そもそも継縄とは何か、なぜ初心者が苦戦するのか
この回のテーマは、継縄を行うタイミングと注意事項です。
継縄とは、受け手に縄をかけていって縄の終わりが来たときに、新しい縄を取り出して連結し、縄を延長していくことを指します。
たかせさんによると、特に初心者は継縄のときにもたついたり、縄が緩んだりと、ネガティブな作用を起こしてしまうことが多いといいます。
最初、結構継縄は皆さん苦戦するんですよね。
教室でも継縄は教えているものの、継縄が発生するタイミングはランダムになりやすいと話されています。
ショーパフォーマンスや舞台であれば、あらかじめこのタイミングで継縄が来るという設計までして臨むこともあります。
一方で、普段の緊縛では継縄のタイミングをコントロールすることは多くないといいます。そしてタイミングによってやり方のコツが変わるため、混乱してグダグダになっていく人をよく見かけると話されています。
リスクの高い箇所を避ける、という大前提
継縄でまず気をつけるべきポイントとして、受け手の体のうちリスクの高い箇所には、なるべく継縄をかけないことが挙げられます。
継縄をすると、どうしても継ぎ目の部分が塊になり、その点で圧迫をかけてしまう可能性があるためです。
身体構造上、防御力が弱いところや、重要な神経が近くを通っている箇所を、その塊の点で圧迫してしまうと危険につながりかねません。
また、これはケースバイケースとしつつ、縄の軌道が変わるタイミングで継縄が来ると、緩みやすくなることもあると補足されています。
そのためフラットで、筋肉がついていて、重要な神経や血管が通っていないところで継縄を行うのが大前提になると話されています。
継縄の2つのやり方
継縄のやり方は大きく2種類あります。流派によっては1種類しか教わっていないケースもあると触れられています。
1つは、ひばり結びで縄尻において継縄を行うやり方です。
もう1つは、縄尻で継縄が行えないリスクのあるポイントに来てしまう場合に、継ぐポイントをずらして行うやり方です。たかせさんの教室では「雲雀返し」と呼び、厳密には本結びの形をとって継縄を行います。
それぞれの具体的な手順は、教わっている先生に聞くか、たかせさんがYouTubeにあげている動画などを参照するとよいと案内されています。そのうえで、この回で扱う問題は継縄が発生するタイミングだと話されています。
なぜ「末端に近いところ」で継ぐのか
原則として、たかせさんの教室では本当に末端に近いところで継ぐように教えているといいます。
たとえば受け手の体幹に縄をかけていくとき、あと半周ほどで縄が終わるという場面があります。ここで結構手前で継縄をしようとする人がいますが、それだと大体縄が緩むといいます。
その理由が、継縄はテンションをかけた状態で行う必要があるという点にあります。
元の縄と新しい縄があり、元の縄にずっとテンションをかけ続けた状態で継がないと緩んでしまいます。
このとき縄の余りが長いと、テンションをかけっぱなしにしながら継ぐこと自体が難しくなります。だからこそ、なるべく末端に近いところまで縄を運んでから継ぐという理屈です。
掛り点の摩擦を味方につける
もう1つのポイントが、なるべく掛り点に近い位置で継ぐことです。
掛り点に近い位置で継ぐと、その掛り点の摩擦によって、ある程度テンションがややキープされます。
もちろん引っ張っていなければ完全にキープされるわけではありません。ただし掛り点から近いところで継ぐのと、離れたところで継ぐのとでは、安定感がまるで変わってしまうといいます。
掛り点からかなり離れたところで継ごうとすると、どうしても縄が緩みがちになります。掛り点に対してちょっとテンションをかけ、圧力を入れると、その摩擦力で縄の状態がキープされ、比較的安定して行えると話されています。
縄尻が抜ける失敗と、まとめの2原則
もう1つ、よくある失敗として縄尻から縄がスポッと抜けてしまうケースがあります。
元の縄の掛り側を持って、新しい縄を被せるように通し、そのまま引っ張ろうとすると、縄尻から抜けてしまうことがあるのです。
新しい縄をこう被せるような形で通して、そのまま引っ張ろうとすると、縄尻からスポって抜けてしまうことがある。
これを防ぐには、元の縄をちゃんとテンションをかけて、いわば棒のように張った状態にし、そのうえで新しい縄の雲雀の部分を絞っていく段取りにする必要があります。元の縄がくにゃっとなると、スポンと抜けてしまうからです。
たかせさんは最後に、要点を2つに整理しています。1つは、なるべく末端に近いところまで縄を運び、元の縄の縄尻に近いところで継ぐこと。もう1つは、必ず元の縄の縄尻を持って、しっかりテンションを効かせた状態で新しい縄をかけることです。
まとめ
継縄は縄を継ぎ足すだけの作業ではなく、どこで・どんな状態で継ぐかで安定感が大きく変わります。リスクの高い箇所を避け、末端と掛り点に近づけ、元の縄のテンションを保つことが鍵だと解説された回でした。
- 継ぎ目は塊になり圧迫を生むため、神経・血管の近くやフラットでない箇所は避ける
- 余りが長いとテンションを保ちにくいので、末端に近いところまで運んでから継ぐ
- 掛り点に近い位置で継ぐと、摩擦でテンションがキープされ安定する
- 元の縄を張った状態にしないと、新しい縄を引いたときに縄尻から抜けてしまう
- 要点は「末端に近いところで継ぐ」「元の縄にテンションをかけ続ける」の2つ

