いいねの数だけで優勝を決めるブースカットコンテストとは?
ボドゲの天下取り(ボド天)のManaさんは、ゲームマーケットが開かれるたびに、X上で「ブースカットコンテスト」を開催しています。今回は、ゲームマーケット2026秋に向けたコンテストの結果を振り返る回です。
ブースカットとは、ゲームマーケットの出展者がカタログ向けに作成・提出する、ブース紹介の画像のことです。Manaさんのコンテストでは、出展者がこのブースカットを募集投稿へのリプライとして投稿し、どれが一番素晴らしいかを競います。
このコンテストの優勝者は、投稿されたブースカットについた「いいね」の数で決まります。特定の審査員が主観で評価するのではなく、並んだ作品を見た人が「これいいな」と思ったものに押したいいねの数を基準にしています。
(いいね)が一番集まった人が優勝と。これめちゃめちゃフェアかなというふうに思っております。
Manaさんによると、このコンテストは毎回好評だといいます。参加する出展者にとっては自分のブースカットを宣伝する場になり、見る側にとってはカタログが出る前に作品が一箇所にまとまって並ぶ場になります。
さらに、ブースカットが一つ一つXの投稿になっているため、作者がゲームの説明やコメントを添えられる点も特徴です。ブースカットと短い説明を一覧で見られる形は、見る人にとってもよいとManaさんは考えています。
元投稿10.8万インプレッション、集まったブースカットは135個
ブースカットコンテスト2026秋の投票期間は9月30日までで、締め切りを迎えて優勝者が決まりました。Manaさんはまず、募集投稿の反響を数字で報告しています。
募集の元投稿は、表示回数を示すインプレッションが10.8万に達しました。投稿の詳細表示や添付画像の展開、いいねなどのリアクションを合わせたエンゲージメントは2780です。
募集投稿には応募要項を画像にして添付していたため、画像を開いた数もエンゲージメントに含まれています。集まったブースカットは約135個で、Manaさんは「結構な盛り上がりになった」と受け止めています。
元投稿だけでなく、応募された個々のブースカットも1.5万や1.1万インプレッションのものがあり、数千から数万の表示が多数並んでいます。参加者のブースカットはかなり見られている状態だとManaさんは話しています。
優勝はテセウスのパーティー。「青」が決め手に
ブースカットコンテスト2026秋の優勝は、シガラミイムさんの作品『テセウスのパーティー』のブースカットです。いいね144、インプレッション1.5万、リポスト38という数字でトップを取りました。
Manaさんは、シガラミイムさんを青い肌の人物として活動しているVTuberだったと記憶していると紹介したうえで、感想として講評しています。前提として大きいのは、今回からゲームマーケットのカタログがフルカラー版になったことです。
白黒のブースカット。ユーザーが知りたい情報が伝わり、魅力的なものが人気だった
フルカラーのブースカット。色が印象を大きく左右するようになった
前回までのブースカットコンテストでは、知りたい情報がきちんと伝わり、魅力的に作られたものが人気を集めていました。今回のテセウスのパーティーは、情報は書かれているものの、レイアウトが特別見やすいわけではないとManaさんはあえて指摘しています。
一番印象的なのがですね、ほんと青なんですよ。
テセウスのパーティーのブースカットは、実際には青と紫で構成されています。登場キャラクターがみな青肌で、装備品が紫になっており、ベタ塗りではなくキャラクターの絵として全体に青と紫のインパクトが出ています。
中央には「テセウスのパーティー」のロゴが見やすく配置され、両脇には冒険者から悪落ちして最悪の魔導士軍を作る、というストーリー性のあるキャッチコピーが書かれています。描かれたキャラクター自体も魅力的だとManaさんは評価しています。
Manaさんの見立てでは、グレースケールで投稿されていたらここまでは伸びなかったかもしれません。青という特徴をカラー版で最大限に生かしたことが、今回の勝因だと考えられています。
連覇を逃した前回王者、カニパニはなぜ2位だったのか
ブースカットコンテスト2026秋では、いいねが100を超えた作品が優勝作のほかに2つありました。その一つが、つきあかりゲームズさんの『かにパニ』です。
つきあかりゲームズさんは、Manaさんの記憶では前回のゲームマーケットのコンテストで優勝しています。今回は連覇がかかり、前半はトップを走っていましたが、惜しくも2位になりました。
かにパニのブースカットは、ピンクや黄色を使ったかわいくカラフルな色合いです。協力パーティーゲームであることや「カニ語とハサミで伝えろ」というキャッチコピー、中央の大きなロゴに加え、プレイ人数・時間・対象年齢もしっかり書かれています。
Manaさんは、かにパニをインパクトがあり分かりやすいブースカットだと評価しています。ただ、カラー化した今回はほかのブースカットもカラフルなものが多く、一覧で見たときにそこまで目が留まらなかったのかもしれないと分析しています。
先ほどのシガラミイムさんのように青ボーン、なんだこれ、みたいな、そういった感じにはちょっとならなかったっていったところがありますね。
かにパニの数字は、いいね106、インプレッション1.1万です。Manaさんはこの伸びも「凄まじい」と表現しています。
3位の敵に塩を送り合うゲームが示した、見られれば勝てる力
ブースカットコンテスト2026秋の3位は、みとなゲームズさんの『敵に塩を送り合うゲーム』で、101いいねを集めました。Manaさんがこの回で特に気になったと話すのが、この作品の数字です。
上位2作品はインプレッションが1万を超えたうえでのいいね数でした。一方、敵に塩を送り合うゲームはインプレッションが3107と大幅に少ないにもかかわらず、いいねが101ついています。
| 順位・作品 | いいね | インプレッション | リポスト |
|---|---|---|---|
| 1位 テセウスのパーティー | 144 | 1.5万 | 38 |
| 2位 かにぱに | 106 | 1.1万 | 15 |
| 3位 敵に塩を送り合うゲーム | 101 | 3107 | 16 |
リポスト数も16で、大きく拡散されたわけではありません。つまり、敵に塩を送り合うゲームのブースカットは、見た人が単純に「いい」と感じた割合が高かったとManaさんは読み取っています。
(広がりがあったら)もしかしたらこれ一位取ってたんじゃないのかなってぐらいな勢いはありました。
Manaさんは、リプライを入れて投稿を強くしたり、投稿自体をプロモーションに使ったりしてタイムラインに載りやすくすれば、さらに伸びた可能性があると話します。見られれば、いいなぁと思ってもらえる状態なので、表示を広げることが売り上げや予約にもつながったのではないかと考えています。
敵に塩を送り合うゲームのブースカット自体は、上位2作品と違って、かなりスタンダードな作りです。パッケージの箱の画像、キャッチコピー、「塩か砂糖か曲者か」というゲームの雰囲気、時間・人数・年齢が載ったシンプルな構成になっています。
Manaさんは、そのシンプルな分かりやすさと、ゲーム性が面白そうに見えることが票につながったのではないかと見ています。すでにさまざまなタイムラインで目にするため、ゲームマーケットでも話題になりそうだと話しています。
有名作家でも伸びるとは限らない、フェアな評価の場
Manaさんは、ブースカットコンテスト2026秋の応募作を眺め直しながら、意外だった点を挙げています。有名なボードゲーム作家や有名作品は票が集まりそうに思えますが、実際はそうでもなかったといいます。
もうボドゲ界の重鎮のような、すごい有名な人であっても、やっぱりブースカットとしてのいいねがそこまで伸びていなかったりだとか、
このことから、見る人がブースカットそのものを純粋に評価していると、Manaさんは受け止めています。もちろん拡散してインプレッションを増やせば伸びやすい面はありますが、ブースカットコンテストはフェアなコンテストだという実感を語っています。
デジタルカタログ時代、ブースカットだけでは伝わらないもの
Manaさんは、ゲームマーケットのブースカットがデジタルカタログ版になったことについて、以前の配信でも話したとおり見にくい面があると指摘しています。そのため、今回のコンテストのようにブースカットを見やすく並べる仕組みは今後も必要になると考えています。
ブースカットの決められたサイズは、限られた紙面に全作品を収めるための制約という意味合いが強いものです。その枠の中では、作者の思いや補足情報はなかなか載せられません。
一方でカタログはデジタル媒体になったため、Xの投稿のように伝えたいことを別に添える工夫ができます。作者の思いやメッセージが伝わるほうがユーザーにとっても分かりやすく嬉しいのではないか、とManaさんは話しています。
今回のカタログにはあちこちから不満の声が上がっているとみられ、次回以降のブースカットやゲームカタログがどう変わるのかにもManaさんは注目しています。ブースカットコンテストは今後も定期的に開催する予定で、知らない人にもぜひ覗いてほしいと呼びかけています。
まとめ
ブースカットコンテスト2026秋は、135個ほどのブースカットが集まる盛り上がりとなり、カラー化したカタログの特性を生かした作品が優勝しました。上位3作品の数字からは、目を引く色使いの強さと、見られさえすれば評価されるシンプルな分かりやすさの両方が見えてきます。
- 優勝はいいね144の『テセウスのパーティー』で、青と紫を全面に使ったカラー版ならではのインパクトが勝因とみられています
- 2位の『かにパニ』は分かりやすく魅力的だったものの、カラフルな作品が並ぶ中では埋もれやすさもあったと分析されています
- 3位の『敵に塩を送り合うゲーム』はインプレッション3107で101いいねを集め、拡散次第では1位もあり得た勢いでした
- 有名作家でも票が伸びるとは限らず、ブースカットそのものが評価されるフェアな場になっています
- デジタルカタログでは、ブースカットに加えて作者の思いや補足を別に伝える工夫が求められそうです

