なぜ外部リンクはリプに隠されていたのか
X上で外部リンクを共有するとき、本投稿にはリンクを貼らず、リプ(スレッド)に「詳細はこちら」とリンクを置くテクニックが、以前は広く使われていました。Manaさんは、今もこのやり方を続けている人が多いと感じています。
Manaさん自身はXの運用に本気で取り組んでおり、その経験から、この手法は最近あまり意味がないと考えています。
私結構Xガチっていまして、ガチでちょっと伸ばそうと色々と試して頑張ってはいるんですけども、以前に流行っていたそのやり方(リプにリンクを隠す手法)、全然最近意味ないなーって。
そもそもリンクが隠されていた理由は、以前のXでは外部リンクを貼ると投稿の評価が著しく落ちたからです。普通の投稿ならそこそこ伸びるのに、リンクを1つ入れただけでほとんど見られなくなる状況に、Manaさんも驚いたといいます。
Manaさんの見立てでは、Xはユーザーが外部サイトへ移って戻ってこないことを嫌がります。Xにとっては滞在時間の長さが広告などの収益に直結するため、外部リンクは離脱のきっかけとして扱われていたと考えられます。
外部リンクを投稿
ユーザーがリンク先へ移動する
Xから離脱
Xに戻ってこない可能性が高まる
滞在時間が減る
広告などの収益が下がる
拡散力を抑える
リンク付き投稿の評価が落ちる
Manaさんは、この考え方はXに限らず、自分のサービスを長く使ってほしい思惑を持つSNS全般に共通すると話しています。
そこで生まれたのが、リンクのない本投稿で普通に拡散させ、興味を持った人だけをリプのリンクへ誘導する方法です。ペナルティを避けながら告知もできるため、当時はそこそこ効果があったといいます。
リプに置いても評価が落ちた時期
ところがその後、リプにリンクがあるだけでも本投稿の評価が落ちる時期が来ました。違いに気づいた人はリプにもリンクを置かなくなった一方、周りを真似していただけの人の習慣が今も残っているのではないか、とManaさんは見ています。
ほんとその仕様になった時は、もうほんとXやめようかなって思ったぐらいになりましたね。
Manaさんがここまで落胆したのは、自分のボードゲームを宣伝するためにXのアカウントを育ててきたからです。予約受付や長文の告知など、本当に伝えたい内容ほどリンクにしたくなるのに、そのときに限って拡散されない状態でした。
本当にやりたい時にやると、それ(告知のリンク)が全然拡散されない、全然意味ないじゃんみたいな、そんな感じがありました。
アプリ内ブラウザが変えたXの事情
状況を変えたのは、アルゴリズムではなくXのアプリ側の仕様変更だとManaさんは説明します。外部リンクをタップすると、X上で内部ブラウザが立ち上がり、リンク先の記事をそのまま読めるようになりました。
ユーザーにとっては別アプリに移らずに済む便利な変更です。そしてXにとっても、外部リンクがあってもユーザーが離脱しなくなったことが大きなポイントになります。
リンク先が外部で開き、Xから離脱するため拡散が抑えられていた
X内のブラウザで読め、閉じればXに戻るため、抑える理由が薄れた
Manaさんの体感では、リンクのタップがアナリティクスに反映されるうえ、エンゲージメントも上がっているように見えるといいます。ただし、リンクを載せるだけでは不十分で、ユーザーが興味を持って読み、ブラウザを閉じてXの別の投稿へ移る流れが歓迎されているように見える、というのがManaさんの見方です。
記事機能より外部リンクのnoteが使いやすい?
Manaさんは、外部リンクでnoteを載せたときのほうが、エンゲージメントも拡散力も少し上がっている気がすると話します。
これまでXで長文や画像付きの内容を出すには、ブルーバッジの長文投稿や記事機能がありました。記事機能は拡散が上がるアルゴリズムの時期もあったものの、最近はその効果も落ちているように感じるそうです。
Manaさんが記事機能を使いにくいと感じる理由は、アカウントと行き来しにくい、元のスレッドが見にくいなど、Xの仕様にうまくなじんでいない点にあります。外部リンクのペナルティが緩和されたことで、画像付きの長文も外部に書いてリンクで出せるようになりました。
一方でManaさんは、これはあくまで自分の体感であり、Xが公式に発表したものではないとも断っています。
リンクを隠すことはユーザーに手間を強いる
Manaさんがリプにリンクを置く手法を勧めない理由は、アルゴリズムだけではありません。見る側にとって、とにかく面倒だという点です。
タップが増えるほどリンク遷移率は下がります。伝えたい情報には、できるだけ少ない操作でたどり着けるようにするのがセオリーだとManaさんは言います。
それ(リンク)をアルゴリズムハックなのかテクニックなのかのために、そういったユーザーの不便を強いる、そういったものを未だにやるっていったものは結構微妙だなっていうふうに思っております。
Manaさん自身は、評価が下がっても構わないと考えてリンクを直接載せ始めました。アプリ内ブラウザが出てからは、ペナルティを受けている感じもなく、むしろ拡散性が上がった印象があるといいます。
アプリ内ブラウザの弱点と、noteがちょうどいい理由
何となく周りがやっているからとリプにリンクを置き続けると出遅れるかもしれない、とManaさんは話します。ただし、アプリ内ブラウザにも難点があります。
X内で開くブラウザは、普段使うChromeやSafariとは別物です。ManaさんはWebビュー ── アプリの中にWebページを表示するための仕組み。通常のブラウザに比べて一部の機能や挙動に制限がある場合がありますを使っているのではないかと予測しており、JavaScriptで動く動的なページでは弱さが出ることもあるといいます。
そのため、外部リンクにはスマートフォンでもさっと読めるシンプルなページが向いています。Manaさんが最適だと考えるのが、見出し・画像・テキストだけで余計な装飾のないnoteです。
Manaさんは、他のSNSでも自分のアプリから外に出したくない以上、内部ブラウザでの表示が広がっていくと見ています。だからこそnote一本やっておけば、いろんなSNSの拡散に利用できると感じているそうです。ただし、最近noteを研究しているのでnote贔屓かもしれない、とも付け加えています。
SNSのテクニックはすぐに古くなる
最後にManaさんは、アルゴリズムは次々と変わるので、対応も変えていかなければ古い手法を続けても意味がないと強調します。
SNS運用の記事や情報商材で体系化された手法は、過去のやり方をまとめ直したものが多く、2世代、3世代前の情報の可能性があるとManaさんは指摘します。SEOやウェブ業界は特に変化が速く、まとまって発表される頃にはトレンドが過ぎていることもあるといいます。
だからこそ、自分で試して体感を見ながら調整することが必要だというのがManaさんの考えです。古いテクニックを鵜呑みにすると、今ではマイナスに働く場合もあると注意を促しています。
Manaさんは自分のボードゲームを広めるためにSNSを研究しており、今後もXやnote、ポッドキャストの運用について発信していくと話しています。
まとめ
外部リンクをリプに隠す手法は、Xが離脱を嫌っていた時代の対策でした。アプリ内ブラウザの登場でその前提が変わり、Manaさんの体感では、今はリンクを直接載せたほうがユーザーにもXにも都合がよい可能性があります。
- 以前のXでは、外部リンクがユーザーの離脱につながるため、リンク付き投稿の拡散が抑えられていた
- アプリ内ブラウザでリンク先を読めるようになり、リンクを直接載せてもペナルティを感じにくくなった
- リプにリンクを隠すとタップが増え、読者に手間を強いて遷移率も下がる
- アプリ内ブラウザと相性がよい外部リンク先として、シンプルなnoteが勧められている
- いずれもManaさんの体感であり、変化の速いアルゴリズムには自分で試しながら対応することが大切





