サーマルプリンターで手帳はどう変わった?
Harukaさんは前回の収録を休んでいたため、ホストのいちがみさんとは2か月ぶりの出演です。いちがみさんが2か月の間の動きを尋ねると、Harukaさんは忙しさとストレスから文具を少し買ったくらいで、大きな買い物はしていないと答えます。
Harukaさんがこの間に買ったのは、スタンプやサーマルプリンターでした。サーマルプリンターについて、薄明さんは「レシートみたいなもの」と説明します。
カートリッジとかそういうのがいらなくて、熱とかに多分反応して、その白黒で印刷できるみたいなやつなんですけど。
Harukaさんは最近、日記を毎日・週間・月間の単位でつけるようになり、そこでサーマルプリンターを使っています。用紙はシールになっていて、スマホと同期すればすぐに印刷できるそうです。
白黒で解像度とかもすごい粗いんですけど、シールなんで、すぐ手帳とかに貼れて、
なんかその日に撮ったやつをすぐ印刷して手帳に貼るみたいなのは結構、習慣みたいになってきたんで、それが結構楽しいですね。
いちがみさんもCanonのモバイルプリンターを持っていて、写真をシールに印刷できる専用紙を使っています。いちがみさんの持っている機種もカートリッジは不要で、画質はそこそこいいそうです。ただ、ランニングコストはサーマルプリンターのほうが安いだろうという見立てです。
いちがみさんがAmazonで調べると、Canonのフォトペーパーは50枚入りで2700〜2800円ほどでした。Harukaさんは、コストではサーマルプリンターが有利でも、たまにはカラーの写真も貼りたくなりそうだと話します。
一方で薄明さんは、サーマル式の用紙は保存性があまり長くないのが弱点だと指摘します。Harukaさんによると、用紙は持つ年数ごとに種類が分かれていて、Harukaさんはいちばん長持ちするものを買った記憶があるそうです。薄明さんが調べたところ、保存期間2年の用紙もありました。
用紙はロール状で、印刷の大きさに合わせて止まったところを自分で破り取る仕組みです。値段もそれほど高くないので、Harukaさんは手軽さを気に入っています。
サーマルプリンターとCanonのモバイルプリンターの違いを、話に出た範囲で整理すると次のようになります。
| 項目 | サーマルプリンター | Canonのモバイルプリンター |
|---|---|---|
| 印刷 | 白黒・解像度は粗い | カラー・画質はそこそこいい |
| 用紙 | ロール状のシール | 写真用シールの専用紙 |
| コスト | ランニングコストが安い | 50枚入りで2700〜2800円ほど |
| 注意点 | 保存性が長くない | 特に話題に出ず |
話が手帳の中身に移ると、Harukaさんは最近、コラージュをしたり書き込んだりするのが楽しいと話します。薄明さんは、絵も描くHarukaさんの手帳を「ちゃんと手帳してんな」と思いながら見ていたそうです。
だって私、書き殴ってるのって大体字だけなんで。マジで。
これに対してHarukaさんは、書き殴りや汚いページもたくさんあり、Instagramに載せているのはきれいにまとめたものだけだと明かします。それでも薄明さんは、Harukaさんのアカウントをいつも楽しみにしているそうです。
いちがみさんは、手帳を続けられるのは運用力があるからで、その運用力は最初の設計力から来ていると話します。ウェブコンテンツなど何でも同じだという見方です。薄明さんも、続けることや余計なものを切り捨てる力は自分にいちばん欠けているところだと応じます。
来年の手帳、3人はどう選んだ?
来年に向けて、Harukaさんはトラベラーズノート ── 革のカバーにノートのリフィルを挟んで使う手帳。サイズ展開があり、パスポートサイズはその名のとおりパスポートに近い小さめのサイズですのパスポートサイズのマンスリーリフィルを買いました。
Harukaさんの今年のスケジュール帳は、お財布手帳にしていたM6サイズのシステム手帳に入れたリフィルです。ただ、使ううちに筆記面積が少し狭いと感じていました。かといって手帳を大きくするのも気が進まなかったそうです。
トラベラーズノートのパスポートサイズのリフィル、マンスリーリフィル見たら、なんかちょうどいい大きさだなって思ったんで、
Harukaさんは、薄さも決め手になり、来年はこのリフィルを持ち歩くことにしたといいます。
薄明さんも今年はM6のスケジュールリフィルを使っています。マルマンから出ているデータプランというもので、薄く、タブがついていてめくりやすく、何年か使ってきました。
ただ薄明さんは最近、スケジュール管理用のはずのM6のシステム手帳を、あまり持ち歩けていないことに気づいたそうです。そこで、もっとコンパクトで持ち運びやすいものとして、能率手帳 ── 日本能率協会マネジメントセンターが出している手帳のシリーズ。本革の表紙と金の箔押しが特徴の「ゴールド」など、さまざまな版がありますを試すことにしました。
いきなりその、ほら、ゴールド、本革のね、あのすごい素敵な本革の(能率手帳の)やつに行くにはちょっと勇気が足りなくて、
薄明さんはまず1年ほど使って使い勝手を見るため、1000円ほどの普通の小型版を選びました。左ページに1週間の日付、右ページにメモ欄があるウィークリーレフト型で、クリーム地に深緑の文字という色合いも気に入っているそうです。
薄明さんの能率手帳はポケットに軽く入るうえ、トラベラーズノートのパスポートサイズのバインダーにもちょうど挟める大きさです。組み合わせて使う準備はできていますが、使い始めは12月からなので、まだ使えていません。
いちがみさんが「みんな早いな」と驚くと、薄明さんは今がまさに手帳シーズンだと返します。薄明さんのYouTubeには、いろいろな人の手帳会議の動画がどんどん流れてくるそうです。Harukaさんも、noteやInstagramでみんなが来年の手帳を買っているのを見て、気持ちがざわざわしてしまうと話します。
薄明さんは実際にnoteも書いたといいます。各社は10月始まりの手帳も出しているため、8月ごろには売り出しが始まっているようです。ちなみにこの回の配信日は10月1日で、いちがみさんの誕生日でもありました。
いちがみさん自身のスケジュール帳は、A5の週間ブロックのノートです。来年3月まで使えて特に不満もないため、そのまま続ける予定だそうです。3人の来年の手帳を並べると次のとおりです。
| 話者 | 今年 | 来年 |
|---|---|---|
| Haruka | M6のお財布手帳に入れたリフィル | トラベラーズノートのパスポートサイズのマンスリーリフィル |
| 薄明 | M6のスケジュールリフィル | 能率手帳の小型版(ウィークリーレフト) |
| いちがみ | A5の週間ブロックのノート | 同じノートを継続(来年3月まで) |
薄明さんは、手帳のフォーマットを頻繁に変えると大きさがそろわず保管もしにくくなるので、できれば1つに決めたいと話します。Harukaさんも、後から見たときにきれいにそろっていてほしいと共感していました。
A3の紙に1ページ1テーマで考えると何が変わる?
いちがみさんは最近、A3の紙を使い始めました。きっかけは、薄明さんと一緒に訪れた堀田文具フラッグシップの展示です。この店の訪問レポートは次回に詳しく話す予定だといいます。
その店にはテーマ別の展示があり、「A3で思考を巡らせよう」というコーナーがあったそうです。いちがみさんは、A3の紙はきっと持て余すだろうと思いつつ、試しに普通のプロジェクトペーパーのA3版を買いました。あわせて、太く書くためのサインペンも買っています。
私、バイブルサイズとかそれより小さいのとかもそうですけど、多分小さいものに字を書くのにちょっとストレスかかってたんだと思います。
いちがみさんは小さい文字が見えにくくなってきたこともあり、大きな紙に太い字で書くやり方が自分に合っていると感じたそうです。A3の紙には1ページに1つのテーマで考えを書き出していきます。
持て余しても、後々そのテーマに沿うこと書いた、書きたくなったら書き足すみたいな。
いちがみさんの変化を、話の流れに沿って整理すると次のようになります。
バイブルサイズ以下の小さな紙。小さい字を書くのにストレスがかかり、文字も見えにくくなっていた
A3のプロジェクトペーパーにサインペンで太く書く。1ページ1テーマで、後から書き足していく
Harukaさんは、ワークスペースは広いほうがいいということかもしれないと受け止めます。いちがみさんによると、A3の紙はパソコンのキーボードの横には置けません。いちがみさんの作業部屋には文具用の机とワークデスクの2つがあり、分かれているからこそA3が使えるのかもしれないと話します。
いちがみさんが、M6や薄明さんの小型手帳は字を書くのが大変そうだと言うと、薄明さんは今はちまちました字が好きなので小さいほうに向かっていると答えます。ただ薄明さんも老眼が始まっていて、だんだんきつくなりそうな気もしているそうです。
老眼でKindleのルビもDfのピントも見えない?
いちがみさんの老眼も、少しずつ進んでいるといいます。いちがみさんは『HUNTER×HUNTER』を読んでいますが、Kindleで読むと通常のコミックより画面が少し小さいと感じています。
しかもハンターハンター(の漫画)ってルビが結構大事やったりするじゃないですか。この当て字、当て字を楽しむみたいな。
いちがみさんは、そのルビが見えなかったそうです。Harukaさんが拡大できないのかと尋ねると、いちがみさんは拡大はできるものの、読書体験としては面倒になると答えます。
そこでいちがみさんは、強めの老眼鏡を買いました。近づけて見られるようになりルビも読めるようになった一方、そのぶん目が疲れるそうです。薄明さんは、紙ではなく光を出す機器なので余計に目に負担がかかりそうだと話します。
Harukaさんも老眼の話題を出し、「年頃の話題ですから許してください」と薄明さんと笑い合います。Harukaさんは先日NikonのDf ── Nikonが2013年に発売したデジタル一眼レフ。フィルムカメラのような外観とダイヤル操作が特徴で、Fマウントのレンズを使えますで撮影したとき、ピントが見えなくて困ったそうです。
もうほんとピント照合マークを頼りにするしかなくなっちゃって。
X-E3を売ったお金とDfを手放す迷い
Harukaさんはこの間に、カメラを1台売りました。薄明さんが「Dfじゃないですよね」と念を押すと、HarukaさんはDfを手放すのは勇気がいると答えます。薄明さんは、Dfを手放すなら送別会を開かないといけないと冗談を言い、2人でDfの席を用意して思い出話をする場面を想像して笑います。
Harukaさんが売ったのは、富士フイルムのX-E3でした。売った一番の理由は、使っていなかったことです。
ライカの改造レンズをつけ--マウントアダプターつけて使う、使いたいがためにX-E3買ったんですけど、それでちょっとつけてた時にレンズが故障しちゃいまして。
Harukaさんはそれ以来、レンズをGXR ── リコーが出していたユニット交換式のカメラ。マウントユニットを使うとライカMマウントのレンズを付けられますに付けて撮っていて、X-E3は使わなくなっていました。売り上げたお金の使い道を考えたとき、ショーン・デザインの万年筆が一瞬頭をよぎったそうです。
冷静になると、いやいや、ちょっと一本のペンにお前何十万かける気だみたいな感じで。
いちがみさんによると、ショーン・デザインの万年筆は12万円ほどです。Harukaさんは、買うならモノクニブだと言い、いちがみさんも「もちろん」と同意します。ただ、Harukaさんはまだ勇気がなく、何も買っていません。
Harukaさんは、Dfも手放して、ピントを合わせやすいファインダー付きのミラーレスにしたほうがいいのかと考えています。それでも、Dfが手を離れることを考えると胸が苦しくなるうえ、Fマウントのレンズもたくさん持っているので迷っているそうです。
Harukaさんにとって、Dfを手放してミラーレスにするかどうかには、次のような事情が絡んでいます。
手放すのは勇気がいるほど愛着があり、Fマウントのレンズも多く持っている。ただ老眼でピントが見えにくい
ファインダー付きならピントを合わせやすい。ただDfを手放すことを考えると胸が苦しくなる
そこでHarukaさんは、NikonのZf ── Nikonのフルサイズミラーレスカメラ。Dfのようなクラシックな外観を受け継ぎ、ダイヤル操作ができますを使ういちがみさんに、老眼でも使いやすいかを尋ねます。いちがみさんは、ピントの拡大表示がショートカットですぐ出せるようにしてあると答えます。
老眼があるがためにファインダーないとダメとは思ってたんですけど、遠近をつけてから下の方は近く見れるんで、
別にファインダーなくてもいいかなと思えてきました。遠近(両用メガネ)のおかげで。
いちがみさんは遠近両用メガネで、選択肢が広がったといいます。ただし、遠近両用メガネはレンズの境目が少し歪みます。デスクでデザインの作業をすると画面が歪んで気持ち悪いものの、外で撮影するときはGRの背面液晶でもピントがしっかりわかるようになったそうです。
Harukaさんが老眼におすすめのカメラを知りたいと言うと、いちがみさんはファインダー付きのミラーレスならどれでもよいと答えます。薄明さんは、最近Nikonからファインダーのないミラーレスが出たことにも触れました。
ショーン・デザインはなぜ「抑止力」になる?
いちがみさんは、ショーン・デザインの万年筆が、ほかの万年筆を買うのを思いとどまらせてくれると話します。
ちょっといいなと思ったやつがあっても、「いや、僕が欲しいのはシャオンデザインだ」と思うことで思いとどまれる。
Harukaさんはこれを「抑止力になってる」と受け、何本も高い万年筆を買うくらいならお金を貯めてショーン・デザインを買う、といういちがみさんの考えに強く共感します。
筆記体験もまあもちろんなんですけど、やっぱそのものづくり魂みたいなところに燻られちゃうんですよね、どうしても。
そのショーン・デザインから、つけペン用のペン先が出ました。名前はリル・ディッパー ── ショーン・デザインが出したつけペン用のペン先。インクをつけて書くタイプで、軸と組み合わせて使いますです。薄明さんは「お目目がある」と表現し、Harukaさんは形がかわいいと話します。いちがみさんは、1本で2つの線幅が書けるのではないかと見ています。
いちがみさんは、つけペンなのでモノクニブより少し安いのではと予想し、軸も選べるようです。薄明さんが販売ページを確認すると、価格は次のとおりでした。
書き心地は3人とも気になるところです。ショーン・デザインの製品は、10月17日に仙台で開かれる文具イベントに持っていくと案内されていたそうです。3人は、もう一度富山か金沢あたりに宇宙遊泳が来て、実物を触れたらいいと話していました。
中判カメラのゼンザブロニカは修理から復活
薄明さんがずっと愛用しているのは、中判フィルムカメラのゼンザブロニカ ── 日本のブロニカ社が作っていた中判一眼レフカメラ。6×6判などの大きなフィルムを使いますです。このカメラは、以前の震災のときに置いてあった場所から転がり落ちてしまいました。
それ以来、フィルムバックを外側から軽く留める部品が止まらなくなったり、ルーペが出てこなくなったりする不具合がありました。薄明さんはそのまま使っていましたが、一度カメラ店で見てもらおうと修理に出していました。修理は収録の日に上がっていて、薄明さんは午後に受け取りに行くそうです。
修理を頼みに行ったとき、薄明さんは店で珍しくブロニカ用のレンズを見つけました。NIKKORではなく、ゼンザブロニカが作ったゼンザノンの150mm F3.5です。
なかなか見ないですもん。ゼンザノンって。
6×6判での150mmが35mm判でどれくらいになるかについて、薄明さんは80〜90mmくらいの中望遠ではないかと考えています。標準レンズの75mmは、35〜40mmくらいに当たるのではないかという見立てです。本当は100mmくらいが欲しかったものの、150mmも十分いいと感じたそうです。
実際にカメラに付けられたので、薄明さんはその場で取り置きを頼み、収録の日の午後に買うことにしました。値段は「一枚ぐらい」で、相場よりは安めで、状態もとてもきれいだったそうです。いちがみさんに「ガンガンいきますね」と言われると、薄明さんは今はアクセル全開だと笑います。Harukaさんは「買い物の秋」と添えました。
薄明さんが『鬼武者 Way of the Sword』に描いた絵と筆文字
最後に薄明さんは、仕事で関わった作品を紹介します。バイオハザードやモンスターハンターで知られるカプコンの和風アクションゲーム「鬼武者」シリーズで、9月に新作『鬼武者 Way of the Sword』が出ました。
『鬼武者 Way of the Sword』は宮本武蔵を主人公に、剣で戦っていくゲームです。このゲームのアートワークの一部に、アマヤギ堂が関わりました。以前から関わっていたものの、ようやく発売され、情報が解禁されたそうです。プラットフォームはPS5、Xbox、Nintendo Switch 2、PCです。
いちがみさんがどんな絵なのかを尋ねると、薄明さんは背景に関わる絵だと説明します。
多分背景の背景ビジュスのどこかに貼られる一枚の絵とか、あるいはそのなんかムービー的に流れる時の背景としての一枚の絵巻みたいなやつ
こうした絵を何枚か担当し、クレジットにも名前が載っているそうです。絵を描いたのはジュンさんで、絵に付けるタイトルの筆文字は薄明さんが書き、それも1枚の絵として収録されています。
私もその、まあ絵はジュンさんが描いてますけど、あの、その絵につけてるタイトルの筆文字とかは私が書きまして、
薄明さん自身はゲーム機本体がなく、まだプレイできていません。PVやプレイ動画を見る限り面白そうだといい、担当した絵は序盤には出てこないだろうと話していました。いちがみさんは、2本目の配信では堀田文具フラッグシップの話が中心になりそうだと予告して、この回を締めくくります。
まとめ
プリンター、手帳、紙、カメラと話題は移りますが、3人が共通して語っていたのは、続けやすさや目の変化に合わせて道具を選び直すことでした。新しい道具に心が動く一方で、手放す迷いや、買うのを思いとどまる理由も正直に語られています。
- Harukaさんは、白黒のサーマルプリンターでその日の写真をすぐシールにし、手帳に貼るのが習慣になっている
- 来年の手帳は、Harukaさんがトラベラーズノートのマンスリーリフィル、薄明さんが能率手帳の小型版を選び、いちがみさんは今のノートを続ける
- いちがみさんは、A3のプロジェクトペーパーに1ページ1テーマで太く書くやり方が自分に合っていると感じている
- 老眼への対策として、ピントの拡大表示や遠近両用メガネが、カメラ選びの幅を広げている
- 薄明さんはゼンザノン150mmを手に入れ、『鬼武者 Way of the Sword』では背景の絵とタイトルの筆文字で作品に関わった

