配信者の声を木村さんがガチ添削
番組にお便りが届き、ポッドキャスト配信者お二人が、自分の声を木村さんにジャッジしてほしいと依頼してきました。
一流の声を科学するラジオ。
今日はお便りが届いていまして。
ありがとうございます。もうね、誰が聞いてくださってるのかしら。ありがとうございます、本当に。
今回はお便りの中でポッドキャストを配信されている方々がお便りをくださっています。この方々が自分の配信の声を木村さんにジャッジしてもらいたいということで。
おお、そういうこと。あらまあ、ちょっと責任重大ですね。
とはいえ、木村さんはご自身でレッスンもされていらっしゃいます。声の指導とか。
それはしますけど、あの人たちは一応弟子ですので、私が思ったように目くつけてもいいわけですけど、一般の方にちょっと言うのはちょっと照れますね。
一応前提として、厳しいご指導になるかもしれませんが大丈夫ですか、というのに対して、大丈夫ですという声をいただいているので、それをご紹介したいと思います。では1つ目の方。
めちゃイケと共に育ったアラフォーのリチャードと申します。木村さんのお声が大好きです。私、ここ2年ほど趣味でポッドキャスト配信を続けておりますが、趣味が高じてこの度ポッドキャスト専用スタジオを開業することとなりました。木村さんに私の声を聞いていただき、プロ目線で忌憚なきフィードバックをいただけたら僥倖ですと。うわぁ、それは難しい言葉ですね。
もうすぐ40ですので、豪速球を受け止める覚悟も整えております。あの、やっぱり私、めちゃイケ世代という人たちに大変精神的にも物質的にも支えてもらっておりましてですね。皆さん青春時代のある時期、めちゃイケっていうものにものすごくハマってらっしゃった世代の方っていうのがいるんですね。
少なくとも私もその一人ではありますかね。
この方が音声送ってこられて。ちょっと聞かせていただきます。
私はJTCで勤めています。先日、社給パソコンのパスワード変更リマインドがあり、パスワード変更しました。面倒だなと思いつつ、自分の持っている社内情報の漏洩はさせたくないと思い変えているのですが、こうしたサイバーセキュリティが声高に叫ばれる今の状況は、性悪説に至って、人から自分の資産は盗まれる前提なので、自己防衛しなければいけない、そういうことと思っています。
ということをお聞きいただきましたが、いかがでしょうか。
伝えたがりだと声が早くなる
リチャードさんの声について、木村さんはまず良い点を認めたうえで、全国のディレクターなら必ず指摘するであろう課題を挙げます。
今のお声の方ですね。声質はとてもいい方だと思います。低くて聞きやすい、いい声だと思います。多分私だけじゃなくて、この喋りを聞いたら、おそらく全国のラジオ局のディレクターは、急ぎすぎっていうと思います。喋りが早すぎる。
でもそれはね、なんで急ぐかっていうと、この人、伝えたいがりの人なんですよ。面白がらせたいんですよ。だからゆっくり喋るとちょっと怖いのね、人間って。今何て言った、聞き取れないんだけどっていうぐらいのスピードでつっかかっちゃうわけね。
多分ね、それはメンタルな問題なんだと思うのよ。でもね、一応ラジオを私40年ぐらいやってるんで、のんびり喋ろうが、10秒ぐらいボケっとしてて何にも言わなかろうが、どっちことはないんですよ。焦ってないんですよ。
ただ、民放のAMの場合は、10秒黙ってたら放送事故になっちゃう。何でもいいから喋んなきゃいけないっていう規約はあると思うけど、私たちはとにかくゆっくり喋るとか、面白がらせようとしてるってことを散々やり倒してきたんで、あんまりやるとこういうのってくどいんだよねっていうのが体に染み付いちゃってるのね。
多分今ラジオを始められたんでしょ。とにかく盛り上げたい、面白い番組にしたい。例えば福山雅治くんのオールナイトニッポンが好きだった。福山みたいに内容も面白いし、声がダンディーであって、そういう放送がいいなっていう。あれ多分ね、福山雅治っていう人が本当に一生懸命苦労してあの世界観を作り上げたのよ。
ニッポン放送流、パーソナリティの育て方
木村さんは自身がオールナイトニッポンを担当していた頃の、ニッポン放送独特の厳しい指導文化を振り返ります。
ニッポン放送で最初あのラジオをやってたのね。担当をやってたディレクターっていうのが、今はJ-WAVEの取締役になってんだけど、こいつがもうね、結構しばいてたからね、福山さんのことを。ニッポン放送っていう放送局は、そういうちょっと粘着質なところがあそこの放送局の魅力でもあるのよ。
私、実はオールナイトニッポンという番組をやってたことがあるんですよ。あの偉大なる深夜放送の金字塔と言われるオールナイトニッポン、しかも金曜一部という。1時から3時までオールナイトニッポンやるじゃん。で、終わった後にディレクターが、ちょっとさ、時間ある、って言って、今の2時間聞きながら、ここもうちょっとこういう話し方してくんない、って2時間ダメ出しするんだよ。
2時間終わった後に2時間。
朝の3時にこれからちょっと用事ある、って。そっから喋り出すんですよ。それが彼らの中ではニッポン放送の伝統的なパーソナリティの育て方なんだ。終わった後にネチネチネチネチやってくんだよ。
しかしね、それは理にかなってるっていうか、あの伊集院さんなんて、最初ずっと言われてたんだよ。
もう今で言えば猛者というか。
もうラジオの権化みたいな人でしょ。でも、その基礎特訓は間違いなくニッポン放送で最初の基礎体力がつけられたはずなんだ。だから何度も激突するの、ディレクターと。
でもそれ違うんだよとか言って、そこはなかなかちゃんと説明してくれるのよ、どのディレクターも。で、それが終わって5時ぐらいから飲みに行くのよ。すごいでしょ。
朝5時からの二丁目、締めは手打ち蕎麦
ダメ出しのあとに向かった新宿二丁目での思い出を、木村さんは楽しそうに語ります。
朝5時に、じゃあお疲れさん、で、ダメ出しもお疲れさんでしたって言って、空いてるとこっていうと、新宿二丁目の食堂が24時間空いてるとこがあったんだよ。フジテレビは昔、河田町にあったじゃん。一番近くの繁華街はどこかっていうと二丁目なんですよ。
その新宿二丁目っていうのは、お姉さんみたいなお兄さんがいっぱいいるところじゃなくて、24時間空いてる食堂があったりとか。あと手打ち蕎麦屋さんってまあ9時半ぐらいに閉店しない。新宿二丁目ってね、朝4時まで開いてる蕎麦屋が2軒あったのよ。
だから手打ち蕎麦が食べたくなるのよ。特に飲んだ後とかさ。今の若い人、締めはラーメンって思ってるでしょ。ラーメンより蕎麦にしといた方がいいぞ。あのちっちゃい小分けした蕎麦を5段重ねとか、ちょっと手繰って帰るとなんかいいんですよ。江戸っ子だね、俺、みたいな感じでさ。
私の場合、そこでだんだん感染が広がっていって、こうなってしまったのかもしれませんけど。蕎麦を食べてるうちにこうなっちゃった。
こういう話とかを、ただ乗ったら乗ったで喋ってても、焦らないでずっとマイペースで喋ることの方がいいんだけど、むしろこうやって畳みかけてお客さん逃したくないなっていうのを聞くと、ちょっと懐かしい気がして。それはそれで羨ましい気もするね。
緊張しないコツは「場数」しかない
話は緊張との向き合い方へ。木村さんは、緊張は場数を踏めば自然と消えていくと語り、スティーブ・ジョブズのスピーチを例に挙げます。
どうやったら緊張しない、人前で喋る時どうやったら緊張しないんですか、と。ちょっと久しぶり緊張したいな、俺、って思う時ありますよね。緊張するところが前頭葉か何かにあると思うけど、溶けちゃったみたい。
いきなり100人とか200人いる、じゃあ木村さんちょっとスピーチしてください、って言われて、何にも用意もないのに、スーッと上がって普通に喋ってる自分が厚かましいなと思いますね。緊張を解く一番の方法は慣れ。場数しかないんですよ。
まあそうですよね。
練習してやってくる人って焦ってるのが、こっちがわかっちゃうのね。よく典型的なスピーチを分析する例で言われるのは、スティーブ・ジョブズが人前に立って新製品を紹介していくっていうのがいろいろあるわけなんですけど、特に初めてiPhoneを世の中に紹介するとき。
伝説のスピーチですね。
あれ、もうものすごい練習してたんだって。何歩歩いて、ここでスクリーンのスイッチを押したら、後ろにグラフが出てきて、それを指しながら。それをずっと練習して録画して見直して。でもやってるジョブズが、思い出しながら、一生懸命精神集中力を上げてやってるのがわかるんだよね。
あのジョブズの有名な大学の卒業式でスピーチやってるのあるじゃん。あれ、完全に原稿読んでるじゃん。あれ覚えてないんですよ。もうこれは無理だってわかったんで、目線完全に原稿見てます。あれが本来の、寂しがり屋スティーブの本来の姿だったんですよ。完全に覚え込んで練習して、伝説のスピーチを何度も繰り返してきたわけね。
最後の方に出てきたスピーチ、もうすぐがんが進行してどうこうだとか言ってる時は、かなりリラックスして喋るようになってて。だから人間ね、いつまでも緊張したいんだけど、慣れちゃうと緊張する脳が溶けちゃってるの。それは場数を踏んだら緊張したくてもできなくなりますよ、って。
これは多分ね、ひろゆきさんも同じこと言ってたと思う。場数がめちゃくちゃあるんで、あの人の場合は。ただ、ひろゆき氏がちょっと言ってたのは、ラジオみたいに一人喋りすることは、どうしてもできないって言ってた。寄せられた問いかけに対する対話だからあれはできるんだけど、一人で喋ってる人はできない、絶対それは、って。
最後に木村さんは、福山雅治さんを目標にすることは良い選択だと、リチャードさんへエールを送ります。
本当にニッポン放送のディレクターから言われながら、己を貫き通した福山雅治っていう人は大したもんですよ。今の日本のラジオ界において、他に代える人がいないぐらいの立派な喋り手になって、今ジェットストリームやってんだよ。だからその世界をフォローしようとしてるんだったら、とてもいいターゲットを見つけましたね。声質も似てらっしゃいますし。
声が枯れる、通らない。どう克服する?
続いてお便りをくれたTSさんは、声が通らない、声がすぐ枯れるといった悩みを抱えています。木村さんは発声練習の効果から説明します。
初めまして。木村さんにぜひアドバイスをいただきたく、Xで投稿を拝見してご連絡しました。
ポッドキャストネームTSと申します。『焚き火の前では饒舌』というポッドキャストを今年の5月から相方と2人で始めております。自分の声が聞き取りにくいと言われており、大変コンプレックスに感じています。具体的に言うと、声が通らない、大声で話す、ストレスがかかるとすぐに声が枯れてしまうということが課題だと思っています。
TSさん、これを録音したデータを聞いてるからでしょうか。聞きにくいとは全く思わなかったですけどね。え、これが聞きにくい、声が通りにくいの、っていう感じはしましたけどね。ただ、悩んでらっしゃるということは、じゃあ練習をするのが一番で。
発声練習っていうのはやればやるほど上手くなっていくんですね。いい声になっていくっていうのは確実で。喉もこれ筋肉なんで、声帯の周りに筋肉がいっぱいあって、これを鍛えていくっていうことですから、発声練習をたくさんやってる人はいい声です。
例えば、今年の4月に入社した新人アナウンサーがいると思うんですが、もう今9月とかが見えてきたのかな。4、5、6、7、8、9、6ヶ月間徹底的に練習してるんで、めっちゃ声が変わってると思います。現役でずっと喋り続けてるアナウンサーに会うと、声の圧がものすごく膨らんでるのがわかるんですよ。
毎日練習してるアナウンサーに会うと、風圧で後ろに押されそうなぐらいすごいです。特に、退職したりすると、アナウンサーってやっぱりガクッと声量が落ちるんですよ。
実際退職されてから契約の形でまた委託して業務を続けてる方がいらっしゃるので、そういった方も、65とか70になってもまだこの声出せるんだなって感じますね。
そのコツはね、若い時に声の出し方を体得してるんでしょうけど、これをキープするのはなかなかに大変なんですよ。特に内臓系の手術とか受けて、腹部をカットすると腹圧が弱まってね。若い頃私も毎日番組のナレーションやってると、日々最低一日4時間ぐらいずっとフルパワーで喋ってるわけですよ。それはうまくもなるわなっていう。
練習が続かない「3つの壁」
木村さんは、発声練習が続かない理由を「3つの壁」として整理します。そのうえで、声が良くなる意外な職業を紹介します。
問題は、これからプロになりたいって思ってる人たちに、毎日発声練習した方がいいよって言うでしょ。でもやんないの。こっちは毎日仕事で発声したくないのに、毎日喋んなきゃいけない原稿がこんなに来るわけよ。だんだんあなたたちと我々の力量の差が開いていくわけなんですよ。だから一番いいのは強制的に毎日練習する。
で、それができない人は仏門に入る。声が良くなる商売を見つけたら、確実にすぐわかったのがお坊さんなんですよ。お坊さんはね、毎朝毎晩嫌でもお経を読んでますから。私もいろんな仏教の宗派知ってますけど、黙読でお経をあげる宗派は知りませんね。絶対音読してますから。
あれは音声にしないと、その法力が、力がないという言葉なんですよ。だから仏教自体、お経とか念仏とかいうものを唱え続けるというのが修行だったりするわけですよ。もちろん学校の先生も声が良くなる仕事の一つではあるんですけど、それよりも効果的にやってるのはもう間違いなくお坊さん。
あれは牧師さんじゃダメなんだろうな。神父様でもいいんですけど、ボソボソ喋るから。今日はイエス様の御言葉をお伝えしたく、とか言って。これと、やっぱりお経を実際読むのとは全然違う。
日蓮宗の荒行と、アメ横のおっさん
木村さんは、日蓮宗の荒行を積んだ僧侶やアメ横の売り子の声を例に、声を出すことが持つ力について語ります。
本当にね、仏教って荒行って言われてる、日蓮宗の人なんかが特にやってるんですけど、下総中山という駅の辺りに結構そういうお寺があるんですよ。全国の日蓮宗のお坊さんのご子息さんが若い時に修行で来られて、100日間ずっとお経だけじゃないけど、ものすごい冷たい水ごりやったりとか、寝ずの行をやったりとか。
たまに、修行僧の方から一緒にお経を唱えて背中をさすってもらえる機会があるんですよ。一緒にお経を唱えた後に背中をさすってもらうと、悪いとこ治ったりとか、ボロボロ泣いてる方とかいっぱいいるんですよ。メインはお経の音読なんですよ。だから、お会いすると、こんな声ですよ。アメ横のおっさんは正しいんですよ、あれ。
アメ横のおっちゃんね、はい千円、このマグロ3切れで千円、って。あの声っていうのが、100日修行したお坊さんと同じ声になってますから。声を出すということに、人間のその徳を磨いたりとか、迷いを断ち切ったりとか、人にもそれを与えられるぐらいになる効能がどうもあるみたいですね。
よくお坊さんに聞くと、自分が一つの瓶のような、清まる力とか人を癒す力みたいなのがいっぱいになると、この口から溢れ出るような感覚がある。それを分け与えてるというか。その論理でいくと、アメ横のあの人たちも人徳者だよ、絶対。あそこで買った数の子とか冷凍マグロ美味いはずなんだ。
いや、その論理でいくと、声がやっぱああいう風にガラガラになるんですよ。アナウンサーはさ、何度練習しててもあんなガラガラになってないもん。ちょうどさっきの悩み相談にもありましたけど、全力で喋ってるとすぐ声がダメになるって言うじゃないですか。これはね、全力で喋ってはいけないんです。
共鳴音を作れば、喉は枯れない
声が枯れないための鍵は「共鳴音」だと木村さんは言います。頭で響かせるヘッドボイスと、胸で響かせるチェストボイスを実演しながら説明します。
何をやってるかっていうと、共鳴音っていうのを作ってるんですよ。レゾナンスって言いますよね。例えば腹式呼吸はしましょうってみんなよくやりますよね。あーって言った時、お腹の部分がビーって響いてる音、これ共鳴音っていう。これを頭を共鳴させる、頭蓋骨を共鳴させる、これヘッドボイスって言います。
さっき言ったトルソーとかお腹を響かせるのがチェストボイスって言います。これ歌のオペラとかでも使う専門用語なんですよ。頭の上に手を置いて、高い音を出して、頭に響いてるのが手に伝わってくる。じゃあ今度は胸を響かせる発声を、手を頭の上に、あー。さっきと響きが違うでしょ。
今度は胸に手を当てて、あー、響きがダイレクトに伝わるでしょ。このチェストボイスを磨いてるわけなんですよ。体が共鳴するように、アナウンサーは練習、特訓を毎日やってるんですよ。
だからフルパワーじゃなくて。
フルパワーで喋ることより響かせることの方が重要ですね。喉を壊してしまってはお仕事になりませんからっていう発想なんですよ。100日練習の坊さんはもうガラガラですよ。喉だけ磨いて人徳者だったら、男性アナウンサーみんな人徳者になってなきゃいけませんよ。なってませんよ、全然。
毎日ニュースを読んで、録音する
木村さんが勧める最も確実な練習方法は、毎日原稿を音読し、それを録音して聞き返すことです。ここにも越えるべき壁があると言います。
だから声をまず響かせるっていうことが重要で。練習した方が一番いいんですよ。その練習をする素材が何がいいのかって言われたら、なんでもいいんですよ。原稿を毎日読んでるってことが重要で。例えばニュースって普通、その時間の55分ぐらいから始まるじゃん。0分には終わってるでしょ。
てっぺんまでの5分間のために、残り55分ずっと練習してんだよ。ってことは、例えば夜の12時から朝の5時までニュース読んでる人、あの人たちは4時間45分ぐらいはずっと発声練習してるわけですよ。そりゃ声が良くなりますよ。特にマイクに乗らない圧とかものすごく強くなりますよ。
いきなり4時間やってくださいって言われて、うってなっちゃうというか。
だからまあ、何でもいいから読んでください。今日朝起きたら、Yahooニュースの自分が好きなニュース一個見つけて音読する。日々ネタが変わった方が面白いでしょ。で、ここからが重要です。録音してください。録音すると上手くなります。
自分の声。
皆さん自分の声を録音して聞いたらすごい違和感あるでしょ。え、俺の声こんな声なの、って思う人が99パーセントなんですよ。だけど、我々はもう何十年もずっとやってるので、自分の声がもう美しく聞こえてるわけなんですね。
もう本当にこれが要なんですけど、録音してください。これでもう、3つのハードルが今できたわけですよ。毎日やってくれ、何の原稿読んでいいかわからない、録音さらに嫌だ。こうしてみんなは練習しなくなるんです。
ここを超えられるか。毎日こういう風にポッドキャストをやるっていうのってどうなんですか。
とてもいいことなんじゃないですかね。自分で聞くってことがいかに重要か。まず自分の声の嫌悪感と向き合わなきゃいけないんですよ。録音した声を聞いてショックを受けるという、あのショック療法がとても重要なんですよ。みんなそれを通ってこないと無理でしょうね。
深川不動堂に行きましょう
最後に木村さんは、東京在住の人向けの変則的な練習法として、深川不動堂でのお護摩の法要への参加を勧めます。
ちょっと変則的な技なんだけど、東京在住の方だけのアドバイスになるかもしれませんが、門前仲町という駅に、深川不動というお寺がございます。ここに行きますと、毎日9時、11時、13時、15時、17時にお護摩の法要というのをやっております。ここに行くと嫌でもお経を読まなきゃいけなくなりますので。
こんなこと言うとお寺に怒られますが、タダです。お布施を賽銭箱に入れるってことは自由判断ですので、やろうと思ったらタダです。ついでに言うと、普通の般若心経とかを木魚で読むんじゃないですよ。不動堂っていうのは、2メートルぐらいの大太鼓、ドーンドンドンドーンって、その爆音の中で読むお経って難しいんですよ。
私、般若心経とかは空でも言えますけど、爆音の中でドンドコドンドンってやると読めなくなるの。そこで精神の集中力が鍛えられるんですよ。爆音に負けないで、必死にお経を読むためには一心不乱の心構えが必要になってくるんですよ。しかもタダです。
うまくなる。
一日5回参加できますけど、そんな暇じゃねえよって言われたら一日一回で結構です。これを6日間やってください。ほぼ一週間やってください。ちなみに車で来てもOK。お経を唱えに来る人は止めていいんです。これ、ライフハックとして覚えておいてください。お護摩の法要に参加しに来た人は、ただで止められます。
今ギンギンに鍛えてる若いお坊さんたち10人ぐらいがガーって読んでますから、しかもマイクの音も通してる人もいるんで、その人たちと一緒に読むってめちゃくちゃ体力要りますよ。観音経というお経もあるし、理趣経ってお経も読むんですよ。最後、一時近隣というもので締めるんですけど、これ読んだら結構な汗出ますよ。
でもごめんなさいね、うちは宗教的に絶対に経文なんか読んじゃいかんと言われたら、それは諦めて自分の教会に行ってやってください。東京にお住まいの方は、お不動さんを祀ってるところ、全部やってくれてますよ。目黒不動でもやってると思いますよ。成田不動が遠いから、深川に支店を作ったのがあれなんですから。
ぜひ皆さん、お声を鍛えたくなったら、毎日発声練習をしてください。テキストは何でも結構です。それを録音して聞き返す。それが嫌な方は諦めて深川不動に行ってください。ばっちり上手くなると思いますよ。
まとめ
今回は、木村匡也さんが2人の配信者の声を実際にジャッジしました。1人目のリチャードさんには、伝えたがりゆえに声が早くなる点を、福山雅治さんを例に指摘しました。2人目のTSさんには、全力で喋るのではなく共鳴音を作ることの大切さと、毎日ニュースを音読して録音するという練習法を勧めました。緊張も声も、結局は場数と日々の積み重ねが鍵になると語られています。
- 伝えたがりだと声が早くなる。ゆっくり話しても焦らない構えが大事
- 緊張は場数を踏めば自然と消える。ジョブズも徹底的に練習していた
- 喉を枯らさないコツは、フルパワーではなく共鳴音を響かせること
- 毎日ニュースを音読し、録音して聞き返す。この3つの壁を越えられるかが分かれ目
- 練習が続かないなら、深川不動堂のお護摩の法要に6日間通うのも一つの手





