炎上回避のお守りが完成
冒頭、けんすうさんから「ご神託ラジオのお守りができました」という報告がありました。
お守りのテーマは「炎上回避」です。箕輪さんは大きく反応します。
まじ?ちょっと友達が今大炎上してて。あげます。「どうする、この炎上」って話をさっきまでしてたところなんで。これで解決です。
このお守りは、お便りが10本採用された人に贈られる予定だと説明されています。
また、2月19日に新宿ロフトプラスワンで開催される公開収録イベントでも配られる予定だと話されています。
相談①:旅は自己投資か、それとも浪費か
最初の相談は、マチルダさんから。「旅は自己投資」と言う人がいるが、楽しい思い出で終わることが多く、実は浪費なのではという問いです。
AIのご神託は「目的なき旅は浪費であり、あなたの直感は正しい。投資と呼びたいなら、旅の後に何を変えるかを決めてから行ってください」というものでした。
箕輪さんは、学生時代のバックパッカー経験から今も頻繁に旅をしていると話します。ただ、旅で得られるものを「自己投資」と呼ぶのが正しいかは迷っている様子でした。
そのうえで、40代になると認知を変えてくれる体験そのものが減ってくる、という実感を語ります。
一定以上働いていると、けんすうさんとか僕も40とかになってくると、自分の認知を変えてくれる体験がなくなってくる。
日々がルーティン化するなかで「生きている」と感じられる非日常は限られる、と箕輪さんは言います。
「生きてるな」「ヒリヒリするな」って思うのは、旅か炎上ですよね。
ここで箕輪さんは、人生を「行き」と「帰り」に例えます。40歳あたりを境に、多くのことが確認作業になっていくという見方です。
人生って、行きと帰りがあるわけじゃないですか。40ぐらいまで行き、40から帰りだとした場合、帰りはもう確認作業が多くなりすぎてる。
たとえば、編集した本がAmazon1位になっても、テレビで紹介されても、最初こそ大興奮したが、今は「はいはい」という確認になっていると振り返ります。
この文脈で、けんすうさんが「今、昔テレビに出たような興奮を得られる仕事は存在するのか」と尋ねます。箕輪さんは、それがなくて焦っていた時期があったと明かします。
去年とか一昨年焦ってたんですよ。俺はこんな楽しい予定、子供みたいな予定ばっかでいいのかみたいな。でももうそれはなくて、楽しい予定がいっぱいあって嬉しいに変えたんです。
箕輪さんは、孫さんや三木谷さんのような人が今も興奮できるのは「頑張り続けた人へのご褒美」だと解釈します。頑張るほど、次の「お題」が上位概念になって降ってくるという考えです。
話は「旅は結局、思い出になる」という結論へ向かいます。けんすうさんは、思い出は劣化しない資産だと応じます。
箕輪さんは、ビジネスも結局は思い出作りだと言い切り、旅は資産になると着地させました。
ビジネスだって結果、思い出作りですからね。いい思い出になるために頑張ってるわけで。
相談②:癒着は良いことか、悪いことか
2つ目の相談は千葉さんから。「癒着をするのは良いことか、悪いことか」という問いです。
AIの結論は「癒着は悪いこと」でした。公平な判断や競争を歪め、関係者以外に不利益が及ぶ、という理由です。
これに対し箕輪さんは、幻冬舎の見城徹さんが語る「ヒットの法則」を持ち出します。そこには「明快であること」「オリジナリティがあること」と並んで「癒着があること」が挙げられているといいます。
普通の癒着は普通にダメですけど、これを反面ビジネスで考えた場合、ほとんどがある種の癒着構造になってうまくいってるというところは事実としてありますよね。
箕輪さんは、ここでの「癒着」を、悪意ある取引ではなく信頼関係のことだと整理します。一定のレベルに行くと、仕事はLINEや会食で決まっていくと語ります。
たとえば出版でも、前澤友作さんに「印税20%渡すので」と言っても受けてはくれない、と例を挙げます。信頼関係があってはじめて成立する、という話です。
公平な判断や競争を歪め、関係者以外に不利益をもたらす悪しき取引
悪意ではなく、信頼貯金が溜まった状態。多くのビジネスがこの構造で成立している
けんすうさんは、箕輪さんは信頼を溜めるスピードが早いと指摘します。箕輪さんは、その理由を「人の嫌なことや距離感を察知する能力」に求めます。
この人ってこの距離感が好きなんだろうなとか、それはわかるから、僕もそういう人だと一緒に仕事しやすい。コミュニケーションコストが低いんじゃないかな。
さらに箕輪さんは、起業家の本づくりが「利害関係のない共同作業」だから距離が縮まりやすいと言います。印税目的でもない相手と、一緒に絵を描くような関係だという例えです。
一緒に絵描きたいですって言われて、描きましょうって言ってるだけの。一番いい仕事よ。
もうひとつの信頼構築の鍵として、箕輪さんは「秘密の共有」を挙げます。見城徹さんは、会って30分ほどでとんでもない自己開示を引き出す、と語られています。
ただし、これは天然でやらないとハラスメントや痛々しさになる、とも釘を刺します。人間力が前提になる技術だという注意です。
話は「失敗が多い人ほど相談が集まる」という点に及びます。傷だらけの人になら、引かれずに相談できるからです。
箕輪さんのもとには、そんなに親しくない人からも「どうしたらいいですか」という相談がほぼ毎日届くといいます。傷が多いからこそ、人が集まってくるという逆説でした。
相談③:デスノートで、LとAIならどちらが勝つ
3つ目は亮太郎さんから。「デスノートの世界にAIがあったら、Lと夜神月はどちらが勝つのか」という相談です。
AIの結論は「Lが勝つ」。膨大なデータからのパターン認識が働くため、探偵側が有利だという理由でした。
ここで意外な展開になります。箕輪さんはデスノートの基本設定をほとんど知らなかったのです。
デスノート、名前書いたら死ぬっていうのは知ってるけど、知らないんですよね。
けんすうさんは、夜神月が犯罪者を裁こうと名前を書いていく側で、Lはそれを追う探偵側だと丁寧に説明していきます。箕輪さんは新鮮に驚きながら聞き入っていました。
15年ぐらい前の作品を今こんなに説明して興奮してもらえるって、めっちゃ新鮮です。
なぜ作品を見ずにヒットが打てるのか
デスノートを知らないという話から、箕輪さんの創作観へと話題が移ります。マトリックスやスターウォーズ、ジブリ作品も、実はほとんど見ていないと明かします。
箕輪さんが見ているのは作品そのものではなく、作り手のインタビューやドキュメンタリーです。
AKB48は興味ないですけど、秋元康のインタビューは全部読んでる。だから詳しいんです。
作品を追ってこなかったぶん、ストーリーを捉える力は低いと自己分析します。伏線が複雑だと見逃してしまうというのです。
一方で、人がなぜそれを成し得たのかという「構造」を抽象化する力は異常に高い、と語ります。ここが編集者としての武器だという説明です。
物語やストーリーを追うこと。伏線を見逃し「なぜこいつが死んだの」となりやすい
人物のインタビューやドキュメンタリーから、成功の構造を抽象化すること
この力があるから、ZOZOを使ったことがなくても前澤さんの本が作れるし、野球を見ていなくてもダルビッシュさんの本が作れる、というわけです。
さらに箕輪さんは、自分がIT強者と思われがちだが、実はクラウドファンディングで自分で購入したことがない、と打ち明けます。CAMPFIREにログインできず、応援は代理購入やリツイートで済ませているそうです。
最後に箕輪さんは、編集者を「本の編集者」と一括りにされることへの違和感も語ります。本にする技術は言えても、自分の得意ジャンルの外では「かゆいところには手が届かない」と正直に認めていました。
自分が散々学生の時に見てきた、頑張り屋さんの苦労と達成の話は一瞬で「こういう話ね、こういう法則だよね」ってなるんですけど、物語はわかんない。
番組の最後には、2月19日木曜に新宿ロフトプラスワンで公開収録イベントを開催すると改めて告知されました。
まとめ
旅・癒着・デスノートという一見バラバラな3つの相談が、最終的に「思い出という資産」と「構造を抽象化する力」という編集者・箕輪厚介の思考へと収束していく回でした。作品を見なくてもヒットが打てる理由が、その独特な情報の見方から語られています。
- 旅は目的なく行けば浪費だが、認知を新鮮にし、劣化しない思い出という資産になる。
- ビジネスの多くは信頼貯金が溜まった「良い意味での癒着」で成り立っている。
- 失敗や傷が多い人ほど、引かれずに相談できる相手として人が集まってくる。
- 箕輪さんは物語を追うのは苦手だが、人物インタビューから成功の構造を抽象化する力が高い。
- 作品や商品を体験していなくても、作り手の構造を掴めばヒットは作れるという編集観が語られた。
