酷暑のゴローズ並びと「シェルターの風」
収録は七月十九日。あまりの暑さに、いつもと立ち位置が逆になるほど二人はやられています。
話はニッチなゴローズ並び事情から始まります。並びの列は明治通りと表参道の交差点付近から竹下通り方向へ伸びていくそうです。
先頭付近は遮るものがなく、ジリジリと直射日光が当たる最も過酷な場所だと話されています。
そこで頼りになるのが、二人が「シェルターの風」と呼ぶものです。
五郎ズ並ぶ人たちの間でね、「シェルターの風」っていうワードがありまして。角の一階に「シェルター」っていう、moussyとかのお店があって、その入り口が常に全開放してるんですよ。だから「シェルター」前だと、エアコンの冷たい風がこぼれて来るのよ。
理想の並び位置は、先頭過ぎず、バス停より前のゾーン。そこなら建物の影で日差しを避けやすいとのことです。
ところが、その心強い「シェルター」が閉店するという話に。SDGsを踏まえると、次のテナントは自動ドアを閉めるだろうと予想し、「九月の並びはきつくなる」と話されています。
ちなみにこの月、明石さんは十回並んでまだ当選なし。三連休は人が多く、記録タイに迫る過酷さだそうです。
十月十日、FVF開催決定と懸垂十回計画
つらい夏の先に、うれしい発表がありました。ファッションビクティムフェスティバル(FVF)の開催日が決定です。
当日は、日付にちなんで懸垂十回に挑戦する構想も飛び出します。現在四回という明石さんを、会場のビクティマーが持ち上げて十回を達成する、という妄想で盛り上がりました。
俺が自力で十回いきそうにないなってなったら、これはもうビクティマーたちがみんなで俺を、腰やケツをグッと持ち上げていただいて。多分感動的な光景だと思うよ。
フェスに向けてリスナーがやるべきことも共有されました。番組の評価と、Instagramのフォローです。
また、自分自身タンクトップ制作のためにミシン(brotherの刺繍用モデル)を購入したことも報告されました。明石さん自らタンクに刺繍していくそうです。
自分自身タンクのボディ論と兼水タンクトップ
タンクトップのボディ談義に。明石さんはHanes推しですが、横山さんはHanesのビーフィーがサイズを問わず腹を締め付けてくると指摘します。
Hanesのビーフィーのタンクは腹をクソ締め付けてきます。あのビーフィーの力で。XLにしてるんですけど、丈が長くて、それでもめっちゃ締め付けてくるんですもん。
明石さんは、タンクトップは柔らかく薄く、乳首が透けないものが良いと話します。上にシャツを着る前提だからです。
理想は、Supremeも採用するHanes USAのソフトで通気性のある生地とのことでした。
後半では、プッシュアップバーを探すうちに見つけた「兼水(ケンスイ)」というブランドのノースリーブが登場します。ロゴがカタカナで「ケンスイ」なのが特徴だそうです。
素材はモダール95パーセント、スパンデックス5パーセント。モダールブナなどの木材を原料とするレーヨンの一種。柔らかく吸湿性に優れ、肌触りの良さが特徴の再生繊維です。で、明石さんは「レーヨンで作ってるのやばくないですか」と反応しています。
大阪の聖地巡礼、イマジンとカーハートのダブルニーショーツ
明石さんの大阪出張の戦利品トークです。まずは聖地の一つ、イマジンへ。フォローし続けていたディレクターのタニーさんに会えたと話します。
店内一回り話してくれましたよ。実物はタトゥーもゴリゴリでいかついんですけど、めちゃくちゃフレンドリーな接客で。
そこで手に入れたのが、BrainDeadとのコラボTシャツ。メイドインUSAで、バックの大きなプリントが人気だそうです。
続いて、もう一つの聖地であるデッドストック専門の古着店で見つけたカーハートのダブルニーショーツの話へ。ブログを毎日チェックしていたところ、珍しいグレー(チャコールグレー)が出たそうです。
これは、レングスの長いデッドストックのダブルニーパンツを店側がカットオフしてショーツにしたもの。オリジナルの最初からダブルニーで作られた品はレアで、古着市場ではほぼ切ったものだと説明されています。
元がレングス36の長い個体。渡り幅に対してダブルニー部分が大きく、存在感が強い
最初からダブルニーとして作られた希少品。ダブルニー部分が短めで隙間がある
この一本はメイドインUSAのチャコールグレーで1万7,800円。フルレングスのボロボロの中古でも3万円ほどする希少カラーを贅沢に切ったもので、いい買い物だったと話します。
唯一の難点は、切って縫った糸の色がオリーブで周囲と違うこと。ただ横山さんは、その素人感がむしろ味だと評しました。
他の白糸と合わせるんじゃなくて、いかにも切りましたみたいな方がいい。ダブルニのパンツとキスするぐらいまで近づかないと分からないですから、これは。
夏の正解はビルケンシュトック「ロンドン」
続いて、明石さんが宣言する夏靴の正解が登場します。ビルケンシュトックの「ロンドン」です。
この夏のストックビルケンの正解はロンドンです。ロンドンなんて皆さんノーマークだと思うんですけど、完全にロンドン一択だと思いますね。
理由は、腰への負担です。横山さんも、つっかけタイプのビルケンやリカバリーサンダルを長く履くと腰が痛くなると同意します。ヒールカウンターがないと安定しないからです。
ロンドンは、サンダルではなく靴に近い作り。ビルケンの弱点であるコルクソールのむき出し部分も覆われているため、割れる心配が少ないとのことです。
選ぶ際のこだわりも共有されました。ラフアウト(起毛)の毛足が長い、荒々しい個体を選ぶと男らしい印象になるとのことです。
毛足が短いとちょっとフェミニンな印象になっちゃうんだけど、ちょっと荒々しい、なるべく荒々しいやつを出してくれ、と。
値段は2万6,000円で、ボストンより2,000円ほど高い程度。ロンドンだけメイドインポルトガルで、いぶし銀の金具もかっこいいと絶賛しています。
リスナーの上半期ベストバイ
後半はリスナーコメントの紹介です。上半期ベストバイには、手が届きやすいものと高額品の両極端が並びました。
相馬さんはグンゼSEEKシリーズのボクサーブリーフを絶賛。汗っかきでもスリーシーズンいけるとのことで、二人も強く興味を示しました。
一方、増田さんのVISVIMのウィンパーブーツは23万1,000円。明石さんは、リネンを混ぜたビブラムソールで「農場を歩いてきた」ような表情を出す作り込みに驚愕します。
リネン混じってると、まるで普通のゴムのビブラムで農場を歩いた時に芝生がつくじゃん。その感じに見えるね。これはすごいことだよ。
高額アイテムについて、明石さんは「小さな高級車」という考え方を提示しました。安い車を買うより、手入れすれば一生履けるいい靴を買う方が価値がある、という発想です。
そして最も盛り上がったのが、東北在住のタローさんのコメントでした。太郎さんが薦めた店長、その店長が薦めたエイプさんとベスコメが数珠つなぎになり、七人でオフ会を開いたという報告です。
店長が薦めて聞いていた方がベスコメを取って、連鎖してたわけですね。だからはじまりはエイプさんは、実は太郎さん起点に。
番組で薦めているグイディのブーツを、諦めかけたところで見つけて即購入したことも報告され、明石さんは「一番興奮したかもしれない」と語りました。このコメントがベストコメントに選ばれています。
雑誌が好きになったきっかけと来週のテーマ
雑誌の思い出も語られました。明石さんは、まだ地方にいた頃、雑誌が数少ない情報源だったと振り返ります。
『アサヤン』のラスト王子IIIを愛読し、NEIGHBORHOODやFortyPercentAgainstRightsなど、多くのブランド誕生を見た感覚が自分のベースになったと話すコメントも紹介されました。
そこから、来週のテーマが決まります。TikTokerのしんのすけさんの話にヒントを得たものです。
一番好きな映画は困るから、映画を好きになるきっかけになった映画を聞いた方がいいよ、っていう話があって。俺もメンズノンノのA LITTLE KNOWLEDGEがファッションや雑誌を好きになるきっかけだったんですよ。
横山さんも、『TUNE』でゆきまるさんのマルジェラのスタイリングを見て買い始めた思い出を語り、雑誌の一コーナーまで掘り下げるテーマとして募集することになりました。
最後にあらためて、10月10日のFVF開催を告知。転売対策として、トークを聞いた人が先に買えるようにするアイデアも検討中だと話され、収録は過去最長の2時間37分に及びました。
まとめ
酷暑の東京をどう乗り切るかをきっかけに、ゴローズの並び事情、夏の新調アイテム、リスナーのベストバイまでが熱量そのままに語られた雑談回でした。服選びの具体的な理由と、番組を介したつながりの温かさが印象に残ります。
- 並びの過酷さから生まれた「シェルターの風」という言葉が、閉店で失われる可能性が語られた
- 10月10日、中目黒ROJUでFVF開催決定。当日は懸垂十回への挑戦も構想中
- 夏靴の正解として、腰への負担が少なくコルクも守られるビルケンの「ロンドン」を推奨
- 高額な靴は「手入れすれば一生履ける小さな高級車」と捉える価値観が示された
- リスナーのオフ会が数珠つなぎで生まれた報告がベストコメントに選ばれ、大きな盛り上がりを見せた
