家賃10万の新橋オフィスを卒業した理由
今回の話題は、社会保険労務士法人ワンハートのオフィス移転についてです。2023年4月1日付けで、新橋のオフィスからWeWorkへ移ることになったと吉田さんは話します。
まず前提として、今のオフィスに不満があったわけではないと吉田さんは強調します。むしろ条件はかなり良かったといいます。
新橋の駅からそれほど遠くない立地で、家賃はたった10万円ちょっと。同じような条件で新橋にオフィスを借りるなら、30万から40万は見ておかないと難しいだろうと話します。
このオフィスに入居したのは開業した当時で、当時の経営判断としては正しかったと振り返ります。事務所はリモート型のため、移転しなくても事業自体は回る状態でした。
「変な人が多い」——移転を決めた気まずい出来事
それでも移転を決めたきっかけがありました。吉田さんが挙げたのは、オフィスのグレードと、そこに入っている会社のグレードは一致するという考え方です。
素敵なオフィスではあるものの、家賃が安いぶん、入居者に「変な人」が多かったのが悲しかったと吉田さんは打ち明けます。
象徴的だったのが、会議室での出来事でした。吉田さんがB会議室でお客さんと打ち合わせをしていたところ、隣のC会議室で音楽配信らしき撮影が始まったといいます。
そのC会議室でものすごい大声で歌い出して、音楽の配信をし始めたんですね
お客さん呼んで打ち合わせしてる中で、隣で歌ってて、すごく気まずい思いをしました
この一件で、今のオフィスは卒業して次のオフィスへ「入学」すべきだと感じたと語ります。
WeWorkに決めた理由(1)ブランディングと出会い
いろいろなオフィスを見た結果、選んだのがWeWorkでした。吉田さんはその決め手を順番に挙げていきます。
1つ目はブランディングです。シェアオフィスやコワーキングの中でWeWorkは最高峰だと考えており、実際に内覧すると内装もビルのグレードもとても高かったといいます。
「WeWorkに入っている社労士事務所」という形で会社をブランディングでき、さらに入居している他社にも良い会社が多いため、同じオフィスにいることがビジネスチャンスにつながるのではと期待を語ります。
2つ目は、内装のおしゃれさです。以前からお客さんの訪問でWeWorkを訪れており、その空間に心を揺さぶられていたと話します。仕事終わりにビールが飲める点にも触れていました。
WeWorkに決めた理由(2)つながり・集客とセキュリティ
3つ目は、WeWorkならではのつながりと集客です。ブランディングにも通じる点として、拠点間の相互利用やイベントを挙げます。
他の拠点も利用でき、他拠点のイベントにも参加できるため、そこから自社のお客さんになる方を集客できたらと考えています。
4つ目はセキュリティです。今のオフィスも鍵付きでオートロックの独立空間ですが、WeWorkのセキュリティはさらに高いと評価します。
具体的には、受付で入館証をもらわないとフロアにたどり着けず、エレベーターには階数ボタンがない仕組みだといいます。
下のゲートで入館証をかざすと、その人の行き先の階が自動で紐づき、降りてきたエレベーターがその階に指定される仕組みです。セキュリティが高すぎて困る人もいるかもしれないと吉田さんは補足します。
採用と福利厚生——リモート型事務所が出社組に用意したもの
最後の理由は、採用と福利厚生です。事務所は基本的にリモートで仕事をしていますが、それでも出社が必要な業務が残ると吉田さんは説明します。
社労士業務は完全なフルリモートが難しく、書類の郵送業務などが残ります。それは週に一回出社する担当者や吉田さん自身が処理しているといいます。
リモートの人と定期的に出社する人ではフローが違い、雪の日も雨の日も来なければならない出社組の負担は大きいと考えています。
そうした人が、WeWorkのおしゃれな空間でコーヒーを飲みながら気持ちを上げて働けることに、福利厚生としての意味を見出しています。
その先に見据えているのが、採用力の強化です。社労士法人は労働集約型のため、良い人にいかに入社してもらえるかが組織発展のポイントだと語ります。
チームプレーで仕事をしているぶん、輪を乱す人がいると会社のパフォーマンスが下がる。だからこそ、WeWorkで働ける社労士事務所という点を前面に押し出して良い人材を集めたいと考えています。
吉田さんは、4月1日の移転とあわせて、人材採用中であることも呼びかけています。一緒にWeWorkで働きたい人は、TwitterのDMやホームページの問い合わせフォームから連絡してほしいと締めくくりました。
まとめ
今回は、コスパの良い新橋オフィスをあえて卒業し、WeWorkへ移転した社労士事務所の判断が語られました。オフィスは単なる作業場所ではなく、ブランディングや採用にも関わる選択だという視点が軸になっています。
- 移転の決め手は「オフィスのグレードは会社のグレードと一致する」という考え方
- 家賃10万円の好条件よりも、入居者の質やブランドを重視して移転を決めた
- WeWork選定の理由はブランディング、内装、つながり・集客、セキュリティ、採用・福利厚生の5点
- リモート型でも残る出社業務のため、出社組が気持ちよく働ける環境を用意したいという狙いがある
- 移転を採用力強化に結びつけ、良い人材の獲得を組織発展の鍵と位置づけている





