なぜサプリメント選びで「目的」が最優先なのか
たいぞーさんは前回、薬局でサプリメントの相談を受けることは案外多く、薬剤師が関われる余地は十分にあると話していました。
今回はその続きとして、実際に相談を受けたとき、自身がどんな視点でサポートしているのかを掘り下げていきます。
サプリメント選びのポイントはいくつかありますが、たいぞーさんが一番大事だと考えるのは「目的」です。そもそもサプリメントをなぜ飲もうと思ったのかを捉えたうえで選び始めることが重要だといいます。
これは以前の放送で触れた問題解決思考とも通じる考え方です。目的を見据えていないと、まったく違う方向の解決をしてしまいかねないという指摘です。
飲みたい理由は大きく2つに分かれる
たいぞーさんは、サプリメントを飲もうと思う理由は大きく2つに分けられると考えています。
今は特に不調はないが、元気な状態を長く保ちたい。健康維持のために不足しがちなものを補う目的。
今調子が悪くなっているのを治したい、良くなりたいという思いから飲もうと考える目的。
この2つのどちらなのかによって、薬剤師としての最初の一手が変わってくるといいます。
健康を維持したいという目的であれば、そこから「じゃあいいサプリメントを探しましょうか」とサポートが始まっていきます。
不調を治したいなら、まず確認すること
一方で、体調が悪くてそれを何とかしたいという目的の場合は、たいぞーさんの対応が変わります。
どのサプリメントがいいかを考える前に、まずその不調で病院にかかっているかを確認することが大事だといいます。
まずそもそもその不調って病院かかってますか、というところを確認するのがとても大事なことだなというふうに思います。
まずは標準治療と呼ばれる一般的な治療を受けたうえで、サプリメントはあくまで補助的に使う。そうした位置づけが望ましいという考えです。
サプリメントの有効性をどう見るか
サプリメントで症状が改善したという報告や、使った人の感想が情報として発信されているケースもたしかにあります。
ただしたいぞーさんは、医療用医薬品と比べると、有効性を担保する試験がきちんと確認できているかという点で、サプリメントはまだ不十分なものも多いと話します。
もちろん確認できている商品もあるため、すべてがダメというわけではありません。ただ、試験で効果が期待できるという結果が出ているものもあれば、出ていないものも往々にしてあるといいます。
だからこそ、まずはそもそもの治療を受けておく。そのうえで、より良い結果につながる手助けとしてサプリメントを使うのであれば、その目的に合ったものを探していけるという考え方です。
標準治療を避けるためのサプリは望ましくない
サプリメントを頼りにすること自体は悪いことではない、とたいぞーさんは言います。
問題はそちらにばかり傾倒してしまうこと。つまり医療用の薬を使った治療を避けるためにサプリメントを使うという選択です。
その場合は、きちんと治療を受けてもらうことを前提に、受診勧奨なども含めて薬局で対応していく。それが薬剤師にできる関わりだといいます。
まとめ
サプリメント選びは、商品を比べる前に「なぜ飲みたいのか」という目的を確認するところから始まります。健康維持なのか不調の改善なのかで、薬剤師の最初の一手は変わってきます。
- サプリメント選びで最も大事なのは、飲みたい目的を捉えること
- 目的は「健康維持」と「不調の改善」の大きく2つに分かれる
- 不調を治したい場合は、まず病院にかかっているかを確認する
- 標準治療を受けたうえで、補助的にサプリメントを使うのが望ましい
- 治療を避けるためのサプリ使用には、受診勧奨も含めて薬剤師が対応する



