30キロ走の翌日、あえて「だるさ」に慣れにいく
高橋さんはまず、この日の体調から話し始めます。一昨日に30キロを走った疲労が残る中で、前日は朝の散歩に切り替えたそうです。
ところが前日の夜には足が回復した気がして、ジムで10キロを走ったと言います。その結果、今朝はより一層足がだるくなってしまったそうです。
これって何だろう、疲れてるのかな、それとも何が悪いのかなっていうのがちょっとよくわからなくなってきて。
今月は330キロを走る目標で、9月8日の時点で110キロほど。1日11キロずつのペースより少し前倒しで走っている状況だと説明します。
そのうえで高橋さんは、このだるさを不調ではなく前向きにとらえ直します。慣れないことを始めているサインだと考える、という発想の切り替えです。
不快感があるってことは、新しいことにチャレンジしてるっていうことなんだなっていうね、そういう考え方の切り替えで今日もやってまいりました。
高い講座なのに、無料相談の満足度が低かった
本題は、高橋さんが個人的にお金を払って受けているAI講座の話です。学んではいるものの、ゴール設定が曖昧で抽象的すぎると感じていたと言います。
俺、何のためにAI講座学んでんだろうと。そもそもですよ、そもそも。
受講の動機は、スキルアップして周りより一歩リードしたいという気持ちだったと振り返ります。時代に乗り遅れるのではという不安と、モヤモヤした時こそチャンスだという感覚を信じて、時間を投資したそうです。
そんな中、講座の講師がロードマップ作成のための無料相談をしてくれていたため、高橋さんはその相談を受けました。ところが、終わった後の感覚は満足度が低かったと言います。
個別相談を受けた結果、なんか満足度低かったの。
その講座は、SNSでよく見る月額制のサービスより高いものの、何十万もするわけではない、手頃で良いところに収まる価格帯だと説明します。お金を払っているのに満足度が上がらなかった理由を、高橋さんはここから掘り下げていきます。
相談はコーチング、だから「行き先」がないと押せない
高橋さんはまず、この個別相談の性質を整理します。講座内で受ける相談は、教える「ティーチング」ではなく、あくまで相談に乗る「コーチング」だと位置づけます。
そのうえで、コンサルタントやコーチはあくまでサポート役であり、本人にゴール設定がなければ有効な後押しはできない、と話します。行き先がわからない人を押しても意味がない、というわけです。
行く先がわかんないのに背中を押されても困るしね。俺そっちじゃねえんだけどみたいな感じで背中を押されても、逆方向に飛んじゃったみたいな、そういうことになっちゃうんで。
本当にやりたいのは、実家の農家をAIで支えることだった
話しているうちに、高橋さんは自分の本当にやりたいことに気づいていきます。営業職をしている一方で、AIで実現したいのは実家の農家の手助けだったと言います。
両親はすでに80歳を超えており、その事務作業などを自分が手伝ってなるべく自動化したい、という具体的な思いがあったそうです。
さらに実家はもち米農家で、いまはJAなどに安く卸しているものの、価格変動が大きいと説明します。自主流通ができれば、両親をプロデュースして販売してあげられるのではないか、という構想も語ります。
つまり、やりたい方向は最初からそちらにあったのかもしれません。しかし相談の場では、その具体性をうまく伝えられなかったと高橋さんは振り返ります。
俺もモヤモヤ伝えちゃったから、スキルアップしたいとかっていう話だって言っちゃったから。
講師からは「具体的にどうしたいんですか」「いつまでに何をしたいんですか」と問われ、はっきり答えられなかったと言います。そのもっともな質問に答えられないこと自体が、満足度の低さの正体でした。
仕事の自由度によって、支援のしやすさは変わる
高橋さんは、この気づきを自分だけの話にとどめず、仕事の性質による違いへ広げていきます。自由度の高い分野ほど、明確なゴールがあるかどうかで支援のしやすさが変わる、という整理です。
クリエイティブで自由度の高い仕事では、なりたいものや作りたいものといった明確なゴールがあるほど、成果が具体的になります。その分、背中も押しやすく、達成率などの指標も作りやすいと話します。
一方で、製造業のように決められた仕事を決められた通りにやる業務は、目標がピンポイントで分かりやすいと言います。得たいスキルも決まっているため、ティーチングでそのまま進められるという対比です。
なりたいもの・作りたいものが明確なほど成果が具体的になり、背中を押しやすく、達成の指標も作りやすい
やることや得たいスキルが最初から決まっているため、ティーチングでそのまま進めやすい
問題になるのは、クリエイティブでボリュームの大きい領域です。本人が何をしたいのかをはっきりさせない限り、教えることも背中を押すこともできず、結果として満足度が上がらない、と高橋さんは指摘します。
満足度が上がらない原因は、自分の内省の足りなさにあった
高橋さんは最後に、満足度が上がらなかった原因は自分の中にあったと結論づけます。そもそも自分の内省が足りていなかった、という自己分析です。
何になりたいのか、どうありたいのかを言語化し、個別具体に落とし込む。その作業をしないままコンサルやコーチングを受けている人は多いのではないか、と問いかけます。
何になりたいのか、どうありたいのかっていうことをはっきり言語化してね、それを個別具体に落とし込むっていうことをやってんのか。
そして、満足度が上がらない原因は自分の中にあって、そもそも内省が足りていなかったと、自分自身に当てはめて実感したと語ります。同じような経験は多くの人にも当てはまるのではないか、という投げかけで放送を締めくくりました。
まとめ
高い講座の無料相談で満足度が低かった理由を掘り下げると、原因はコンサル側ではなく、自分のゴール設定と内省の不足にあったという気づきに行き着きました。支援を受ける前に、自分が何をしたいのかを言語化しておくことの大切さを語る回でした。
- 講座内の個別相談は教えるティーチングではなく、本人の目標を前提にするコーチングにあたる
- 行き先やゴールがなければ、コンサルやコーチは有効な後押しができない
- 話すうちに、高橋さんの本当の目的は実家の農家をAIで支えることだと見えてきた
- 自由度の高い仕事ほど、明確なゴールがあるかどうかで支援のしやすさが変わる
- 満足度が上がらない原因は、自分の内省と言語化の不足にあった







