マンスリーピッチで見つけた注目プロダクト
番組冒頭、ぺーたろーが立ち会っているマンスリーピッチから、気になった会社を数社ピックアップして紹介します。
まず紹介されたのは、スポットシャンプーデバイス「ウォッシュラン」です。普段着のまま、その場でシャンプーできるサービスです。
ぺーたろーは最初、便利グッズ程度に見ていたと話します。ですが、ピッチを聞いて印象が変わったそうです。
最初は、ちょっとズボラな人向けのイメージで説明されてたんですよ。これはビジネスになるのかと頭をよぎったんですけど、話を聞いてたら、まず病気の人に使えますよね。お風呂に入らなくていい。宇宙船の中でも使えるって。もちろん災害時も使えますし。めっちゃ便利やと思って。
災害バッグに入れているドライシャンプーと同じ発想だと、ぺーたろーは価値を実感したようです。
病院での利用や、髪を乾かすのに時間がかかる悩みへの対応など、用途は広がると話されています。
続いてはモビリティ決済プラットフォーム「スムースペイ」です。駐車場での支払いのわずらわしさを解決するサービスです。
駐車場にカメラを設置し、車のナンバープレートを認識して自動で決済する仕組みだと説明されています。
めっちゃ便利だし、全部これにしてほしいですね。駐車場、小銭がない時とかアタフタしますもんね。すぐ行けるのは便利ですよね、普通に。
物理的な機械では料金を払わず逃げる人がいるものの、カメラ方式は逆に逃げにくいらしく、逃走率が低いと話されています。
なお、この会社の社長はまだ20歳だそうです。ぺーたろーは、話を聞くとめっちゃ良いと感じられる点がスタートアップの醍醐味だと語っています。
空間緑化と喪服レンタル、暮らしに近い資金調達
ここからは資金調達のピックアップです。1件目は株式会社Beer and Techです。
社名の「ビア」からビールを連想しがちですが、実際はフラワーとグリーンのオンラインストア「HitoHana」を運営する会社です。
今回、三菱地所のCVCである「BRICKS FUND TOKYO」と資本業務提携をしています。
提携の狙いは、三菱地所が手がけるオフィスの空間緑化との連携にあると説明されています。
その背景として、バイオフィリックデザイン ── 植物や自然の要素を取り入れて、人が心地よく働ける環境をつくろうとする設計思想です。緑のあるオフィスの方が生産性が高いといったデータも出はじめているとされますという潮流があるとおぎーは話します。
なんかエビデンスもついてきて、緑があるオフィス、ないオフィス、どっちがいいですかみたいな。こっちの方が生産的に働けますよみたいな、そういうデータもちょっとずつ出てきて。
さらにBeer and Techは、開業祝いの花をまとめる祝花サービスも手がけているそうです。胡蝶蘭より観葉植物の方が合う店もあるといった悩みに応える形です。
2件目は喪服レスキュー株式会社です。無人店舗型の喪服レンタルサービス「喪服レスキュー」を運営しています。
喪服は年に一度も使わないことがあり、体型の変化で着られなくなることもあります。そのために新しく作るのは難しい、という共感からニーズが語られています。
一回着て、青木的なところで(買っても)三万円ぐらいするでしょ。(喪服のために新調するのは)ちょっとつらいよね。その時に喪服レスキューが登場しますと。
関内の近くにも店舗があり、登録して訪れるとスマートロックが開き、さまざまなサイズのスーツや靴を借りられる仕組みだと説明されています。
数珠がない、ネクタイの紐が劣化している、靴がパリパリになっているといった、いざという時の困りごとにも対応できると話されています。
店舗は東京や神奈川を中心に展開しているとのことです。
10億円以上の資金調達とM&Aの動き
続いて10億円以上の資金調達です。まずiYell株式会社がシリーズFで合計13.15億円を調達しています。金融機関と住宅事業者をつなぐ住宅ローン業務支援システムを運営する住宅ローンテック企業です。
マネーフォワードプライベートバンク株式会社は10億円を調達しています。マネーフォワードの子会社ですが、ゆうちょや三井住友信託、森ビルなどから出資を受け、超富裕層向けのアドバイザリーサービスを手がけています。
株式会社ビットキーは政府系ファンドのJIC VGIから40億円を調達しています。ID認証・認可技術を中核とし、スマートロックなどのコネクテッドプラットフォームを開発する会社です。
チューリング株式会社は68.2億円を調達し、融資を合わせると約120億円規模になります。元は自動運転の車を作っていましたが、現在はエンドツーエンドの自動運転システムというソフトウェア開発に軸足があると説明されています。
株式会社クウゼンはシリーズBで16.3億円を調達し、顧客エンゲージメントプラットフォーム「クウゼン」を運営しています。
M&Aは3件紹介されます。最近はM&Aのニュースが多いと話されています。
1件目は、仮想通貨の自動損益計算サービス「クリプタクト」を運営する株式会社pafinが、同じく仮想通貨損益計算サービスの「Gtax」を子会社化した事例です。スタートアップ同士の買収だと説明されています。
公文はAIをどう使うのか
本日最後の話題は、atama plus株式会社が公文(KUMON)に買収された件です。前回も少し触れられていました。
atama plusはAIを用いた学習システム「atama+」を運営しています。1〜2年前には駿台が3割ほどを取得しており、今回あらためて公文が100%近くを買収した形だと説明されています。
ただし駿台との関係は続くと記載されており、うまくいかなかったわけではなさそうだとぺーたろーは見ています。
公文にとっては、これが久しぶりの大きな買収になるようです。2000年以来の買収で、その時も小さな規模だったような書きぶりだったと話されています。
ぺーたろー自身は公文ユーザーで、算数の学習には効果を感じていたと振り返ります。計算が速いだけで、小さい頃はできると感じられ、余った時間を他のことに使えるという利点です。
子供はいませんけど、公文を習わせたいぐらい公文が好きというか、信奉してましたけど。計算が早いだけで、ちっちゃい時ってできるんですよ。
一方でおぎーは、公文とAI活用は思想が異なるかもしれないと問題提起します。公文は計算をとにかく反復させる学習だからです。
(公文の算数は)暴力的な計算の強制なんですよ。数をこなせばできるようになるみたいな。だから、AIを使って間違えたところだけやりましょうっていうのと、ちょっと思想が違う気もしてるのよ。
これに対しぺーたろーは、高校数学のように「苦手な単元だけ重点的に学ぶ」やり方ならAIと相性が良いと応じます。ただ、それが公文に当てはまるかは分からないと留保しています。
量をこなす前提の上で、さらにAIを重ねる話なのかもしれない、という見方も示されています。
公文はスタートアップを頻繁に買収する会社ではないため、算数教育そのものを変える話なのか、まったく別の使い方なのかは今後の動き次第だと語られています。
まとめ
今回は、その場でシャンプーできる「ウォッシュラン」やナンバー認識で自動決済する「スムースペイ」など暮らしに近いプロダクトから、住宅ローンテックや自動運転、そして公文によるatama plus買収まで、7月のニュースを幅広く紹介する回でした。
- マンスリーピッチでは、便利グッズに見えても災害・医療・宇宙などへ用途が広がるプロダクトが登場した
- Beer and Techは三菱地所CVCと提携し、生産性の観点から注目される空間緑化に取り組む
- 喪服レスキューは、年に数回しか使わない喪服の悩みに無人店舗型レンタルで応える
- 10億円以上の調達では住宅ローンテック、超富裕層向けバンク、スマートロック、自動運転などが並んだ
- 公文によるatama plus買収は、反復学習とAI活用の思想がどう融合するかが今後の注目点となる





