返信ゼロの3週間、ペアーズは壊れているのか
ツバサさんは過去の回で「恋に生きる」と決心し、まずティンダーを始めたものの、まったく返信が返ってこなかったと振り返ります。
そこで方針を変え、真面目にプロフィールを作ってペアーズに移行しました。33歳、結婚歴なし、恋愛経験も乏しい、と正直に書いて臨んだと言います。
1ヶ月プランは4,800円。3ヶ月プランのほうが月額は安くなりますが、「3ヶ月耐えられない」という理由で1ヶ月にしたそうです。
ディズニーデートをしてみたい、といった正直な希望もプロフィールに書きました。「なるべく思ったことを書こう」という方針です。
ところが、始めて3週間、毎日ログインしていいねを送っても、通知がまったく来なかったと言います。
とにかく何の通知も来ない。壊れてんのかなと思って、俺のペアーズ。叩いてみたり、ふーってやってみたりしたけど全然来なくて。
妹と後輩に相談してわかった「写真」と「いいねの数」
一人ではらちが明かないと感じたツバサさんは、妹や大学の女性の後輩、同性の友達にも相談しました。
最初のマッチが成立したのは、始めてから10日ほど経った頃。相手が眼鏡をかけていたので「眼鏡のフレーム素敵ですね」と送ったものの、返信は返ってこなかったと言います。
その後もマッチはなく、ダサいのは承知で「一度お話してみたいので返信いただければ嬉しいです」と連投しましたが、それでも反応はありませんでした。
相談して返ってきたのは、まず写真についての指摘でした。落ち着いた雰囲気系の写真ではなく、笑顔で明るい印象の写真を1枚目にすべき、というものです。
ツバサさんはこれを就活の「失礼します」と同じマナーだと受け止めます。どんなに人見知りでも最初の挨拶をするように、最初の写真で明るさを伝える必要がある、という理解です。
同性の友達からは、いいねの数についても指摘がありました。ツバサさんは1日1回ログインし、本当にいいと思った3〜4人だけに送っていたと言います。
いやいや、無理無理無理みたいな。もう本当に出てきた人全部にいいねしてましたみたいな。毎日、いいねの数を使い果たすぐらいやって。
いいねを送る段階で選ぶのではなく、まず数多く送り、繋がってくれた人の中から選んでいく。それが助言の中身でした。
年齢を考えれば自分は「選んでもらう側」だと気づいたツバサさんは、助言を徐々に取り入れ、AIにもプロフィール文を相談しながら改善していきました。
千葉から東京へ、対象を広げてやっとマッチ
改善の一つが、対象範囲を広げることでした。それまでツバサさんは住んでいる千葉に絞っていましたが、東京にも広げたと言います。
千葉にはいないかもしれないんだ俺はって思って、東京に広げたりとかした。
年齢の幅も、それまでのプラスマイナス5から広げました。テツトさんは、23、24歳から40歳過ぎまで、プラスマイナス10ほどのゾーンで臨む必要があると助言します。
範囲を広げた結果、ここ1〜2日でようやくマッチの連絡がちらほら来るようになったそうです。
テツトさんは、上限までいいねを送るのは当たり前だと思っていたと話します。マッチしてから相手を考える、というのが前提だったからです。
まずスタートラインがマッチしてからだから、結局は。そこで本当のライクを送るか、メッセージみたいな形で。
女性側も同じようにマッチしてから考えているのではないか、という見立てです。ツバサさんが持っていた「本当にいいと思った人だけに送る」という姿勢を、テツトさんは弱者のこだわりと表現しました。
テツトの体験談――メッセージが苦手だから早めに会う
テツトさんは、以前付き合っていた相手ともマッチングアプリで出会ったと明かします。相手はモザイクのような写真1枚で、プロフィールも「よろしくお願いします」程度だったそうです。
きっかけは、好きなミュージシャンとして書かれていた宇多田ヒカルでした。ちょうどNetflixで内村光良が出演するドラマ『First Love 初恋』の配信が始まったタイミングで、その話から会話が広がっていったと言います。
テツトさんはメッセージのやりとりが苦手なため、マッチした週の週末に会う予定を組むなど、早めに会うフェーズへ移ることを重視していました。
会えば無限に話せるわけだよ。だからそのメッセージでやるのが苦手だから、俺の場合は。その場所を別の場所に移すみたいなイメージだった。
一方で、会うのが2週間後になるような相手だと、その間のメッセージを続けられずに苦しくなると言います。実際に、返信が遅かったために5日後に「合わない気がする」と切られた経験もあると話しました。
テツトさんは、それを凹むこととして受け止めつつも、マッチングアプリは合うか合わないかを決める場だと整理します。
「仕事と思ってやる」――割り切りの恋愛観
凹まないためにも数が多いほうがよい、とテツトさんは続けます。ただし、複数人と同時にやりとりするのは自分には難しいとも認めます。
一人、この人だ!ってなっちゃって。だから本当はもう5股ぐらいで行った方がリスクヘッジもできて、より良いんだけど。できないんだよね、同時に。
それでもテツトさんは、面倒くさいとか傷つきたくないという感覚を脇に置き、仕事のように取り組んでいたと言います。
本当に仕事と思ってやってた。メールを返す感覚で、毎晩帰ってきたら、その時間を作ってメッセージをやってた。
営業して提案まで行っても受注しないのが普通で、1%で受注できればいい。テツトさんは恋愛のプロセスをそう例えます。
ツバサさんは残り1週間ほどでプランが切れることに触れ、延長したくないと本音を漏らします。それでも、待ち合わせのためにLINEを交換する必要が出るなど、結局は延長せざるを得ない場面がありそうだと二人は話しました。
人生3回のモテ期と、映画『モテキ』の記憶
話題は「人生では3回モテ期がある」という俗説へ移ります。ツバサさんは、自分に来たモテ期は保育園の頃の一度きりだと笑います。
翼くーんって言っていつも俺にひっついてくるちさとちゃんっていう子がいて。写真の時とかも常に俺の傍にしたがってた。
残り2回のモテ期を待ちながら、ツバサさんは映画『モテキ』の主人公・藤本幸世を引き合いに出します。
この映画は、二人にとって単なる思い出以上の意味を持っています。ツバサさんは高3の9月に友人たちと観に行き、映画づくりへの興味を持つきっかけになったと振り返ります。
映画でPerfumeの曲って流していいんだみたいな。え、映画でフジファブリックの曲流していいんだみたいな。こんなのも映画ってありなんだって。
その後ツバサさんは大学で映画制作のサークルに入る流れになったと言います。テツトさんにとっても、ツバサさんが仕入れてくるカルチャーの代表格が『モテキ』でした。
二人は、EASTERN YOUTHや岡村靖幸、小沢健二など、この作品を通じて音楽の趣味が広がったことも懐かしそうに語り合います。
現代版『モテキ』は成立するか、そしてカラオケバーの話
テツトさんは、マッチングアプリで恋愛する現代を舞台にした『モテキ』的な作品があれば見たいと提案します。ツバサさん自身の恋愛をSNSで連載する、といった案も出ました。
テツトさんは、それを見るのは同じ立場の人たちであり、冷笑する人は対象外だと整理します。そして、この連載こそが今やっているポッドキャストかもしれない、と話しました。
話題は出会いの場としてのカラオケバーへ移ります。テツトさんは、カラオケができる居酒屋のような店では友達ができやすいと言います。
みんな酔っ払ってるし、曲めっちゃ入ってるからずっと誰かしらが歌ってて。何々好きなんですね、じゃあ一緒に歌いましょうよみたいなノリはできたりする。
新橋の店で男四人組と自然に絡んだ経験もあり、異性に限らずイレギュラーな出会いが起こりやすい場だとテツトさんは話します。
値段は居酒屋一軒分ほどで、3,000〜4,000円程度。1曲百円ほどで済むそうです。テツトさんの十八番はアゲハ蝶で、トーンが合って気持ちいいのだと言います。
最後にツバサさんは、マッチングアプリも誰かに強要されたわけではなく、自分が結婚したい、子供が欲しいと思って始めたことだと初心を思い返しました。
まとめ
33歳のマッチングアプリ実践報告から始まり、周囲の助言による改善、テツトさんの割り切った恋愛観、そして原点である映画『モテキ』の記憶へと広がった回でした。恋愛も出会いも「まず母数を増やす」ことが共通の教訓として浮かびます。
- 返信ゼロの3週間を経て、写真の明るさといいねの数、対象範囲を広げることで少しずつマッチが増えた
- マッチはスタートラインで、テツトさんは「仕事と思って」メッセージを返し、早めに会うフェーズへ移っていた
- 映画『モテキ』は二人にとって映画・音楽の趣味の原点であり、現代版を作れないかという話にも発展した
- カラオケバーは値段も手頃で、歌を介した偶発的な出会いが起こりやすい場として紹介された
- ツバサさんは「自分が結婚したい、子供が欲しい」という初心を思い返して回を締めくくった






