興味のあることは全部、仕事にしていく
私はもう、興味のあることにしか興味がないんですよ。
だからプライベートの時間なんて、あってないようなものなんです。
おもろいことは全部、なんらかの形で仕事にしていく。そういう生き方をしています。
なので、いま私が何に興味を持っているかを話すと、次に何を仕事にするのかがなんとなく見えてくるはずなんです。
今日はその「興味の共通点」を汲み取ってもらえたら嬉しいなと思っています。
1つ目、ビアガーデンに本腰を入れる理由
1つ目はビアガーデンです。
エンタメって、当たり外れが大きいんですね。
作品の売り上げで次の作品を作るサイクルで回していると、どこかで必ず限界が来てしまう。作品がこけたら、次が作れなくなるからです。
だからこそ、作品がこけても死なない環境を作ることが、エンタメ屋には必要なんです。
そんなことを考えている中でふと思ったのが、「景色のいい場所でビールを飲む」という行為。これには流行り廃りがないなと。
10年前も20年前も好まれてきたし、夏になれば毎年ビアガーデンの需要が生まれる。
なのに、この領域に本腰を入れて取り組んでいる人が、あまりいないことに気づいたんです。
しかも最近は、景色のいい場所を任せていただく機会も増えてきた。だったらこの組み合わせを事業にしてみようと思いました。
すでに河口湖では始めていて、関西では川西の夜景スポットでテスト運転をやってみるつもりです。
この調子で全国10か所くらいで展開できたら、次はいっそオリジナルのクラフトビールを作ろう、という展開も見えてくる。そこまで来ると、面白いなと思うんです。
2つ目、タイタニック号を好きになりすぎた
2つ目は、意外かもしれませんが、タイタニック号です。
いまチムニータウンが運営を預かっている河口湖音楽と森の美術館には、タイタニック号でファーストクラスの乗客をもてなす予定だった巨大な自動オルガンがあるんです。
完成が出航に間に合わず、奇跡的にあの事故を免れたものなんですね。
以前、品川さんが遊びに来てくださったときに、2人きりでその音色を聴いたんですけども、人がいないホールで聴くと響きが全然違って、本当に感動しました。
沈まなかったタイタニックって、すごい歴史的価値じゃないですか。なのに美術館としてイマイチ前に押し出せていないなと思って、調べているうちにめちゃくちゃ好きになってしまった。
面白いのは、あれだけの大事故なのに、Tシャツやキーホルダーがガンガン出ていること。ブロードウェイではコメディーミュージカルとしても上演されているんです。
あれだけの事故が、そんなにポップに仕上がるって、普通は考えられないですよね。
私の読みでは、「タイタニック」という名前、字面が良かったんじゃないかなと思っています。マクドナルドみたいに、名前の良さでポップに仕上がってしまう。そういうものは本当に強いなと。
なのでグッズも作ろうかなと。まずは美術館で仕入れて売ってみて、ニーズが確認できたら本格的に自分たちで作りに行こうと思っています。
3つ目、お団子。「流れ」に気づかせてくれたもの
3つ目はお団子です。
一昨日、石川亮さんと京都・大阪のお団子屋さん、お餅屋さんを巡ってきたんですけども、これにはわけがあるんです。
私たちはもともと、人の流れがない場所で活動してきました。そういう場所では、こちらから人を振り向かせるために、突飛なアイデアや飛び道具のような仕掛けが必要なんですね。
でも河口湖のように、すでに観光客という人の流れがある場所では、必ずしも飛び道具はいらない。
むしろ大切なのは、そこにいる人がすでに求めているものを、そのまま提供することなんです。
私は普段、お団子を食べたいと思っている人間じゃないんですよ。
でも、綺麗な紅葉が広がっている、その視界の中にお団子屋さんが入ってきたら、なんか買っちゃうんですよね。
目的にしていたわけでもないのに、目の前にあると欲しくなる。これこそが「流れ」だなと。
その話を亮さんにしたら、亮さんも同じように考えておられたみたいで。「西野くん、めっちゃ美味しいお団子屋さんがあるから食べに行こう」と声をかけてくださったんです。
そんなわけで巡ってきたんですが、そこで食べたお団子が衝撃的に美味しくて、もう団子屋さんをやりたくなってしまいました。
すでにスタッフには共有していて、今年の秋にでも期間限定で、河口湖でテスト的にオープンするんじゃないかなと思います。
「流れに乗れる強さ」はどこから来たのか
こうしてまとめてみると、私はやっぱり「すでにある流れに正直に乗る」ということに興味があるんだなと思います。
もしかすると、承認欲求が私の中で満たされてきて、そういうものに素直に乗れるようになってきたから、興味が出てきたのかもしれません。
昔なら、自分の「一」をやることにこだわっていた気がするんです。
「巨人の肩に乗れ」とよく言っていますけど、その言葉が今、自分の中で実感を伴ってきた感じがしています。
まとめ
自分の「一」でいくのか、それとも流れに乗るのか。いまの私は、素直に流れに乗れるようになってきた気がしています。みなさんはどちらでしょうか。
- 作品がこけても死なない環境を作るために、流行り廃りのないビアガーデン事業に興味を持っている
- タイタニック号のように、名前や字面の良さでポップに強くなるものの面白さに惹かれている
- 人の流れがある場所では、飛び道具ではなく、すでに求められているものを素直に出すことが効く
- 承認欲求が満たされてきたからこそ、自分の「一」より流れに乗れるようになってきたと感じている






