近藤真彦みたいな髪型とボトックスから始まる今日の装い
冒頭、明石ガクトさんは横山昴さんの新しい髪型をいじります。肩まで伸ばしていた髪を切り、襟足を外ハネにしたパーマ姿を「80年代の髪型」「近藤真彦みたいなマッチみたいな髪型」と表現しました。
80年代の髪型だよね。襟足パーマ。
横山さんは、この変化の理由の一つとして眉間と額へのボトックス注射を明かします。しかめっ面で刻まれたシワを「味わび」と呼んでいた横山さんですが、二日目でまだダウンタイム中だといいます。
話は横山さんが持参した両親の古い写真へ移ります。40年以上前、結婚式の頃の父親の顔が今の横山さんにそっくりで、母親がヴィトンのポシェットを斜めがけした姿に明石さんは驚きます。
これ左は(横山さんの)お母さん?激マブじゃん。
襟足パーマからビンテージのハーフジップまで、横山昴の今日の一着
ここから恒例の「today何着る?」のコーナーに入ります。横山さんはまず髪型を「タイムスリップ」と紹介し、切ろうとしただけのはずが今の形になった経緯を語ります。
(美容院で)髪縛れるぐらいにしてくださいって(言ったのに)、気づいたらこれになってました。
服はVINTAGE OF STONESのマリーナのハーフジップに、カーハートのパンツという組み合わせです。横山さんは指輪も見せ、クロムハーツのシルバーに重ねたゴールドの新しい指輪を披露します。
そのゴールドリングは「NTFL」、Not True Fucking Love ── クロムハーツの定番モチーフで、「真実の愛なんてクソ食らえ」という意味の刻印が入ったリングですというモデルでした。横山さんは失恋ではなく「人生にクソったれ」という気持ちの「踏ん切り買い」だと説明します。
(この指輪は)いろんなことがあって乗り買いです。踏ん切りをつけようと思ったんで。
靴は、ウエスコのジョブマスターのテンホール、8インチです。横山さんは注文後になかなか取りに行かず、恵比寿店の唐沢さんに何度も詫びを入れて受け取ったといいます。
明石さんは、店で寝かせるのは迷惑だとしつつ、夏の間手元に置かなかったことをむしろ肯定的にとらえます。
無理にあの時に取りに行ってたらなんか嫌になって、もうすぐ二束三文で処分してたかもしれないから。
宇多田ヒカルの非公認Tシャツとカスタムしたビーチパンツ
続いて明石さんの装いです。上は宇多田ヒカルのファーストアルバムのジャケットがプリントされた白Tで、これは公認ではない「ブート」だといいます。
作っているのはロサンゼルスのDIVINITEESというブランドで、ロサンゼルスアパレルのTシャツに版権ものを勝手にプリントして出していると明石さんは説明します。
(このブランドは版権ものを)いつ訴えられてもおかしくないブランドがあって。そこが最新作ですよね。
明石さんは、このアルバムがもう30年前であることに触れ、時間の熟成が乗った一枚だと語ります。同い年の宇多田ヒカルに自分を重ねている点も、後半のテーマにつながる要素です。
パンツはステューシーのビーチパンツですが、右ポケットの上にモンベルのバンジーコードを縫い付ける改造を施していました。キーチェーンをつける場所がないという長年の不満を解消するためです。
(ビーチパンツは)素晴らしいパンツだけど、ずっと不満があったんです。キーチェーンをつける場所がない。
アンチカスタムを自認する明石さんですが、機能を良くするカスタムなら意味があるという考えで、紐の先端を金具に変え、裾上げもして履いています。この加工は福岡のダイスアンドダイスに無理を言って対応してもらったといいます。
見た目のためだけの改造。機能美でないものは以前から否定していた
キーチェーン用の紐の増設や紐先の金具化など、使いやすさが上がる機能的な改造
足元はトムサックスのナイキで、ベロや靴下、時計のGMTを青で拾った西海岸っぽい配色です。エルメスやゴローズ、クロムハーツと散らしつつまとめた、大人の抜けた夏ファッションだと二人は評しました。
「オシャレな大人になるための情報発信ではない」というリスナーの言葉
ここからリスナーのコメント紹介に入ります。番組を紹介してくれたThreadsの投稿を、横山さんが読み上げます。
おじさんたちが欲しい服の話してるのすごくいいな。僕も鳥貴族でこんな話したい。何がいいってオシャレな大人になるための情報発信では全くないんよな。ただひたすらにあれ買いたい、あの時の買い物楽しかったみたいな話をしてる。それがすごくいい。楽しそうは大正義なんや。最終的にはオシャレな大人になるための情報発信ではあるんやけどな。
明石さんは、これは意識してきたことだと応じます。特定のインフルエンサーのように「これを買え」と即物的に勧めるのではなく、服との向き合い方という心構えを話しているという自負です。
その象徴として二人が挙げるのが、以前の「10年後のサーマル」の話です。ユニクロのサーマルを買うか迷って明石さんが闇落ちしかけたとき、横山さんが別の選択を口にしたといいます。
私こういうの買わないからビクティブなんじゃないですか。私WRのサーマル買うよ。
今流行っているからではなく、10年付き合う覚悟で買う。この姿勢が、この回のテーマである「10年着たい服」につながっていきます。
10月10日のFVFと「グッズもドリンクもついてくる」チケット
話は10月10日開催のイベント、Fashion Victim Festival(FVF)へ移ります。会場に懸垂バーを設置するという企画が進んでおり、明石さんの懸垂ができるかどうかが焦点になっています。
当日は二人の私物をサービスプライスで販売する予定もあります。チケットは3900円で、明石さんは「高くない」と繰り返します。
その理由として、チケットにはドリンクとグッズがついてくることが明かされます。3900円だけ持って手ぶらで来れば楽しめるという内容です。
(3900円のチケットには)ドリンクもグッズもついてくる。
明石さんは家族の調整についても、高い洋服を買うより調整は楽だと思うと話し、中目黒の会場周辺で家族はカフェや散歩を楽しめばいいと提案しました。
リックのショーツと「究極の服」――正谷洋平のコメント
コメントテーマ「10年着たい服」への投稿が続きます。最初はショウタニオーヘイさんこと正谷洋平さんからです。番組が出したnoteの「課題都市」を読み、他の追随を許さない究極の服を探したくなったといいます。
課題都市を読みましたが、惰性化や競合などを考える必要のない、言い換えると他の追随を許さない究極の服を探したいんだと思ってしまいました。私の10年着たい服は、リックオーウェンスの定番ショートパンツ、リックスポッツです。すでに8年ほど履いています。
正谷さんは「もし10年後に破れてもう一度買えるか、そもそも手に入るか」を考えたといいます。結論は、買えるし手に入る。リックがこのパンツを定番化しているからです。
明石さんは、この「買えて手に入る」がポイントだと反応します。自身もこの夏リックオーウェンスにデビューし、最も革命的だったと語りました。
正谷さんが引用したリックオーウェンスのインタビューについても話が及びます。明石さんは、その名台詞を記憶から引きます。
私にとって究極のラグジュアリーは筋肉です。
明石さんはさらに、ブランドがどんなモデルに服を着せているかに注目します。リックオーウェンスやコムデギャルソンが白髪やスキンヘッドの年配モデルを起用していることを、50代でもいけるというブランドからのメッセージだと読み解きました。
定番として存在
リックスポッツやビーチパンツのように、10年後も再入手できる定番であること
ブランドの姿勢
年配のモデルに着せるなど、その年齢でも着られると示していること
自分の身体
リックオーウェンスのように、着続けるには筋トレなど身体の維持が必要になること
明石さんは自分の年齢を「初老カウントダウン」と表現しつつ、10年後も着るためには身体を鍛えなければならないと話します。10年着ることは、体の維持と地続きだという視点です。
相馬とターキー――ビーチパンツとバブアーの長い付き合い
続いて相馬さんのコメントです。相馬さんは香港でアプレッセの専用スペースを覗いた話や、M65をUSオンラインのリストックで購入した話に触れています。ここで明石さんは、自分も同じタイミングでM65を狙ったことを明かします。
明石さんは、送り先だけでなく決済カードも現地のものにしないとキャンセルされる仕組みで、結局買えなかったと悔しがります。相馬さんとのサプライズ企画も実現しませんでした。
(M65が届いていたら)ガクさんそのM65いいですね、雰囲気。あれ?みたいなことをやりたかったんですよ。
相馬さんの「10年着たい服」も、明石さんが今日はいているステューシーのビーチパンツでした。10代から履き、サイズが変わるたびに買い替えながら、3色のハーフ丈をローテーションしているといいます。
私にとって10年以上着続けている布はステューシーのビーチパンツです。履き始めたのは10代の頃から。かなりタフな素材なので、ガンガン履いても結構長持ちしてくれます。暑い時期のアジア出張やリラックスしたい休日には、ハーフ丈を3色ローテーションして履いています。なんだかんだで50年くらい履きそうな予感。
明石さんは、タフで今ならまだトルコ生産であることに触れ、その素材の良さから買い足しを検討していると話します。これは正谷さんのリックスポッツと同じ「定番だから10年着られる」という構図です。
ターキーさんは、27年間着続けているバブアーのオイルドジャケットを挙げます。オイルドクロスゆえに人混みでは着られず用途が限られますが、だからこそ手元に置きたいといいます。
僕はバブアーのオイルジャケットです。若い頃に勧められるまま購入したオイルベトベトのジャケット。途中で高額なクリーニングを挟みながら、気づけば27年、年に数回ですが着続けています。オイルドクロスなので電車など人が多い場所には着ていけず、秋冬の散歩など用途にはかなり限定されるんですよね。
横山さんは、最近ではオイルオフして日常着として着る手もあると提案します。明石さんはバブアーを何着も買い、家族にもプレゼントしてきた「バブアー一家」ぶりを披露しました。
想起率で選ぶ服――リョウの広告視点コメント
リョウさんのコメントは、5年半毎日自分の服装を撮影投稿してきた経験からのものです。着回しがいい服とは何かを、広告の言葉で整理しています。
着回しがいい服とは、何にでも合わせられる服ではなく、その日の自分に選ばれやすい服なのではないか。つまりクローゼットの中におけるポジショニングと想起率。今日はちょっと品良くしたい、太いパンツを履きたいと思った時に、真っ先に思い浮かぶ服は自然と出番が増える。逆に何にでも合うけど立ち位置が曖昧な服は選ばれず、メルカリに流れていく。
横山さんは、この考え方を自分のコーディネートに当てはめます。夏になるとボーン色のパンツが履きたくなり、コモリのコーデュロイの白では心もとないときに、ステューシーのビーチパンツが想起される、という流れです。
(夏という言葉で)ビーチパンツの方がやっぱり適当に着れるから、想起されて使われやすい。
明石さんは、この話が「10年着たい服」とは少しずれていることを認めつつ、そういう選ばれやすい服こそが結果的に10年着る服になっていくのではないかと締めます。
定番・カルチャー・経年変化――マスターキヨの三条件
マスターキヨさんは、10年着られるアイテムの条件を三つに整理しました。ビズビムのSEX5ジャケット(モッズコート)を例に、その条件が揃っているといいます。
ポイントは定番、カルチャー、経年変化の3つの条件が揃って初めて10年着れるアイテムになるのではと考えています。SEX5コートは定番の形であり、僕の大好きなUK音楽カルチャーの象徴的コートでもあり、ビズビムお得意の泥染めを施しており、独特な色合いと経年変化が楽しめる一着です。
明石さんは、この三条件に強く共感します。単に便利だからではなく、カルチャーという文脈が乗ることで、逃げ場をなくして着続けられるという読み方です。
(10年着る服は)もう一個そこにカルチャーとか、自分自身の本当の違うこだわりの軸が乗ってこないと10年着ないね。
ラルフローレンのビッグチノと、タックイン・ベルト見せの気分
コメントの合間に、二人は今の気分の一着を掘り下げます。横山さんが紹介したのは、ラルフローレンのビッグチノの黒です。90年代のリバイバルで、ナイスネスのチノに通じるシルエットだといいます。
明石さんは価格と生産国を気にしつつも、無地でフラットなラルフローレンだからこそ、アプレッセのパーカーとも合わせやすいと乗り気になります。
(ビッグチノは)これインドネシアでもいいです。買います。
さらに明石さんは、今のトレンドとしてタックインとベルト見せを挙げます。谷さんがクロムハーツのオーバルを見せて着ているスタイルを引き合いに出しました。
もう完全にタックインベルト見せの時代来てるなと思ってて。
この「タックインしてベルトを見せ、上に大きく羽織る」というスタイルは、後半でFVF当日の横山さんの装いにもつながっていきます。
ゆってぃのリーバイス508と、父の服から始まった初心
ゆってぃさんは、90年代リーバイス508を「サトシのピカチュウのような相棒感」がある一着として挙げました。初めて買ったUSA製のリーバイスで、買った店の匂いや夜の熱狂まで思い出させてくれるといいます。
9年代リーバイス508のジーンズです。僕が初めて買ったUSA製のリーバイスで、思い入れのある一着です。この服を着ると初心を思い出すというか、サトシのピカチュウのような相棒感があります。買った店の匂いや、あの夜の熱狂まで思い出させてくれる。最近、股が破けたので、人生初のお直しに出そうと思います。
この「初心を思い出す服」という問いに、二人はそれぞれの原体験を語り始めます。横山さんは学生時代、父のクローゼットを漁っていた話を明かします。
横山さんは、父から譲り受けたLeeのストームライダーが当時は大きすぎたことを回想します。「いつかこれが似合う男になりたい」と思っていたことが、今につながっているといいます。
明石さんも、高校時代に父のクラークスのワラビーを借りて三日でパクられた話や、父が履いていたレッドウィングを最初に履いた話を語ります。カチカチのブーツにオイルを入れる知識もないまま履いた経験が、革靴好きの原点だといいます。
さらに明石さんは、その朝に見た夢の話をします。靴が多すぎて売るという夢で、コモリ別注のグイディを手放して激しく後悔する内容でした。
ちょっと待って、え、売っちゃダメだよ、やっぱあれ必要だったよってめっちゃ後悔するんだけど。
明石さんは、こうした初心アイテムや10年着たい服は、単に便利だからではなく、自分の心のアンカーになっていると総括します。
アンブロコラボと「自分自身アイテム」――アンダースコアの一着
話は再びコメントに戻ります。ここで横山さんが、寝間着のガーゼを上だけ着て寝たら夜中に3回トイレに起きたという体験を語り、明石さんは効果を否定して笑いに変えます。
アンダースコアさんが挙げたのは、2022年発売のコモリとアンブロのトラックジャケットとパンツです。明石さん自身、コモリを最初に知ったのがこのアンブロコラボだったといいます。
テーマの10年着たい服が、2022年に発売されたコモリとアンブロのトラックジャケットアンドパンツです。自分自身のことで大変恐縮ですが、私は高校までプロサッカー選手を目指しており、道半ばで夢破れて、今は趣味でサッカーをしながらサラリーマンをしています。ブランドからサッカーを文脈としたアンブロコラボ、しかも旧ロゴが発売されると聞いた時には歓喜したことを覚えています。今でもサッカーに行く時の移動着兼私服として着ています。タグを含めて服のどこにもコモリという記載がないため、ただのアンブロジャージに見えるのもお気に入りポイントです。
明石さんは、このコラボを別のブランドがそっくりに模倣したことにも触れます。同じようなライティング、モデル、写真で、より安い価格の商品が出たといいます。
(あのブランドは)コモリのパクったようなやつを、同じようなライティングの同じような写真、同じようなモデルで撮るんですよ。
サッカー選手を目指していた本人が着ることで、このコラボは「自分自身アイテム」になっています。二人は、マスターキヨさんの言う「カルチャー」がここでも証明されたと語りました。
外部記憶装置としてのデニム――西勇の最強の一本
はっぺーさんはビーチパンツ、稲葉さんはリゾルトの710、すこやかさんはリーバイス501と、デニムや定番パンツのコメントが続きます。その中で、稲葉さんはデザイナー推奨のジャストサイズをあえて2インチアップで選び、着方を自分で決めていると紹介されました。
横山さんは、この稲葉さんの選び方を「服に押し付けられたままではなく、自分に合わせている」と評価します。10年着るには、こうしたアレンジが必要だという読み方です。
決定打となったのが、西勇さんのコメントです。ビズビムの泥染めデニムをセットアップで購入し、時間と記憶を刻み込める最強のデニムだと表現しました。
ガクさんも購入されていたビズビムの泥染めデニムを、私はセットアップで購入しており、これから飽きずに履き続けたいという希望と、時間と記憶を刻み込むことのできる最強のデニムということを思い込めて選びました。
横山さんは、この視点に強く反応します。デニムだけが持つ表情、ヒゲやアタリこそが、他の服にはない記録機能だという気づきです。
横山さんは、会社を創業した頃に自転車通勤で履いていたデニムを取り出します。股のヒゲや膝裏の蜂の巣、ポケットの破れが、当時の日々を昨日のことのように思い出させると語りました。
日々の行動
自転車通勤で毎日膝を屈伸し、鍵をポケットに入れて過ごす
布への痕跡
股のヒゲ、膝裏の蜂の巣、ポケットの破れとして生地に残る
記憶の再生
その痕跡を見ると、当時の生活が昨日のことのように思い出される
この流れを受けて、明石さんは根本的な問いを投げます。その記憶を刻むキャンバスが、安価な服でいいのかという問いです。
横山さんは、10年かけて描く絵のキャンバスなら、値の張るものにしたほうがいい絵が描けるのではないかと応じます。ただし明石さんは、そのキャンバスに価値が出るかは、着る本人にかかっているとも付け加えました。
個性と普遍性のあいだ――TTDDとゴールドウィンの機能美
初コメントのTTDDさんは、10年着たい服の理想像を、場所を選ばず消えていくような服だと表現しました。
それこそゴールデン街でもパークハイアットでも、なんなら北海道でも消えてしまうような、高すぎず、しかし安っぽくもなく、デザインは効いているにも人に振り返られるほどではない、そんな個性と普遍性を言わずに生かしている服がとても魅力的に見えます。私の10年着たい服は、ゴールドウィンのワンタックテーパードストレッチパンツです。
このゴールドウィンをきっかけに、二人はブランドの成り立ちを語ります。ゴールドウィンは日本でノースフェイスを手がける企業で、ロイヤリティが乗らず自由にデザインできる分、玄人好みの評価を得ているといいます。
横山さんは、ゴールドウィンが評価されるようになった転機として、マーカのデザイナー石川さんの関与を挙げます。さらにゴールドウィンzeroのラインでは、ゴープコア ── 登山などの本格的なアウトドアウェアを、街の日常着として取り入れるファッションのトレンドを指す言葉ですの走りとされるJILAL(ジル)をゲストデザイナーに迎えたと説明しました。
明石さんは、ゴールドウィンの持つ空気を、歴史のあるパタゴニアやアークテリクスに近い山の雰囲気だと評します。歴史はないが技術力はある、という位置づけへの共感が語られました。
SUPREME×APRESSKIの購入実録と伊勢丹ポップアップ
話題は、ファッションスナップに掲載された横山さんのインタビューへ移ります。横山さんがファーストシーズンから追いかけたアプレッセが、SUPREMEとコラボした際の購入を描いた「フェイクドキュメンタリー」的な記事です。
実際には、横山さんが欲しかったパーカーを明石さんが購入して譲ったという経緯があり、横山さんはそのことに感謝を述べます。相馬さんやショウタニオーヘイさんなど、コラボアイテムを手に入れたリスナーのコメントも紹介されました。
ここで、明日から始まる伊勢丹のアプレッセのポップアップに話が及びます。横山さんは、以前ガクトさんが譲ってくれたSUPREMEコラボのパーカーと、そこで出るインラインのジップパーカーがほぼ同じボディだと気づきます。
(伊勢丹のパーカーとSUPREMEコラボは)SUPREMEのタグがあるかないかの違いでしたよ。
明確に違うのは価格でした。インラインのジップパーカーは5万3900円で、コラボの半額以下です。
裏地がサーマルで暖かい。価格は約11万円で入手も困難
裏地はサーマルではなくやや薄手。価格は5万3900円と半額以下
明石さんは、恵比寿のワイルドテーラーでの店員の言葉も紹介します。アプレッセを買うのは日本人よりインバウンドの客が多くなっているといい、ブランドが海外仕様になりつつある現状が語られました。
FVFに向けた減量と、当日のタックインスタイル計画
リスナーのはっぺーさんは、横山さんのインタビューの流れを「最も美しく博多へ流れる回」と評しました。横山さん自身も、聞き返して映画のようだったと振り返ります。
横山さんは、ガクトさんが自分のために買ってくれたSUPREMEコラボのパーカーを着こなすため、長年目を背けてきたウエスト問題に取り組むと宣言します。前を開けてシャツをタックインし、クロムハーツのオーバルベルトを見せるスタイルが目標です。
(あのパーカーを着こなすために)長年目を背けていたウエスト問題を、ちょっと絞っていこうと。
二人はそれぞれの減量法を明かします。横山さんは16時間ファスティング、明石さんは有酸素運動と食事制限で、白米を一膳に減らしていると話しました。
バースデーの飲みと油もので体重が増えた状態。ウエスト問題を放置していた
横山さんは16時間ファスティング、明石さんは有酸素と白米一膳で絞り始めた状態
明石さんは、ボトックスのダウンタイム中でジムがNGのため、当日は歩いて有酸素運動をしていると語ります。FVFに向けて、二人とも本気で体を整えていることが伝わります。
ベストコメントは西勇――記憶を刻むデニムという発見
この回のベストコメントには、西勇さんが選ばれました。デニムが人の歴史や記憶を刻んでいくという視点が、二人に強い気づきを与えたためです。
横山さんは、この気づきを受けて、あまり着ていなかったビズビムの泥染めデニムを今年はちゃんと着て、歴史を刻もうと決めたと話します。
明石さんは、記憶を刻める布は他にあるかと問い、モールスキンやクロムハーツのデニムを挙げます。横山さんは、モールスキンは表情が明確に出にくく、クロムハーツはむしろヒゲを出さず全体を薄くする着方だと整理しました。
次回テーマは「あなたの裏ドラアイテム」
今回の「10年着たい服」の盛り上がりを踏まえ、次回のコメントテーマが決まります。横山さんは、コモリとアンブロやビズビムの例のように、服以外の文脈が乗ったアイテムに注目します。
横山さんは、これを麻雀の裏ドラ ── 麻雀で、あがった後にめくって初めて分かる隠れた得点要素。ここでは、見た目ではわからないが着る人にとって特別な意味を持つ、という比喩で使われていますにたとえます。表面ではわからないが、自分の出自や人生と重なるアイテムを募集する形です。
横山さん自身の例として、静岡出身であることとステューシー、イニシャルがGであることとグッドイナフやゲレンデ、山岳の岳という名前と山系ブランドが挙げられました。
Gって書いてあるだけで、うわ、俺のみたいな。自分自身をこう感じてしまう。
テーマは「あなたの裏ドラアイテムを教えてください」に決定します。実家が牧場だからカウボーイブーツ、といったエピソード込みのコメントを求める形で、二人は次回への期待を語り合いました。
まとめ
この回は、ステューシーのビーチパンツやビズビムの泥染めデニムを軸に、二人と多くのリスナーが「10年着たい服」の条件を語り合う雑談回でした。定番であること、自分のカルチャーと結びつくこと、そして記憶を刻めることという視点が、コメントを重ねるうちに浮かび上がっていきます。
- 定番として長く展開され、10年後も再入手できる服は、それだけで10年着る候補になる
- リックオーウェンスのように、着続けるにはブランドの姿勢と自分の身体の維持の両方が要る
- マスターキヨさんの「定番・カルチャー・経年変化」の3条件が、この回の実質的な結論として機能した
- デニムはヒゲやアタリで日々の生活を記録する外部記憶装置であり、そのキャンバスに何を選ぶかが問われる
- 次回テーマは、見た目ではわからない個人的な文脈が乗った「裏ドラアイテム」





