期待値コミュニケーションという前回の振り返り
この回の冒頭では、前回取り上げた保健師と産業医の連携の話から、つまるところは期待値コミュニケーションだという振り返りが語られます。
小橋さんによれば、ストレスというのは盲目的な期待が成就されなかったことからくる側面も大いにあるといいます。
対人関係では合う合わないという相性がどうしても生じますが、その前提の上で期待値を上手にチューニングしていく姿勢が大切だと話されています。
自分と相手は違うっていう前提の下で、期待値を上手にチューニングしながら、自分も相手も尊重したコミュニケーションをしていけば、仕事においては人じゃなくて事に向かうわけですので、円滑に物事を進めていきやすいんじゃないかなっていうふうに思います。
仮にトラブルになりそうなときも、期待値とアサーティブを組み合わせたコミュニケーションは、第66回で紹介した手続き的理性にもつながり、結果的に自分自身や会社を守ることになると小橋さんは述べます。
なぜ最近は単発回や使い回しが増えているのか
ここから本編に入り、小橋さんはこの回が完全な雑談回であることを明かします。
お前、この1、2週ぐらいイベントの参加報告とかセミナーの使い回しとか、正直サボってるだろみたいな、そんなお声をいただきそうではあるんですが。すいません。
本当は健康診断やストレスチェックのようなテーマを、腰を据えて扱いたいものの、この1、2ヶ月はポッドキャストの構成をゆっくり練る時間が作れなかったといいます。
その結果として単発ものが増えているという事情が、率直に語られています。
対談についても、お願いしたい方が何人もいるものの、依頼から準備、当日の進行まで時間が取れず、なかなか実現できていないと打ち明けます。
一方で小橋さんは、ゲスト回には収録面での利点もあると話します。1回撮ると2、3回分ほどストックできるため、精神衛生上も良いのだといいます。
20回以上続く一人語りと、まとまった時間の確保という課題
最後にゲストが来たのは岩田さんの最終回である第47回で、そこからすでに20回以上一人語りが続いていると小橋さんは振り返ります。
一人語りがこれだけ続くとマンネリ化してしまう懸念に加え、平日は産業医業務や社内外のコミュニケーションが発生するため、クリエイティブな時間をまとめて取るのが難しいと語られます。
意識してスケジューリングしないとなかなかクリエイティブな時間をまとめて取るっていうのが難しいんですよね。
そのため、企画から台本、収録までを土日のどちらかを潰して一気にやることが多いといいます。
家族との時間と、仕事のスタイルを変える必要
自分のことだけを考えれば苦ではないものの、小橋さんが気にかけているのは家族との時間だと語られます。
普段の家事育児は仕事と両立しているつもりでも、本当は休日にもっといろんな場所へ連れて行き、体験を一緒にしたいという思いがあるといいます。
やっぱり今しかないからですね、そういう時間は。そのためには今の仕事のスタイルっていうのをどこかで変えていかないといけないっていうふうには思っています。
この文脈で、AIに台本を書かせればよいのではという声が想定されますが、小橋さんは実際に試したと明かします。
AIに台本を任せてみた結果と、続けた1から作る理由
AIに任せると、それっぽい台本は作ってくれるものの、それだけだと物足りなかったと小橋さんは話します。
確かにそれっぽい感じの台本は作ったりとかしてくれるんですけど、やっぱりなんかそれだけだと物足りなくて。結局自分のオリジナルな台本を基本的に1から作るっていうことがほとんどですね。
結局のところ、オリジナルな台本を1から作ることがほとんどだという現状が語られています。
フロー型ではなくストック型を目指す番組の姿勢
小橋さんは、継続は完璧に勝るという言葉を引きつつ、ポッドキャストの2つの型について語ります。
一つは、内容にこだわらず毎週なんとなく喋るフロー型のコンテンツで、小橋さん自身もそうした番組をよく聴くといいます。
一方でこの「産業医の本音」については、どちらかというとストック型を目指していると述べられます。
リスナーの皆さんが困っている時、悩んでいる時、そういう時に、あ、そういえばあの回でなんか小橋が言ってたなみたいな、事あるごとに繰り返し聞いていただけるような。
困っている人や悩んでいる人がいたときに、一つの選択肢として番組を勧めてもらえるような、そんな作品にしたいという思いが語られます。
毎週配信を休む週もあり得るという断り
ここで小橋さんは、毎週続けることは大事だとしつつ、やっつけ仕事のような回が続くのも良くないという考えを示します。
これまで祝日や年末年始も含めて毎週水曜日欠かさず配信してきたものの、今後は週によって配信が飛んだり、休む週をあえて作ることもあると断りを入れています。
今後、週によってはポーンと飛んじゃったりとか、来週はお休みしますみたいな、そういうような週もあえて場合によっては作っていこうかなっていうふうに思っております。
毎年この時期は年の変わりで忙しく、あと1、2ヶ月すれば余裕も出てくるといいます。ただ、社会人になってから15年間こうした調子でやってきたとも振り返られます。
最後の固定メッセージに込めた期待値調整
雑談回かつ史上最短になりそうだと述べつつ、小橋さんは今後の番組の方向性について話をまとめます。できれば第100回までは毎週休まず配信したいという希望も語られます。
最後に、冒頭の期待値コミュニケーションと絡めて、番組末の固定メッセージの表現に触れます。
この番組は毎週水曜日朝6時の更新を予定しておりますっていうやつですね。予定は未定ですから、あくまで朝6時の更新を予定しておりますといった風に、このメッセージの中では設計しているといった形になります。
一見細かい点ですが、こうした一言一句が、後々の期待値調整で効いてくるのだと小橋さんは述べます。
まとめ
今回は完全な雑談回として、番組の方向性が率直に語られました。毎週の継続を大切にしながらも、聴き返せる「作品」としての質を守るために、休む週もあえて作っていくという姿勢が示された回でした。
- 前回の振り返りとして、期待値コミュニケーションの大切さが語られた
- 構成を練る時間が取れず、最近は単発回や使い回しが増えている事情が明かされた
- AIに台本を書かせても物足りず、オリジナルを1から作ることがほとんどだと語られた
- 番組はフロー型ではなくストック型の「作品」を目指している
- 今後は配信が飛ぶ週やあえて休む週もあり得ると、期待値調整として断りが入れられた




