1962年以降「例外なし」のデータとは?
2026年11月に迫る米国中間選挙。ホストは冒頭、選挙のあと1年間の株式市場が1962年以降100%の確率で上昇しているというデータを切り出します。
皆さんこんにちは。「米国株投資」の耳よりな話へようこそ。
いきなりなんですけど、1962年以降、戦争があろうが、深刻な不況が来ようが、はたまた歴史的なパンデミックが起きようが、ある特定のイベントが終わった後の株式市場の話です。
(そのイベントの)1年後の株式市場が、なんと100パーセントの確率で上昇しているっていう、なんか魔法みたいなデータがあるのをご存知ですか。
あーそれですね。過去60年以上、ただの一度も例外がないっていう、ものすごいアノマリーですよね。
で、その引き金になる年内最大のビッグイベントが、まさに数週間後、11月に迫っているわけです。
そう、そうなんですよ。なので、今日皆さんと一緒に深掘りしていくテーマは、「1ヶ月を切った2026年の米国中間選挙、争点と市場への影響を考察」です。
はい、いよいよですね。
今日の解説を聞いていただければ、そもそも大統領選の間になぜわざわざ国政選挙があるのかっていう素朴な疑問から、国境問題とかのニュースがどうやって皆さんの株価に直結するのかが分かります。
そして、この勝率100パーセントのアノマリーを前に、私たち投資家は今どう動くべきか。その辺の全貌がバッチリ分かるようになります。
まあ、政治のニュースを見ると、どうしても、どっちの党が勝つかみたいな感情的な議論になりがちじゃないですか。
でも、我々投資家に求められるのはそうじゃなくて、その政治の動きが経済のメカニズムにどう作用するのかを、こう冷徹に見極める視点なんですよね。
なぜ大統領の任期途中に「中間評価」があるのか
ホストは、任期4年の大統領なのに、なぜ2年目で大きな選挙をするのかという根本的な疑問をぶつけます。
なので、今日はまさにそのメカニズムを徹底的に解剖していこうと思うんですが、まずちょっと根本的なところから伺っていいですか。
はい。何でしょう。
アメリカの大統領の任期って4年ですよね。
ええ、4年です。
なのに、なぜわざわざ2年で国を挙げての大きな選挙をやるんですか?
これ会社で例えるなら、新社長が「よし、これから壮大な5か年計画やるぞ」って仕込み始めたばっかりなのに、2年目にいきなり全社員から中間評価を下されるみたいな。すごく非効率じゃないですか。
ああ、なるほど。でも実は、その中間評価を下すっていうこと自体が、アメリカという国のシステムが意図している最大の目的なんですよ。
目的。あえて(大統領を)邪魔してるってことですか。
まあ、建国思想の根底に、特定の人物とか政党に権力を一極集中させないっていう強い意志があるんです。いわゆるチェックアンドバランス、抑制と均衡ですね。
ああ、歴史の授業でやったような。
大統領って、行政のトップとして絶大な権限を持ってるじゃないですか。
でも、もし選挙が4年に一度しかなかったら、有権者は大統領の政策がどんなに生活を苦しめても、丸々4年間ただひたすら耐えるしかないですよね。
確かに。今めっちゃ物価高で苦しいのに、次の選挙は3年後ですとか言われたら、暴動起きちゃいそうですもんね。
そうなんですよ。でも、中間選挙で大統領の首が直接すげ替わるわけではないですよね。ここが非常に巧妙なシステムでして。
じゃあ(中間選挙では)誰を選ぶんですか。
選ばれるのは大統領じゃなくて連邦議会、つまり国会議員たちなんです。ここで議会の任期ルールが絶妙に効いてくるんですよ。
実は、下院議員は全員が任期2年に設定されてるんです。
えっ、全員ですか。
はい、全員です。
ってことは、(下院議員は)2年ごとに全員が首をかけて選挙戦をやってると。
そういうことです。だから、嫌でも直近の国民の不満とか声を、ダイレクトに反映せざるを得ないんですよね。
一方で、上院議員は任期6年なんですけど、こっちは政情が極端に振れすぎないように、2年ごとに全体の3分の1ずつ改選するルールになってるんです。
ああ、なるほど。下院を全部入れ替えて民意の爆発をガス抜きしつつ、上院で連続性を保つみたいな。よくできてますね。
ええ。この構造のおかげで、どうしても2年に1回は必ず国政選挙が回ってくる仕組みになってるんです。
で、歴史的に見ると、この中間選挙って、現職大統領の与党へのいわゆる「お仕置き選挙」になりやすい傾向があるんですよ。
お仕置き選挙。
まあ、大統領選の時は「この人が国を変えてくれる」って熱狂して投票しても、年も経てば「全然給料上がらないじゃん」みたいな現実的な不満に変わっちゃうわけですね。
はい、まさにその通りです。
ねじれ議会は「泥沼」なのか
与党が中間選挙で負けると、大統領と議会の支配政党が異なる「ねじれ」が生まれます。ホストは、それが市場にとってなぜ問題にならないのかに疑問を持ちます。
もしそのお仕置きが発動して与党が負けちゃったら、政権ってどうなっちゃうんですか。
もし議会の多数派を野党に奪われると、大統領の所属政党と議会の支配政党が違う状態になりますよね。これを「ねじれ」とか「分断政府」って呼ぶんですが。
日本でもよく聞く、ねじれ国会ってやつですね。
ええ、こうなると政権運営は一気に厳しくなります。予算とか法律を成立させる権限は議会にあるんで、大統領が公約に掲げてたような大規模な法案は、議会でブロックされちゃうんですよ。
逆に、野党が通した法案には大統領が拒否権を連発するっていう。
うわぁ、泥沼ですね。
はい。結果として、政治が完全に停滞するグリッドロックという状態に陥ります。
ちょっと待ってください。議会がねじれて、大統領と真っ向から対立して何も決められないって、国としては大問題じゃないですか。
市場って先行き不透明な不安を一番嫌うはずなのに、これ(ねじれ)がどうして後の市場シナリオに関わってくるんですか?普通に考えたら株価大暴落しそうですけど。
いや、非常に鋭い疑問ですね。実はそこが、多くの投資家が陥る罠なんですよ。
罠。
はい。市場にとっての「政治的な不透明感」と「法案が通らない政治の停滞」っていうのは、全く意味が違うんです。
え、同じじゃないんですか。
違うんです。この点については、後ほど選挙結果のパターンのところで、なぜそれが株価を押し上げるのか、メカニズムを詳しく解説しますね。
ただ、その前に、今回の2026年中間選挙で一体何が争われているのかを整理しておかないと。
確かに。何が対立しているのかを知らないと、どのセクターに影響が出るかわからないですもんね。
物価、移民、医療、関税。争点はどう株価につながる?
トランプ第二次政権の折り返し地点となる今回の選挙。解説者は、生活に身近な争点が経済メカニズムを通じて株式市場に波及すると説明します。
今回はトランプ第二次政権の折り返し地点ですが、やっぱり日々の生活に関するテーマが大きいのかなって思うんですが。
その通りです。最も大きな争点は、アフォーダビリティ、つまり生活のしやすさと物価高です。
インフレ率の伸び自体は落ち着いてきたんですけど、住居費とか光熱費、ガソリン代といった絶対的な価格水準は、ずっと高いままじゃないですか。
いや、ほんと高すぎますよ。スーパーのレジ行くたびにため息出ますもん。
ですよね。で、民主党は、現政権の関税引き上げが結果的に消費者の生活コストを押し上げてるんだって攻撃してます。
一方の共和党は、いやいや、元はといえば民主党主導の過剰な財政支出がインフレの元凶でしょって対立してるわけです。
なるほど、(両党とも)どっちもインフレのせいにして殴り合ってると。
でもニュース見てると、国境警備とか移民問題もかなり激しくぶつかってますよね。あれって治安の問題だと思うんですけど、どう経済とか株価に影響してくるんですか。
それがですね、経済の根幹である労働供給に直結するからなんです。
労働供給ですか。
はい。共和党は強硬な国境管理とか不法滞在者の送還を成果としてアピールしてますし、民主党は人道的な配慮を求めてますよね。
これを経済の視点で見ると、もし厳格な送還が実行された場合、農業とか建設業を支えていた低賃金の労働者が、一気に市場から消えることになるんですよ。
なるほど。働き手が不足すれば、企業は高い給料を払ってでも人を集めなきゃいけなくなる。つまり、収まってた賃金インフレがまた再燃するってことですか。
まさにそのメカニズムです。で、賃金インフレが起きれば、中央銀行のFRBは金利を下げられなくなりますよね。
金利が高止まりすれば、結果的に株式市場全体、特に成長株にとっては大きな重しになるわけです。
うわ、繋がった。政治のイデオロギー対立に見えて、実は巡り巡って金利政策に直結してるんですね。
ええ、そうなんですよ。インフレと労働力の話が絡んでくるなら、家計に直結するヘルスケアなんかも激しい争いになりますよね。
中絶の権利とかのテーマと並んで、処方箋薬の価格問題とか公的医療保険の拡充は、民主党の強力なカードになってます。
ここで規制が強まるかどうかが、巨大な製薬会社とかヘルスケア企業の今後の利益率を左右します。
薬の値段って、めちゃくちゃ生活に響きますからね。あとは通商問題とかですか。
はい、そこも重要です。関税ですね。
現政権が推進する高い関税政策について、国内の製造業を守る防波堤になっているっていう見方と、単に輸入コストを上げて消費者に見えない税金を課してるだけだって見方が、真っ向から対立してます。
あと、中東情勢とか国際的な支援にどれだけ財政負担を割くべきか、防衛予算の規模についても議論が絶えないですね。
生活費っていう身近なテーマから、労働市場を通じた金利への影響、そして世界の防衛予算まで。
全ての争点が、株式市場のどこかのセクターに火薬を仕掛けているような状態ですね。
まさにそんな感じです。
ここまでの争点と、株式市場への主な影響を整理しておきますね。
| 争点 | 対立の構図 | 市場への影響 |
|---|---|---|
| 物価高 | 関税が原因か、財政支出が原因か | インフレの見通しを左右する |
| 移民・国境 | 強硬な送還か、人道的配慮か | 労働供給の減少で賃金インフレ、金利高止まりの懸念 |
| ヘルスケア | 薬価や公的医療保険の拡充 | 製薬・ヘルスケア企業の利益率を左右する |
| 関税・防衛 | 製造業の防波堤か、見えない税金か | 消費財や防衛予算に関わる |
選挙結果の3つのパターン、株はどう動く?
解説者は、選挙結果のパワーバランスによって3つのシナリオがあると説明します。まずは発生確率が高いとされる「ねじれ」のケースからです。
じゃあいよいよ本題なんですけど、選挙結果のパワーバランス次第で、私たちの投資してる株はどう動くのか、具体的なパターンを教えてもらえますか。
はい。大きく分けて3つのシナリオがあります。
まずパターン1。これは発生確率が高いと見られているシナリオで、野党の民主党が下院を奪還して、先ほどお話しした政治的なねじれが発生するケースです。
あ、さっきの私の疑問のところですね。大統領と議会が喧嘩して法案が通らなくなるグリッドロック状態。普通に考えたら、国政の停滞は株安を招きそうですけど。
実はですね、市場はこのねじれを非常に好感して、株価は堅調に推移する傾向があるんですよ。
えー、なんでですか?何も決まらないんですよ。
企業とか機関投資家が最も嫌悪するのって、予期せぬルールの変更なんですよ。突然の大規模な増税とか、ビジネスモデルを根底から覆すような厳しい規制法案ですね。
ねじれが発生すると、そういった極端な法案は議会を絶対に通過できなくなるんです。
ああ、なるほど。新社長が「明日から新規事業に全振りするぞ」って突っ走ろうとしても、取締役会が「いやいや、予算出しませんから」ってストップかけてくれるような感じですか。
そうそう、そんな感じです。株主から見れば、余計な無駄遣いやルール変更がなくて、とりあえず今の路線のまま見通しが立つぞっていう安心感になるわけです。
何もしないことが一番の安心材料なんですね。面白いな。
特に恩恵を受けるのがITテクノロジー株です。本来なら、巨大テック企業に対する独占禁止法的な規制強化が進むリスクがあったんです。
でも、議会がねじれればその法案も頓挫しますからね。足かせが外れるんです。
なるほど。防衛とかエネルギーあたりはどうですか。
そっちもプラスに働きますね。極端な予算削減とか環境規制の強化が通りにくくなるので。
一方で、新しいインフラ投資なんかに期待してたセクターは、予算が下りないんでマイナスになっちゃいますね。
メカニズムがわかると、すごく腑に落ちます。何も決まらないことが、市場にとっては現状維持っていう確固たる保証になるんですね。
パターン2: 共和党が上下院を維持
じゃあパターン2はどうでしょう。
パターン2は、与党の共和党が上下院ともに過半数を維持する、いわゆるトリプルレッド継続のシナリオです。これは確率は中程度と見られてます。
これは大統領のやりたい政策がガンガン通るケースですよね。景気にとっては良さそうな気がしますけど。
短期的には非常に強い追い風になりますね。大型減税の恒久化とか規制緩和といったビジネスフレンドリーな政策がどんどん実行されるんで、株高、いわゆるラリーが起きやすいです。
金融機関とか伝統的なエネルギー産業、防衛セクターには大幅なプラスです。ただ、手放しでは喜べないんですよ。
というと、何か副作用があるんですか。
ええ、減税と積極的な支出拡大がセットで進むと、国の財政赤字が急激に拡大しちゃうんです。国債が乱発されれば、中長期的には長期金利が上昇するリスクが高まります。
ああ、金利が上がるのか。
金利が急上昇すれば、バリュエーションの高いハイテク成長株なんかは、一気に叩き売られる可能性があります。
あと、関税引き上げが議会の抵抗なく進むので、輸入依存度の高い消費財セクターとか、規制緩和の逆風を受けるクリーンエネルギーには明確なマイナスですね。
短期的なお祭り騒ぎの裏で、金利上昇っていう爆弾がどんどん膨らんでいくシナリオですね、それは。
パターン3: 民主党が上下院を奪還
じゃあ最後のパターン3は。
はい、発生確率は低いんですけど、野党である民主党が上下院の両方を奪還して、パワーバランスが完全に反転するシナリオです。
それはどうなっちゃうんですか。
この場合、大統領の政策に対する徹底的な予算削減とか、議会が持つ調査権限を使った政権へのスキャンダル追及が始まります。
なので、先行き不透明感が極まって、短期的なボラティリティ、つまり価格の変動は非常に高くなりますね。
市場が荒れ狂うわけですね。恩恵を受けるところはあるんですか。
議会側が予算の主導権を握るんで、ヘルスケアとか再生可能エネルギーといったテーマが再浮上してプラスになります。
逆に、大手ITとか金融セクターは、議会からの厳しい監視とか規制強化の標的にされるので、売られやすくなりますね。
結果次第で、勝者と敗者が綺麗に入れ替わるんですね。
3つのシナリオを、解説者の話に沿って並べるとこうなります。
| パターン | 発生確率 | プラス | マイナス |
|---|---|---|---|
| 1 ねじれ(民主党が下院奪還) | 高い | IT、防衛、エネルギー | インフラ投資関連 |
| 2 共和党が上下院維持 | 中程度 | 金融、伝統的エネルギー、防衛 | ハイテク成長株、消費財、クリーンエネルギー |
| 3 民主党が上下院奪還 | 低い | ヘルスケア、再生可能エネルギー | 大手IT、金融 |
「どのパターンでも発動する」押し込まれたバネの正体
では、冒頭の「勝率100%」はどのパターンで起きるのか。解説者の答えは、結果の中身ではなく「選挙が終わること」そのものにありました。
でも、冒頭でお話ししていただいた勝率100パーセントっていう魔法みたいなデータ、あれは結局どのパターンになったら発動するんですか。
ああ、実はですね、どのパターンになっても発動するんです。
え、結果に関わらずですか?どういうことですか。
過去の中間選挙とS&P500の連動性を示す、驚愕のデータがあるんです。
まず選挙直前の8月から10月にかけては、市場は誰が勝つかわからないっていう純粋な不確実性を嫌って、株価は低迷して乱高下しやすくなるんです。今の相場がまさにそうですよね。
ああ、今の相場って、例えるなら限界まで押し込まれたバネみたいですよね。
投資家全員が息を潜めて現金を握りしめて、テンションだけが高まってる状態というか。
ええ、完璧な例えです。そして11月に選挙結果が出た瞬間、市場が最も欲しかったものが手に入るんです。
それは、結果がどちらであれ、先行きがクリアになったっていう事実なんですよ。
あ、なるほど。(選挙の)結果の中身じゃなくて、終わったっていう事実が大事なんだ。
そうなんです。その瞬間、押し込まれてたバネを押さえる手がパッと離れて、待機していた資金が猛烈な勢いで市場に流れ込んでくるんです。
1962年以降の中間選挙において、選挙後12ヶ月間のS&P500の勝率、つまり上昇した確率は100パーセント。全15回以上あって、ただの一度も例外がないんです。
絶対とか100パーセントなんて言葉が存在しない投資の世界で、60年以上破られてない法則があるなんて、ちょっと鳥肌立ちますね。
さらに言えば、(選挙後の)平均上昇率はプラス14パーセントから15パーセントと、通常年を大きく上回ります。
そして、ねじれ議会が発生した場合、つまり現状維持の安心感が加わった時の平均リターンは、なんと約プラス16パーセント、勝率も90パーセント以上という驚異的な強さを見せてるんですよ。
「政治感情で動かない」タイプ別の先回り戦略
不安から株を売ろうとする人に、解説者は「踏みとどまってほしい」と呼びかけます。そのうえで、積立派、高配当・個別株派、短期トレード派ごとの立ち回りを示します。
だとしたら、今、政治のニュースを見て、うわ、世の中どうなるか不安だ、株全部売って現金にしておこうって思ってる人は、完全に真逆の行動を取ろうとしてるわけですね。
まさにそこです。もし今、車の中とかでこの配信を聞きながら、ポートフォリオ現金化しようかなって迷ってる方がいたら、どうか踏みとどまってください。
投資における第一の基本原則は、政治感情で動かないことです。
政治感情で動かない。
はい、自分の支持政党が負けそうだからとか、ニュースが不穏だからっていう理由で市場から降りた人は、過去60年間、例外なくその後の大きなリターンを逃してきているんです。
大前提はホールド維持です。
なるほど。じゃあ、このアノマリーの波に乗るために、私たち投資家は今具体的にどう行動すればいいですか?タイプ別に教えてもらえますか。
はい。まず、現在から選挙直前の10月までは、無理な新規買いは控えて、余剰資金、キャッシュですね、これを温存しておくのが無難です。
ただし、インデックスファンドなんかの定期積立をしている方は、絶対に設定を止めないでください。
(積立を)止めない。下がってもですか。
はい。株価が下がりがちなこの時期は、ドルコスト平均法で安く多くの口数を仕込める、絶好のバーゲンセールなんですよ。
積立派は、もう感情を無にして自動設定に任せろと。高配当株とか個別株を狙っている人はどうですか。
高配当とか個別株派の方は、今は現金の比率を高めて、虎視眈々と待っていてください。
選挙結果が確定した後に、全体相場の波に飲まれて不当に安くなった優秀な高配当株を拾うチャンスが来ます。
もしねじれが確定したなら、規制緩和の恩恵を受ける大型ハイテク株なんかを買い増すのも有効ですね。
短期トレードをしている方はどうですか。
短期とかスイングトレード派にとっては、今はボラティリティの波に飲まれるリスクが高すぎます。
なので、ポジションを縮小しておいて、11月に結果が出て、株価が上昇トレンドを形成し始めたのをチャートでしっかり確認してから、順張りで波に乗るのが最も賢明な立ち回りですね。
自分の直感とか不安という本能に抗って、歴史的データっていう羅針盤を信じる。なんだか投資家としての覚悟が決まりましたよ。
AIは60年のジンクスを破るのか
番組の終盤、ホストが5つのポイントを振り返ります。そのあと解説者は、AIやアルゴリズムの時代に人間の心理から生まれた法則が通用するのか、という問いを投げかけます。
いやー、熱を帯びた議論であっという間に時間が過ぎちゃいましたけど、今回も非常に深い内容でした。ここで本日のポイントを軽く振り返っておきましょうか。
はい、お願いします。
今回は、米国の中間選挙とその市場への影響について解説しました。
ポイントの1つ目は、中間選挙は大統領の中間評価であり、構造的に議会のねじれが発生しやすい仕組みになっているということ。
2つ目は、物価高や移民問題などの政治的な争点が、労働供給や金利といった直接的な経済メカニズムにつながっているということ。
3つ目は、市場は政治が停滞するねじれをむしろ歓迎して、極端なルール変更が起きない安心感から、ITや防衛株などが恩恵を受けやすいということ。
4つ目は、選挙後は不確実性が解消して、翌年にかけて株価が大きく上昇する、過去勝率100パーセントという強烈なアノマリーが存在すること。
そして最後に、今あなたが不安を感じていたとしても、パニック売りは絶対に避けて、積み立てを継続し、選挙後のバネが弾ける瞬間に備えるのが正解だということでした。
完璧なまとめですね。最後に1つ、皆さんに投げかけたい新しい問いがあるんです。
あ、何でしょう。
今日ご紹介した「選挙後は100パーセント株が上がる」っていうアノマリーは、人間が不確実性を嫌って、結果が出て安心するっていう普遍的な心理学に基づいていますよね。
はい、そうですね。
でも今はどうでしょう。AIやアルゴリズムが政治ニュースのキーワードをミリ秒単位で解析して、人間が考えるより早く自動売買する時代じゃないですか。
ああ、確かに。
果たして2026年の今、人間の心理が生み出した60年間の法則がそのまま通用するのか、それとも無感情な機械たちがこのジンクスを歴史上初めて破るのか。
皆さんのポートフォリオに影響を与える銘柄を見直すとともに、この新しい時代の不確実性についても、ぜひご自身で想像を巡らせてみてください。
うわぁ、それはなんか鳥肌が立ちますね。AIが人間の心理的アノマリーを食いつぶすのかどうか。この11月は相場の見方が全く変わりそうです。
さて、皆さん、今回の深掘りはいかがでしたでしょうか。
「米国株投資」の耳よりな話では、これからも皆さんの投資のヒントになる情報を、深く、そして楽しくお届けしていきます。ぜひYouTubeチャンネルへのご登録をお願いします。
「この銘柄はどう影響を受けるの?」といったリクエストや、「AIとアノマリーの話面白かった」などの番組の感想を、コメント欄にどんどん投稿してくださいね。すべて目を通していますので。
はい、皆さんからの鋭いコメントお待ちしております。
そして、この番組は通勤中や家事をしながらのバックグラウンド再生にぴったりなSpotifyやApple Podcastでも配信していますので、そちらのフォローも忘れずにお願いします。
それでは次回も、お耳を拝借。
まとめ
今回は、2026年の米国中間選挙について、仕組みや争点、選挙結果ごとのシナリオが語られました。解説者は、市場が嫌うのは政治の停滞ではなく予期せぬルール変更であり、選挙が終わって先行きがクリアになること自体が株価を押し上げると話しています。だからこそ、政治感情で売らずにホールドし、タイプ別に備えるのが基本とのこと。最後には、AIの時代にこのアノマリーが続くのかという問いも投げかけられました。
- 中間選挙は大統領の中間評価で、構造的に議会のねじれが起きやすい
- 物価高や移民などの争点は、労働供給や金利を通じて株価につながる
- ねじれは極端なルール変更を防ぐ安心感から、市場に好感されやすい
- 1962年以降、中間選挙後12ヶ月のS&P500は100%の確率で上昇している
- 政治感情で売らず、積立は継続し、選挙後に備えるのが基本





