スマホは「みちびき」で決める。GPS精度への徹底
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家電選びの話は、まずスマートフォンから始まりました。勝間さんの本を読んだ人から「Pixelにした方がいいか」という問い合わせをけんすうが多く受けたといいます。
けんすうが折りたたみならOPPOのFind N6が良いのではと勧めると、勝間さんはOPPOをやめた理由を挙げます。
OPPOはGPSがよくて私やめちゃったんですよ。2番目の機種にしたらGPSがちょっと弱くて、都内のビル街で迷っちゃったんですね。
勝間さんの携帯遍歴は、HUAWEIの次がOPPO、そしてPixelという順番だといいます。GPSは、どの衛星をつかむか、チップの世代がいくつかで大きく変わると説明します。
みちびき使ってるやつがやっぱり一番いいんですよ。みちびきないのはダメですよ、日本は。
新宿駅前のようなビル街では、GPSが弾かれて路地を1つ間違えると目的地に着けない。だからこそ正確なGPSが超大事だと勝間さんは話します。
田中渓は、辺境の地ではスマホより軍事用のGARMINのGPSウォッチのほうが正確だが、スマホにそこまでは求めていないと自分の立場を添えました。
家電は全件レビュー。UIがいい会社は中身もいい
冷蔵庫や洗濯機のように頻繁に買い替えられない家電はどう選ぶのか。勝間さんの答えは明快でした。
まあ一応だからなるべくレビューは全件読みます。UIとUXにすごい注目していて、UIやUXがいい会社のものは大体中身はいいんですよ。
UIやUXに手を抜いている会社は、中身も同じく手を抜いているというのが勝間さんの見立てです。中身を丁寧に作っているかどうかが、UI・UXに表れるといいます。
田中渓が、ステマや嫌がらせも混じるレビューをどうスクリーニングしているのか尋ねると、答えは意外なものでした。
だから全件読むんですよ。そんなにスクリーニングしちゃいけないんですよ。
数百件あっても流し読みで全部に目を通せば、言いたいことがわかる。星の数は主観なので基本的に見ず、文章だけを見るといいます。
ナラティブの中で全部ユーザーの経験が入ってますから。それを総合すればまあ大体こんな感じかなっていう。
候補から外すのは、組み立てが大変、部品が壊れている、不良品があるといった致命的なエラーの報告が多いものです。メーカーによって読み込む深度も変えています。
星3程度あればある程度信頼して買う。レビューを読み込まなくてもよい
迷うので一応全部読む。ものによって判断を変える
それでも失敗はあるといいます。2万円ほどのトースターは「昼飯よりまずかった」ですぐ返品したと、率直に明かしました。
イヤホンは眼鏡並みの精度で。2、30個を使い分ける
1つの家電でも複数を使い分けるのがイヤホンです。勝間さんは2、30個を試し、メインに残るのは3個ほどだといいます。
それだけ数を試す理由は、健康への影響でした。
イヤホンってむちゃむちゃ健康に響くんですよ。難聴になるとか、耳の中が痛くなるとか、情報の精度が悪いとか。
メインで使うのはイヤークリップ型。耳の中に入らないので痛くならず、人の声も聞こえます。飛行機ではBOSEのノイズキャンセリング型を使い、自転車ではネックスピーカーを使うなど、場面ごとに分けています。
外での音声入力用には、2000円ほどの安いタイプCの片耳有線イヤホンを使うといいます。マイクが主な用途だからです。
イヤークリップ型で勝間さんが一番好きなのはHUAWEI。音質が良く、痛くならないため、つけていることを忘れるほどだといいます。
HUAWEIもともと音響メーカーですから。
田中渓は音響マニアの立場から、そこまでいくとHUAWEIでは物足りないと応じ、耳を塞がない前提ではShokzが良いのではと話します。骨伝導と空気振動をデュアル搭載し、ノイズリダクション機能もあるといいます。
その仕組みについて、勝間さんはHUAWEIのクリップも同じことをしていると補足します。
オープン型なのに(逆位相波を)当てなきゃ静かになるんですよ。
BOSEは10段階の5で使う。新型難聴という現象
ノイズキャンセリングの使い方でも、勝間さんは常用に警鐘を鳴らしました。
あのBOSEやりすぎるとその後で2時間ぐらいボーっとするんですよ、耳が。だから飛行機の時だけ使うと決めてます。
普段使いは危険だといいます。田中渓も「プールで潜っていた感じがいつまでも続く」と同意しました。
新型難聴って言われてるのが起きますね。
静寂に慣れすぎると、普段の生活音が逆に大きく聞こえるようになる。これが一番の問題で、新型難聴だと勝間さんは説明します。だからBOSEもアプリで設定できるノイズキャンセルを、10段階中5程度に抑えて使っているといいます。
車のスピーカーに20万円。「結局は磁石の性能」
音響マニアである勝間さんは、車のスピーカーにも徹底しています。
安い車には3000〜5000円ほどの安価なスピーカーしか載っていないといいます。KEIGUNのスピーカーに2枚ほど替えてみても改善せず、結局20万円ほどをかけて取り替える羽目になったと明かしました。
わずかなその振動をどれだけ元の音響に合わせて再現するかっていうのがスピーカーの性能なので。
田中渓は、歌手がライブで使うインイヤーモニターなら10万円ほどで耳型を取って本気のものが作れると紹介します。勝間さんも一度使ったものの、付け外しが面倒でやめたといいます。
この場でイヤホンを2、30個持つ人が複数いることが判明し、けんすうも「3人の平均で20個ぐらい」と笑いました。
調理家電は仕組みで選ぶ。ホシザキのレシピを使う
選ぶのが難しい家電として勝間さんが挙げたのは調理系でした。理由は明確です。
私が手で作るよりも美味しくない調理器が意味がないんですよ。
便利そうでも、自分で作るよりまずければ使わなくなる。しかもレビューだけでは味がわからないので、判断の軸が変わります。
だから輻射熱とか伝導熱の仕組みとか、温度がどのぐらいになるかとか、密閉性とか酸化とか、そういう調理の基本を知ってると大体判断できます。
メーカーが出す「これに使えます」というスペックは全く見ず、どういう熱や伝導の仕組みで何が動いているかという構造から判断するといいます。そのためにプロが読む調理本も読んでいます。
具体例として挙がったのが、ヘルシオのレシピです。付属レシピより、業務用スチームコンベクションオーブンメーカーのホシザキがホームページで公開するレシピのほうが優秀だといいます。
何を何度でどういう風にやってくださいって全部書いてあるんで。
田中渓も本業のホテル投資の立場から、スチームコンベクションオーブンを入れるだけでレストランのレビューが0.3ほど上がることがあると裏づけました。
車は移動型オフィス。EVを2回手放してe-POWERへ
話は車に移ります。勝間さんはEVをリーフ、アリアと2回乗って2回手放し、今はシリーズハイブリッドのセレナに乗っているといいます。
引っ越しで自宅の充電器がなくなったのが2回目の手放しのきっかけでした。ただ理由はそれだけではありません。
やっぱり仕事できるんですよ、車の中で。アイドリングストップのとこでもエアコンバンバンかけて、普通に仕事ができるんで。
シリーズハイブリッドなら、電池がある限りスイッチを押せば2、30分はEV走行でき、電源も確保できます。車はまさに移動型のプライベートオフィスだといいます。
私ドコモインカーコネクトっていうの使ってるので、常時Wi-Fiあるんですよ。月1100円で。
エアコンとWi-Fiと電源があれば十分。密閉されたプライベート空間で仕事が完結します。
マクドナルドが最強。音声入力するから静かすぎる場所はダメ
車以外の仕事場所も独特です。カラオケボックスの「おしごとパセラ」を勝間さんは愛用しています。ディスプレイや電源が用意されており、そのまますぐ使えるといいます。
そしてもう1つが、意外にもマクドナルドでした。
だって全国どこでもあるじゃないですか。テーブルオーダーできますし、どんな長居しても誰も来ないじゃないですか。
騒音が気にならないのか、という問いに対する答えが、勝間さんの仕事スタイルの核心でした。
静かなとこダメなんですよ、だから。だからマクドナルドでいいんですよ、すごく。
音声入力をするため、自分の声が周囲の騒音に埋もれるくらいがちょうどいい。周りが騒がしければ、自分が騒がしくても問題ないという相対音量の発想です。
Whisperモデルが動く程度の音量が出せばどこでもいいんです。
この半年で一番変わった技術「Groq」とフリクションコスト
続編の勝間家電に入れたい技術を問われ、勝間さんが即答したのがGroqでした。
私は圧倒的にやっぱりGroqですね。その半年間で一番変わったのは。
結局LLMも速くないとどうしようもない、GPUより速いテクノロジーがあることをこの半年で初めて知ったといいます。妙に速いソフトを調べたらGroqだった、というのがきっかけでした。
なぜ速さにそこまでこだわるのか。ここで勝間さんの思想の根幹が語られます。
これまでの家電やガジェットの選び方は、すべて一瞬の摩擦をいかに減らすかという一点に貫かれていました。冷蔵庫が両開きだと右と左を見る1秒が思考の負担になる、というのがその発想です。
象徴的なのがスマートウォッチを右手に着けることです。
だって一日Suicaといやクイックペイとして使う回数の方が時計見るよりはるかに多いんですよ。
改札のたびに体をひねる1秒が嫌だから、決済で使う右手に着ける。時計は右手でも見ようと思えば見られる、という合理的な判断です。
田中渓は、自分のスマートウォッチは2ヶ月に1回の充電で済むと反論を試みたものの、勝間さんの「お風呂に入るために時計を外すのだから、その動線で2日に1回充電すれば摩擦はない」という論理に論破されたと明かしました。
試乗でベッドを先に買う。オーラを諦めた「20cmの差」
フリクションコストを下げるための試し方は、購入プロセスにも及びます。うまくいかなかった家電は、Amazonの返品期間なら性能や相性を理由に返品し、使ってしまったものは半額や3分の1で友人に売るといいます。
象徴的なのが車中泊用ベッドの話でした。セレナからオーラへの乗り換えを検討した際、オーラでは車中泊にベッドが必要になるため、試乗車を借りるタイミングで先に1万5千〜2万円ほどのベッドを買ったといいます。
でもそうしないと買えるかどうかわかんないじゃないですか、オーラを。
結局オーラは買わず、余ったベッドはオーラを買った友人に半額で譲りました。試乗の段階で関連アクセサリまで先に買って実車で試す、という発想です。
そしてオーラを諦めた最大の理由は、車高の差でした。
代々木インターチェンジの辺りを4号線走ってたら渋滞に気づくのがわずかに遅れて、すごい怖かったんですよ。
セレナと比べて目線の高さが20cmほど違い、身長が高くない勝間さんには先の渋滞に気づくのがほんの少し遅れた。この差は事故につながるためクリティカルだと判断しました。
田中渓は、車を作る人が男性・平均身長の観点に偏っており、ユニバーサルデザインとして大事な指摘だと応じました。
なおオーラが欲しかった理由は、運転席と助手席のヘッドレストにBOSEのスピーカーがついた音響の良さでしたが、事故のリスクを取ってまでは選べないと見送りました。
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まとめ
勝間和代さんの家電・ガジェット選びは、スマホのGPSから車のスピーカー、調理家電、仕事場所まで、すべて「一瞬の摩擦を減らす」という一貫した思想でつながっていました。スペックや評判をそのまま信じず、レビューを全件読み、構造や原理から判断する姿勢が共通しています。
- 家電はレビューを全件読み、星の数ではなく文章から致命的なエラーを見つけて外す
- イヤホンは健康に直結するため眼鏡並みの精度で選び、BOSEのノイキャンは常用せず場面を限定する
- 調理家電はスペックではなく熱や密閉の仕組みで選び、業務用メーカーの公開レシピを使う
- 車は移動型オフィスと捉え、EVより電源を確保しやすいシリーズハイブリッドに着地した
- すべての判断はフリクションコストを下げる一点にあり、スマートウォッチを右手に着けるのもその表れ





