。
人の意見ってより自分の意見で判断して、あんまりつるんだりせずに、なんか生きてそうな感じなのかなと。
この見立てに、あかねさんは占いでもそういうタイプだと言われると応じます。淡々と物事を進める印象は、あながち外れていなかったようです。
話は、ネイルが職場で受け入れられるようになった変化に移ります。あかねさんが通い始めたころは、周囲にネイルをしている人が少なく、しづらさを感じていました。
うちの職場でやっぱりなかなか私の周りでしてる人がいなかったからしにくかったの。
それでも、やさぐれていた気持ちが後押しになりました。ダメとはっきり言われたわけではないけれど、やっている人がいない中で始めるのは難しかったと、あかねさんは当時を語ります。
でももうなんかやさぐれてた。これぐらい好きなことさせてもらうわと思ってやり始めた。
ネイルが認められ、指先に個性が出る時代へ
いつかさんは、2017年から18年にお店を始めたころ、ネイルを普及させようという考えだったと振り返ります。しかしコロナ禍で「ネイルは必要ないよね」という空気になり、そこからサブスクに振り切ったといいます。
今では状況が変わり、ネイルはかなり世の中に認められています。あかねさんは、職場でもネイルをしていない若い子の方が少ないと話します。
だいぶ生きやすくなりましたね。職場でもやってない若い子の方が少ないです。
あかねさんは、影響を与えてはいけないかと気にしていたものの、実際の職場ではもっと派手なネイルをしている若い子が多く、自分が一番おとなしいくらいだったと笑います。
行ってみたら私よりももうギラギラに石までつけてるし。私一番おとなしいくらい。
あかねさんは、社内でネイルをしている人同士でお互いの指先を見て、どのくらいならいいかを確かめ合うこともあると話します。指先には、それぞれの好みが自然にあらわれます。
やっぱりそこに好みが出るって感じですよね。色の好みとかすごい分かりやすい。
一度別の色に変えても、また元の好きな色に戻る。そんな繰り返しの中に、その人らしさがにじみます。番組タイトル「指先に、その人が出る。」がまさに表れる話題です。
「いつか」を今にする、勢いのすすめ
番組の終わりに、いつかさんは会社の考え「いつかを今にする」に触れ、いつかきっとと思いながら動けない人へのメッセージをあかねさんに尋ねます。
あかねさんは、通い始めたときの衝動的な勢いを引き合いに出して答えます。状況的にどうしてもできない場合はあるとしつつ、勢いに任せられるならそれでいいのではないかと話します。
結婚と不動産買うのも勢いって言うじゃないですか。ネイルもそんな感じです。行ったれみたいな感じで。
やってみて後悔しないかという問いに、あかねさんは、思ったのと違っても辞められるのだから、とりあえずやってみればいいと返します。
やったってなんか思ったのと違ったって思っても辞めれるじゃないですか。とりあえずやってみたらいいんじゃない。
いつかさんは、聞いている人にもぜひ衝動的にやってみてほしいと呼びかけ、対談を締めくくりました。指先を眺めれば、そこに今の自分がいる気がする、と番組は結ばれます。
まとめ
噛み癖と深爪への不安から飛び込みで始まったあかねさんのネイルは、8年をかけて家族の週末の習慣になり、自己表現の場にもなりました。「とりあえずやってみればいい」という勢いの姿勢が、その根っこにあります。
- あかねさんは噛み癖と深爪で爪が弱く、「あの頃の爪に戻りたくない」という不安がネイルを続ける理由になっている
- 出会いは2018年、広島に越してきてやさぐれていた時期の飛び込み来店。今は家族で毎週土日の朝一に通っている
- 通い始めた当時は職場でネイルをする人が少なかったが、今は「していない若い子の方が少ない」ほど受け入れられている
- 指先には色や好みが自然に出て、見た目と派手なネイルのギャップにその人の内側が表れる
- あかねさんのメッセージは「結婚も不動産も勢い、ネイルも同じ。辞められるのだから、とりあえずやってみればいい」





