今年ベストの2冊、『豊かな文法の世界』と『実例が語る前置詞』
最近はあまり本を買わないようにしていました。物理的に物が増えるのが嫌ですし、結局読み進められないことも多いんですよね。
それでも今年、これは買って線を引きまくりたいと思った本があります。2026年発売の本の中では今のところベスト、『豊かな文法の世界』です。
もともと図書館で借りて読んだら、めちゃめちゃ面白くて。専門書っぽく見えるんですが、語り口がすごく柔らかくて読みやすいんです。
実例が多くて読むのは少し大変かもしれません。でも実例をざっと眺めて、何を「豊かな文法」と言っているのか、それを手に入れてどう英語を見たらいいのか、そこをまず読んであげると取り組みやすいと思います。
ついでにと言うと言い方が悪いんですが、同じ平沢先生の『実例が語る前置詞』も手に入れました。豊かな文法が好きならこっちも好き、とXで紹介している人がいたんです。
こっちはもっと論文っぽくて読むのは大変かもしれません。でも冒頭の「本書が推奨する学習姿勢」というページを、本当に読んでほしいんです。
私たちが今までやってきたインプットの仕方が、いかにアウトプットに繋がりにくかったか。学校や今までの教材の流れでは救いきれないものが実例で出てくる、その実例を自分の持っている知識とどう紐付けるか、あるいは紐付けずに単体で覚えるか。そういうことを語ってくれています。
前置詞はもう大西先生の本でいいだろうと思っていたんですが、この2冊はすごい。トノナカ先生のもとで教わる学生さんが羨ましいくらいです。
ラジオ英会話を「軸」にして、毎日振り返るようにした
最近やっていることは、とにかくラジオ英会話をしっかりやるということです。私は2018年から大西先生に出会って聞き続けているんですが、今年が一番勉強しているかもしれません。
やり方は、あるリスナーさんが話していたものが私にハマっています。その日レッスンをやったら、前日と1週間前、2週間前、3週間前、4週間前を必ず振り返るんです。
振り返るときは基本、音読は全部します。ただ全部きっちり暗唱まで、と思うとしんどいので、古いものほどしっかり暗唱できるまでやって、前日や1週間前のものはまた触れる機会があるので詰めすぎない、という感じです。
これをこの1、2ヶ月きっちりやるようになってから、なんだか知識がつながってきたんですよ。
ラジオ英会話の中でも、move forwardやissue、roughのように、キーセンテンスに入っているわけでもないのに何度も出てくる表現があります。これは制作陣がリスナーに自然に習得してほしいんだな、というメッセージを私は勝手に受け取っています。
軸があると、外で出会った表現を「比べられる」
軸をしっかり作っておくと何がいいか。ニュースやPodcastを聞いていると、当然その表現が出てくるんです。
たとえばstunning。スポーツカーの話でstunning red sports carみたいに出てきて、ラジオ英会話で出てきたあの文脈を覚えていると、「あ、これでもstunningって使うんだ」と気づけるんですよね。
自分がよく知っている場所があるからこそ、別のところに出たときに比較対象になる。持っている知識と同じだとか似ているとか、そうやって知識が広がっていくんです。
別にラジオ英会話じゃなくてもいいんです。必ず戻る先があると、そこと比較できて、そこを参照できて、知識が強く結びついていく。
バラバラにやってうまくいく人もいると思いますが、なかなか難しいんじゃないかと思います。だから、ここには絶対戻る、という先を1つ決めておくといいと思っています。
アナログな「ちくちくノート」に得意表現を集める
今年あらためて力を入れているのが、ノートです。私が勝手に「ちくちくノート」と呼んでいるものに書き溜めています。
やり方はすごくシンプルで、ラジオ英会話のキーセンテンスと、自分が瞬時に言えないなと思う表現を書いていくだけです。日本語を書くと時間がかかるので、テキストだけをどんどん書いていきます。
2026年度のラジオ英会話は表現の幅が広くて、いわゆる『英語のディスティンクション』に載っているような、ネイティブがよく使うのに学校ではあまり習わない表現を結構入れてきています。だからそういうものを収集している感じです。
書き留めておくと気づくんですよ。「あ、これ最近8月号で出てきたよな」と。そうやって紐付いてくるんです。
ちなみに私、ストレングスファインダーで「収集」がわりと上位に出たんです。だから集めてコレクションするのは向いているんだと思います。
覚えたい得意表現をどんどん載せていくと、AIを使って会話するときなどに出てきやすくなるんですよね。こういうものをどれだけやれるかが、スピーキング力につながっていくんじゃないかと思っています。
TOEICから半年離れて、それでも視野を狭めないために
TOEICは最近半年ほど離れていて、正直、受けるのが怖いです。夏は暑いし会場は寒いしで、秋からちょっとずつ始動しようかなと思っています。
そういえば大学の前期の成績が出たんですが、13年教えてきて過去一いいんです。600点いった学生がたくさんいたり、2ヶ月で200点アップした学生も出てきて、すごく誇らしいですね。
TOEICつながりで思い出したのが、『TOEICテスト650点突破 文法講義の実況中継』という一冊です。借りる機会があって読んだんですが、なかなか香ばしかったです。
言葉を選ばず言うと少し冗長で、かなり昔の本なので、これTOEICに出るのかなという部分もありました。それでも、説明口調の実況中継のほうがやりやすい人もいるのかな、と思いました。
TOEICの本は、これがいいと言えるものはある種出揃っています。それでも世の中ではいろんな本が出る。何かしらの勝算があって出すはずですよね。
この本は著者の色がめちゃめちゃ出ているんです。「自分の教え方が一番でしょう」なんて私が思ってしまうと、視野が狭まって、できることがどんどん少なくなっていく。だからこういう本も適宜読むようにしています。
まとめ
結局私がやっているのは、音読と暗唱を長く続けて軸を作り、その威力を感じるために外に出る、ということなんだと思います。まだ試している途中ですが、いまの手応えとしてはこの形がしっくりきています。
- 今年ベストの2冊は『豊かな文法の世界』と『実例が語る前置詞』。導入ページこそ読んでほしい
- ラジオ英会話を軸に、前日・1週間前・2週間前と遡って毎日振り返るようにしている
- 必ず戻る先があると、外で出会った表現を比較でき、知識が強く結びついていく
- 得意表現はアナログなノートに集め、視野を狭めないためにいろんな本も読む



