膨大な情報を追い切れないつらさの正体
有用な情報が膨大で溢れすぎています。本、SNS、テレビ、新聞、ポッドキャストなど網羅できないコアなローカル情報を追い切れずつらいです。どのように必須情報を保ちつつ、好きな物事や自分を保てばよいのでしょうか。
この相談に対するAIの結論は、つらさの原因は情報の量ではなく「必須情報が存在する」という前提そのものだ、というものでした。
けんすうさんは、大事な情報だと思い込んで全部摂取しなければと考えることがつらさを生むのではないかと話します。
箕輪さんは、そもそも「どうやってインプットしてますか」という質問が気になる理由がわからないと言います。意識的にインプットしようとはしていないそうです。
俺ははっきり言ってTwitterだけだけどな。Twitterからニュースに飛ぶとか、記事に飛ぶとか、面白そうだなと思った本を買って読むとか、基本Twitter。それでいいんじゃないかな。
自分がその情報を知らないがゆえに損しているのではないか、という焦りが背景にあるのだろう、と2人は分析します。
箕輪さんは、自分は基本的に全ての時間をTwitterに使っているので、知らないことがないのだと話しました。
エコーチェンバーの「向こう側」を読む
知らない情報を無視しているのかと問われた箕輪さんは、むしろ「向こう側」にこそ興味があると答えます。
例として、ワールドカップ中にサッカーについてツイートすると、民度の低い反応が多く来た体験を挙げました。日本代表の会見に違和感があると書いたところ、批判が殺到したそうです。
「お前の全仕事より日本代表の今回のが成し遂げてるわ」とか、「何も成し遂げてないお前が言うな」とか。ちゃんと批判すべきとこしないと、スポーツって健全に発展していかないよと言っても全然通じないわけですよ。
それでも箕輪さんは、その人の人生を知りたいからと、批判してきた相手のTwitterを1か月分遡り、フォロー関係やnoteまで読み込むと話します。
なぜそこまでするのか。箕輪さんは、それが自分の本業であり、価値の源泉だからだと語ります。
浅く広くは、もう武器にならない
ワールドカップに同行した優秀な経営者たちと過ごすうちに、自分のコアが何かが露わになったと箕輪さんは振り返ります。
経営者たちからは、この界隈の話や炎上の背景について「箕輪さん的にどう見えるの」とよく聞かれるそうです。
ありとあらゆるものを、みんなが忙しい時に俺は暇だからわーって見て、今の時代とか今のこの界隈とか、人間がどういう人かっていう自分なりの意見を持ってるっていうのが価値なんだ。
けんすうさんも、少し絞って深くまで行かないと意味がないと同意します。
たとえば話題の映画を、年に5本しか観ない人が観ても差はつきません。けれど漫画を千冊読んでいれば、それは差になります。
国宝を捨ててでもマイナーな漫画読むとかした方が僕得かなと思いますね。その代わり映画とかNetflixとか全部見ないっていう。
クリエイターと話すとき、漫画に詳しければ具体的な作品を紹介できますが、話題作を観たというだけではほぼ価値を生み出せない、とけんすうさんは言います。
箕輪さんは、教養とは「パーティーでいかに話せるか」だと表現します。コーヒーに世界一詳しければ、上場企業の社長とも渡り合える、というわけです。
浅く広い情報は、知らなければ検索すればいいだけ。だからこそ、すごい人から真っ先に声がかかるような深い一点を持つことが大切だと2人は話しました。
みんなが知っている話題作や一般情報。知らなくても検索で追えるため、差別化にならない
漫画やSNSの動きなど特定領域への深掘り。すごい人から真っ先に声がかかる武器になる
自己肯定感は、低いままでもいい
私は自己肯定感が低いです。自己肯定感の上げ方を見ると、それができたら苦労しないと思います。自己肯定感が低い人は高める努力をした方がいいのでしょうか、それとも低いなりに対処方法を身につけるべきなのでしょうか。
AIの答えは、自己肯定感を高める努力は捨てて、低いまま動ける方法を身につけなさい、というものでした。
箕輪さんは自分は自己肯定感が高いと言い、けんすうさんは低いと答えます。箕輪さんは低い人の気持ちが想像しにくいと話します。
箕輪さんは、ワールドカップ中にZoom配信で泥酔して寝てしまい、コメント欄で批判されたエピソードを紹介します。翌朝コメントを見て、確かに良くないと反省したそうです。
これは良くないなと思って、なんで30秒後ぐらいには「これが俺でしょ」って切り替えられる。
批判は受け入れて変える場合もあるが、基本的には「俺は俺だから、俺のこと好きな人だけでいい」と割り切る。これが自己肯定感の高さだと箕輪さんは説明します。
一方けんすうさんは、何かを褒められても、自分がすごいとは思わず「この人が優しいから言ってくれている」と変換してしまうと話します。
褒めてくれるこの人めっちゃいい人だなってなるんですよ。叩かれた方が「あ、これ正当な評価されてるな」と思って安心する。
ただ、けんすうさんは自己肯定感の低さがポジティブに作用しているとも言います。自己評価が低いぶん周りが優秀に見え、人間関係がこじれにくいそうです。
ここでけんすうさんは、核心的な指摘をします。自己肯定感が高い人が低い人に「高い方がいい」と言っても、低い人は「やっぱり自分はダメだ」と受け取るだけだ、と。
箕輪さんは、自己肯定感が高いことのデメリットとして「同じミスを繰り返す」ことを挙げます。「別にいいじゃん」で済ませてしまうからです。
実際、泥酔配信で仕事を失っている部分もあると認めつつ、それでも「これが俺だから、仕事がゼロになってもいい」と話しました。
自分を曲げてリハック出ても意味がない。俺が俺らしく生きてるのを出したいと思うなら行こうかなっていう、この順番なんで。
自分を大事にする点では高い方に良い面があり、ミスを繰り返さない点では低い方にも良い面がある。どちらもどちらだと2人は結論づけます。
批判をすぐ切り替え「これが俺」と割り切れる。自分を大事にできるが、同じミスを繰り返しやすい
褒め言葉を素直に受け取れず「優しいから」と変換する。周りが優秀に見え人間関係がこじれにくく、ミスを繰り返しにくい
インフレとデフレ、結局どっちがいいのか
物価高になり、日本はインフレの時代に入ったと聞きました。長くデフレだったので不安と期待が交差しています。インフレとデフレ、どっちがいいのか結論を出してください。
AIの結論は「良いのはインフレの方」。ただし、デフレ時代に身につけた「待てば得をする」という癖こそが最大の負債になる、というものでした。
けんすうさんはインフレを物の値段が上がること、デフレを下がることだと整理します。マクドナルドのハンバーガーが80円だった時代はデフレの例です。
けんすうさんも箕輪さんも、感覚としてはデフレしか知らない世代だと話します。値引き競争が続く時代が長かったためです。
デフレの時は、節約して貯金するのが合理的でした。物の値段が下がるので、お金を持っていればたくさん買えたからです。
今貯金しちゃうと、円安とかインフレでお金の価値が下がると、頑張って節約して100万貯めたけど買えるものが少ない。
対策として、けんすうさんはインフレに強い資産運用や不動産、ドルやユーロを持つことなどを挙げます。欲しいものを先に買っておく発想も紹介しました。
今の日本は給料が上がらないまま原油高などで物価が上がる、良くないタイプのインフレだと2人は話します。
デフレ時代。節約して貯金し、待てば安く買えた。貯金が合理的だった
インフレ時代。待つと値上がりし、貯金の価値は下がる。資産運用や早めの購入が有効になる
ステルス値上げと、本の値段のこれから
日本は海外に比べればまだ安く、スーパーで頑張れば生活していけるよね、と箕輪さんは言います。
一方でけんすうさんは、コーラが同じ値段のまま250ミリに小さくなっていた例を挙げます。いわゆるステルス値上げです。
本の値段についても、箕輪さんは値上げムードが強いと話します。紙の値段が上がっているためです。
今までは50円100円上げるのもシビアだったけど、今はえいやって300円とか上げる感じになって。他社も上げてるし、じゃないと利益にならないから。
箕輪さんは、ビジネス書のソフトカバーがベース1500円ほどだったのが、徐々に3000円弱になるのではないかと予想します。
そのうえで、本は無料コンテンツとは両極に分かれ、時間をかけて作り込み、きちんとお金を払う人に届ける嗜好品のようになるのではないか、と展望を語りました。
待てば得する時代は終わった
けんすうさんは、日本はずっとインフレにしたいと言ってきたのだから、いいのではないかとまとめます。デフレだと経済成長せず、給与が増えないためです。
ただ、インフレでも給料が増えていないため、iPhoneのように高くなったものを買えない人が増え、格差が広がると2人は話します。
話は箕輪さん自身のお金の話に移ります。けんすうさんが、いつも相談ばかりで運用しているのかと尋ねると、意外にも堅実な内容が返ってきました。
個人の証券口座は昔開いて、S&P500とオルカン、セレスの株、あと金のインデックス。全部やってんのちゃんと。
箕輪さんは、顧問業で稼いだお金を運用に回している堅実さがあるから、ふざけて生きられるのだと話しました。
まとめ
3つの相談に共通していたのは、いつのまにか信じている「こうあるべき」という前提を疑うことでした。情報も自己肯定感もお金の使い方も、常識をそのまま受け取らない姿勢が語られた回です。
- 情報収集は「網羅」を目指すより、どこでも戦える一点に絞って深掘りする方が武器になる
- 浅く広い情報は知らなければ検索すればよく、差別化にはつながりにくい
- 自己肯定感は高いのが正解とは限らず、「高い方がいい」という思い込み自体がしんどさを生む
- 自己肯定感が高い人・低い人には、それぞれ見えている世界と長所・短所がある
- インフレ時代には「待てば得する」というデフレ的な癖が負債になりうる






