今年の夏、どこか行きました?
番組冒頭、堀口英剛さんは「意外と場所や体験の話はしていない」と切り出し、今年の夏の過ごし方を話題にします。
堀口さん自身は「どこにも行っていない」と話します。子供が大学生になり、家では猫を撫でるくらい。暑さもあって出かけられなかったといいます。
親はね、そんな家で猫撫でるぐらいしか(していない)。暑いしね。
一方の青木亮作さんも旅行には行っていないものの、子供と一緒にサウナや温浴施設に通う夏を過ごしたと話します。下の子は小4、上の子は中2だといいます。
旅行は行ってない気がするな。だけど、なんか特別なことはしたくなるじゃないですか。
青木さんが挙げたのは、岐阜県各務原市の「恵みの湯」。車で1時間かかっても家族みんなで通うほどのお気に入りだと語ります。
青木さんは、中2の娘が朝早くスタバで2〜3時間勉強し、そのあと風呂が待っている、という過ごし方をした夏だったと話します。運動や勉強のあとに風呂という流れを、何日か繰り返したそうです。
ハイロックスって、どんな競技?
青木さんに「僕はもう大したことはしてない」と前置きしつつ、堀口さんが挙げたのが「ハイロックス」という大会でした。8月にそれに出たといいます。
堀口さんによると、競技はまず1km走り、疑似的なスキーのマシンを1000メートル漕ぐところから始まります。
さらに1km走っては、150kgの重りを200メートル運び、また走っては100kgの重りをロープで50メートルほど引く、といった具合に走りと種目が交互に続きます。
後半には、腕立てから立ち幅跳びに移るバーピージャンプで100メートル移動する種目や、ボート漕ぎのマシン、合計48kgのダンベルを持って走る種目などが並びます。
最後にあるのが、6kgの重りを3メートルの高さに当てる動きを連続で100回行う種目。それを8周するといい、堀口さんは「死ぬかと思った」と振り返ります。
マジでね、死にそうになりますよ、本当に。
堀口さんは、最後に意識が朦朧としすぎて、1周多く走ってしまったという失敗も明かします。
(レースの終盤で)これ何周かもわかんないと思って。
ペアに「あと何周?」と聞いても分からず、「もう一周走っといた方がいい」と判断して走ったら、結果的に1周多かったといいます。
この競技では、最後に出るタイムが結果になり、そこに至るまでは自分で周回数を管理する必要があります。余分に走った分はそのままタイムに加算されてしまいます。
いかに冷静にいられるかっていうのも大事で。
車でどこかへ、アクティブな夏
堀口さんはハイロックス以外にも、鍛えた体を活かして友達と海でサーフィンをしたり、家族と地元の花火大会に行ったりしたと話します。
さらに今は毎週、いろいろなファミレスを1軒ずつ巡っているといいます。ロイヤルホスト、バーミヤン、ととや道などを回っているそうです。
青木さんが「ファミレスってアクセス悪いのでは」と指摘すると、堀口さんは、それらは全部「車に乗りたくてやっている」のだと明かします。
車でどっか行こうが今流行ってて、うちで。
海も花火もファミレスも、根っこにあるのは「車でどこかへ行こう」という家の中のブーム。堀口さんは「かつてないぐらいアクティブな夏」を過ごしていると話します。
ハイロックスは、なぜこんなに流行っているのか
青木さんは、ハイロックスの動画を見て、子供とアスレチックを回ったときに「5周しよう」と挑戦した話を披露します。最初は10周のつもりが、3人で5周してフラフラになったそうです。
あの謎のハイになる感じ。あと一周みたいな。あれがすごい良かった。
堀口さんは、ハイロックスが今とても流行っている理由が「すごくわかる」と語ります。エンタメとしてよくできすぎている、というのがその見立てです。
堀口さんによると、会場ではレースのすぐ真横に観客がいます。観客も3000円ほどの有料で、それでも満杯になるといいます。
観客の多くは出場者の応援。マラソンと違って同じ場所をぐるぐる回るため、観る側もたくさん見られるし、選手も目の前に観客がいることで「変なスイッチ」が入ると堀口さんは話します。
さらに堀口さんは、誰かの言葉として刺さったという「健康と報酬」の話を紹介します。健康はブームだが、目標として報酬が遠すぎるため続かない、という指摘です。
(健康は)長く続けてようやくわかるものだから、結局続かないみたいな話があった。
その点、ハイロックスは3〜4か月トレーニングして大会に出れば、そこで「頑張ったね」と言ってもらえる。運動に対するご褒美が、大会という形で確定していると堀口さんは整理します。
報酬が遠く、効果も見えづらいので続きにくい
3〜4か月後の大会という近い報酬があり、完走が達成感になる
堀口さんは、体づくりの面でもハイロックスがちょうどいいと指摘します。マラソンで速くなると体は削ぎ落とされて細くなり、逆に筋トレを突き詰めるとボディビル寄りになります。
一般の人が思う「かっこいい体」で結果が出るものが今までなかった、というのが堀口さんの見立て。だからインフルエンサーが軒並み始めていて、次はさらに流行るのではないかと話します。
ここで青木さんが「余談なのかな。本編にもう入ってると思ってた」と口を挟み、この流れがそのまま本編になっていきます。
腕立て10回の繰り返しという発明
青木さんは、堀口さんがXで触れていたという、俳優トム・ホランドのトレーニングを話題にします。
堀口さんによると、その内容は腕立て10回、懸垂5回、スクワット15回を1セットとし、20分間で何セットできるかを競うもの。トム・ホランドはこれを撮影に向けて行ったといいます。
堀口さんが面白がるのは「できることの繰り返し」という着眼点です。腕立て10回ならできる。その「できること」を積み重ねるという発想が新しい、と話します。
堀口さんは、下限も上限もないところもいいと指摘します。1周で終わってもいいし、続けたければ続けられる。堀口さんはこれをすごい発明だと表現します。
実際に堀口さんは2日前、このやり方で合計100回の懸垂をこなしたそうです。いきなり100回と言われたら無理でも、10回・5回・15回の組み合わせなら続けられると語ります。
気づいたらその数字になってたっていう意味では、やっぱ数字の魔法あるなと思いました。
準レギュラーは、トレーニングとしての利点も補足します。違う部位を使っている間に別の部位が休めるので、テンポよく回転できるといいます。
なぜ続く?ハードルを下げる仕組み
青木さんは、腕立て50回のような「部活のノリ」と対比します。自分も年に一度くらい筋トレをしようとするが、「次は腹筋だ」となる頃には面倒になってしまうと打ち明けます。
その点、10回・5回・15回で終わってもいいというのが良い、と青木さんは話します。2周目、3周目に行けるときだけ行けばいい、という設計です。
なんならその日はもう腕立てとか10回と5回と15回でもう終わりでもいいってとこがいいなと思って。
堀口さんは、始めてしまうと人間は続けたくなるものだと言い、そのハードルを極限まで下げていることのすごさを指摘します。
話は青木さんが最近買ったというウォーキング・ランニングマシンにも及びます。友達に触発されて購入したものの、まだ届いたばかりで使っていないといいます。
青木さんの動機はトレーニングというより、オンライン打ち合わせ対策でした。朝9時から夕方までずっと打ち合わせの日が月に4日ほどあり、その不毛さを感じていたそうです。
もしその間歩けたら、なんかめっちゃいいなと思った。
外に携帯を持って出るのは無理だと感じたときにマシンを勧められ、歩きながら打ち合わせに出るだけでも変わるのでは、という期待から購入したといいます。折り畳めるモデルもあるそうです。
SASUKEの継承と、大会にまた出るか
青木さんは、ハイロックスのようなアクティブな「SASUKE状態」に一番憧れると話します。堀口さんは、大会にSASUKEに関係する人が来ていたと明かします。
堀口さんによると、山田勝己さん本人ではなく、その弟子が来ていたといいます。今のSASUKEは山田さんの弟子たちが活躍している状態だと語ります。
エピソードツーがそれこそ続編が始まってるなっていうぐらいの話で。
青木さんが「次また大会があったら出たい?」と尋ねると、堀口さんは悩んでいると答えます。出場形式には、4人のリレー、2人のダブルス、1人のシングルがあるといいます。
堀口さんは今回、負担が半分になる2人のダブルスで出場しました。それでも死にそうになったといいますが、次に出るなら規定の内容を1人でこなすシングルスかな、と話します。
堀口さんは、シングルスがきついのは量だけではないと指摘します。ダブルスなら片方が休める休憩時間があるのに対し、シングルスにはそれがないといいます。
単純に量がっていうのもそうなんですけど、やっぱ休憩時間がないのがきついですね。
全く進まなくなる出場者もいるものの、ほとんどはリタイアせず、4時間ほどかけてでも完走するらしいと堀口さんは話します。
サンドイッチで飽きない、仕事にも通じる話
青木さんは、学校であった「スポーツサーキット」を思い出します。雲梯、鉄棒と次々に違うことをやって回る一日が好きだったといいます。
堀口さんは、ハイロックスもトム・ホランドのトレーニングも、メニューが1周ごとに違うからやれるのだと応じます。走るだけ、押すだけを延々とやらされたらできない、というわけです。
8キロ走った後に押しを全部やってくださいとかやったらできないんですよ。
堀口さんは、これは仕事にも通じる話だと展開します。同じことを続けるより、違う作業をサンドイッチするのがいいのではないか、という見立てです。
青木さんは、かつて自分で商品発送をしていた時代を例に挙げます。午前は発送、午後はデザインワークというルーチンが気持ちよく、テンションを維持できていたと振り返ります。
ここは脳みその作業、ここはもうただテープを貼るだけの作業みたいな。その置き換わりがすごい気持ちよかった。
堀口さんは、運動中はスマホをいじれないことも大きいと付け加えます。強制的に1〜2時間スマホに触らなくなるのが、意外と効くといいます。
そこかも。意外とでかいのは。
青木さんは、子供とアスレチックを5周した達成感も、スマホから離れていたからこそだったのかもしれないと納得します。堀口さんは、その後に触るスマホの面白さもすごいと笑います。
運動とAIがつくる「時間」と幸福
青木さんは、堀口さんがボクシングもやっていることに触れ、「いくつやってるの」と驚きます。堀口さんは、朝はボクシングに平日週5で通っていると答えます。
さらに堀口さんは、夜、子供が寝たあとにエニタイムフィットネスへも行くといいます。ジムに行っている間もAIに作業を頼み、帰ってきて「どうだい」と確認する流れだと話します。
AIにあなた頼んだぞって言って、まあジム行って帰ってきて、AIにまたどうだいって言ってみたいな感じですね。
堀口さんは、運動後の幸福感を「液体みたいな物質」として感じると表現します。サウナで感じていたものより、もっと清々しい純度の高いものだといいます。
堀口さんは、運動して汗をかいたあとに落ち着いたときの気持ちよさは、「いいことをした」という感覚もあってより一層強いと語ります。
青木さんは、堀口さんが少しずつ慣れてきたからその濃い幸福感に耐えられるのだろう、と冗談めかします。自分が一度もらったら「帰ってこれないかも」と笑います。
堀口さんが感心するのは、そうした幸福のルーチンができているのに、青木さんが相変わらず発信を続けている点です。外と繋がらなくても幸せになれる状態なのに、と話します。
堀口さんは、運動とAIには親和性があると指摘します。運動に時間を使う分、それ以外の効率を上げないと運動できないため、運動中にAIに作業を任せる相乗効果があるといいます。
本当にわかりやすく時間が生まれたって感じですね。
堀口さんは、AIが仕事をしてくれる時代になったとき、人間がすることは「この汁をいかに出すか」なのではないか、とまで語ります。
青木さんは、その話を聞くたびに「人間のやることは発電なんじゃないか」と思うと返します。重りを動かして発電すればいい、という半ば冗談の返しです。
2人は、みんなでロン毛にしてムキムキになり、AIを頭に入れて幸せそうな顔をした「完璧な人類」になろう、と笑い合いながら回を締めくくります。
まとめ
夏の過ごし方から始まった雑談は、話題のフィットネス「ハイロックス」を入り口に、運動が続く仕組み、そしてAI時代の人間の過ごし方へと広がりました。共通していたのは、「できること」を少しずつ、飽きないように積み重ねる工夫の面白さです。
- ハイロックスは、走りと種目を交互に周回するレースで、大会という近い報酬が運動を続ける動機になっている
- 腕立て10回・懸垂5回・スクワット15回を繰り返すトム・ホランド式は、「できることの繰り返し」という着眼点でハードルを下げている
- 同じ作業を続けるより、違う作業をサンドイッチする方が飽きずに続く、という発想は仕事にも通じる
- 運動中はスマホから強制的に離れられることも、達成感や充実感につながっている
- 運動とAIは、生まれた時間を活かし合う相乗効果があり、堀口さんは運動後の幸福感を「液体みたいな物質」と表現した






