なぜ堀江貴文はこのフォーマットに興味を持ったのか
番組冒頭、MCの高木新平さんは、堀江貴文さんを「僕ら世代からすればカリスマで、全ての憧れ」と迎え入れます。
堀江さんが出演を引き受けたのは、番組の内容だけが理由ではありませんでした。ビデオポッドキャストという形式そのものに関心があったと話します。
いや、でもこのフォーマットが伸びてるのを見て、どういうことやってんだろうなと思って、ちょっと興味があったんですよね。
堀江さんは自身でもラジオ事業を手がけており、ラジオとポッドキャストをかけ合わせたプレミアムな新事業を進めていると説明します。今ホットな形式がどこにあるのかを追っているといいます。
何が当たるかわからない時代に、YouTubeで何をやるか
堀江さんはYouTubeを早くから始めた一人ですが、当初から何が受けるかはわからなかったと振り返ります。スライム風呂のような企画はやりたくない、という線引きもありました。
高木さんが「ホリエモン裁判」と呼ぶ、事件を多角的に解説する動画についても話が及びます。堀江さんは、同じことをみんなが真似し始めたと指摘します。
みんなが同じようなことをやり始めたから、やっぱりそこの中で受けるのって、刺激的なこと言ってる人の方が受けるから。別に俺、刺激的なことを言いたくて言ってるわけじゃないので。
そこで堀江さんが向かったのは、原点回帰でした。これまで難しそうだと避けていたテーマを深掘りする方向です。
ブログでなんか例えばダークマターの正体、宇宙の暗黒物質の正体を発見したかもみたいな。今ちょうどそれ動画流してるんだけど。
好奇心のバイタリティは、なぜ落ちないのか
高木さんは、堀江さんが2006年頃からずっとフロンティアにいることを挙げ、好奇心のバイタリティが落ちないのはなぜかを問いかけます。
堀江さんの答えは、多くのFAQを経てたどり着いたというもので、意外にもシンプルでした。
なんかそういうのがもうすごいFAQでいろいろ聞かれていて、考えてたどり着いた結論はやっぱり体力だったんですよね。
遺伝的な強さ、運動習慣、そしてよく食べられること。それらが健康のバロメーターであり、10代20代では差がつきにくくても、30代以降で明確に差が出ると堀江さんは説明します。
堀江さんは、体調を崩すのは何年かに一度、高熱で半日寝込む程度だといいます。そういう時はモチベーションが上がらないと実感するからこそ、体調を崩さないことがやる気の維持につながっていると考えられます。
遺伝的な強さ・運動習慣
体力の土台になる
たくさん食べて飲める
健康のバロメーターになる
体調をほぼ崩さない
やる気が落ちる時間が生まれない
AIが拘束時間を短くし、還暦のエンジニアまで動かす
高木さんは、体力が変わらないままネットワークや知見が増えると、やれることが無限に拡散していくのではと問います。堀江さんは、そこをAIがアシストしてくれると答えます。
各事業には社長がいて、日々の面倒な業務は任せられる。堀江さん自身は意思決定に集中でき、拘束時間が短くなっているといいます。
なんか最近パソコンまた引っ張り出してきて、バイブコーディングとかしてるもん。
堀江さんが例に挙げたのは、かつてのバイト先で10歳ほど年上だった還暦過ぎの人物です。一度FIREした後に再び起業し、会社を2つ作ったといいます。
いきなりなんかその人も2、3年前に「また起業するわ」とかって言って、一旦なんかFIREみたいになってたのに、また復帰して会社2個も作って。
その人物は、クリプトウォレットのハードウェアを、回路設計から組み込みシステムまでバイブコーディングで作り、製造だけ中国に任せているといいます。
このClaudeCodeがめっちゃ詳しくなって、「教えれば賢くなるんだよなあいつら」とかって言って、還暦過ぎたおじさんが一人で作ってました。
堀江さん自身も、使いたいツールをAIに作らせています。要件定義やデータベースの構造解析まで任せられると話します。
ここにこんなデータがあるんで、解析してトラッキングツール作っといてって言ったら、勝手に考えて勝手にシステム構成まで作って、ウェブアプリができちゃってんだよね。
自分でやることと、人に任せることの境界線
高木さんは、AIによって作るものがさらに増えるなかで、堀江さんの展開があらゆる領域に及ぶのかを尋ねます。堀江さんは、さすがにやらない領域もあると答えます。
例に挙がったのはオンラインサロンです。会員と生ハムを作るような活動をしており、アフリカ豚熱の影響で生肉の輸入が難しくなった今、プチバズしているといいます。
ただし、それは年間数千万円の売上にしかならないため、自分で本格的にやるものではないと堀江さんは線引きします。
別になんかちょっと出資して自分の生ハムを作ってもらって、ニヤニヤするぐらいがちょうどいいかなみたいな。
自分でやるかどうかの差は、競争の激しさとやりがいにあると堀江さんは語ります。演劇は業界の課題が根深く、自分でやらないとハードルが高すぎて難しいと感じたテーマでした。
一方で、自分でやることには別のメリットもあります。役者としては素人だからこそ、若い出演者とフラットに付き合えるという点です。
芝居に関して言ったら一番下だからねっていうふうに思えるじゃん。だから、まあフラットに付き合えるわけですよ。
競争が激しく、やりがいがあり、若手とフラットに関われる。演劇など
売上規模が小さく暇つぶし的なもの。オンラインサロンでの生ハム作りなど
AI時代は馬鹿になる。だから脳トレがエンタメになる
話は、これから必要になるものへと移ります。堀江さんは、AI時代にはみんなが頭を使わなくなると見ています。AIの方が大抵の人間より賢いからです。
堀江さん自身、調べ物はすべてAIに任せていると認めます。難しいこともわかりやすく説明させ、答え合わせまでしてもらえるからです。
具体例として挙がったのが、膵臓がんの新薬の話でした。RAS阻害薬という、これまで創薬が難しいとされてきた領域で、大学発ではないベンチャーが仮説を立て、資金調達して5年ほどで成果を出したといいます。
論文を読んで要約してもらって、日本語にして要約してもらって読んで。で、俺はこうこうこう思うんだけど、どう?って言ったら、ほとんど合ってますとかって教えてくれるから。
かつては手間と時間をかけて調べていた作業が、すべて省ける。だからこそ堀江さんは危機感を口にします。
そこから堀江さんは、舞台の長台詞を覚えるような「究極の無駄」に価値を見いだします。産業革命で肉体労働から解放された結果スポーツが生まれたように、AIによる知的労働の解放は脳トレのエンタメを生むという読みです。
これからは脳トレだなと思って。AI時代は脳トレなんで、だから頭を使うエンターテインメントっていうのをもっともっと作っていかないと足りないなと思ってて。
産業革命
肉体労働がディスラプトされ、体を動かす必要から解放される
近代スポーツの誕生
体を動かさないとまずい、という問題意識からプロスポーツが生まれる
AI時代
頭を使う必要から解放され、みんなが頭を使わなくなる
脳トレのエンタメ
頭を使うエンターテインメントが大きなマーケットになる
高木さんは、人文知や哲学、ボードゲームが流行り出しているのも同じ流れではと応じます。堀江さんは、まだ市場は小さいがチャンスは大きいと見ています。
十年後を見通すのではなく、今を抽象化している
高木さんは、堀江さんを「十年後、二十年後を見通してやっている人」と捉えていました。しかし堀江さんはそれを否定します。
僕はそうじゃないですよ。今に集中してるんですよ。
編集者の箕輪さんから「抽象化能力が高い」と言われたエピソードを引きながら、堀江さんは自分がやっているのは今を抽象化することだと説明します。
AIによってみんなが頭を使わなくなるという「今の現象」を抽象化すれば、脳を使うエンタメが大きくなることは見える。いつ壁を超えるかはわからないが、超えることは確かだといいます。
フジテレビ買収は、リーチとグローバル化のためだった
話はフジテレビの問題に移ります。高木さんは、SBIの北尾さんが「堀江さんの言っていたことは正しかった」と述べたことに触れます。
堀江さんは、当時組むべきは村上ファンドではなく北尾さんだったと振り返ります。自分は事業家であり、企業に介入するなら事業をやらないと面白くないという立場です。
俺も逆にあの時思ったのは、あ、俺組むべきは村上ファンドじゃなくて北尾さんだったんだっていうのも思った。
当時の狙いは2つあったと堀江さんは説明します。1つは、テレビ局が持つ圧倒的な拡散力、いわゆるリーチを使って、今でいうサブスクをやりたかったことです。
もう1つがコンテンツのグローバル化でした。堀江さんは、日本のIPがアニメ・ゲーム以外は世界に出ていなかったのは、単に出ていかなかったからだと指摘します。
日本のIPがアニメ、ゲーム以外世界に行ってなかったのは、行ってなかったからだっていう。
アニメ・ゲームが早くから世界を目指したのは、少子化で国内市場がジリ貧になるという危機感があったからだと堀江さんは分析します。一方でテレビ局は電波事業で国の免許に縛られ、日本以外の市場を考えなかったといいます。
サブスクの遅れが、放映権競争の敗北を招いた
堀江さんは、テレビ局が免許を守るあまり衛星放送を潰しにかかったことが、サブスクリプションモデルの遅れにつながったと語ります。これがコンテンツやスポーツのビジネス全体に影響したという見立てです。
諸外国はSkyのように衛星サブスクを早くから展開していました。堀江さんは、イギリスのプレミアリーグに賭けたマードックのSkyを例に挙げます。
サブスクなんで、そのLTVで見れるんで、スポンサードモデルだとLTV関係ないんで、LTVだともっと投資額を増やせるんで。
結果として、日本の地上波は放映権獲得競争でことごとく負けていると堀江さんは言います。DAZNやNetflixが次々と権利を取り、地上波では見られない事態が起きています。
もう地上波のテレビ局なんか絶対買えないから、金額的に。
高木さんが「あの時やっていればと悔しいのか」と尋ねると、堀江さんは悔しさより、フジテレビを買収していれば当然やっていたはずだという確信を語りました。
啓蒙欲と「チ。」。地動説を広めた人々との重なり
高木さんは、堀江さんが別のメディアで語った「啓蒙欲」という言葉に注目します。堀江さんは、その言葉に共感を示しました。
堀江さんは、地動説の啓蒙を描いたアニメ「チ。」に触れ、殺されてまで地動説を広めようとした人々に比べれば自分はマシだと語ります。
その学のなかった、字が書けなかった子が字を学んで、その地動説の本を書くわけじゃないですか。まあ結局なんか中世から変わってねえなみたいな。
堀江さんは、天動説そのものではなく「天動説的なもの」をみんなが信じている状況が気になると話します。具体例として挙がったのが、無農薬野菜への疑問でした。
野菜は動けないため、虫から身を守る農薬用物質を自ら出す。無農薬にすると野生化が進んで苦く硬くまずくなり、しかもその天然の物質は農薬より毒性が高いことも多いと堀江さんは説明します。
人間がギリギリの毒性っていうか、それよりも毒性レベル減らして、ほぼ無毒みたいな。虫にギリ効きますぐらいな感じの非常に安全性の高い農薬になってるんですね、今や。
なぜアンチに向けて、言い続けるのか
堀江さんは、自分のような人間が言い続けないと、人間はすぐ魔女狩りの時代に逆戻りすると考えています。わかりやすい例として挙げたのがワクチン問題でした。
新型コロナのワクチンは数十億人規模で打たれたため、副反応の絶対数も多くなる。副反応が出なかった人は騒がないため、実際より多く見えてしまうという指摘です。
新型コロナのワクチン打ちまくったから、何十億人規模で打ったんで、副反応も絶対数がめちゃくちゃ多いわけですよ。
堀江さんは、反ワクチンの動きが広がれば感染症は簡単に増えると警告します。天然痘を撲滅させたジェンナーの牛痘ワクチンを引きながら、公衆衛生の考え方が失われる危うさを語りました。
一方で、こうした発信を続けるほどアンチが増える、と高木さんは指摘します。堀江さんは、それを率直に認めました。
疲れますね。めっちゃ疲れますね。アンチめっちゃ増えましたね。
堀江さんは、応援してくれる人ですら真意がずれていると感じることがあるといいます。プロ野球の球団買収がその例でした。
球団買収の真意と、大谷翔平を「取られた」悔しさ
堀江さんによれば、球団買収を応援してくれた人の多くは、12球団体制を維持する救世主として自分を位置づけていました。しかし堀江さんの考えは違っていました。
でも俺は12球団を維持することがベストだとは思ってないんですよ。増やすべきだと思ってんですよ。
堀江さんはエキスパンション派で、16球団、24球団、なんなら32球団まで増やすべきだと考えています。理解されないことを実現してこそ価値があるという立場です。
堀江さんは、球団が儲かると考えて参入しようとしたと語ります。実際にその後IT企業が参入し、ほとんどの球団が黒字になりました。しかし、そこで満足してしまっていると批判します。
さらに堀江さんは、大谷翔平選手がメジャーで活躍することを喜ぶ風潮にも疑問を投げかけます。全盛期をアメリカに持っていかれて喜んでいる、という見方です。
野球界の至宝をね、の全盛期を全部アメリカに持ってかれて、アメリカに金払って万歳してるわけでしょう。もう頭悪すぎてびっくりするわ。
高木さんは、堀江さんの怒りにキリがないのではと問いかけます。堀江さんは、それでも改善の希望はゼロではないと答えます。追い込まれて不動産部門を売り、IPに投資せざるを得なくなったフジテレビは、むしろこれから強くなると見ています。
ベンチマークはイーロン・マスクだけ
高木さんは、堀江さんをイーロン・マスク的な、領域横断の起業家として捉えます。堀江さんは、ベンチマークすべき相手を明言しました。
堀江さんがマスクを評価するのは、SFの話を真面目にしている点です。核融合で地上に小さな太陽を作らなくても、巨大な太陽がすでにあり、そのエネルギーの1%も使っていない、という発想にハッとさせられたといいます。
地上にちっちゃな太陽作んなくても、あるじゃん、でっかい太陽が。そのエネルギー100分の1も使ってねえんだから、もっと使おうぜみたいな。
そして堀江さんは、その先で必ずボトルネックになるのがロケットの打ち上げ能力だと指摘します。競争が激しく狭き門だからこそ、技術の粋を極める総力戦にやりがいを感じています。
そこがボトルネックになるんで、必ず。だからそこはやらなきゃいけなくて、そこはめちゃくちゃ競争激しいんだけど、狭き門なんだけど。
堀江さんは、AIのデータセンターまで宇宙に作るという構想も、計算してみるとあながちSFではないと語ります。今月のスペースXのIPOを、宇宙分野の潮目として捉えていました。
宇宙もエンタメも「自分がやらなくていい形」に設計する
高木さんは、重なりつつある宇宙という領域に「フルでやる」選択肢はないのかと尋ねます。堀江さんは、自分の役割は先頭に立って旗を上げることだと答えます。
その先頭に立ってやらないといけないことが結構まだあって。自走していったら、あの、もう表には立たないですけど。
ロケット会社でも、技術開発の先頭は自分がやらなくてよいと堀江さんは言います。資金調達やIPOの時期、マネジメントのマネジメントなど、自分にしかできないことだけに関与する考えです。
堀江さんは、自分をすべてAIエージェントに置き換えられるように体制を作ってあると語ります。この考え方は、この後の「人間IP」という話につながっていきます。
科学技術の取材と、基礎研究を事業化する役割
堀江さんは、時間の使い方として体を鍛えることと、面白い人に会いに行く対話の機会を挙げます。とくに科学技術系の取材はずっと続けているといいます。
アンチエイジングや老化に関する技術について、ネットだけでは足りない情報を直接取材に行って集めているそうです。表に出していない情報も、深掘りするとあるといいます。
俺の役割は、その、そういうこう、基礎研究を事業化することなんで。社会に役に立つ形で、できるだけ早く市場に送り出す。
高木さんは、これを「濃いカルピスを飲めるカルピスにして発信する」という以前の話と重ねます。堀江さんも、まさにそういうことをやっていると応じました。
暇は心の毒。多動でいることの理由
堀江さんは、やること自体が時間を埋める意味を持つと語ります。やらなくてもいいことをついついやってしまうといいます。
その根底にあるのが、暇に対する強い警戒です。高木さんが「退屈」と言葉を継ぐと、堀江さんは端的に言い切ります。
堀江さんによれば、暇になると「あの時ああしておけば」という過去への後悔や、「このまま衰えて死ぬのか」という不安ばかり考えてしまうといいます。だから忙しくしていたいという理屈です。
数十億は作れるが、数千億は作れないもどかしさ
高木さんが「まだまだとは、知らない世界があるということか」と尋ねると、堀江さんは事業規模の話を持ち出します。
かつては時価総額1兆円規模の会社を率いていた堀江さんですが、今は大きな会社の母体がないため難しいと語ります。数千億、数兆円の規模になると、自分が関与できなくなる点にもどかしさがあるようです。
一方で堀江さんは、焦っても差は縮まらないという実感も口にします。2、3年の差が一気に縮まる瞬間があることも、これまでの人生で経験してきたからです。
2、3年の差とかって、なんか一気に縮めたりとかできる瞬間があったりとかするんで、実際のところ。
一つに集中しない。多動が焦りを防ぐ
堀江さんは、いろいろなことをやる理由の一つに「焦らないため」があると明かします。一つのことだけをやっていると、そのことばかり考えて無理をしてしまうといいます。
高木さんは、それが組織の追いつかないスピードを生むのではと指摘します。堀江さんは、まさに無理をしてしまうのだと認めます。
よくなんか一つのことに集中しろとか言う人いるんだけど、あんま良くないなって俺は思ってる。いろんなことやってた方が、まあ生き抜いていく。
堀江さんは、飲食事業のような分散している活動を「ほぼ暇つぶし」と表現します。新しい店舗や業態を開くこと自体が、ちょっとしたエンタメであり、PDCAが早く回るから楽しいのだといいます。
子供の頃の百科事典と、世界を巡る「リアル百科事典」
堀江さんは、地方や海外に飛び回るのはケースバイケースだとしつつ、面白い人や場所を発見するためであり、行かないとわからないこともあると語ります。
高木さんは、堀江さんが子供の頃、家に百科事典しかなくて読んでいたエピソードを持ち出します。堀江さんは、読みたかったわけではなく、それしかなかったからだと笑います。
別に百科事典読みたかったわけでもなんでもないんだけど。百科事典しかなかったから。今幸せな時代だよね。
高木さんは、今の堀江さんが世界を巡ってサイエンスの最新研究から歴史文化までを発見し啓蒙する姿を「リアル百科事典」と表現します。堀江さんは、抽象化の度合いが上がり、地動説を広めようとした人々と同じことをしていると気づけると応じました。
堀江さんは、自分は起業家というより事業家でありたいと語り、本当は自分で事業を作りたいという思いを口にします。
堀江貴文のライバルは「ハローキティ」なのではないか
高木さんは、最後の問いとして堀江さんにライバルの存在を尋ねます。堀江さんは、藤田さんは一緒に事業を作った人でありライバルではないとしつつ、強いて言えばイーロン・マスクだと答えます。
そのうえで高木さんは、大胆な仮説を提示します。堀江さんのライバルは、実はハローキティなのではないか、というものです。
いや、僕なんか今日聞いて思ったのが、堀江さんのライバルはハローキティなんじゃないかなと思って。
高木さんは、ハローキティが万博から道の駅まで何でも新規参入し、流通を仕切る媒介役になっている点を挙げます。堀江さんも、名前を含めて「えもん界」に位置づけられる存在だと指摘しました。
今えもん界では2位につけてますけど。石川五右衛門は抜いたと思います。
演劇も音楽も、クオリティではなく「打席に立つ」ことで広げる
高木さんは、演劇や演歌を「クオリティの話ではない」と捉えます。堀江さんがカルチャーをやると、その界隈に入ってきたように見えるが、堀江さん自体がIPだと見れば、ハローキティが歌っているようなものだと表現します。
堀江さんも、その理解でよいと応じます。音楽についてはリリース量を増やすしかないという方針で、その根拠として秋元康さんの言葉を引きました。
秋元康さんが言ってて、とにかく打率を考えるなと。打席に立てみたいな。何が当たるかわかんねえからみたいな話なんですけど。
堀江さんは、成功のために確実にわかっているのは「引くこと自体」しかないといいます。ソラツの動画で自分の仮面を公開したことも、みんながガチャを引くように使った結果、当たりが見つかった例だと語ります。
堀江貴文をキャラ化する。「人間IP」という未来像
高木さんは、堀江さん自身をもっとキャラ化すべきだと提案します。サンリオには500種類、アンパンマンやドラえもんには数千種のキャラがあり、堀江さん周辺はまだキャラが足りないという指摘です。
高木さんは、堀江さんが地方に行くだけで水戸黄門のようにありがたがられる存在になっていると見ます。北九州に「ホリエモン空港」があり、堀江さんが選んだ美味しいものが集まる、といった展開まで構想します。
そしたら千人力で堀江さんの代わりにこのIPたち、キャラたちが広げるわけじゃないですか。AI時代っぽいなとか思って。
堀江さんは、この視点を新鮮に受け止めます。見られる側でよいという割り切りが、この構想と結びついていました。
確かに。あんまりそういう視点で考えたことなかったですけどね。
高木さんは、割り切ればどこまで行けるかが面白いと畳みかけます。堀江さんも、その方向に割り切るべきか考え始めます。
AI時代は「誰が言うか」。アフリカの子供がホリエモンと言う未来
堀江さんは、TikTokの映像が今年バズり、子供の認知度が上がったと実感を語ります。中学生の修学旅行生でもみんな知っているといいます。
堀江さんは、乙武さんが「アメイジングオート」として世界的に認知されている例を挙げ、YouTubeによる認知の広がりに驚きます。やっている人とやっていない人で大きな差がつくと語りました。
いや、だから今年はあのTikTokの映像がバズりまくったからすごいんだよ。子供の認知度は上がって。
高木さんは、AI時代には「何を言うか」より「誰が言うか」しか重要でなくなると主張します。中身はAIの方が詳しいからです。
高木さんは、アカデミックもビジネスも食も、あらゆる知識で「ホリエモンが言っている」というポジションを取れれば強いと語ります。そこまでいけば、反ワクチンの動きにも影響を与えられるのではと展望します。
最後に、アフリカの子供たちがホリエモンと言う未来はありかと問われた堀江さんは、迷わず答えました。
全然ありです。そうか、まさかそっち方面に行くとはな。
堀江さんは「ホリエモンIP計画」に「やりましょう」と応じ、いつもの「いってらっしゃい」で対話を締めくくりました。
まとめ
この回は、AI時代に堀江貴文さんが何をやるのかを起点に、事業家としての姿と、人間IPへ広がっていく可能性が語られました。好奇心の源泉が体力にあり、暇を心の毒として避け続けるという多動の理由から、高木さんが提示した「ライバルはハローキティ」という未来像までが一続きの流れとして見えてきます。
- 好奇心のバイタリティが落ちない理由を、堀江さんは遺伝と運動習慣に支えられた体力だと結論づけている
- AIによって人間は頭を使わなくなるため、脳トレや長台詞の暗記のような「知的な無駄」がエンタメの新市場になると読む
- 自分の代わりがいる領域は任せ、先頭で旗を上げる役割やAIエージェントへの置き換えを前提に事業を設計している
- 暇は心の毒であり、一つに集中せず多動でいることが焦りと無理を防ぐという考え方を示した
- AI時代は「何を言うか」より「誰が言うか」が重要になり、堀江さん自身が世界に広がる「人間IP」になる未来像が提案された




