弱小アカウント「脱力リーマン」を実況フィードバック
この回は、よしもちさんが自分のXアカウントを題材に、Xが得意なイナケンさんから実況形式でフィードバックをもらう企画から始まります。
僕、「脱力リーマン」っていうアカウントをやってるので、そのポストに対してのフィードバックをリアルタイムで聞いていきたいなと。
皆さんも「脱力リーマン」と検索して。弱小アカウント、フォローしていただければ。
しかも最近、死生観のことしかツイートしてないし。マジで狂ってるアカウント。
よしもちさんによれば、このアカウントは最近、死生観についての投稿が続いているとのことです。まずはイナケンさんが上から眺めて感じたことを話していきます。
いいねが1とゼロの差はどこにあるのか
イナケンさんが最初に注目したのは、いいねが全くない投稿と、1つでも付いている投稿の差でした。フォロワー数が少ないアカウントでは、1と0の差は大きいと考えています。
いいねが全くないものと、あるものがあるじゃん。1個とゼロってだいぶ差分だなと思ってて。
他者からいいねが来てるとしたら、その差分ってどこにあるのかなって、純粋に聞いてみたくなった。
よしもちさんは、この差を生む要因として3つを挙げました。時間帯、ポストの一文目の抽象度、そしてXのトレンドに乗っているかどうか、という3点です。
テーマと、ポストの一文目の抽象度と、あとは時間帯。この3つやと思います。
イナケンさんは、この答えが自分の言いたかったこととほぼ一致していたと反応します。よしもちさんは、イナケンさんが例えを立てて説明してくれる点を評価しました。
投稿は「自分用のメモ」から始まっていた
そもそもよしもちさんの投稿は、伸ばすことが目的ではなく、学びのアウトプットを残すメモとして書かれていました。前日に仏教を学び、その内容を書き留める場としてXを選んだといいます。
携帯のメモやったら見いひんし、紙やったら時間かかるしっていうので、Xやったら見返すなと思ってここに書いたんすよ。
これに対してイナケンさんは、そのメモを「自分用のブックマーク」で終わらせず、他人にも保存させられる内容にできれば理想だと提案します。
一方でよしもちさんは、自分の中での言葉の構造化は得意でも、それを他人にわかるように整えるのが苦手だと打ち明けます。
自分の中での言葉の構造化はめちゃくちゃ上手いんですけど、それを誰かがわかるようにして精査するのがすっごく苦手。
当たり前を一覧化しただけでバズった前職の経験
イナケンさんは、前職でXの運用をしていた頃の経験を語ります。ビジネス用語をただ並べただけの投稿が、数千いいねを記録したというエピソードです。
「KPIとは」みたいなのをばーって並べただけの、ただ情報を羅列して綺麗にさせただけの一枚絵を載せただけで、めっちゃバズったんよ。
この経験からイナケンさんが学んだのは、当たり前のことでも一覧化されるだけで価値が生まれる、ということでした。
さらにイナケンさんは、読み手が知っている情報を足がかりに、小さな「アハ体験」を作ることが大切だと説明します。全く知らないことより、わかる部分から入れる整理が響くという考えです。
わかる部分から入れる
「Aは聞いたことある」と足がかりを作る
構造化して整理する
咀嚼した情報を一覧やまとまりにする
アハ体験が生まれる
「それなら学びだ」と思わせ、再訪したくなる
「原液」をどう「カルピスウォーター」にするか
ここから、この回の中心となるカルピスの例えが登場します。よしもちさんは、自分は濃い「原液」は出せるが、それを飲みやすくする「注釈」や希釈が苦手だと表現しました。
僕、厳選ゴリゴリの原液氏は出せるんですけど、やっぱりそのカルピスの注釈がすっごく苦手。
よしもちさんは、原液のまま一気飲みしてもらうほうが早いと考えてしまうため、薄める作業をやりたくないと感じているといいます。
注釈と原液のまま一気飲みしようぜって。そっちの方が早いからってことで。
これに対してイナケンさんは、まずは万人受けする濃度から入る必要があると指摘します。飲み方の好みは人それぞれだからこそ、いきなり原液は届きにくいという考え方です。
一旦万人受けしてからじゃないと、やっぱ原液には原液をね、飲んでもらえないっていう。
よしもちさんは、その希釈作業を手伝ってもらえたら投稿は確実に伸びると考え、イナケンさんに協力を持ちかけます。
AIで「希釈の方程式」を再現できるか
話題は、この希釈作業をAIで効率化できないか、という方向に進みます。よしもちさんは、自分のエッセンスを含んだGPTを作ってほしいと提案しました。
GPT作ってくださいよ。あ、これやったら俺のエッセンスが含まれてるなっていうGPT。
イナケンさんは、自分が運用していた頃はAIがなくセンス一本勝負だったが、今は生煮えの原液を仕上げるまでの過程を効率化できると話します。
生煮えの原液をカルピスウォーターにするまでの過程を希釈する、効率化するは多分できる気がしてて。要は再現性を持って。
イナケンさんは、原液に水を何リットル入れればどんなカルピスウォーターになるか、という方程式があるはずだと例えます。アウトプットの薄め方をパターン化し、原液を合わせて割るだけにできるという発想です。
よしもちさんは、この仕組みを使えばと確かめ、二人で一緒に作っていこうと合意します。イナケンさんは、これは筋肉のマッスルメモリーと同じだというよしもちさんの例えにも乗りました。
AIは「第二の脳」、ポッドキャストを核にする構想
イナケンさんは、AIを「第二の脳」のように使えると説明します。大量にストックした情報から原液を貯め、薄め方だけをAINにチューニングしてもらうという役割分担です。
もう大量にストックさせておいた情報から、要は原液を貯めるみたいな話だよね。で、あと原液の薄め方だけAIにチューニングしてもらう。
人間は忘れていくが、機械は無限にストックできる。イナケンさんは、その大量の蓄積の中から取捨選択できる点にAIの強みを見ています。
よしもちさんは、この発想からポッドキャストを核にコンテンツを展開する構想にたどり着きます。今こうして話していること自体が「原液」だと二人は気づきました。
僕、ポッドキャストを核にしてコンテンツを全部生み出して、ランニングコストゼロで作れたら、ここから勝ち確や。
今話してるのとかも普通に口から出てるのをそのまま喋ってるけど。原液作って台本するとか多分余裕だと思う。
さらにイナケンさんは、ターゲットから逆算して、今回はカルピスウォーターがいいのか、少しアルコールを混ぜるのか、と薄め方を変える発想も語ります。
戦略を自分で決めるなら起業しかない?
話は、こうした運用の自由度をめぐって働き方の議論へと移ります。イナケンさんは、会社員はビジネスの戦略を決める立場にはない「外野」だと表現しました。
彼らはビジネスの戦略が、まあ言ってしまうと外野じゃん。だから外野が戦略を決める立場じゃないわけ。
これを受けてよしもちさんは、戦略を自分で決めたいなら起業しかないと主張します。会社にいる限り、オーナーの意思決定に逆らえないという理由です。
今会社にいる時点でオーナーの意思決定に逆らえないんで、それを極限したいと思ったら起業しかないですよ。
よしもちさんは、出社時間が決まっていると私生活まで縛られると指摘します。年齢を重ねるほど守るものが増えてコストがかさむため、独立を目指すなら早いほうがいいという考えです。
出社時間が決まってるからこの時間に出てって、その時間に寝れなくて、予定その時間まで入れるとこの店になってって、全部繋がってる。
石橋を叩くタイプと「100はゼロと同じ」という考え
一方でイナケンさんは、心が独立の方向にあっても、いきなりジャンプできない石橋を叩くタイプだと自認します。今の会社は本業以外の活動を確保しやすい環境だといいます。
心はそっちにあってもさ、いきなりジャンプしてそっちに行けないタイプでありますと。
よしもちさんは、それを「修行思想」がまだ少し残っているのではと指摘します。できるという確信を欲しがっているのではないか、という見方です。
しかしイナケンさんは、それはやりたくないことではないと返します。ここで語られたのが、この回のもう一つの核となる考え方でした。
絶対やりたくないがゼロ、超やりたいことが100とした時に、100きちゃうとゼロと一緒なんよね。
本当にワクワクすることだけで人生を埋めたくないというのがイナケンさんの立場です。だからこそサラリーマンも続けている、というバランスの話でした。
イナケンさんは理想として、本業7割・ワクワクすること3割という現状を、5対5くらいにできたらいいと語ります。よしもちさんも、このバランス感覚に納得した様子でした。
報酬より仮説検証、補助輪を押す立場
協力にあたっての報酬の話にもなります。よしもちさんは、継続性のためにきちんと金額を決めて払いたいと考えていました。
コスト俺こんなかかる、俺こんなかかる、じゃあこれぐらいでしょっていう、ちゃんとそこを見つけて払いたい。継続性が出るから。
一方でイナケンさんは、金銭報酬よりもワクワクする仮説検証ができれば満たされると話します。自分でXをガッツリやりたいわけではないけれど、やりたい人を才能で手助けするのは別だという立場です。
やりたいと思ってる人が自分の才能で手助けできるなら俺やりたい。
イナケンさんは、この関係をわかりやすい例えで締めくくります。自分は自転車に乗りたくないが、乗りたい人の背中を補助輪付きで押すのはウェルカムだ、という表現でした。
最後によしもちさんは、次はイナケンさんのXアカウントも分析してほしいと持ちかけ、話は続いていきます。
まとめ
この回は、Xを伸ばすという実践的なテーマを、カルピスの原液と希釈という例えで語り合った雑談でした。濃い思考を万人に届く形へ薄める工程をAIで再現できないかという構想から、働き方や人生のバランスの話にまで広がっていきます。
- 投稿は「自分用のメモ」でも、他人に保存させたいと思わせられれば価値が上がる
- 当たり前の情報でも、わかる部分を足がかりに一覧化するとアハ体験が生まれる
- 濃い「原液」を万人向けに希釈する工程は、AIで再現性を持って効率化できるという構想
- イナケンは「100はゼロと同じ」と考え、ワクワクだけで人生を埋めない5対5のバランスを理想とする
- 協力の動機は金銭より仮説検証で、やりたい人の背中を補助輪付きで押す立場を取る




