来週に迫った実務実習、学生に向けたイベントとは
たいぞーさんは、薬局で在宅医療や外来患者への対応に取り組みながら、社内の新人育成や研修の企画、社内研修の講師なども務めている薬剤師です。
現場での経験や学びを共有するため、勉強会やセミナーの開催、外部講演にも取り組んでいます。最近ではオンラインサロンの運営にも力を入れているといいます。
今回のテーマは、来週に迫った実務実習です。たいぞーさんが所属する会社では、実習を直前に控えた学生に向けたイベントを開催するといいます。
このイベントは、緊張しながら実習開始を待つ学生に向けたものです。緊張を少し解きほぐし、実習で何を学べるのか、どんな心持ちで臨めばよいのかを、社内の様々なスタッフがそれぞれの立場から伝える、学生支援の趣旨だと説明されています。
たいぞーさん自身は指導薬剤師の立場で、学生にエールを送ってほしいと依頼され、話をすることになったそうです。その中で伝えようと考えている中身が、今回の放送の中心になります。
4年間の学びは「インプット」、では能力を伸ばすには何が要る?
たいぞーさんはまず、学生が実務実習の場に出てくるまでの4年間をどう位置づけるかを語ります。
大学での4年間は、専門知識をインプットして頭に入れ、知識として定着させていく時間だったのではないか、とたいぞーさんは振り返ります。
そのうえでたいぞーさんは、能力を高めるにはインプットだけでは足りないと話します。学習によるインプットの時間に加えて、身につけた知識を使う「アウトプット練習」の時間がとても大切だといいます。
練習の(=身につけた)知識、これをアウトプットをして練習をして使うということをすることで、能力というのは飛躍的に向上すると言われています。
実務実習は「唯一の練習の機会」——質を高める過ごし方
たいぞーさんは、実務実習を薬学教育の中でも唯一といえるほど「練習ができる機会」だと位置づけます。
だからこそ、薬剤師としての能力を高めようとするなら、実務実習の期間でいかに練習したかが大きな鍵になる、とたいぞーさんは考えを述べます。
実習の中で自分の知識の至らないところに気づいて学ぶ時間も、もちろん大切だとたいぞーさんは言います。ただ、それ以上に重視しているのが、患者さんと向き合う場面で「使う練習」を重ねることです。
机に向かって勉強する時間よりも、患者さんに直接、あるいは間接的に触れる場面で使う練習をたくさん持つこと。それによって実習の質は大きく高まるとたいぞーさんは話します。
練習の視点は現場の薬剤師にも——実習で作る成長の土台
この「練習をする」という視点は、学生だけの話ではないとたいぞーさんは補足します。現場に出てからの薬剤師にも当てはまるといいます。
現場に出た後も、学ぶことと練習することを両輪で回していく。その能力を高めるための土台を実習の中で作れるととても素敵だ、とたいぞーさんはまとめます。
今回の放送は、「学習×練習」の掛け算で能力は飛躍的に向上するという視点から、実務実習の過ごし方を考えるきっかけになればという思いで語られました。
まとめ
たいぞーさんは、実務実習を「知識を使う練習ができる貴重な機会」ととらえ、学習と練習の両輪で能力を伸ばす過ごし方を学生に伝えようとしています。
- 大学での4年間は専門知識をインプットし定着させる時間だった
- 能力を高めるには、インプットに加えて知識を使うアウトプット練習が欠かせない
- 実務実習は薬学教育の中で唯一といえるほど練習ができる機会
- 机に向かう勉強より、患者さんと向き合う場面で「使う練習」を重ねることが実習の質を高める
- 学ぶことと練習することを両輪で回す視点は、現場の薬剤師にも当てはまる



