最近の「鼻歌」は、久しぶりの姉宅ごはんと移動販売のキス
番組冒頭、くるみさんが「ため息の中にあるポジティブな鼻歌を一緒に探す番組」と紹介し、この回のパーソナリティはくるみさんとあゆまるさんの2人だと伝えます。
くるみさんが最初に振ったのは、最近の「鼻歌したこと」。あゆまるさんは前日、千葉に住む姉夫婦の家に泊まりに行き、料理を振る舞った話を挙げます。
あゆまるさんによると、姉夫婦は忙しくて野菜のストックもできず、食事はコンビニで済ませていたそう。そこで実家で食べていたチキンピカタなどを作ったところ、予想以上に喜んでもらえたと言います。
作り置きというか、食べきれなくても明日以降も食べてもらえるといいなと思って。ちょっと泊めてくれた(姉夫婦への)お礼に作って。
話は「その家ならではの料理」へ。くるみさんは、名前はないけれど自分の家でよく出た「ピザみたいな卵焼き」を思い出します。
ひき肉とか、みじん切りにした野菜を卵と一緒に全部バーって混ぜて、フライパンにガーって流してピザみたいな。あの卵焼きが私の家料理かもしれない。
くるみさんの最近の「鼻歌」は前日のランチ。鳥取に住むなつひさんが岡山まで来てくれて、地元の商店街にある旅館のお食事処で牛鍋を一緒に食べたそうです。
やっぱ牛食べんとなと思って。そこで食べました。
ランチ中には、外から賑やかな車の音が。鳥取の境港から来る魚の移動販売の車で、くるみさんはその日のおすすめだったキスを買い、夜に塩焼きにして食べたと話します。
(キスを)夜焼いて食べて、めっちゃふわふわで美味しかった。
くるみさんの住む地域は山あいで新鮮な魚が手に入りにくいそう。海なし県の栃木県宇都宮市に住むあゆまるさんも、旬の魚を欲する気持ちに共感します。
新しい環境でドキドキ、移住5カ月目のくるみさんの近況
次のコーナーは「ため息さんからのお便り紹介」。この回に届いたのは「新しい環境でドキドキしています」という便りでした。
あゆまるさんはまず、2人自身の状況に触れます。くるみさんは4月に岡山県真庭市へ移住したばかりで、この時点で移住5カ月目に入ったところだと言います。
くるみさんは移住して地域おこし協力隊になり、酪農畜産業の魅力発信というテーマで活動しているそうです。
移住直後は苦労もあったとくるみさん。車がないとどこにも行けない環境で、運転そのものに疲れていた時期があったと振り返ります。
最初はやっぱ車がないとどこにも行けないので、車の運転をするのに疲れてっていうような感じだった。
移住前の運転は週1回ほどだったのが、今はほぼ毎日。歩いて5分の距離でも車を使うようになったと笑います。東京から宇都宮に移って2年半になるあゆまるさんも「車とはだいぶ仲良しになった」と重ねます。
知り合いは増えても、気軽に飲みに誘える友達がいない
仕事の話になると、くるみさんは地域おこし協力隊として「関わってなんぼ」の日々を送っていると話します。そのため仕事とプライベートの境界はあまりないと言います。
一方で、知り合いは増えても、気軽に飲みに誘えるような友達はまだいないという悩みも打ち明けます。
いざちょっと飲み行きたいなみたいな時とかに、気軽に誘えるお友達みたいなのはあんまりいなくて。悲しんでおります。
くるみさんは、これが自分だけの問題ではないと感じています。町の大きな企業には都心から新入社員が来るものの、地域に馴染めず辞めてしまう例もあると聞いたそうです。
あゆまるさんは自身の経験を重ねます。福岡の大学から東京・高円寺に出たときは、田舎から出てきた似た境遇の人が一定数いた。逆に東京から宇都宮に移ると、周りは9割が栃木出身で状況が違ったと話します。
そのうえで、別の地域から移住してきた者同士や、大企業の新入社員と同じ気持ちになれるくるみさんの存在は貴重だと伝え、そういう人たちに何があれば嬉しいのかを一緒に考え始めます。
交流会より「別の目的」がある場のほうが話しやすい
くるみさんによると、企業側もこの課題を感じていて、社員がボードゲーム会を開くなど、会社と家以外の場所をつくる動きが少しずつ出てきているそうです。
ここであゆまるさんが自分の関心事として、場のつくり方について提案します。「交流会」と銘打つより、目的が別のところにある場のほうが話しやすいのではないか、という視点です。
なんかボードゲーム会だったりとか、目的は別のところにあった方がこう話しやすくないですか?
あゆまるさんは、たとえば「餃子を作りましょう」のように別の目的があるほうが、移住者のための交流会という名目よりも集まりやすく、ハードルも下がると続けます。そこで偶然の出会いが生まれ、次の企画につながることもあると言います。
くるみさんも「交流会と言われたら交流しなきゃとなってしまう」と同意し、別のものが目的にあるほうが、それをやりながら話せていいと感じます。
2人は以前、農作業のボランティアに一緒に行った経験を思い出します。あゆまるさんは、手を動かしているほうが緊張せず、話すことが主目的でないぶん会話が自然につながると話します。
農作業ってすごいそういう効果があるんじゃないか、喋りやすくする効果があるんじゃないかって、私は密かに思っている。
くるみさんは、それを「土のパワー」や「自然の力」だと思っていたと言います。しかし話すうちに、別のことに意識が向いてゆるく喋れる状況こそが良かったのかもしれないと気づきを共有します。
転職で180度変わったあゆまるさん、雑談の価値に気づく
今度はくるみさんが、最近転職したというあゆまるさんに近況をたずねます。あゆまるさんは今年6月に本業を変え、働き方が180度変わったと言います。
前職は車で出勤し8時半から17時まで週5日働くスタイルでしたが、今はほぼテレワークで、フルフレックスに近い働き方。仕事はテキストコミュニケーションやZoomが中心になったそうです。
テレワークについて、あゆまるさんは「まだ実験中」で一長一短があると率直に語ります。通勤ストレスがなく集中できる一方で、会って30分話したほうが早い場面も多いと感じています。
この経験から、あゆまるさんは会議そのものよりも、その周辺の時間を大事にしていたと気づいたと言います。
会議の前の5分で、今日こういう話しようと思っててって下準備してたりとか、会議終わった後に席に戻る間に、結論こういうことで進めたらいいですよねみたいな。
この悩みを長年テレワークをしている知人に話すと、テレワークでも雑談の場はつくれると教わったそうです。たとえばミーティングの3分前に入っておき、早く来た人と少し雑談する、といった工夫です。
あゆまるさんは「対面が良かった」で終わらせず、より良いやり方を探したいと話します。転職して良かったことのほうが多く、ここで頑張りたい気持ちがあるからこそだと言います。
白黒じゃなくて、ちょっとより良いグレーを探すみたいなところを、ほんとあらゆることで探っていきたいなって思っている。
リモートから対面へ、逆向きに変わったくるみさんの実感
あゆまるさんが「くるみさんは今はほぼ対面の仕事か」とたずねると、くるみさんは自分は逆側に環境が変わったと答えます。以前はリモート中心だったのが、今はZoomをほぼ使わない対面の暮らしになったそうです。
くるみさんは、会いに行く移動時間はもったいないと感じつつも、やはり会ったほうが早いと実感しています。休憩時間にどうでもいい家族の話ができる点も対面の良さだと言います。
会いに行く時間とか移動時間もったいないけど、やっぱ会った方が早いなっていうのはすごい感じている。
一方で、移動のために身支度を整えたり服を着替えたりするのが面倒だという本音もこぼします。テレワーク多めから対面に移ったくるみさんと、対面からテレワークに移ったあゆまるさんは、ちょうど真逆の変化だと確かめ合います。
くるみさんが「今の状況でも月1くらいは顔を合わせる時があるのか」とたずねると、あゆまるさんは社内で会うタイミングや、取引先へ取材に行く機会があると答えます。都内に出るタイミングで社内の人と予定を合わせて会うこともあるそうです。
くるみさんは、月1回でも会えると安心すると話します。あゆまるさんも、オンラインで集まる1時間より、直接会って10分近況報告できたほうが心が軽くなると同意します。
ドキドキとの付き合い方、2人の違いが面白い
最後に、便りのテーマである「新しい環境のドキドキ・ソワソワ」に戻り、あゆまるさんが「新しい環境に飛び込むときはワクワクが大きいか」とくるみさんにたずねます。
くるみさんはワクワクが大きいと答えつつ、自分は感情を読み取るのが鈍感だと言います。緊張していても、それに気づくのは本番の数分前になってからだそうです。
ドキドキワクワクって、一週間前とか一ヶ月前から蓄えている感情だと思うから、そういう時は基本楽しみだなって構えてて。一日前とか数分前になるといきなり不安になったり。
数分前の不安への対処をたずねられると、くるみさんは「もう無視するしかない」と言い、「私は大丈夫」と自分に言い聞かせるスタイルだと明かします。
対してあゆまるさんは、不安のほうが大きいタイプ。チャレンジしたい気持ちはあっても、失敗したらどうしようという思いが強いと言います。
ただし最近は、その不安に気づいたときに「そもそもこの仕事での失敗とは何か」と一度立ち止まれるようになったそうです。
何もしないことが失敗なのでは?みたいな気持ちになれば、今アクションしてること自体が正解になるじゃないですか。
このワンクッションを挟むことで、緊張という意味でのドキドキや不安が薄れていくとあゆまるさんは話します。くるみさんも「何もしないのが一番悪いことかもと思えば、全部が正解になる」と受け止めます。
あゆまるさんは、この思考の順番に気づけたのも新しい環境に飛び込んだからこそだと語り、緊張に鈍感でワクワク型のくるみさんとの違いを面白がって、この回を締めくくります。
くるみちゃんとのいい意味での違いがあって、すごい面白いなと思った。
まとめ
移住5カ月目のくるみさんと、転職で働き方が180度変わったあゆまるさん。逆向きの変化を経験した2人が、新しい環境でのドキドキや、人とゆるくつながる場について語り合った回でした。
- くるみさんは岡山県真庭市に移住し、地域おこし協力隊として酪農畜産業の魅力発信に取り組んでいる
- 移住者や一人身の若者の居場所が田舎には少なく、地域に馴染めず辞めてしまう例もあるという課題が語られた
- 「交流会」より、餃子作りや農作業など別の目的がある場のほうが、ゆるく話せてつながりやすいという気づきが共有された
- あゆまるさんは転職で対面からテレワークへ変わり、会議周辺の雑談時間の大切さに気づいた
- 新しい環境への向き合い方は、緊張に鈍感でワクワク型のくるみさんと、不安を「何もしないことが失敗」と捉え直すあゆまるさんで対照的だった






