大阪ミナミの街中でハロウィンをやることになりました
今年の10月15日から18日まで、大阪ミナミでハロウィンをテーマにしたインスタレーションを開催することが発表されました。
後援は大阪市さん、主催は『南海電鉄』さんです。会場は『なんば広場』、高島屋の前で、南海なんば駅の前ですね。
中に入れる体験型のアートのようなもので、入場は無料です。これに合わせて、南海なんば駅の大階段や南海電車そのものもラッピングします。
電車のほうは目玉がたくさんついたデザインで、正直「これクレーム来るだろ」と思っているんですが、、
近年、CHIMNEYTOWNは『マクドナルド』さんのハッピーセットの企画『プペルを探せ』をはじめ、大企業や公共機関、行政の方々とお仕事をさせていただく機会が増えてきました。
そういう仕事をするようになって、改めて痛感していることがあるんです。
大きな仕事ほど、実力より先に信用が要る
それは、規模の大きな仕事になればなるほど、最初に必要になるのは、何なら実力よりも信用だということです。
実力はめちゃくちゃ大事です。でも、それより前に信用がなきゃ話にならんんです。
企業の担当者さんが社内で説明して、上司を説得して、さらにその上の決裁者に話を通す。行政や警察、地域の方々にも説明していく。
事業が大きくなるほど、こういう段取りが増えていきます。その一つ一つの過程で「CHIMNEYTOWNなら大丈夫」という信用を積み上げていかないと、大きな仕事はそもそも動かない訳です。
だから初回となる今回の『CHIMNEYTOWN HALLOWEEN in なんば』では、とにかく事故らないことを最優先にしています。おもろいことよりも、事故らないことです。
これまでミュージカルや幕張メッセでやってきたような「物量でぶん殴る」というやり方は、CHIMNEYTOWNの得意技でした。今回はそれを少し控えています。
くれぐれも言っておきますが、これは初回だからです。面白いものを作りに行く姿勢は崩しません。
ただ、それ以上に大切なのは、イベントが終わったときに関係者の皆さんから「ちゃんと運営してくれた」「一緒にやって良かった」、そして「来年もあの人たちに任せよう」と思っていただくことなんです。
街中での開催となると、大阪市さんや南海さんだけでなく、警察の方々にも同じように感じていただく必要があります。
注目を集める「B面」の立ち回り
そんな中、最近は『X』や『YouTube』で誰かと喧嘩したり、強い言葉を投げたりといった、アウトロー的な立ち回りで注目やインプレッションを集める方が増えてきたように思います。
『幻冬舎』の箕輪さんが「B面」と呼んでいるような立ち回りですね。
もちろん、それによって得られるものはあるんです。短期的に見れば、もしかしたらそれが最適解かもしれません。
もっと言うと、事業を異常にでかくするぞと思っていなければ、それが最適解かもしれない。
履歴は静かに効いてくる
ただ、事業を拡大していく中で、ある問題に直面します。人間や会社には、与信 ── 取引相手を信用してどこまで任せられるかを判断すること。もとは金融で、お金を貸す相手の信用度を測る意味の言葉です与信の履歴が残るということです。
あの人は面白いだけじゃなく、仕事を任せても大丈夫か。その履歴が、少しずつ少しずつ蓄積されていく訳です。
そして事業が大きくなるほど、この履歴がプラスにもマイナスにも効いてきます。
ナショナルクライアントと仕事をする、行政と仕事をする、公共空間を使う、何万人という人を動かす。
そうなったときに問われるのは、SNSでどれだけ目立っているかでも、フォロワーを何人抱えているかでもないんです。この人に大きな仕事を預けても大丈夫なのかなんですね。
厄介なのは、B面的な立ち回りをしても、その場で仕事を失うとは限らないことです。
「あなたとは仕事をしません」と明確に言われるのではなく、「今回は別の会社にお任せしよう」という感じで、自分のあずかり知らぬところで静かに機会が遠ざかっていくんです。
履歴というのは本当に怖いし、同時にとても面白い資産だと思います。
品行方正じゃなかった僕が、いま信用を意識する理由
僕自身、昔からずっと品行方正に生きてきた訳じゃありません。SNS上で誰かと口論になったことは何度もありますし、岡村さんと喧嘩したこともあります。
それでもCHIMNEYTOWNを大きくしていく中で、最近は特に信用を意識するようになりました。
大きなことをやろうと思うほど、自分一人の力ではどうにもならなくなるからです。企業の信用も、行政の信用も、地域の信用も必要になります。
そして信用は、一夜にして作ることができないんですね。
一つ一つの仕事を丁寧にやる。荒れたような発信はしない。約束を守る。事故を起こさない。関係者にまた一緒にやりたいと思ってもらう。
そういう小さな履歴が、次の大きな仕事を連れてくる訳です。本当に大きなことをしたいなら、自分の履歴は大切にしたほうがいいと思います。
今日のインプのために積み上げたものが、10年後の自分の可能性を狭めていることは全然あるので、この辺りは慎重になったほうがいいんじゃないでしょうか。
最後にお知らせです。映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~』が、第28回『プチョン国際アニメーション映画祭』のコンペ部門に選出されました。それに合わせて、西野と一緒に韓国で過ごすツアーもスタッフさんが組んでくれたので、興味がある方はぜひご参加ください。
それでは素敵な一日をお過ごしください。じゃあまたね。
まとめ
規模の大きな仕事ほど、実力より先に信用が問われます。だから僕は、目先のインプレッションより、一つ一つの仕事で信用の履歴を積むことを大事にしています。
- 大企業や行政、警察、地域と組む仕事は、各段階で「任せて大丈夫」という信用がないと動かない
- なんばのハロウィンは初回なので、物量より「事故らないこと」を最優先にしている
- 喧嘩や強い言葉で注目を集めるB面の立ち回りは、短期的には最適解でも、機会を静かに遠ざけることがある
- 信用は一夜で作れず、約束を守る・事故を起こさないといった小さな履歴の積み重ねでできる





