東京初開催のペイフォワードカフェを振り返って
今回まず取り上げたのは、6月30日に橋の下で開催されたペイフォワードカフェの話題です。清水さんはコアメンバーとしてこの企画に関わりました。
ペイフォワードカフェは、清水さんにとって初めての体験でした。お客さんとして参加したこともないまま、運営側に入ったといいます。
何もできないのにコアメンバーに入れていただきまして。初ペイフォワードカフェだったので、お客さんとして体験したこともないっていう立場で。でもまあ今回そういうメンバーがほぼだったので、そんなメンバーで支えられて、チーム力もあって、すごいなっていう感じで。
そもそも清水さんとジンさんを引き合わせたのは、おしょうでした。取材でジンさんに会った当初は、清水さん自身も活動の全貌をつかめていなかったといいます。
なぜペイフォワードに共感したのか
清水さんの心を動かしたのは、トネリライナーノーツの記事、そしてジンさんがノートに書いていた文章でした。
ジンさんの根幹にある「ちょっとの思いが少しずつ広がればいい」という願いに、清水さんは強く共感したといいます。
私もその純粋な思いが小学生の頃から実はあって、ずっとあったんですけど、なんかそれってあんま人に言えなかったことだったんですよね。みんながみんなちょっとずつ優しくしたら、みんな幸せじゃない?って本気で思ってたタイプの人間なんですけど。
当たり前だと思って口にしなかった気持ちを、大人になったジンさんが声を大にして本気で語っている。その姿に驚き、応援したいという思いが重なったと話します。
楽しさと反省が入り混じった当日
当日、清水さんはフリーポジションとして、ジンさんの活動コンセプトやクラウドファンディングを来場者に伝える役割を担いました。ただ、そこには反省点も多かったといいます。
会場はブース出展で、親子で楽しむイベントというコンセプトでした。限られた時間の中でコンセプトまで丁寧に伝えるのは難しかったといいます。
単純に楽しみ楽しんだんですけど、なんかその目的というか、やりたかったことは果たしきれなかった感はあるかな。
おしょうは、コンテンツに合ったハード、つまり場の作り方が大事だと応じます。ゆっくりカフェを楽しむには、あの場所は向いていなかったのかもしれません。
コンテンツに合ったハードがあるとね、いいんだよね、そのブース。
一方で、集まったメンバーの魅力については清水さんも太鼓判を押します。足立区在住はほとんどおらず、元同僚や大学の教え子、福島から来た人まで、その日限りの出会いもあったといいます。
なんかね、羨ましかった、仁くんが。こういう人たちに応援されてる仁くんってすごいなって思いますね、やっぱね、そういう瞬間は。
リーダーと副リーダー、それぞれの向き不向き
話は、清水さんがリーダー企画をやればいいのでは、という流れになります。しかし清水さんは、自分は副リーダー向きだと語ります。
私ね、リーダー向いてないんですよ。人生でずっと副リーダーやってきたタイプなんですよね。部活にしろ、何かグループにしろ、副が好きなんですよ。
おしょうは、むしろ副リーダーのほうが難しいと返します。リーダーの思いと一般メンバーの間を橋渡しする役割だからです。
おしょう自身は、小学生の頃はリーダーっぽかったものの、中高はごく普通のメンバーだったと振り返ります。今はお寺のコミュニティ活動で結果的にリーダー役になったといいます。
そのうえで、おしょうはジンさんのやり方を評価します。コンセプトを丁寧に伝え、共有し、話を聞こうとする姿勢が自分にはできないと話します。
仁くん偉いなって思うのはさ、ちゃんとコンセプトとかさ、ちゃんと伝えて共有して、話を聞こうとするじゃん。そういうのできないのよ。
真似しやすい状態が、優しさを広げる
イベント以降、あちこちから開催の声がかかっているといいます。今後のペイフォワードカフェについて、清水さんは自分なりの見立てを語りました。
ジンさんが本を作っているのは、この取り組みを全国に広めたいからだと清水さんは考えています。いろいろな人が真似して広がっていくことを夢見ているのではないか、という見立てです。
組織体になりすぎると真似しにくいっていう。
おしょうは、全国に型が広がっている百人会議をモデルにしていそうだと応じます。足立区の百人会議は視察が来るほど面白いと言われているそうです。
関連して、清水さんはある嬉しい繋がりを紹介します。打ち合わせの際に会った百人会議発起人の英樹さんに、ジンさんのクラウドファンディングのチラシを渡したところ、その場で支援してくれたのです。
おしょうは、クラウドファンディング中は支援者リストを見ないほうがいいと持論を語ります。仲がいいと思っていた人が支援せず、意外な人が支援してくれることもあり、気になってしまうからです。
そのうえで、初動よりもチラシを渡し続けることが大事だと話します。コツコツ伝えるジンさんの真面目さを、二人とも信頼している様子でした。
クラファンのあんまあの言わなかったんだけど、あのやってる最中、支援者のリスト見ない方がいいよっていうのは結構言ってて。気になっちゃうから。
ガチ足立クラブに集う個性豊かなマスターたち
後半の本題は、北千住のガチ足立クラブです。月一や毎週立つスタッフが増えてきたため、どんな人がどんな雰囲気で営業しているのかを紹介していきます。
おしょうは、実は誰にも言わずにトネリライナーノーツを編集中で、スタッフ紹介ページを作ろうとしていたと明かします。この回は、その先駆けになりました。
7月1日にママデビューしたのが、ママのお勝手のあゆみさんです。女性たちの腹の底からの笑いが響く、勢いのある店だったといいます。
女性たちの、なんだろう、腹の底からの笑いのその、コンチェルトっていうの?もうすごかった。
あゆみさんは、安全な食や自然に寄り添うあり方を大切にし、スプーンシェアリングチケットなどの取り組みをしています。当日は自作の味噌で作った味噌汁を振る舞っていたそうです。
新しく加わったメンバーには、百人会議発起人の英樹さんもいます。過去の登壇者と一緒にカウンターに立つ「100の放課後」という企画が始まりました。
立つ人によって店の雰囲気が決まる、というのがガチ足立クラブの面白さです。おしょうは、この人が立つなら絶対に行く、という登壇者が何人もいると話します。
曜日ごとに変わる顔ぶれと、名前を出せない影武者
ここからは曜日ごとのマスター・ママが紹介されます。木曜はCFAの学生メンバー、金曜は善悪寺フリーコーヒーのバリスタ・睦さんが立つといいます。
もう略して銀河一だから。
土曜は月一でスナックたかちゃん、ほかにもメイドスタイルで覚醒したみやびちゃん、最近結婚したリクくんなど、個性的な顔ぶれが並びます。
スナックフー子ちゃんは、ズボラ料理で有名な料理家・穴吉さんの家族です。吉祥寺から出ないことで知られる穴吉さんが、北千住に舞い降りて料理を作ったといいます。
さらに、握りむすびのアキコさんや、カメラマンのかんなちゃんとプラグインの鈴木さんのペアなど、多彩なメンバーが登場します。
そしておしょうは、名前を出せない「影武者」の存在も明かします。おしょうが外で飲み、影武者が中で働く日があるというのです。
僕はもう、あの、中には入らないで、あの名前を出せない影武者の方が中で働いてくれて、俺は外で飲むっていう日が。
忘れっぽさと、仲間を募集する思い
話の合間、おしょうは自分の忘れっぽさを何度も口にします。コロナビールの発注を忘れそうになる場面もありました。そこで清水さんが放ったのが、印象的な一言です。
人間って忘れる機能なかったら死ぬらしいですよ。
忘れることは生存本能だ、という話に、おしょうも深くうなずきます。忘れた方が幸せなこともある、という結論に着地しました。
最後は、ガチ足立クラブのスタッフ募集で締めくくられます。月一で立つガチ募集が3人ほどあり、年に一度だけ立つ人も歓迎だといいます。
ただし、たまにしか立たない場合でも、相当仲がよくないと難しいとおしょうは言います。LINEグループに入り、おしょうから送られてくるミッションビジョンバリューを受け入れられる関係性が前提になるからです。
おしょうは、スタッフの取材記事の制作も始めています。関わってくれるマスター・ママ自身の活動や仕事の後押しになるような力を注ぎたい、という思いが背景にあります。
まとめ
東京初のペイフォワードカフェと、北千住のガチ足立クラブ。どちらにも共通しているのは、小さな優しさを持つ人たちが集まり、互いを応援し合う関係性でした。人は周りの5人で決まる、という言葉を体現するような回です。
- ペイフォワードカフェは、清水さんが小学生の頃から抱いていた「みんながちょっと優しくしたら幸せ」という思いと重なった
- コンテンツに合ったハード、つまり場の作り方が、取り組みの伝わり方を左右する
- 組織体になりすぎず、真似しやすい状態を見せることが、優しさを広げる鍵になる
- ガチ足立クラブは、立つ人によって雰囲気が変わる多彩なマスター・ママたちで成り立っている
- おしょうは、関わる仲間の活動や仕事の後押しになる力を注ぎたいと考えている
