結局は「接点頻度」の話に戻ってくる
リモートでチームの結束をどう強めるか。これはリモートワークだからどうこうという話じゃなくて、もっと古典的なところに戻ってくると思うんです。
要は「接点頻度」です。
たくさんコミュニケーションをとって、会う回数が多い人には親近感が湧く。もうまさに、これに返ってくる話なんじゃないかと思うんですよね。
ただ、ここで気をつけたいのは、リモートでの接点頻度をチャットだけで満たそうとするのは危ないということです。
テレビ会議はせめてマストで、その代わりにチャットで雑談してるから大丈夫、というのはちょっと危ういなと思っています。
リモートで自然に振る舞える人は、実はかなり才能がある
前提として1つ思っていることがあります。
リモートワークで、コミュニケーションに違和感を感じず、しかも相手にも負担を強いることなくやり取りできる人。これは相当に才能がある人なんじゃないかと私は思うんです。
たとえばチャットで「いいじゃん、後で」ではなく、その場で「はい、やります」と返せるとか。スタンプやリアクションの選び方がものすごく適切だとか。
そういう人は、たぶん無意識のレベルで相手を慮ってそれができているんですよね。
だから「なんでできてるんですか」と聞いても、「別に普通」って言うんですよ。
でも、それが苦手な人がリモートワークをやると、「なんでコミュニケーション取ってくんないの」「リアクション遅くない」と言われてしまう。
言われた側は「こっちは仕事に集中してたんだよ、リモートなんだからしょうがないじゃん」となる。ここのミスマッチ、バイアスの違いがまずあるよね、という話です。
コミュニケーションは、相手が受け取って初めて成立する
もう1つ大事だと思っているのが、コミュニケーションは相手がいて成立するものだということです。
自分はコミュニケーションをとっているつもりでも、相手がそう受け止めていなければ成立していないんですよね。
リモートの中で、自分はやり取りしていると思っている。これはテレビ会議でもチャットでもメールでも何でもいいんです。
でも、相手が欲しいと思っている量や熱量、リアクションの中身になっていなかったとしたら。
自分はとってるつもりなのに相手には伝わっていない。下手をするとマイナスで、「こいつ全然コミュニケーション取ってこねえ」と、相手の疑心暗鬼を煽っている場合すらあるんです。
カメラの中に、ちゃんと「いる」か
じゃあどうするか。ベタなところで言えば、さっきの接点頻度の話なので「テレビ会議をしましょう」に行き着きます。
ただ、その時にカメラに全員の顔が映っていますか、というのが次の問いです。カメラをオフにしているなら、これはほとんどアウトだと私は思います。
自分は顔を出していないけど、みんなの顔は見えているから取れている、と思っている人もいるかもしれません。
でも、リアルで横に座っていれば、「おはよう」「調子どう」「これ間に合う」といったやり取りの中で、表情も、なんとなくのオーラも、焦ってるか焦ってないかもわかるじゃないですか。
それがテレビ会議ではすごくスポイルされるし、チャットで伝えるなんてほぼ不可能なぐらいだと思うんです。
たとえば、出社している何人かが会議室の集合カメラに映るとき。人数が多いと、画角の外にいて映っていない人が出てきます。
本人は参加しているつもりでも、カメラ越しに見ている側は「名村さんいないな」と思いながら喋っているかもしれない。
だから、意地でもちゃんとカメラに顔が映っている状況を作る。そういう小さいことの積み重ねなんですよね。
画面共有をしていたら、みんなその中身に集中するので、上や横に映っている人の顔ってなかなか見ないんです。
映っているのに見えていない、そもそもカメラに入っていない。その積み重ねで、その場にいるのにいるかいないかわからない状態になる。それが一体感の欠如につながっているんじゃないかと思っています。
「伝わったつもり」を疑うところから
なので、リアルだったらできていることを、リモートの中でどうやって再現していくか。ここに真剣に向き合うのが出発点だと思うんです。
そのうえで、自分と相手の間ではコミュニケーションの量や熱量にかなりのバイアスが働くかもしれない、と前提を置くこと。
「これってちゃんと伝わってるのかな」と、会社やチームの中でいろいろ考えてみる。
どういうコミュニケーションを取るか、そこを考えることがゴールになってくるんじゃないかと思っています。
まとめ
結局のところ、リモートの一体感は特別なテクニックの話ではなくて、「自分はやってるつもりでも相手には伝わっていないかもしれない」を疑えるかどうかなんじゃないかと、いまは思っています。これでもうまくいかないという方がいたら、また一緒に考えてみたいです。
- 一体感の土台は、古典的だけど「接点頻度」に戻ってくる
- チャットだけで満たそうとせず、テレビ会議はせめてマストにする
- コミュニケーションは、相手が受け取って初めて成立する
- カメラに顔が映っているか、その小さな積み重ねが一体感を左右する







