この番組と「一本を通す発信」というテーマ
この回は、心理カウンセラーでブロガーの大山裕介さんによる音声配信です。番組は、AIに疲れないように、そしてSNSで発信するときにXやスレッズで疲れないように、という心づくりをテーマにしています。
大山さんは今、発信投稿を一本につないで遠くまで届けようという活動をしていると話します。この「一本を通す」という考え方が、今回の話の軸になっていきます。
収録は9月14日の月曜日の朝。土日にちょっと堅苦しくて長い話をしてしまったので、今日は短くを心がけてみたいと切り出します。
やるかやらないかはまあ別として、心がけてみるというですね、新たな挑戦をしてみたいと思います。
せっかく決めた行動を、なぜ自分で否定してしまうのか
大山さんはこの日、タイトルを決めないまま話し始めます。noteやXを見ていて気づいたのが、「気が散る」という現象についてでした。
せっかくやりたいことがあるのに、その前に「これをやっておこう」「ちょっと返信しておこう」と別のことに手をつけてしまう。そうしているうちに、最初にやりたかったことが上書きされてしまうと言います。
その間に、あ、そういえば画像を作ってないなと思って画像を作りながら、また違うことをやるというふうにですね、最初にやりたいと思ったことの上書きをしてしまっている。
結果として、やりたいこと以外のタスクは片づいていくのに、肝心のやりたかったことにはたどり着けない。そして「何やってたんだろう」と自分を責めてしまう、という流れです。
画面いっぱいのタブと、画像待ちの寄り道
大山さんは、まさに今この収録中に自分が「多動」の状態にあると打ち明けます。パソコンの画面を見ると、サブスタック、Geminiのノートブック、note、Xがすべて開いている状態でした。
さらにX投稿でフォロワーが5500人に達したことに気づき、「これも投稿しておきたい」とChatGPTに向かってしまう。そもそも最初にやりたかったのは、音声を録ることでした。
最初何やりたかったかというと、音声を録るっていうのをね、音声を録るためにいろいろ何か行動して、何かそこからヒントを見つけて。
大山さんの発信は、自分が困ったことや、同じように困っている人にどんな声をかけるかを考えるところから始まります。ところが今まさに、その「多動」自体に困ってしまったと言います。
特に引き金になるのが、画像生成の待ち時間です。ChatGPTの画像が遅いからと別の画面を開き、サブスタックで他人の記事まで読んでしまう。その間に画像が仕上がり、今度は投稿作りに移る、という具合にできることがどんどん増えていきます。
いつもね、あの画像生成になると時間がかかるので、ちょっと寄り道するんですけど。
そうして気づけば、最初にやりたかったことが思い出せないくらいになってしまう。せっかくやりたいと思った気持ちがあったのに、と大山さんは振り返ります。
遅いから増やす、増やすから遅くなるという悪循環
もちろん、いろいろ終わらせられること自体は悪いことではない、と大山さんは言います。本来ならタスク管理をしておけばいいだけの話だとも認めます。
ただ、そのタスク管理ができない自分もいる。かといって「チェック表を作ってチェックしながら進める」といった面白くないことは言いたくない、というのが大山さんの本音です。
ただ、そのタスク管理が管理できていない自分もいるので、困ったなと思ってですね。
さらに物理的な問題も指摘します。パソコンはタブを開くほど処理が重くなるのに、遅いからこそ待ち時間に別のタブを増やしてしまう、という悪循環です。
待ち時間が発生
画像生成などで処理が遅くなる
別のタブを開く
待つ間に他の作業へ寄り道する
さらに重くなる
開いたタブで処理がもっと遅くなる
目的を見失う
最初にやりたかったことを思い出せなくなる
マルチタスクで疲れる人と、飲食店での経験
何かをしながら何かをする効率のよさ自体は、悪いことではありません。大山さんは飲食業の経験を例に挙げます。料理をするとき、レンジの中をずっと眺めているわけにはいかず、いろいろ並行してやるのは当たり前だと言います。
一方で、マルチタスクや多動を続けると疲れてしまう人が一定数いる、と大山さんは指摘します。自分もそのタイプだと打ち明けます。
やっぱりマルチタスク多動していると、あの、疲れる。ある一定の方がいらっしゃるんですよ。僕もそうなんですけど、全然疲れるんですよ。
脳が疲れてしまうと、全部の工程を終えられないことがある。それどころか、何一つ完成しないこともあり得ると言います。
結局全部手つけて、あの気になるところを触っていったら、今日やろうと思った一つもできていないっていうことが起きたんですね。
思考に戻れるポイントを決めておく
大山さんが出す答えは、全部をやろうとしないことです。どこに向かいたいかだけわかっておき、一つでも終わらせておけば、次から進められると話します。
そこで大切になるのが「戻れるポイント」を決めておくこと。いつも全部やらなければいけない仕事と、途中から始められる仕事を分けて考える発想です。
その思考に戻れるポイントっていうのを決めておくといいんじゃないかなと思います。
各プラットフォームで投稿していると、「どこまで行ったかな」「今日はまた最初からやろうかな」と迷いがちです。反応のいい悪いで行動が変わってしまうこともあります。
それをマーケティングと言えばそれまでですが、大切なのは持続可能であること。体力を使い切って途切れるより、続けられるスピードと量でやっていけばいい、というのがこの回の結論です。
近くに撒くより、遠くに1本通す発信スタイル
大山さんの発信は、この放送を次のプラットフォームへ持っていくスタイルです。全部にバーンと広げるのではなく、順番につないでいくのが特徴です。
まずスタンドFMをSpotifyで配信し、次にXへ持っていく。Xの状態になってからnoteへ、noteが終わったら締めでPinterestやインスタへ、という流れです。
とりあえず今発信したことをもって次のところに行くっていうね、スタイルでやってるんですけど。なのでバーンと全部に撒かない。
一度に全部に撒くと、どこに力を入れればいいかわからなくなってしまう。反応が悪すぎてつい全部に撒く行動を取ることもあるものの、うまくいかず、かえって届かなくなると言います。
どこに力を入れるかわからなくなり、かえって届かなくなる
1つの発信を次のプラットフォームへ順につないでいく
AIに「使われる」ことで、思考の戻り先を作る
音声配信で今日が終わってしまうなら、それでいいと大山さんは言います。大事なのは、次にその音声配信を持ってXから始められる状態、気持ちが戻れる状態を作っておくことです。
そのために「バラバラに発信しないOS」を作っていると話します。これが確立して成功すれば、気持ちが楽になるのではないか、という現在地です。
仕組みの中心にあるのがAIの使い方です。大山さんはチェックリストを見るのが嫌いなので、その役割をAIに任せると言います。
まあチェックリストもいいですけどね。僕はやらないですけど。チェックリストを見るのが嫌いなんで。
具体的には、スタンドFMが終わったら「次はXですね」とAIに促してもらい、Xの投稿を考える。記事を書くよう言われたら記事を書く、という流れです。
さらにAIには、言い過ぎている表現がないか、誤解を招く危ない言い回しがないかといったチェックも任せます。作業が途中で切れて忘れてしまっても、「今日の作業始めるよ」と言えば続きのポイントから再開できるようにしています。
もう何て言うんですかね、まあライター、文章屋としてね、雇われている感じの、AIに使われているという感じで動いております。
AIを使い倒すのではなく、AIに使われ倒すというやり方。そのほうが気が楽で、自分で決めると一個で終わってしまうから、と大山さんは言います。
忘れないために「見えるところ」に置いておく
話は締めに入ります。大山さんは、やりたいことを忘れる前にちゃんと置いておこう、と呼びかけます。
例に挙げるのが、ビジョンボードのような昔ながらの方法です。雑誌の切り抜きをコルクボードに貼り、どこへ向かいたいのかを可視化する。ネット社会だからこそ、より重要になるのではないかと話します。
壁紙でもいいので、見えるところに目標や欲しいものを置いておくと思い出せる、と大山さんは言います。
さらに、雑誌を使う人が少ない今だからこそ、やる人が少なく叶う率が高いのでは、と付け加えます。「変わったことをしているな」という違和感が注目を集め、人が寄ってくるかもしれない、という発想です。
今更それやらないだろっていう、昔よかったこと、やっていたこと、一つやってみるといいかもしれません。
最後は、月曜日ということでシルバーウィークの話題にも触れつつ、計画を立てて秋のお出かけをしてみては、と結びました。
まとめ
この回は、気が散って最初にやりたかったことを見失う「多動の罠」を、大山裕介さん自身の体験から掘り下げた回でした。全部をやろうとせず、思考の戻り先を決めておくこと、そして発信は遠くに一本通すことが軸になっています。
- 待ち時間の寄り道が積み重なり、最初にやりたかったことを見失ってしまう
- 全部やろうとせず、向かいたい方向と「戻れるポイント」を決めておく
- 体力を使い切って途切れるより、持続できるスピードと量で続ける
- 一度に全部へ撒かず、発信を次のプラットフォームへ順につなぐ
- チェックリストの代わりにAIを使い、思考の戻り先や再開点を任せる





