褥瘡の勉強会に参加した理由
たいぞーさんは、薬局で在宅医療や外来患者対応に取り組みながら、社内の新人育成や研修の企画、講師なども担っている薬剤師です。今回のテーマは、先日参加した褥瘡の勉強会での経験です。
きっかけは、地区の薬剤師会が開催した褥瘡 ── じょくそう。長時間の圧迫で皮膚や組織が損傷する、いわゆる床ずれのこと。寝たきりの在宅患者などに起こりやすい。に関する在宅医療勉強会でした。
最近、たいぞーさんが対応している在宅患者の中に褥瘡の症状が見られる方が多くいたため、以前から定期的に学んではいたものの、改めて学び直しをしたいと考えて参加を決めたと話しています。
たまたま隣に座った看護師さんとの会話
勉強会では褥瘡の知識をブラッシュアップできましたが、たいぞーさんにとってそれ以上に大きかったのが、席で隣に座っていた人との出会いでした。
その隣の人は、たいぞーさんがいつも連携を図っている訪問看護ステーションの看護師さんだったのです。
これまで同じ褥瘡の患者を一緒に見ていて、医療用SNSでの情報共有はしていたものの、面と向かって話すのは初めてだったといいます。
(褥瘡の)あの人どうしたらいいんやろう
その場で、患者について簡単に話す機会が生まれました。そこから、看護師さんからある提案が出てきます。
もし可能なら薬剤師の方にも一緒にちょっと来てもらって、塗り方とか改めて見ていただいたり
この塗り薬でほんまに今いいんかなっていうのを、その状態を見ながら一緒に考えてもらえたらな
たいぞーさんはこの誘いに即答し、ぜひ行かせてもらいますと伝えたそうです。その場で、褥瘡の患者を訪問する日への同行が打診されました。
同行訪問で確かめたいこと
たいぞーさんは、看護師さんとの訪問に同行し、外用剤が実際にどう使われているのかを直接確認したいと考えています。
褥瘡の状態は、これまで写真では見ていたものの、直接目で見る機会になります。今の状態に対して出している塗り薬が、より最適に改善へ向かう治療になっているのかを確かめたいと話します。
自分たちが出した薬が、きちんと健康に向かえるようになっているのかを確認し、看護師さんと一緒により良い治療を考える介入ができればと語っています。
顔の見える関係は連携の必須条件か
この経験から、たいぞーさんは多職種連携について改めて考えたといいます。新しい調剤報酬改定でも多職種連携がよく言われ、その中で「顔の見える関係が大切」という言葉が繰り返されます。
ただ、たいぞーさんは顔の見える関係は確かに大切だとしつつも、連携をするための必須条件ではないと考えています。
顔が見えない関係でも、プロ同士であればやるべきことをやる
連携が本当に必要なのであれば、顔が見えようと見えまいと連携を図って対応していくことは必要だという立場です。
一方で、顔の見える関係がある方がより連携は進みやすくなるのも事実だと話します。なくてもやれることではあるけれど、あるに越したことはない、という位置づけです。今回、直接会ったことで話がスムーズに前へ進んだことが、その実感につながっています。
プロ同士なら、顔が見えなくても必要な連携はやるべきこと
直接会うことで話が前にスムーズに進みやすくなる
連携のために前へ踏み出す大切さ
たいぞーさんが強調するのは、顔の見える関係に縛られて一歩踏み出せないのは問題だ、という点です。
その上で、顔の見える関係がある方が連携は進むので、いろんな環境に飛び込んで前に踏み出していくことが、多職種連携を図る上でいずれにしても大切だと語ります。
今回の勉強会での偶然の出会いは、まさに積極的に環境へ飛び込んだ結果として生まれた連携でした。たいぞーさんは、この放送が薬剤師が連携のために行動を起こす大切さを考えるきっかけになればと締めくくっています。
まとめ
褥瘡の勉強会で偶然隣り合った看護師さんとの会話が、同行訪問という具体的な連携につながった経験から、たいぞーさんは「顔の見える関係」の位置づけを整理しました。連携に縛りを設けず、まず動くことの大切さが語られた回です。
- 褥瘡の学び直しのために参加した勉強会で、連携相手の訪問看護師と初めて対面し、その場で同行訪問の話が進んだ
- 同行訪問では、外用剤の使い方や褥瘡の状態を直接見て、より良い治療を看護師と一緒に考えたいと話す
- 顔の見える関係は連携の必須条件ではなく、プロ同士なら顔が見えなくても必要な連携はやるべきという立場
- 一方で、顔の見える関係があれば話がスムーズに進みやすく、あるに越したことはない
- 顔の見える関係に縛られて踏み出せないのは問題で、いろんな環境に飛び込み前へ動くことが連携では大切



