改定で要件化された「セルフメディケーション関連機器」とは
令和8年の調剤報酬改定では、セルフメディケーション関連機器を薬局に設置することが一つの要件として求められるようになりました。
これを受けて、機器の設置を検討する薬局は多いと考えられます。ただ、要件にあるからとりあえず血圧計を買って置いておく、という対応もあるかもしれません。
たいぞーさんは、せっかく購入した備品を活用しないのはもったいないと話します。自身の勤める薬局でも機器を置くことになり、どう活かすかを現在考えているところだといいます。
置くのは血圧計・体重計・握力計、まず生まれる価値
たいぞーさんの勤める店舗では、血圧計・体重計・握力計の3つを置くことを検討しているそうです。
使い方の一つは、待合に置いて患者さんに自由に測ってもらう方法です。それによって患者さんが自分の現状を把握し、健康や体への意識を向けることができます。
自宅にも同じものを買えるにもかかわらず、薬局にそれがあることの価値を考えることも必要だと話されています。
体重の数値を薬とどう結びつけるか
たとえば体重を測ったとき、その値に影響している薬はないだろうかと考える。ここに薬剤師ならではの読み解きがあります。
糖尿病でインスリンの分泌を促進する薬を服用している場合、体重増加が見られれば、体でインスリンがうまく働いている一つの指標になると説明されています。
一方で、注射薬の糖尿病治療薬では体重を減らす効果も期待できるため、体重測定は薬の効果を見ていく材料にもなります。
また、心不全では体重管理が重要になります。利尿剤の使用でむくみが解消され、体重がどう変動しているかを把握する、といった使い方も挙げられました。
病院でも情報は把握されているはずですが、薬局でも改めて確認していくことが大事だと話されています。
数値を「薬物治療の評価」に使うという発想
握力計や血圧計も同じく、得られた数値と、いま服用している薬や治療とを照らし合わせることがポイントです。
そうすることで、今の薬物治療がうまくいっているのか、効果が出ているだけでなく、副作用の兆候が見られていないか、といった判断材料になります。
この使い方は、薬剤師や薬局の価値を患者さんに再認識してもらうことにつながります。
さらに、薬剤師主導で医師に提案し、より最適な薬物治療を進めるきっかけを生み出すことにもつながると考えられています。
測定
血圧・体重・握力などの数値を得る
照合
服用中の薬や治療内容と照らし合わせる
判断
効果や副作用の兆候を薬学的に読み解く
提案
薬剤師主導で医師に治療の最適化を提案する
まだ手探りの構想、聞き手にも問いかける
たいぞーさん自身、この活用はまだ構想段階で、実践してみても手探りだといいます。これから実践しながら、気づきや成果を発信していきたいと話しています。
ぜひ、そのセルフメディケーション関連機器の活用方法、こんないい方法もあるんじゃないかなとお考えの方がおられたら、コメント欄などでコメントいただけたら、皆さん一緒にこれをどう使うのかを考えていくことにつながるのではないかと思います。
この放送が、機器を設置するにあたって、それらをどう活かすかを考えるきっかけになれば、と締めくくられました。
まとめ
令和8年の調剤報酬改定で要件化されたセルフメディケーション関連機器を、ただ置くのではなく、得られた数値を薬物治療の評価と提案につなげる薬学的な活用が提案された回でした。
- 令和8年改定でセルフメディケーション関連機器の設置が要件化された
- たいぞーさんの店舗では血圧計・体重計・握力計の設置を検討している
- 体重や血圧の数値は、薬の効果や副作用を読み解く材料になり得る
- 数値を治療と照らし合わせ、薬剤師主導で医師に提案するきっかけにできる
- 活用はまだ構想・手探り段階で、リスナーにもアイデアを募っている



