残り1枠となった姫路のバイタルサイン講習会
この回は、たいぞーさんがずっと告知を続けてきたバイタルサイン講習会の紹介です。
開催は10月25日、兵庫県姫路市。参加枠がとうとう残り1枠となったタイミングで、改めてこの講習会について語られます。
たいぞーさんが初めて受講したのは大学5年生のとき。今から14〜15年ほど前のことだといいます。
鈍行電車で岡山まで、就活中に受けた5時間のセミナー
忘れもしないのは、就活真っ盛りの12月。病院実習も進めている最中だったそうです。
週末に鈍行電車に乗り、2時間かけて岡山まで通ってこの講習会を受講したと振り返ります。
受講してみて印象に残ったのは、薬剤師の専門性が現場でどう使われるのかという視点でした。
薬理、動態、製剤といった薬学の専門知識を使うことで、薬が体に入ってからどのように、そしていつ頃から体を変化させるのかを読み解ける。それを学んでいるのが薬剤師だと気づいたといいます。
だからこそ、患者の体に起こった変化が薬によるものなのか、そうでないのかを見極めて判断できる。これが薬剤師にできる能力だと講習会で学んだと話します。
さらに、患者から聞き取る主観的な情報だけに頼るのではなく、バイタルサインを測定する手技を学んでおくことの意味も語られます。
自分が知りたい客観的な情報を自ら取得できれば、薬学的なアセスメントの精度も上がる。そうして現場で実践できれば、医療の質を高めていけるのではないかという話です。
5時間のセミナーを通して、6年かけて勉強してきたことにはこんな意味があったと知り、とても感激したと振り返ります。
国家試験の勉強で意識した「科目間のつながり」
大学5年生だったたいぞーさんは、国家試験に向けて大学の勉強を総復習していく時期でもありました。
講習会で薬学を患者に使うことを学んだことで、勉強の見え方が変わったといいます。
患者の体で起こる変化を読み解こうとしたとき、大学で学ぶ薬学のどの分野が、患者を見るうえでどう役立つのか。その科目間のつながりや役割を図式化し、意識しながら国家試験の勉強を進めたそうです。
横断的に科目のつながりを意識して勉強すると、学びの感覚も変わってきたと話します。
たとえば薬理の問題を解きながら衛生の内容に関連する考えがまとまったり、薬物動態を学びながら製剤や薬物治療、実務での用法用量の設定につながったり。
一問の問題を解きながら、複数の科目を学んでいるというような感覚を持ちながら、国家試験の勉強をしていたのを覚えています。
新しいコアカリキュラムが目指すもの
先日、たいぞーさんは薬学教育学会に参加し、令和4年に改訂されたコアカリキュラムの話をさまざまな場面で聞いたといいます。
聞いた話によれば、この改訂は、科目ごとの知識を単独のものとして学ぶのではなく、臨床現場の患者に使うためにその知識をどう使うのかをいかに教えるかが課題になっているとのことです。
そしてその達成を目指すカリキュラムだと受け止めたと語られます。
つまり、たいぞーさんが14〜15年前に講習会を通して知り、薬学部の勉強で意識するようになった横断的なつながりが、今は教育現場のスタンダードとして届けられるものに変わってきているというわけです。
その変化を、ある種感慨深いと感じながら学会での話を振り返っていたといいます。
旧カリキュラム世代は、つながりを現場で自ら探す
令和4年のカリキュラムで学ぶ人たちは、科目間のつながりを意識した学習をしてきています。
一方で、たいぞーさん自身を含め、それより前のカリキュラムで学んだ薬剤師は、そのつながりを臨床現場のなかで自ら探していく必要があった世代だといいます。
患者と向き合うなかで気づける人もいれば、なかなか見出しきれない人もいるかもしれないと話します。
また、実務実習に来ている学生や、その1つ下、2つ下あたりの学年までは、新しいコアカリキュラムではなく旧コアカリキュラムで学んでいる学生になるとのことです。
薬学の専門知識を学んでも自分のなかに定着せず、覚えられなくて困っている学生にとって、横断的に学ぶことは一つの大事なポイントになるのではないかと語られます。
逆に、科目間のつながりを意識できていないと、薬剤師の仕事をしていても面白さを実感しにくくなるかもしれません。
自分たちって本当にこれで役に立ってるんかな、というようなモヤモヤした感じが、現場で働いている中でも生まれてしまうことに陥ってしまうのではないかなと思います。
モヤモヤを晴らすきっかけとしての講習会
バイタルサイン講習会で学ぶことで、薬剤師の仕事にはこういうことができるのだと体感できるとたいぞーさんは言います。
大学で学んだことを活かして働くと、患者にこんな良い関わりができる。それを学ぶとともに体感できるのがこのセミナーだという位置づけです。
今年開催するのはこの回限りだろうと考えているそうで、残り1枠となっています。
兵庫県姫路市という関西近辺の会場のため、近場で受けたい人には特に向いていると案内されます。
仕事のなかで「自分は活かせているのか」「この仕事を心から楽しいと思い切れない」というモヤモヤを抱えている人に向けて、参加を呼びかけます。
この講習会に参加していただいて、そのモヤモヤした気持ちを晴らす、そして薬剤師業務を面白く、やりがいを持ったものとして見出すきっかけをお届けできたらと思っています。
まとめ
バイタルサイン講習会は、薬学の知識が現場でどうつながり、患者にどう活きるのかを体感できる場だとたいぞーさんは語ります。自身の受講体験と、コアカリキュラム改訂の流れを重ねながら、モヤモヤを抱える人へ参加を呼びかける回でした。
- たいぞーさんが大学5年生で受講した5時間のセミナーが、薬学の学びの意味を実感するきっかけになった
- 薬理・動態・製剤などの知識をつなげて考える「科目間のつながり」が、臨床での判断力を支える
- 令和4年改訂のコアカリキュラムは、その横断的な学びを教育現場のスタンダードにしようとしている
- 旧カリキュラム世代は、科目間のつながりを現場で自ら探す必要があった
- 講習会は10月25日に兵庫県姫路市で開催、残り1枠となっている


