鼻歌とは「小さなハッピーが細く長く続くこと」?
ハナウタラジオは、ため息の中にあるポジティブな鼻歌を一緒に探す番組です。今回が初出演のじゅっちゃんは、出演の声をかけられてから「鼻歌ってそもそも何だろう」と考えたといいます。
じゅっちゃんがたどり着いたのは、嬉しかったことや良かったことの発表とは少し違う、もっとさりげないものでした。
小さな幸せみたいな。小さなハッピーみたいな。それがなんか長く細く続いていくみたいな。
じゅっちゃんは「前置きが長い」と自分でツッコミを入れつつ、その考えを踏まえた具体的なエピソードに入っていきます。
整理整頓は完璧なのに、キッチンが「秒で」散らかる理由
じゅっちゃんの家では、寒くなる前の10月と11月に少しずつ大掃除を進めます。先週はキッチンから大きく片付け始めたそうです。
じゅっちゃんの家のキッチンは、家の真ん中にあるアイランドキッチンです。目立つ場所なのでスッキリさせなければと考え、上に何も乗せず、調味料も整理整頓アドバイザーのブログを参考にシンク下へ収めていました。
物の住所も動線も理にかなっていたのに、じゅっちゃんのキッチンはすぐにぐちゃぐちゃになってしまいました。
(その収納が)あんまりこう自分に合っていないのでは説。
じゅっちゃんは、小さじで測らずフィーリングで料理するタイプです。料理の質問を振られたさところさんも「やんないかも」と笑って答えています。
(調味料は)欲しいと思った時にすぐ取れる場所にあって、片付けたいと思った時にすぐ片付けられる場所にありたいのに、すごく窮屈というか。
じゅっちゃんにとって、きっちり決められた住所に戻す収納は、スピーディーでいたい料理の仕方と噛み合っていなかったのです。
「アイランドキッチンだから物を乗せちゃいけない」は本当か
じゅっちゃんはまず前提を疑い、アイランドキッチンだからといって本当に物を乗せてはいけないのか、自分は本当にこういうキッチンがいいのかを考え直しました。
ただ結局こう私は本当は全部出したい。
じゅっちゃんは醤油や酒を並べて出し、鍋は大きな換気扇の下に吊り下げ、吊り下げられないものは換気扇の上に乗せて、シンク下の物をすべて外に出しました。
映えないですよ。映えないけど。なんかすごく不思議と落ち着く感じになった。
じゅっちゃんはさらに、花瓶に花を入れて飾ったり、レシピ本以外の本をキッチンの背面に並べたりしました。八百屋さんからもらった食べられないかぼちゃの横に、色を合わせたオレンジの花と手作りのハロウィンのキャンドルも置いたといいます。
何も乗せず、物はすべてシンク下に住所を決めて収納。理にかなっているのにすぐ散らかる
調味料も鍋も全部出し、花や本やかぼちゃも並べた雑貨屋さんのような空間。不思議と落ち着く
じゅっちゃんは、動線を整える整理整頓ではなく、ワクワクする気持ちで片付けてみたことで、キッチンがご機嫌で立てる場所になったと話します。娘さんも「ここ気持ちいいね」とキッチンに寄りつくようになったそうです。
私もご機嫌だし、娘もご機嫌で、本当にまさにこれが鼻歌だなと思って。
さところさんは、当たり前を疑うことと、自分の心地よさで選ぶことが素敵だと受け止めました。じゅっちゃんの心地よさは、物がいっぱいあって使い古されたものもある、雑貨屋さんやカフェのような場所にあるといいます。
「やめよっかな」をやめた、さところさんの鼻歌
さところさんの鼻歌は、つい昨日の出来事です。一番下の娘さんが月曜日に熱を出し、家族の多くも喉の痛みなどで体調不良モードだったため、保育園を休ませ、在宅の夫と働く時間を調整してやりくりしていました。
熱が出たら1日下がるのを確認してから登園するよう言われていたこともあり、火曜日も休むことになりました。ところが、さところさんには火曜日の12時から3時まで外出の予定がありました。
ちょっとやめよっかなって思ったけど、やめよっかなっていうのはやめることにして。
さところさんが夫に12時から3時まで見てもらえないかとお願いすると、夫は「いいよ」と応じてくれ、行きたかった場所に行けたそうです。
出たらまずいかな、やめとこっかなってなんか諦めてんのはなんか自分なんだなって思って。
行きたいんだっていう気持ちをちゃんと自分にも許せてあげたのは良かったなと思ったので、鼻歌でした。
さところさん自身は、夫の仕事の状況を聞く前に勝手に諦めかけていたことに気づいたといいます。結果として「たまたまうまくいった」とも振り返っています。
じゅっちゃんは、頭の中で相談もなしに完結して諦めてしまうことは多いけれど、話してみると意外とできることもかなりあると共感しました。番組の「ため息の中にあるポジティブな鼻歌」そのものの話だと受け止めています。
じゅっちゃんとさところさんは、2年前ごろにNotionのスクールで一緒だったそうです。当時0歳で画面にちらちら映っていた下の娘さんが、もう3歳になったと懐かしみました。
「行動力の鬼」さところさんにも怖さはある?
続いてはため息さんからのお便り紹介です。今回届いたお便りは、次のひと言でした。
行動力がありません。
じゅっちゃんは自分を石橋を叩いて渡るタイプだと言い、さところさんを「行動力の鬼」と呼びます。思いついたことを形にするのが早く、ゼロから1に持っていく力がすごいという印象です。
やろうって思った時に怖さとか迷いとかってないのかなっていうのを聞いてみたいかも。
(怖さや迷いは)ありますよ。めちゃくちゃ。
さところさんは考えながら、やりたいと思ったことを実現するために、自分を追い込む環境を作っているのかもしれないと話しました。やりたいことができている自分を実現したい気持ちが先にあり、どうしたらできるかを考えて、やってみるのだといいます。
じゅっちゃんはそれを、湧き上がった気持ちを優先し、叶えるための現実的な線を初期に引くことだと整理しました。一方で、じゅっちゃん自身は「これ、できるのかな」に焦点を当ててしまい、動けなくなることがあるそうです。
「やりたい」を優先し、どうすればできるかに重きを置く
「できるのかな?」に焦点を当て、動けなくなることがある
行動力がない、には2つのパターンがある
さところさんに最近重たいことを聞かれたじゅっちゃんは、これまでの経験をグループ分けすると、行動力がないと感じるときには2つのパターンがあると話します。
気持ちが湧かない
そもそもエネルギーがなく、何もしたくない状態。まずは休む
エネルギーを貯める
焦らず、自分の守り方を変えて削られる分を減らす
やりたいけどできない
やりたい気持ちは戻ったが、怖さや環境で一歩踏み出せない状態
じゅっちゃんは、気持ちが湧いてこないほうについては、まずは休んでくださいと答えます。休むとは焦らないことであり、自分の守り方をいろいろ変えてみることでもあるといいます。
カチカチに守るでもなく、なんか自分のいい感じに守れる守り方っていうのをなんかちょっと意識してみるとか。
じゅっちゃんは、そうしてエネルギーを貯めていくと自然とやりたい気持ちが出てきて、そこから次の段階の「やりたいけどできない」に移るのではないかと考えています。
自分を削らない守り方は、失敗から学んだ
さところさんは、じゅっちゃんが自分を削らない状態を保つのが上手なイメージだと話します。じゅっちゃんは、マイペースな自分を許すことや、いろいろ失敗してきたからこそ守り方が少しずつわかってきたことを理由に挙げました。
じゅっちゃんの失敗とは、働きに出ていた頃に周りに合わせることを優先し、自分の気持ちをないことにしてしまった経験です。相手と自分がごちゃごちゃに混ざり合う時期が長くあったといいます。
今は守れている状態が続いているというじゅっちゃんですが、具体的な方法の一つとして、定期的に一人になって思い出すことを挙げました。
さところさんはそれを、じゅっちゃんが以前作っていた一人座和室一人座和室のサービスに繋がる話だと受け止めます。じゅっちゃんによると、そのサービスは今は動かせていないものの続いていて、長い目で続けたい「やりたいこと」だそうです。
同じ「自分を後回しにしない」でも、中身は違う
じゅっちゃんは、さところさんのサービスも自分を後回しにしない、自分の本音を大事にするものだと触れます。さところさんにとって、心が削られない状態とは、やりたいことをやらせてあげている状態だといいます。
なんか誰にも届かなかったらとかってめちゃくちゃ思うけど、なんかやってみないとわかんないなみたいなことはすごくね、思っているから、なんかとりあえずやってみてる感じはあるかもしれない。
じゅっちゃんは、さところさんにとって自分を後回しにしないとは、行動まで持っていくことを含むのだと腑に落ちたと話します。それがさところさんの志や信念なのだと受け止めました。
一方、じゅっちゃんの「後回しにしない」は、自分の感情をないことにせず、聞いて対話し、捉えておくところまでです。それを優先するかどうかは、その時に選べばいいといいます。
やりたいことを実際にやるところ、行動まで含む
感情をないことにせず、知って捉えておくところまで。優先するかはその時に選ぶ
じゅっちゃんは、お便りの主にも「行動力がないって何?」「エネルギーがないの?やりたいけどできないの?」と聞いてみたいと話します。さところさんは、そうした構造化がじゅっちゃんは上手で、自分はごちゃごちゃのままでもとりあえず行くタイプだと語りました。
さところさんは最後に、話が「自分が何を信じているか」に着地したと振り返ります。延々と話せそうなテーマを残しつつ、この回は締めくくられました。
まとめ
今回のハナウタラジオでは、キッチンの当たり前を疑って心地よさを選び直した話と、やめようとした自分をやめた話を経て、行動力がないという悩みを2つのパターンに分けて考えました。同じ言葉を大切にしていても、実際の中身は人によって違うことも見えてきます。
- 整理整頓の正解より、自分がワクワクする置き方のほうが心地よい空間になることがある
- 「やめよっかな」と諦めているのは自分自身かもしれず、相談してみると意外とできることもある
- 行動力がないときは、気持ちが湧かないのか、やりたいけどできないのかを分けて考える
- 気持ちが湧かないときはまず休み、自分を削らない守り方を探してエネルギーを貯める
- 「自分を後回しにしない」の中身は、行動まで含む人もいれば、感情を捉えるところまでの人もいる





