音声で会話できるChatGPT-4oを餃子で試す
この回では、2024年5月13日に発表されたChatGPT-4oを使った検証が行われています。
このモデルでは音声を聞いて音声で返すことができるようになり、会話でAIを使えるようになりました。
さらに、これまでの古い情報ではなく、インターネット上の最新情報を用いて返答してくれるようになったといいます。
小野寺さんは、この機能を使ってChatGPTが餃子についてどれくらい答えてくれるのかを試していきます。
餃子の一般知識はどこまで正確か
最初の質問は「日本の餃子について詳しいか」というものでした。
日本の餃子は中国から伝わった料理ですが、日本独自の進化を遂げています。
ChatGPTは、日本の餃子の歴史を第二次世界大戦後に中国から帰還した日本人が広めたものと説明します。特に満州からの帰還者が広めたと話しました。
続けて、焼き餃子、水餃子、揚げ餃子という種類や、宇都宮と浜松という代表的な地域、醤油・酢・ラー油を混ぜたタレなどを挙げていきます。
小野寺さんは、発音や表記に課題はあるものの、内容についてはおおむね間違いのない情報だと評価しています。
ここまではですね、概ね間違いない情報なのかなと思っています。こういった一般的な情報を調べるには非常に有効な手段なのかなと思います。
人気店の紹介に見えた「変化球」
次に小野寺さんは「日本で人気の餃子店」を尋ねます。ChatGPTは8軒を挙げました。
1位は宇都宮みんみん、3位は大連餃子基地(ダリアン)などが並びますが、小野寺さんは細かい情報のずれを一つずつ指摘していきます。
2位の餃天堂は「静岡県三島市」と説明されましたが、小野寺さんはこれもおそらく宇都宮のことだろうと話します。
3位のダリアンは「東京都中目黒」とされたものの、中目黒にはなく、麻布十番のあたりにあると思われると指摘しました。
8位に挙がった天のびろく(十勝平野のマッシュルームを使った餃子)については、店舗というより工場やお取り寄せが主力だとして、変化球だったと振り返っています。
いや、なかなかね、そういう認識があるんだなって思って興味深いです。
なぜこの4軒なのか、AI時代の情報の出どころ
さらに絞って「東京都内で人気の餃子店」を尋ねると、ChatGPTは4軒を挙げました。
1軒目のファイト餃子は、巣鴨にあるホワイト餃子の流通連鎖店だと小野寺さんは補足します。
4軒目の「三鷹大餃子」については、小野寺さんは店名に心当たりがなく、おそらくハルピンのことではないかと推測しています。
なぜ他にも多くの店がある中で、この4軒が選ばれたのか。小野寺さんは各店に付いたリンクをたどって出どころを探ります。
リンク先はまとめサイトのようなページで、しかもそのまとめサイトに載っていない情報もあり、選定の根拠ははっきりしなかったといいます。
ここから小野寺さんは、AIに向けた情報最適化という視点を語ります。
少なくともSEO(サーチエンジンオプティマイゼーション)じゃなくて、AIオプティマイゼーションみたいなことを考える時には、やっぱりこういったインターネット上でまとめサイトみたいなのがあるっていう、それが非常に有効になってるんじゃないのかな。
レシピのような一般情報にAIは強い
最後は店舗を離れ、餃子に使う豚肉の部位を尋ねました。
ChatGPTは、肩ロース、豚バラ肉、豚ひき肉の3つを挙げ、それぞれの特徴を説明します。
ジューシーに仕上げるには適度な脂肪が必要で、赤身と脂身の割合は7対3から6対4程度が理想だと答えました。
小野寺さんは、この回答をピンポイントでわかりやすく、おおむね正確だと評価しています。
どのサイトを見ても似た内容になる一般的なレシピは、AIがまとめやすい分野だと話しました。
どのサイトも似た内容になるため、まとめやすく精度が高い
所在地や店名にずれが出やすく、選定の根拠も見えにくい
AIは信頼しきれないが、整理役としては有用
検証を終えて、小野寺さんはChatGPTの答えがすべて正確ではなく、現時点で全部を信頼するのは難しいと話します。
一方で、参考になる情報を大枠で整理してくれる点は評価し、AIに正しい情報を教えて学習してもらうことが今後大切だとまとめています。
また、AIはChatGPTだけではなく、Anthropic社のClaude 3やGoogleのGeminiなど様々なプラットフォームがあると紹介します。
それらが競い合う中でそれぞれの得意分野が生まれ、新しいAIも登場するかもしれないとして、今後もこの領域に注目したいと締めくくりました。
大枠、いろいろな情報を、参考になる情報をしっかり整理してくれるので、あとはAIに正しい情報を教えながら正しい情報を出してくるように学習してもらうっていうことが、今後大切なんじゃないかなと思いました。
まとめ
ChatGPT-4oは、餃子の歴史やレシピといった一般的な情報には強い一方で、店舗の所在地や店名には誤りが見られ、現時点では答えをそのまま信頼するのは難しいことがわかりました。整理役として使いつつ、正しい情報を教えていく姿勢が重要だと語られています。
- ChatGPT-4oは音声で会話でき、最新情報も参照できるようになった
- 餃子の歴史・種類・レシピなど一般的な知識はおおむね正確
- 人気店の紹介では所在地や店名のずれが目立ち、選定根拠も不明瞭
- AIへの情報最適化では、まとめサイトの存在が有効に働いている可能性がある
- 答えを鵜呑みにせず、整理役として使いながら学習させる姿勢が大切


