今、一番憧れられている経営者は誰?
この回の最初のテーマは「今いろんな人の憧れを集めている経営者とは、どんな経営者か」という問いです。けんすうさんがこの問いと、番組のAIが出した結論を読み上げるところから話が始まります。
今いろんな人の憧れを集めてる経営者ってどんな経営者だと思いますか?
番組のAIの結論は「成功した姿を見せる人じゃなくて、まだ終わってない挑戦を隠さず見せ続けてる人です」。
箕輪さんはこのAIの結論に「まあね」と一定の納得を見せたうえで、具体的に誰がそうなのかを考え始めます。けんすうさんは川上さんや孫さんの名前を挙げつつ、三木谷さんについては「すごいけど、憧れって感じじゃない」と話しています。
今いなくね?かつてのさ、前田裕二みたいな、なんかポップスターみたいな起業家。
箕輪さんが次に挙げたのは深井さんです。ただ、けんすうさんは深井さんを経営者というより「もうちょい哲学者っぽい扱い」だと見ていて、箕輪さんも哲学・人文系と経営者とインフルエンサーの境目が混ざってきている、と指摘します。
深井さんに会うと後ろめたくなるのはなぜ?
深井さんの話から、箕輪さんは深井さんに会うたびに「後ろめたくなる」という本音をこぼします。深井さんはよく「人類のことをもっと真剣に考えないのか」という趣旨のことを言うので、それを聞くと申し訳なくなるそうです。
(深井さんが)なんかすごい怒ってる。信じられないって。なんでこんな戦争を次引き起こさない研究をしないんだみたいな。
とはいえ、箕輪さんと深井さんの相性が悪いわけではありません。会って話すときは普通に話せるそうで、けんすうさんも「確かにね、もっと頑張んなきゃって思いますね」と、その後ろめたさに共感しています。
けんすうさんが好きな経営者として挙げたのは、LINEヤフー元会長の川邊さんです。箕輪さんも、川邊さんは実際に会ったほうが面白いと同意します。
会った時の面白さとか、あの優しさとか大きさってあるじゃん。
2人の見立てでは、川邊さんや小澤さんのような大企業出身の経営者は、SNSやYouTubeでは出力をだいぶ落としているため、実際より魅力が伝わっていません。個性を出しすぎると「B面」に寄ってしまうので、あれがギリギリのラインなのだろう、という結論に落ち着きます。
タクシーアプリGOは「将棋なら完璧な手」
話は日本交通の川鍋さんと、タクシーアプリGOの戦略に移ります。箕輪さんは、日本のためにどうかは置いておくとして、将棋としては完璧な手を指していると評価します。
箕輪さんが語る川鍋さんの打ち手は、時間をかけて順番に積み上がっていくものです。流れを整理すると次のようになります。
ライドシェアを入れない
タクシー業界の雇用と規制を守ると言って、外部プラットフォームを入れない
GOを育てる
その間に、国内の配車プラットフォームはGOだという状態をつくっておく
自動運転の時代
自動運転の時代が来たら、GOを自動運転化する
みたいな。恐ろしいまでの策士だね。
けんすうさんは、SNSの歴史を引き合いに出します。FacebookやTwitterが入ってきたことでmixiは負けてしまいましたが、もし当時「SNSに外資を入れてはいけない」としていたら、mixiが一番のままだったかもしれない、という見方です。
箕輪さんも、中国のグレートウォール ── 中国が国外のウェブサービスへの接続を制限している仕組みの通称。一般に「グレート・ファイアウォール」と呼ばれ、国内サービスが育つ一因とも言われますを思い出しながら、インフラは国内でやろうという考え方は1つある、と話します。
「Uberに取られていいのか」と川鍋立派説
箕輪さんはもともと「アンチタクシー業界」だったそうですが、GOの戦略がここまで鮮やかだと、こうやって国内産業やインフラを守るのかとも思えてきた、と明かします。
だってこれでUberになったらまた外国に金持っていかれるわけでしょ。
けんすうさんも、Uberになると手数料をずっとUberが持っていく形になってしまうと応じます。さらに、GOは上場して200億ぐらい入っているし、自民党ともつながりが深いので、目先の利益より大きな志があるのでは、とけんすうさんは見ています。
利用者としては「Uberを入れてくれよ」と思うけれど、「Uberに取られていいのか」と問われると疑問が残る。けんすうさんのこの整理に箕輪さんも同意し、話は「川鍋立派説」で締めくくられます。
一番楽しい瞬間に帰れるわけがない
次はラジオネーム雑穀さんからの、お酒の飲みすぎについての相談です。けんすうさんと箕輪さんが交互に相談文を読み上げています。
お酒が好きなのですが、つい飲みすぎてしまいます。大人として上手なお酒との付き合い方があれば教えてほしいです。先日両親と妹夫妻と集まった時に、妻以外全員ベロベロで、翌日ちゃんと怒られました。
雑穀 さんからの質問
番組のAIの答えは「大人の上手な飲み方とは、量を加減する技術ではなく、一番楽しくなった瞬間を帰る合図と決めておくことです」。
このAIの答えに対する箕輪さんの反応は、ひとこと「バカ」。AIはお酒を飲まないから、飲んでいる人の気持ちが全然わかっていない、というのが箕輪さんの言い分です。
一番楽しくなった瞬間に帰れるわけがない。楽しいんだから。
この時間永遠であれって思ってんだから。
けんすうさんが「だんだん(楽しさは)衰退していくのでは」と返すと、箕輪さんは、一度盛り下がった飲み会がたまに盛り返すのだと話します。飲み会の楽しさの波は、箕輪さんの話では次のように動きます。
一番楽しい
楽しいから帰れない
盛り下がる
もう帰ろうかなと思う
盛り返す
たまに、また面白くなってくる瞬間がある
その例として箕輪さんが挙げたのが、80万再生ほどになったリハック ── ReHacQ(リハック)。元テレビ東京の高橋弘樹さんが手がけるYouTubeの番組チャンネルで、政治や経済、トークなど幅広い企画を配信していますの飲み企画です。東出さんやひろゆきさんたちと4人で4時間ぐらい飲み、もう完全に終わっていたのに、終盤でまた盛り上がったそうです。
箕輪さんはこれをえんとつ町のプペル ── キングコング西野亮廣さんによる絵本・映画作品。煙に覆われて星が見えない町で、星の存在を信じ続ける少年が主人公の物語ですにたとえます。みんなが「もう星はない」と言っても、見てみないとわからない。飲み続けないとわからない。この考え方を、箕輪さんは「プペル思考」と呼んでいます。
飲みすぎた翌朝の自己嫌悪は、どう扱えばいい?
一方で、箕輪さんは飲みすぎた翌朝には本当に憂鬱になるとも打ち明けます。何を食べたかも覚えておらず、「毎日の夜の俺嫌い」と朝に思うそうです。
ここで箕輪さんは、見城さんと話したときのことを紹介します。見城さんがよく言う「自己検証・自己嫌悪・自己否定がないやつはダメだ」という話題になり、箕輪さんは自己検証と自己嫌悪はあるけれど、自己否定はしないと答えたそうです。
毎日リハックで飲みすぎて余計なこと言って朝死にたくなるんですと。でも自己否定をしないんですと。
すると見城さんからは、箕輪さんはそれでいい、否定した先に自己肯定で這い上がるしかないのだから正しい、と言われたといいます。箕輪さんは、全部やったあとは「これで生きるしかない」と思って今日も生きる、それを繰り返していると話しています。
けんすうさんは、小諸で一緒にご飯を食べたときのエピソードを披露します。箕輪さんは丸テーブルのテーブルクロスの下に潜って寝てしまい、お子さんに「恥ずかしいからやめなよ」と怒られたそうです。
ただ「そういう常識に縛られてる方がダセえんだよ」って(箕輪さんが子どもに)怒ってて。
最後はお子さんに「もう本当うるさい、酒飲まないで」と言われてしまったそうで、けんすうさんも「完全に子供が正しい」と笑っています。
不倫の過去があると有名になれない?
3つめの相談は、ラジオネームダルマさんは転ばないせんさんからです。
不倫をしていた過去があるのですが、この状況で有名になるのは難しいでしょうか?個人の影響力が大事だと思うんですが、不倫した過去があることで顔出しに躊躇している自分がいます。ちなみに不倫をしたことは妻にバレ、一通りの謝罪は終えております。
箕輪さんの第一声は「なんで有名になるんだよ、お前が」。そのうえで、相談者は「破天荒風を装うだけの人」だと言い切ります。
箕輪さんの考えでは、不倫に限らず、自分の欲望や衝動でやってしまったことがあって「それがバレたらやばいので有名になれますか」と聞く時点で、有名になる資格がないそうです。その理由として持ち出したのが、箕輪さん自身が語ってきた「A面とB面」の話です。
社会的な信用力や責任。社会的立場がある人はSNSで騒げない
個性。悪いこともあるが、個性が際立っているから受ける
今の時代に有名になるということは、基本的にはB面で生きるということ。だから、こんなやわな相談をしている時点でどうせ有名になれないので、安心して発信活動してください、というのが箕輪さんの逆説的なエールです。
番組のAIの回答は「不倫の過去が有名になる妨げになるのは、それを隠したまま有名になろうとするときだけです」。
このAIの回答には、箕輪さんも「おっしゃる通り」と同意します。ただし箕輪さんは、バレるぐらいはっちゃけないと有名になるのは無理だ、とも付け加えています。
あの後から悩めばいいような気がしますね。
けんすうさんは、この相談は「100億円持ったら不安なんですけど、どうしたらいいですか?」という質問に近いとたとえます。箕輪さんも「今勉学に励んでるけど、結婚したくなったらどうしたらいいですか?」のようなものだと重ね、まだ起きていないことを今から悩む必要はないという見方で2人は一致します。
50歳、60歳でもこのスタイルは通用する?
けんすうさんが「これちょっとまずいかも」と気づくこともあるのでは、と聞くと、箕輪さんは「できるだけ見ないようにする」と答えます。見ないようにして走り続け、問題が起きてから慌てて頑張る、の繰り返しだそうです。
うーん、(このやり方で)大丈夫なのか最近わかんなくなってきた。
50歳、60歳でこのスタイルで大丈夫かわかんない。
箕輪さんは、不安ではないけれど、いずれ飽きられて朽ち果てていくのだろうと考えていて、それは「この1年、2年ぐらい」だと話します。けんすうさんは「結構早いですね」と驚きつつ、2001年ぐらいのひろゆきさんも「どうせすぐ飽きる」「数年後には誰も覚えてない」と言っていたのに、今もメディアに出ていると返します。
人気がこれから出るのか、今がピークなのかはわからない。けんすうさんのこの言葉に対して、箕輪さんは、それがメインテーマだとしんどいけれど、自分はもうどうでもいいし、お金もいらないと話しています。けんすうさんも、メディアに出なくても箕輪さんは編集者だから、と応じます。
空き地で寝る東出さんとひろゆきさん
最後に箕輪さんが語ったのは、リハックの収録のあとに東出さん、ひろゆきさんと3人で飲んだ夜の話です。箕輪さんが東出さんに「ホテルまで送りますよ」と声をかけると、意外な答えが返ってきたそうです。
「ああ、もう大丈夫。その辺の空き地で寝るから」
「大丈夫。広い、新宿広い。土地多いんで」みたいな。かっこよすぎだろ、あいつ。
けんすうさんも、東出さんとひろゆきさんの2人は強いと認めます。箕輪さんは自分も野宿はできると言い、そういうおじさんになって死ぬのがいいと話します。
箕輪さんいわく、散々いかがわしい人を本にしてきた自分の帰結は、酔っ払って寝ているときに狂った人に刺されて死ぬこと。極端な話ですが、けんすうさんは「めっちゃいい気がしてきた」と笑って受け止め、回は締めくくられます。
まとめ
この回では、番組のAIが出したもっともらしい答えに、箕輪さんとけんすうさんが自分たちの経験から賛否をぶつけていきました。お酒の飲み方のように「AIには語れない」と退けられた答えもあれば、不倫の過去についての回答のように「おっしゃる通り」と受け入れられた答えもありました。
- 憧れの経営者について番組のAIは「まだ終わっていない挑戦を見せ続ける人」と答え、2人は深井さんや川邊さんの名前を挙げました
- 箕輪さんは、タクシーアプリGOの戦略を「将棋としては完璧な手」と評し、Uberに取られていいのかという視点から「川鍋立派説」が生まれました
- 「一番楽しい瞬間に帰る」というAIの答えに、箕輪さんは飲み会は盛り返す奇跡があるから帰れないと反論しました
- 翌朝の自己嫌悪について、箕輪さんは見城さんから「自己否定の先に自己肯定で這い上がるしかない」と肯定されたと語りました
- 不倫の過去の相談には、有名になるならB面で生きるしかなく、バレてから悩めばいいという答えが示されました






