ホームページが完成しない中で、noteを始めた理由
番組「ボドゲの天下取り」のこの回で、Manaさんは「ボドゲ制作者はnoteをやった方がいい」というテーマを取り上げます。まず語られるのは、noteを始めた背景です。
Manaさんは以前の配信で、自分のホームページを制作中だと話していました。ただ、その制作が想像以上に時間がかかっているといいます。
AIが進化してホームページを手軽に作れるようになっても、何を載せるか、どういう構成にするか、キャッチコピーをどうするかといった中身の部分で悩み続けているそうです。
自分がどういう思いでボードゲームを作っているのかというコアコンピタンス ── 企業や個人の中核となる強み。ここでは、Manaさんがボードゲーム制作で大切にしている中心的な思いや独自性を指していますの言語化にも悩み、作っては壊してを繰り返して公開に至っていないと話します。
一方で、自分の作品情報や思いを一箇所にまとめる必要はあると感じていました。テキストでの情報発信の場が要るという課題感です。
そこで実際にnoteを始めてみたところ、Manaさんの評価は「かなりいい」というものでした。
noteは結構、できることが少ないというか、本当にもうテキストと画像とみたいな、簡単なブログツールみたいな形なんですね。
Manaさんは、できることが少ないからこそ、その範囲でとりあえずやってみようと割り切れたといいます。ホームページ公開まで情報発信を止めているのはもったいないという判断でした。
立ち上げ初日から「すっげー見られる」noteの拡散力
noteを始めてManaさんがまず驚いたのは、立ち上げ直後からよく見られることでした。
Manaさんは過去にも自分のブログやホームページを立ち上げた経験があります。その経験では、立ち上げ当初はほとんど見られなかったといいます。
理由として、Googleの評価が浸透するのに時間がかかることや、SEO ── 検索エンジン最適化。検索結果で自分のページが上位に表示されるようにする取り組み。手間もテクニックも必要とされますが難しく手間もかかることを挙げます。読んでくれる人を増やすのは大変だという実感です。
ところがnoteは、始めた初日からよく見られたそうです。Manaさんがアクセス元を調べると、それはnoteの中からの流入でした。
noteに記事を投稿すると、新着や関連記事、おすすめといった形で、note内で勝手に拡散されていくのだといいます。
本当であれば、立ち上げ当初なんて自分しか見てないんじゃないかぐらいの状態のはずなんですけども、もう初っ端からすごく見られると。
さらにnoteにはスキやフォローといったSNS的な機能があります。フォローされていると、新しい記事を投稿したときにフォロワーへ通知が届くそうです。
Manaさんは、ゼロからテキストで情報発信を始める人にとって、この仕組みは強力なツールだと評価します。無料で、画像もリンクも動画も埋め込める点も挙げていました。
検索の主役はAIへ。ググる人が減った時代の数字
noteが見られる理由を語る前提として、Manaさんは検索を取り巻く環境の変化を説明します。最近はググらない人が増えているという話です。
その背景として、SNSとAIの台頭を挙げます。特にGoogleとAIの関係についての先日の発表に触れ、具体的な数字で説明していきます。
かつては何かを調べようとする人はほぼ100%がGoogleで検索していました。だからこそGoogleで上位表示できればビジネス上有用だったといいます。
しかし今は、検索結果からホームページへ流入してくるのは全体の40%ほどらしいと話します。ほぼ100%だったものが40%まで落ちているという説明です。
その内訳として、すでに30%の人が、GoogleではなくいきなりチャットのAIに直接聞いてしまうと語ります。ChatGPTやGemini、Claudeなどに直接質問する人たちです。
つまりGoogleで検索する人自体が70%ほどになっているといいます。さらにその70%の中でも、検索すると上に出てくるAIの回答で満足して解決してしまう人が20%いると話します。
AIの回答にさらに質問を投げて調べるAIモードで済ませる人が10%。残った人が、ようやく検索結果の一覧からホームページに来るという内訳です。
この流れを、Manaさんが語った数字で整理します。
いきなりAIに聞く 30人
ChatGPTやGeminiなどのチャットに直接質問して済ませる
Googleで検索する 70人
残りの人がGoogleを使う
AIの回答で満足 20人
検索結果の上に出るAIの回答で解決してしまう
AIモードで調べる 10人
AIの回答にさらに質問を投げて済ませる
一覧からホームページへ
最後に残った40人が検索結果の一覧からサイトに来る
Manaさんは、こうなるともうSEOはほとんど関係なくなってきていると話します。ブログを立ち上げてもSEOに加えてAI最適化まで考えないと、記事を読んでもらうのが難しい時代だという見方です。
広告の面でも変化があるといいます。長らくインターネット広告の主役はGoogleの検索結果の広告でしたが、最近Meta社の広告売上がそれを上回りそうだという報告があったと紹介します。
つまりユーザーが情報を得る場所がSNSへ移り、広告を出すべき場所もSNSになってきているという話です。独自にホームページを一から育てるのはハードルが高いと結論づけます。
ホームページの理想を、noteが肩代わりしてくれた
Manaさんは元々、ホームページを情報の出典元として育てていこうと考えていました。ここではその狙いとnoteの違いを語ります。
その狙いは、検索からの流入というより、自分に興味を持った人が見に来たときに情報がまとまっている場所を用意することでした。
一方で、テキストで情報発信するなら、自分を知らない人にも外部から見に来てほしいという思いもありました。しかしホームページではそれが厳しいと感じていたそうです。
同じことがnoteでも起きるだろうと思っていたところ、実際は始めた初っ端からよく見られたといいます。前のセクションで語られたnote内の拡散が働いた形です。
さらにManaさんは、ボードゲームに興味がある人がどこに一番いるかという話に移ります。今もそれはXだと考えているそうです。
なんだかんだボードゲームの情報が一番集まってるSNSってXだと思うんですね。
Xもテキストで見ていく媒体なので、noteと親和性が高いといいます。noteの記事を投稿するとXから流入してくるのを実感したそうです。
当初Manaさんは、長文ならX自身の記事機能で十分だと考えていました。当時は外部リンクを載せるとアルゴリズム的に拡散されにくいことも分かっていたため、懐疑的だったといいます。
それでも、記事を公開したとXで投稿すると、リンククリック数を見る限り、なかなかの数が記事を見に来てくれたと話します。X上でテキストを読む人にとって、noteは親和性が高いという実感です。
ボードゲーム作家という人は、Xで新着情報やニュース的なものを投稿するだけではなくて、実際にnoteを立ち上げて、込み入った話をした方がいい。
マガジンとリンク集で作る「回遊」の仕組み
Manaさんはnoteの機能をさらに研究しているといいます。ここで注目するのがマガジンという機能です。
マガジンは、自分や誰かの記事をまとめておける機能だと説明します。個別の記事を作り、それを一つのカテゴリーのようにまとめられるそうです。
Manaさんの場合、通販のリンク集、ボードゲームの紹介、ポッドキャストやXやインスタといった他メディアへの紹介リンク集などを個別記事にして、マガジンにまとめる使い方を挙げます。
こうすると、記事で興味を持った人がトップページに行き、誰が書いているのかと気になって他の記事も読んでくれる流れが生まれるといいます。実際に今、noteでその回遊が起き始めていると話します。
立ち上げたばかりで絶対量は多くないものの、スキが押されたり、PVを見ると回遊できている手応えがあるそうです。
このポッドキャストについても、Podyという要約記事のサービスで公開していることに触れ、noteからそこへの導線も置いていると話します。
すると、Podyのページもよく見られているといいます。Podyは様々なポッドキャストの要約記事が読めるプラットフォームで、その人気チャンネルの上位に自分の番組が食い込むそうです。
ある意味無名の、本当ニッチなボードゲーム、そういったジャンルを扱っているポッドキャストにも関わらず、その人気ランキングの上位に結構食い込む。
Manaさんは、いろんな人が要約記事も読みに来てくれていると受け止め、いい感じに回遊できていると評価します。
ChatGPTからも来る。AI時代の入り口としてのnote
Manaさんは、noteがAIに読まれやすい点にも注目します。先日Xでも投稿した話だといいます。
今は要約記事の方がAIにしっかり認識されているものの、noteも徐々にAIが理解してくれる状態になっているそうです。
しかもnoteの公式が、AIに読み込ませる学習に使用すると公言していると紹介します。加えて、noteはマークダウン ── 文章の見出しや強調などを簡単な記号で表す記法。構造が整理されているため、AIが内容を読み取りやすいとされます式で構造を示せるため、もともとAIが読みやすいといいます。
そうしてAIに認識されると、SEOで上位に行かなくても、AIの回答として自分の記事が使われることが起きやすくなるという見方です。
実際に、noteのアクセス元を見ると、すでにChatGPTからのアクセスが来ているそうです。
何かChatGPTでボードゲームに関して調べて、こういう記事あるよみたいなのを多分ChatGPTが回答してくれたんでしょうね。そこから記事に来てくれた。
Manaさんは、noteをやることはこれからのAI時代の情報発信として最適であり、ボードゲームの人が多いXからの流入も伸ばしやすいと整理します。
通販への導線は控えめに。まず自分と作品を伝える
Manaさんは、ホームページでやりたかったことがnote上で結構できると振り返ります。カテゴリー分けも、画像や動画の掲載も可能だからです。
ただ、通販に促すためのリンク集にする点では少し不便だとも話します。とはいえ、そこは大きな問題ではないと考えているようです。
自分の作品が欲しい人は、内容を理解したうえで通販ページに行くはずだといいます。導線をしっかり作っても、結局ちゃんと理解した人しか来ないという見立てです。
そのため、作品紹介のページをしっかり用意し、そこからリンクするくらいでいいと最近は思い始めているそうです。
まず自分に興味を持ってもらって、しっかりとボードゲームの内容、自分の作品の内容を伝える。それで欲しいと思っていただいた人に対して、通販も用意してるよぐらいのご紹介の仕方が今ちょうどいい。
情報がたまってぐちゃぐちゃになってきたら、いずれホームページは必要になるとも話します。ただ優先順位としては、まず無料で手軽にできるnoteを始める方がいいという考えです。
早く始めるほど有利になる、note運用のいい循環
Manaさんは、noteは早く始めるほど有利だと語ります。ここで、投稿を続けることで生まれる好循環を説明します。
長期的に記事を増やすとフォローが増え、フォローが増えれば新着投稿の通知先も増えます。初速でよく見られれば、note上のアルゴリズムで優先的に扱われ、おすすめ記事として出やすくなるといいます。
そうするとまたアクセスが伸び、評価も上がって、いい循環になっていくという流れです。だからこそ早く始めるほど有利になると話します。
記事を投稿・継続
フォロワーと記事が増えていく
通知と初速で読まれる
フォロワーへの通知が届き、初速のアクセスが集まる
アルゴリズムに評価される
note内でおすすめ記事として出やすくなる
さらにアクセスが伸びる
評価が上がり、また多くの人に読まれる
そのため、まず一記事でもいいから始めてみることが重要だとManaさんは話します。文章を書くのも更新を続けるのも大変ですが、作ったものを知ってもらう努力は必要だという考えです。
広告でブース番号だけを載せるような発信では、なぜそのゲームを作ったのかや面白さのポイントが伝わりにくいといいます。制作過程も含めて腰を据えて伝える場が要るという指摘です。
興味がある人にしっかり読んでもらったうえで購入に至る。そういう導線を用意しておいた方がいいとManaさんは話します。
Manaさんは、始めたてでテンションが上がっているだけかもしれないと留保しつつ、今のところはおすすめだと締めくくります。今後は続けて見えた傾向や、ボードゲーム制作者ならではの運用の仕方も発信していきたいと話していました。
まとめ
この回でManaさんは、ホームページ制作に行き詰まる中で始めたnoteが、立ち上げ直後からよく読まれた体験を語りました。検索の主役がAIやSNSへ移る時代に、note内の拡散、Xとの親和性、AIからの流入という利点を挙げ、ボードゲーム作家は早く始めた方がいいと結論づけています。
- ホームページは中身の作り込みに時間がかかり、noteは範囲が限られる分すぐ始められた
- noteは新着やおすすめ、フォロワー通知でnote内から拡散され、立ち上げ直後から読まれた
- 検索からホームページへの流入は約40%まで落ち、いきなりAIに聞く人が30%に達している
- テキスト媒体のXと親和性が高く、ChatGPTからの流入も実際に発生している
- 好循環は早く始めるほど有利なので、まず一記事から始めることが重要







