サプライズのテーマで選んだ、町屋の老舗とは?
今回の聴く餃子は、科学系ポッドキャストの日 ── 毎月決まった日に、科学系のポッドキャスト番組が共通テーマで一斉に配信する企画。毎回ホスト番組がテーマを決めますへの参加回です。この月で4周年を迎え、ホストはサイエントークさん、テーマは「サプライズ」でした。
小野寺さんは「サプライズ」というテーマを難しいと感じたそうで、自ら「安直」と言いながら、名前にびっくりが入った「びっくり餃子」を取り上げることにしました。
サプライズというテーマ(は)難しいということで、安直なんですけども、びっくり餃子っていうものをね、紹介したいと思います。
びっくり餃子を作っているのは、東京の下町・荒川区町屋にある「餃子は一龍」です。店名は漢数字の「一」にドラゴンの「龍」と書き、小野寺さんは「優れている」という意味の一流とのダブルミーニングかもしれない、と話しています。
餃子は一龍の創業は昭和22年で、戦争が終わって2年後ぐらいの時期です。創業者は満州で餃子作りの技を身につけ、食べ物が足りなかった時代にたくさん食べてほしいと考えて、今の特大サイズの餃子を生んだといいます。
小野寺さんによると、日本最古の餃子店と呼ばれる大分の湖月 ── 大分県別府市にある餃子専門店。昭和20年代創業とされ、日本で最も古い餃子専門店の一つとして知られていますも同じ昭和22年の創業です。創業月までは調べきれていないものの、一龍も日本で一番古い餃子店の一つと言えそうだ、としています。
餃子は一龍の店舗は町屋駅から徒歩5分ほどです。見た目は居酒屋のようですが古びてはおらず、きれいなお店だそうです。
一龍は、テレビ東京の出没!アド街ック天国 ── テレビ東京の情報番組。毎回ひとつの街を取り上げ、名所や名店をランキング形式で紹介しますなど、町屋が紹介される番組でよく取り上げられる名物店です。店内は常連客が多い印象だと小野寺さんは話しています。
1個60g、皮は意外と薄いジャンボ餃子
びっくり餃子の最初のびっくりは大きさです。1粒の重さは60gで、通常の餃子の2〜3倍あり、ホームページによると長さは12センチあります。
小野寺さんの印象では、大きい餃子は皮が厚く、餡が脂っぽいものが多いそうです。ところがびっくり餃子は、皮が思っているより厚くなく、薄めの部類だといいます。
びっくり餃子は皮が薄いぶん、箸でつまんでいると餡の重みで皮が破けてきます。小野寺さんは、こぼさないように注意しながら食べてほしいと話しています。
これを一口で食べる人はいないだろうなっていうぐらいでかい。
びっくり餃子は、大きさだけでなく美味しさもびっくりするほどだといいます。旨味がはっきり強く、肉が多めの餡にシャキシャキの野菜がバランスよく入った王道の味で、脂っぽさはあまり感じないそうです。
一般的な餃子は豚バラなど脂の多い豚肉が中心ですが、一龍の餡には牛ひき肉、豚ひき肉、牛頭肉、豚すね肉が使われています。頭肉は頬など筋肉の多い希少部位で、噛めば噛むほど旨味が出てくる部位が多く使われているのが特徴です。
びっくり餃子の野菜はキャベツ、ネギ、ニラ、にんにく、生姜で、粗めに刻まれています。小野寺さんは、一龍の餃子で肉汁を感じたら、それは肉ではなく野菜の汁だろうと話しています。
びっくり餃子は一口で食べきれないため、少しずつかじって食べることになります。崩れ落ちる餡をご飯で受け止め、混ぜながら食べる形になり、1粒でご飯1杯食べられそうな大きさだといいます。
脂を抑えたヘルシーさと、銀座天龍との違い
一龍のこだわりは、ジューシーさを抑えめにしていることです。お店によると、背脂の量を普通の餃子の3分の1にし、肉汁をあえて出さない作り方をしているそうです。
一龍では脂の少ない肉を使ったうえで脂も足さないため、たくさん食べても胃もたれしにくいといいます。小野寺さんは、焼き油のほうが皿に多く乗っているのではと思うほど、餃子自体の油っぽさを感じなかったと振り返ります。
僕もね、10本食べてお腹いっぱいでしたけどね。それぐらいですよ。ほんといっぱい食べられるんだけど、食べ飽きない、そんな餃子なわけです。
他のジャンボ餃子は皮が厚いものが多く、有名なのが銀座の天龍 ── 銀座に本店を構える中華料理店。大ぶりの焼き餃子が名物として知られていますです。天龍のジャンボ餃子は皮の割合が多く、「バナナ餃子」とも呼ばれているそうです。
さすがに僕、天龍さんの餃子10本食べろって言われたらうおっとなりますけど、一龍さんの餃子だったら10本いけなくはないですね。
小野寺さんは、一龍の餃子は餡と皮の炭水化物の割合のバランスがよく、大きくてもたくさん食べられて食べ飽きない、とまとめています。
銀座天龍も古い店で、一龍の2年後ぐらいに創業しています。作ったのは、相撲を広めるために満州へ渡っていた力士の天龍三郎さんで、帰国後に開いた中華料理店が銀座天龍だといいます。
ジャンボ餃子という共通点から、天龍が一龍の餃子を参考にして学んだという話も聞いたことがあるそうですが、小野寺さん自身は確かな説ではないとしています。両店の餃子は中身にかなり違いがあります。
皮は薄め。野菜はキャベツで、ニラやにんにくも入る。10本いけなくはない
皮の割合が多く厚い。キャベツではなく白菜を使い、ニラやにんにくは入らない。数本でお腹いっぱい
こうした違いから、小野寺さんは一龍と天龍に直接の師弟関係はないと考えています。参考にした可能性はあるかもしれない、という見立てです。
もう一つのびっくり、7種類のミックス餃子
一龍のもう一つのびっくりポイントは、びっくり餃子以外にも餃子があることです。「ミックス餃子」というセットメニューを頼むと、すべてびっくり餃子と同じ大きさの7種類の餃子が7本出てきます。店頭での価格は1650円だそうです。
ミックス餃子のベースの餡はびっくり餃子と同じで、そこにそれぞれの具が加わります。変わり種も違和感がなく、どれも美味しいと小野寺さんは話しています。
個人的にはね、納豆大好き人間なんで、納豆餃子が好きですね。
納豆餃子は、3分の1ほどかじると納豆がたくさんいると感じられるそうです。小野寺さんは、ご飯に乗せて混ぜれば納豆餃子ご飯になると思いながら食べたといいます。
梅餃子は酸味がキュッとくるのが魅力で、これもご飯に乗せて混ぜたくなる味だそうです。明太子餃子については、ユーモアたっぷりに描写しています。
川で泳いでる明太子餃子を捕まえてきて、そのまま焼いたんじゃないかっていう感じの腹なんですよ。
明太子餃子は外から見ても魚卵が詰まっているのがわかるほどですが、辛くはなく、たらこに近い味だといいます。
昼にはミックス餃子の定食もありますが、小野寺さんの推しは定食ならびっくり餃子です。お味噌汁が美味しいので、変わり種よりびっくり餃子と合わせて味噌汁との相性を楽しんでほしい、という理由です。
よく食べる人向けには、びっくり餃子3本の定食とミックス餃子7本の皿を一緒に頼む方法も紹介されています。合計は2500円から3000円弱ほどで、1日何も食べなくていいくらいお腹いっぱいになるそうです。
お取り寄せで味わうなら、二面焼きも
今週のお取り寄せ餃子は、一龍のびっくり餃子です。比較的新しいオンラインショップで、びっくり餃子もミックス餃子も冷凍で取り寄せられます。
エピソード説明に載っている価格は、びっくり餃子が5本300gで702円、ミックス餃子が7本420gで1,404円です。小野寺さんは、お得度ならびっくり餃子だろうと話しています。
エビやイカ、明太子、しそ、梅、納豆の餃子も食べたい人はミックス餃子、スタンダードだけでよい人はびっくり餃子、という選び方です。送料が別に千数百円かかるので、注文するなら両方買うのもよいかもしれない、としています。
お店では大きな鉄鍋で焼いていますが、家庭ではフライパンで焼くことになります。フライパンに7本入れると、かなりぎっしりになりそうだといいます。
お店では、焼き上がった餃子を90度ほど返してもう一面焼く「二面焼き」を頼む客もいるそうです。小野寺さんは、二面焼きにすると皮が破けにくくなるのでは、と考えています。
ジャンボ餃子は皮が厚いと中まで火が通りにくいのが懸念点ですが、一龍の餃子は皮がそこまで厚くないので安心だといいます。ただし返すときに餡の重みで皮が破れやすいので注意が必要で、蒸し時間はいつもより少し長めがよさそうだ、としています。
びっくり餃子で「餃子ダイエット」はできる?
びっくり餃子を食べながら小野寺さんが思い出したのが、2013年に出た『餃子ダイエット』という本です。著者は小野寺さんの説明ではボクシングジムの会長で、表記は渡久地聡美さん、ジム名はピューマ渡久地ボクシングジムです。
餃子は太るイメージを持たれがちですが、小野寺さんは「餃子はダイエット食」だと話します。本で紹介されている餃子ダイエットのルールはシンプルです。
| 時間帯 | 食べるもの | ポイント |
|---|---|---|
| 朝 | バナナ1本とオレンジジュース200ml | 細かいカロリー計算はしない |
| 昼 | 500gまでなら好きなもの | 無理やストレスをかけない |
| 夜 | 餃子2皿(約12粒・約300g)とビール1杯 | 寝る3時間前までに食べ、ご飯は食べない |
本によると、タンパク質が筋肉に変わるのはトレーニングの後と寝ている間なので、寝る3時間前までに餃子を食べて消化しておくのが大事だそうです。
普通の餃子2皿12粒はおよそ300gで、びっくり餃子5本もちょうど300gです。つまり、夜にびっくり餃子5本を食べればちょうどよい、というのが小野寺さんの計算です。
本ではもう一つの理由として、にんにくや生姜に含まれるマグネシウムやカリウムが腎臓の働きによいことが挙げられているそうです。びっくり餃子はにんにくと生姜が多く、油も少ないので、条件に合うと小野寺さんは見ています。
科学系ポッドキャストの日にね、なんてこと言ってんだって気がしますけど。
小野寺さんは、あわせてお酢も使ってほしいと話します。過去回に出演したお酢の愛好家・岩間明子さんの話をきっかけに、餃子にお酢を使い続けたところ、中性脂肪が落ちた感覚があるそうです。
焦って1週間ほど餃子を食べるのをやめたら、お腹が出てきてしまったというエピソードも語られます。今は酢酸菌が多く入ったにごり酢 ── ろ過を控え、酢酸菌などの成分を残した濁りのある酢。一般的な透明な酢より風味が濃いとされますを餃子にたっぷりつけているそうです。
痩せすぎ注意なんじゃないかなってぐらいお腹がへっこむんで、信じないでほしいんですけど、個人的な感想ですよ。
餃子ダイエット中は、糖質は餃子の皮で十分としてご飯を食べないのがルールです。ジャンボ餃子でご飯がもりもり進むという先ほどの話も、餃子ダイエット中は禁物です。
飲み物はビールでなくても炭酸ならよく、血流がよくなるからだそうです。小野寺さんは、やってみた人がいたら教えてほしいと呼びかけています。
都内のジャンボ餃子、ほかにはどこがある?
番組の締めくくりとして、小野寺さんは都内のほかのジャンボ餃子も紹介しています。銀座天龍のほか、八重洲の大幸楼、上野の昇龍、池袋の海卓が有名だといいます。
小野寺さん個人のお気に入りは、池袋の店で修業した人がいる上石神井の一圓のジャンボ餃子です。皮がもっちりしているのがとてもうまい、と話しています。
ただ、都内のジャンボ餃子は皮が厚く、皮でお腹いっぱいになるものが多いそうです。だからこそ、皮が薄い一龍の餃子はジャンボ餃子にしてはたくさん食べられる、という評価になります。
ジャンボ餃子って言われるやつで10本食うってなかなかないですよ。てか本、本扱いするぐらいでかいんですけどね。
小野寺さんは、通常は餃子を「1粒」と数えるのに対し、ジャンボ餃子は「何本」と数えるほど大きいと笑います。美味しいジャンボ餃子を見つけたらぜひ教えてほしい、と呼びかけています。
一言本音: iPhone Duoを買ってみて
番組の最後の「一言本音」では、小野寺さんが話題のiPhone Duoを購入した話をしています。下取りなどで安く買う工夫をしても、金額はiPhone 2台分ほどだったそうです。
iPhone Duoの使い心地は、2台のiPhoneをつないで使っているような感覚だといいます。良さはマルチタスクで、メールを読みながらAIチャットやブラウザを使ったり、ゲームをしながら乗り換えを調べたりできるそうです。
機種を切り替えるタイミングで、小野寺さんはアプリを一度まっさらにして必要なものだけを入れ直しました。よく使うものはウィジェットやショートカットにし、コントロールセンターの配置も工夫したといいます。
アクションボタンがないので背面タップを使うなどの工夫は必要ですが、広げれば持ち歩けるiPad、畳めば小さなiPhoneになる点が気に入っているそうです。
本当に大画面持ち歩けるっていうだけですごい幸せになりますんで、ぜひ皆さんもiPhoneデュオ、機会があったら触ってみてください。
まとめ
町屋「餃子は一龍」のびっくり餃子は、1個60gの大きさに加えて、皮が薄く脂を抑えた食べやすさでも驚かせてくれる餃子です。7種類のミックス餃子やお取り寄せ、餃子ダイエットまで、楽しみ方の幅も広く紹介されました。
- 餃子は一龍は昭和22年創業で、満州仕込みの技から特大サイズの餃子が生まれた
- びっくり餃子は1個60g・12cmと大きいが、皮は薄めで背脂は普通の3分の1
- 皮の厚い銀座天龍などと違い、一龍の餃子は10本いけなくはないほど食べ飽きない
- ミックス餃子は7種類で、お取り寄せも可能。家で焼くなら蒸し時間は長めに
- びっくり餃子5本は約300gで、餃子ダイエットの夜の量にちょうど合う



