占い否定派だったヤケイが立つ「出発点」
この回のテーマは、ヤケイさんに聞く占いの価値です。ホストはこの日、実際に自分のことを占星術で占ってみたと切り出します。
ただしヤケイさんは、価値の話にストレートに入る前に、自分の前提を確認したいと話します。まず彼は、占い全般に対して否定派だと明言します。
なんか占い全般的に俺否定派だし。それこそMBTIとかの分類も否定派。
否定する理由は2つあります。1つは、占いの結果はいいように解釈できてしまうこと。もう1つは、一人ひとりの個性を、そんなに雑には括れないという感覚です。
なんかその「一人一人の個性があるやん」とか、「そんな雑に括れないやろ」派ではありましたと。
さらにヤケイさんは、占いを唯一の拠り所にして生きている人がいることにも触れます。高いお金を払い、ルーティンのように占ってもらう姿勢が、あまり好きではないと語ります。
「答えありき」への違和感が、組み合わせで解けた
その前提は、変わったのでしょうか。ヤケイさんは、大きくは変わっていないとしつつ、占いというフォーマットそのものではなく、使い方に一つの可能性を見出したと話します。
占いっていうフォーマットというよりは、自己内省のフレームワークとして使うなら、結構一つありなのかなっていう。
もともとヤケイさんは、「あなたはこうです」「こうなります」と言われると、批判的に見てしまう性質があると言います。ホストは、その批判的な姿勢こそがいい、と応じます。
鍵になったのは、この日ホストがやってもらった、占星術とMBTIを組み合わせるという占い方でした。ヤケイさんは、占星術だけ、MBTIだけでは納得できないと言います。
理由は、どちらも「答えありき」に見えてしまうからです。占星術というフォーマットで見たい、MBTIの16タイプのどれかに当てはめたい、という前提が先にあるように感じてしまうのです。
要はこの十六個の一個のどれかに当てはめたいじゃんって、答えありきじゃんって俺思っちゃいがちなの。
ところが2つを組み合わせると、話が変わります。その組み合わせから発想される自分だけのオリジナリティが立ち上がる、という構造に納得できたと言います。
ホストもこれに同意し、情報量が多ければ多いほど、統計的に精度が上がっていくと応じます。
占いは「未来」と「現在」から課題を解く道具
ホストは、この占いの使い方を、課題の解決方法と同じ構造だと捉えます。理想の未来像が見え、現在がわかることで、あいだにある課題が明確になるという考え方です。
つまり、未来の精度を上げるか、現在の精度を上げるか。どちらからアプローチしても、課題の解決度は上がっていき、より地に足のついた提案になっていく、とホストは説明します。
未来の理想像が見える
どうなりたいかが明確になる
現在がわかる
今の自分の状態が把握できる
課題が明確になる
理想と現在のギャップが見える
精度を上げる
未来か現在どちらかの精度を高める
現実との境をなくす、内省アプリの構想
ここから話題は、ホストが構想しているアプリへ移ります。日々の内省メモまで含めて、すべてを組み込む仕組みにしたいと語ります。
発想の下敷きにあるのが、占星術やMBTIに、UX(使い勝手や体験)の観点を掛け合わせるという方向性です。ホストは、価値とは問いを立てることだ、と考えています。
一人やったら当たり前になっちゃうから。だから違和感持たせるっていうのがめちゃくちゃ大事で。
具体的には、LINE公式アカウントのような形にします。友達と話す感覚でいろいろなことを話し、週に一度ほど、アプリの側から「この件こう思うけど、どう?」と連絡が来る。しかもそれがジャンルごとにある、というイメージです。
ヤケイさんはこの案を面白いと評価しつつ、一つ課題を挙げます。占いの精度には情報量が大事なので、トークにどれだけ深い感情や内面が込められるかが問われる、という指摘です。
要は一行で終わるものよりもさ、一行がかける十あるとかさ、長い文章で自分の内面のドンってあるのかさ。
ホストは、その情報量の課題を解決する方法も考えていると答えます。
最初の一通は「向こうから来る」設計
ホストはツールの画面を見せながら説明します。生年月日などを入れて登録し、今の悩みも追加する。素案ができたら、最初はトークルームが5個ほど勝手に用意される仕組みです。
公式アカウントに問いがいくつも届いている状態をイメージしています。届いた問いには、まずアンケート形式で答えられるようにし、その先へ進むかどうかは個人に委ねる設計です。
通知はLINEのように優先され、あとから答えることもできます。使ううちに「これはいい」と気づけば、ユーザーが自分でいろいろな部屋やグループを作っていく想定です。
そして重要なのが、最初の一通です。ホストは、一通目は絶対に向こうから来るという設定にしていると話します。ヤケイさんも、この点をいいと評価します。
音声も歩調も取り込む、境界のないシステムへ
これはあくまで第一構想だとホストは言います。ゆくゆくは、日頃の音声すらもずっと取り込み、Googleカレンダーや歩く速度とも連携させたいと構想を広げます。
今日歩調が少なかったからこんな感情になってるんじゃない?みたいな問いを立てる。
ホストが目指しているのは、現実とアプリの境をなくしていくことです。あらゆるデータから、感情や状態についての問いを投げかけてくる仕組みを思い描いています。
ヤケイさんは、そのゴールこそが自分の頭に先に浮かんでいた発想だと応じます。そして、自分でも似たものを作りかけていたと明かします。
ヤケイさんはOura Ringという指輪型デバイスで睡眠を計測しており、そのデータをAPIでつなげられると説明します。
ヤケイさんが試したのは、天気や気圧などのコンディション、その日の移動量や滞在場所といった情報を統合的に分析する自作システムです。睡眠のスコアが低かった理由や、自分のタイプからの傾向を分析させようとしていました。
ただし、この試みは技術的な壁で途中までしか進んでいないと言います。歩数や場所のデータは取れるものの、どの場所にいたかをGoogleマップから取る部分などで頓挫したそうです。
まとめ
占い全般に否定的だったヤケイさんが、占星術とMBTIを組み合わせることで「自己内省のフレームワーク」としての価値を見出し、そこから内省アプリの構想やデータ連携の話へと広がっていく回でした。
- ヤケイさんは占いもMBTIも「答えありき」に見えるため否定派だったが、複数を組み合わせて自分のオリジナリティが立ち上がる構造には有用性を感じた
- ホストは占いを、未来の理想像と現在から課題を明確にする課題解決の道具として捉えている
- 構想中のアプリは、LINE公式アカウントのように向こうから問いが届き、違和感や問いを立てることに価値を置く
- 精度には情報量が重要で、深い感情や内面をどれだけ引き出せるかが課題になる
- 音声・カレンダー・歩調などあらゆるデータを取り込み、現実とアプリの境をなくす方向を目指している



