においを初めて意識したのはいつ?8×4から始まったエチケット
今回の「絶望の窓際族」は、複数のポッドキャストが共通テーマで配信する科学系ポッドキャストの日 ── 科学をテーマにした番組を中心に、多くのポッドキャストが同じトークテーマで一斉に配信する企画。今回の共通テーマは「匂い」でしたへの参加回で、テーマは「匂い」です。
ジョルノさんが匂いを強く意識し始めたのは、運動部に入っていた中高生のころでした。部活で大量に汗をかくため、当時流行していた制汗剤の8×4を使っていたといいます。
(8×4の)無臭とレモンの匂いを、部活終わったら体にシューッとして、自分の汗の汗臭さを消すみたいなことをすごくやってましたね。なんかエチケットとして。
社会人になってからのジョルノさんは、コンビニで売っているアクアという製品の赤いタイプを汗の匂い消しに使っていました。汗っかきなので、匂いがつくのが嫌だったそうです。
外回りの仕事から内勤のエンジニアに変わった現在は、汗臭くなることは少なくなりました。汗をかいたときはビオレのボディペーパーで体を拭く程度だといいます。
柔軟剤で頭痛?職場で起きた「香害」トラブル
ジョルノさんが職場で匂いを強く意識した出来事の1つが、前の職場で起きた柔軟剤のトラブルです。かつてコストコなどでよく売られていた、香りの強い柔軟剤ダウニーを使っている同僚がいました。
ジョルノさん自身もダウニーの強い匂いは苦手でしたが、それ以上に苦手な人がいて、近くに座られると頭痛がするので、やめてほしいと訴えていたそうです。
それ(やめてほしいという話)も本人にやっぱり言えないから、上司経由でお話をしてたらしいんですけど。
ただ、上司にとっても「柔軟剤が臭い」と部下に伝えるのは難しいことです。それでも頭痛を訴える人がいる以上、上司は本人に伝えたといいます。
柔軟剤のトラブルが簡単に解決しなかったのは、家庭の事情があったからでした。買ったばかりの柔軟剤をすぐ変えるのは難しく、家族全員で使っているものを自分の分だけ別にしてほしいとも言いにくい。社内ではかなりの問題になったそうです。
ジョルノさんは香水についても、好き嫌いや強さの感じ方が人によって違うと話します。特に困るのが、出勤前に香水をたっぷりつけた人がエレベーターに乗ったあとで、本人がいなくても匂いだけが強く残っている場面です。
前の前の会社には加齢臭が非常に強い男性がいて、その人が数分前に通った道は匂いで分かるほどだったといいます。
匂いとかね、音とかってやっぱり本能に、なんか直結するもの、感覚野を主に刺激するものなんで、まあ感覚鋭い人はね、まあしんどいかなと思います。
雑巾のような匂いの同僚は、なぜある日治ったのか
柔軟剤や香水による香害 ── 香りの害と書く言葉。柔軟剤や香水などの人工的な香りによって、周囲の人が頭痛や吐き気などの不調を感じることを指しますと並んでジョルノさんが気になっているのが、汗の匂いです。ある職場に、太り気味でとても汗っかきの同僚がいました。
本当に学校の掃除してた時の雑巾みたいな匂いする人いるんですよ。
その同僚は口臭も強かったのですが、ある日を境に匂いがぴたりと治まりました。話を聞くと、一人暮らしをやめて実家に戻り、お母さんと暮らし始めていたそうです。
ジョルノさんは、一人暮らしのころは洗濯物をきちんと干していなかったか、面倒で洗濯していなかったのではないかと推測しています。あくまで推測だと断ったうえで、実家ではお母さんが洗濯し、本人も歯を磨くようになったのだろうと考えました。
お前なんでそんな臭いの?とは言えないじゃないですか。
ほかにも、その同僚には甥や姪が生まれて一緒に遊ぶようになったそうです。子どもは素直なので「臭い」と言われたのかもしれない、とジョルノさんは想像しています。
タバコと缶コーヒーのコンボが生む口臭
口臭でジョルノさんがつらかったのは、前の前の上司です。かなりのヘビースモーカーで、1時間に15分以上は必ずタバコを吸い、飲み物はいつも缶コーヒーだったといいます。
このね、タバコと缶コーヒーのね、コンボってね、結構しんどいですよね。
ジョルノさん自身にも、口臭について心当たりのある時期がありました。車で遠くまで通勤していたころ、車内でおにぎりを食べ、行きがけに買った缶コーヒーを毎朝飲んでいたのです。
ジョルノさんによれば、缶コーヒーや清涼飲料水には香料が入っていて、飲んだあとは自分でも匂いがわかったといいます。そんなとき、匂いに敏感な上司から声をかけられました。
(上司から)お前なんか体調大丈夫か?最近ちょっと匂いがひどいけどって言われたことがあって、それちょっとショックで。
上司の一言をきっかけに、ジョルノさんは缶コーヒーをやめて口のケアを始め、口臭はだいぶ良くなったといいます。
通勤中の車内で毎朝缶コーヒーを飲み、飲んだあとは自分でも匂いがわかった
缶コーヒーをやめ、セブンイレブンのコーヒーや自分で入れたコーヒーに。歯磨き・フロス・舌磨き・洗口液でケアしている
今は粉や豆から入れるコンビニコーヒーなら香料が少なく、口臭が残りにくいのではと考えています。ケアの基本は歯磨きと歯間フロス ── 歯と歯のあいだに通して汚れを取る細い糸。歯ブラシだけでは届かない部分の汚れを落とせますで、舌も磨き、人と話す前にはモンダミンのようなミントの洗口液を使っているそうです。
「臭い」と本人にどう伝える?答えの出ない問い
ジョルノさんがまだ答えを出せていないのが、匂いの強い人にどう対応するかという問題です。身内ならアメやガム、ミンティアを渡せますが、職場の人に「Tシャツが臭すぎる」とは言えません。
ジョルノさんが考えたのは「プレゼント作戦」です。口臭なら歯ブラシ・歯磨き粉・フロス・モンダミンのセット、服の生乾き臭なら部屋干し用の柔軟剤を贈る。口臭用品だけでなく、男磨きの一環として肌ケア用品も添えればよいのでは、とも話しています。
これ(臭いと)言われても嫌ですしね。まあでも言われた方がいいのかな。
本人に直接伝えるなら、人格攻撃にならないよう人前を避けるのがよいだろう、とジョルノさんは言います。ただ、ジョルノさん自身は「僕ちょっと言えない」とも認めています。
ジョルノさんが挙げた伝え方を整理すると、次のようになります。
| 方法 | 具体例 | ジョルノさんの見方 |
|---|---|---|
| プレゼント | 口臭ケアセット、肌ケア用品、部屋干し用柔軟剤 | やってもいいかなと思える方法 |
| 本人に直接伝える | 人前を避けて話す | 人格攻撃にならない配慮が必要。自分は言えない |
| 上司・人事に頼む | 複数人で職場の衛生面改善として伝える | どうしてもしんどい場合の手段 |
ジョルノさんは、匂いは主観だから一人では言いにくいと考えています。そのため、つらいときは何人かで連れ立って、職場の衛生面の改善として上司や人事部に伝えるしかないだろう、と話しています。
本能に直結する感覚だからこそ、自分のケアも
振り返ってみると、今回のジョルノさんは自分の匂いよりも、職場や日常で困った匂いの話が中心になったと話しています。介護の場面でも、匂いで困ることは多いそうです。
ジョルノさんは香水をつけていないのに「つけているみたい」と言われがちで、周りは良い意味で言ってくれていると受け止めています。それでもおじさんなので臭くならないように運動などに気をつけていきたいと締めくくりました。
まとめ
今回の「絶望の窓際族」は、8×4の思い出から職場の香害・汗・口臭、そして本人への伝え方までを、ジョルノさんの体験をもとに語った回でした。匂いは本能に直結するからこそ、伝える側にも伝えられる側にも配慮が必要だと考えられます。
- ダウニーのような強い柔軟剤は、人によっては頭痛を起こす「香害」になりうる
- 生乾き臭や口臭は、生活環境の変化や缶コーヒーをやめるといった習慣で改善することがある
- 口臭ケアには歯磨き・フロス・舌磨き・洗口液が役立つとジョルノさんは話す
- 伝えるならプレゼントや人前を避けた声かけ、難しければ複数人で上司・人事に衛生面の改善として相談する




