AI判定を恐れて文章を崩す、というパラドックス
本題の前に、大山さんは新しい商品ができたことを話します。今はGeminiSparkを使ってGemini一本に絞った発信をしていて、その使い方などをまとめたものだそうです。
音声だけで終わってしまう人、記事を書いても広がらない人に向けて、SEOや検索エンジンを勉強してから取り組むのではなく、違った角度から勝負できないかを日々考えているといいます。
ここで大山さんが指摘するのが、記事から入る発信のこれからの厳しさです。AIっぽいと疑われた時点で、露出がどんどん狭まっていくような気がすると話します。
じゃあ自分らしく書こうとすると、今度は文章が崩れて読みづらくなる。すると「AIではないし専門性もあるけれど、読みづらい記事」になってしまうんですよね。
露出はしているし皆さんに見てもらえる。アクセスは集まるけど評価が低い、になるんですよ。
ダメなところをいっぱいの人に見てもらえるようになる、という不思議な状況になってしまいます。
崩すことはAIには覚えられないし、人間が少し手を加えれば大丈夫、という程度の話でもないだろう、というのが大山さんの見立てです。
AIがすごい速度ですごい数を見ていく時代に、人間がちょっといじってこれなら大丈夫かな、という程度の問題ではないはず、と話します。
AIが書いた記事でも、無傷でいられる理由
一方で大山さんは、AIで書くこと自体は問題ないと考えています。実際、記事には「AIが書いたものですよ」という透かしを入れているそうです。
AIで書いて問題ないんですよ。透かしを入れる。僕が書いたとは言っていない記事が多いんですよ。
AIで要約をそのまま載せることもあるけれど、だからといってダメなわけでもない。むしろ今の時代、AIを使っていない方が評価されないんじゃないか、とまで話します。
ここで鍵になるのが「出どころ」です。大山さんはこうやって考えながら声で話し、その話が記事になっている、という流れを大切にしています。
たとえその記事がAI製と判定されても、もとになった声、つまり人間の一次情報がすでにある。だから判定されても痛くないというわけです。
もうすでに話してしまっているので、それをAI判定しようがどうしようが、まあ無傷ですね、はっきり言いますと。
記事からスタートして「一次情報が載っていない、専門性もない」と見なされれば評価は下がる。でも声が先にあれば、僕の情報を元にAIが僕の監修のもと作っていますで済む、というのが大山さんの予想です。
AI判定されると一次情報や専門性がないと見なされ、評価が下がりやすい
人間の一次情報が先にあるため、AI製と判定されても痛手が少ない
声を出せない人は、どこで独自性を出すか
大山さんは、一次情報っぽいものはAIでも作れる時代だからこそ、本物の一次情報として残るのは「声」だと考えています。
もちろん、喉の事情などで声を出せない人もいます。その場合は記事の方で、何か独自性のあるアクションを取っていくといいのでは、と話します。
大山さん自身や、スタンドFM、ポッドキャストで発信している人は、まずそのスタート地点に行けばいい、というのがこの回の提案です。
抜け道を探すのではなく、大通りを探そう。堂々と歩きましょう、という言葉でこのパートは締めくくられます。
成績が悪いからと、頑張ってきたチームを手放せるか
後半は、OpenAIをめぐる人の移動のニュースに触れつつ、話が「チーム」へと移っていきます。真偽はわからないとしたうえで、求められる数字や違和感の話として語られます。
大山さん自身は、Geminiが出てきた頃にチームを組みました。最初は5人から始まり、今は13人。ビジュアルや性格、話し方まで考え、漫画にもした架空のメンバーです。
技術的には、より高性能なツールを使えば作業時間は半分以下になるといいます。ClaudeCodeやCodexなど、速いものはいろいろ出てきています。
それでも大山さんが問いかけるのは、人間のチームに置き換えたときの話です。成績が悪い、能力が低いからといって、頑張ってきた仲間を簡単に手放せるのか、と。
成績が悪い、能力が低い。お前らもういらん、と言って違う人とチームを組むような人に、人はついてくるのか。
この「人」は、今後AIにも当てはまるかもしれない、と大山さんは広げます。関わりを軽く手放す人のもとに、人もAIもユーザーも集まってくるのか、という問いです。
ドリームチームより「思い」が最大の専門性
いいものに課金し続け、スペシャリストを集めてドリームチームを作る。それ自体は素晴らしいことだと大山さんも認めます。資金力があってこそ、とも。
ただ、心の専門家として、そしてGoogleでいうところのAIのプロフェッショナルとして、大山さんの心が引っかかるのは「大事なものって何か」という点です。
どんなにいい文章を書いても、気持ちが乗らなければ心は伝わらない。だからこそ、思いが入っていること、それが最大の専門性であり一次情報だと話します。
情報はあるけれど思いのない発信を、大山さんは「ペライチ」にたとえます。役立つかもしれないけれど、そこに思いはありますか、という問いかけです。
効率化を求めるのではなく、楽しさや感動といった、心が動く方へ行ってはどうでしょうか。それがこの回で大山さんが伝えたかったことです。
効率化を求めるのではなく、楽しさとか感動とか、そっち側に、心が動く方に、ちょっと行ってはいかがでしょうか。
うお座満月に、要らないのに続けていたことを手放す
最後に大山さんは、この日が8月28日のうお座満月であることに触れます。うお座は12星座の終わり。最後の切り替えのタイミングだといいます。
能力が低いからといって仲間を手放さない、という前半の話とは対照的に、ここで手放すのは「要らないのに続けていたこと」です。
何か要らないのに続けていたこと、何かありましたら手放してみませんか、という日でございます。
札幌は曇りで雨も降っている、そんななかでちょうど満月です、と話しながら、放送は穏やかに締めくくられました。
まとめ
効率化やツールの乗り換えが進むなかでも、声という一次情報と、仲間やユーザーとの「関わり」を大切にしたい。大山さんが心の専門家として語った、AI時代の発信の哲学が詰まった回でした。
- AI判定を恐れて文章を崩すと、アクセスは集まっても評価が低い記事になりやすい
- 声という一次情報が先にあれば、記事がAI製と判定されても痛手は小さい
- 声を出しにくい人は、記事の側で独自性のあるアクションを取るとよい
- 成績や能力だけで仲間を手放す人に、人もAIもユーザーも集まりにくい
- 思いが入っていることこそ最大の専門性であり、心が動く方へ進むことが大切






