学生向けイベント「Tricon」当日の呼びかけ
『薬学で患者を語る』10分講座は、「薬剤師人生8万4000時間に面白さとやりがいを届ける」ことを掲げる、たいぞーさんの番組です。この回のテーマは「1年目の薬剤師の熱意と行動力に力をもらった話」です。
本題の前に、たいぞーさんは収録当日の9月26日15時から開かれる学生向けオンラインイベント「Tricon」を告知しています。Triconの申し込みは開始直前の15時まで受け付けていて、迷っていた人にも参加を呼びかけました。
現場で専門知識、学んでいることっていうのは活かされるんだ、そしてこうやって使えばいいんだということを、ぜひ体感しに来ていただけたらなということを思います。
Triconは、薬学生が現場の薬剤師と一緒に症例検討 ── 実際の患者のケースをもとに、状態の見立てや薬の使い方、対応方針などを複数人で話し合って検討することを行い、薬学の専門性を体験するイベントです。
満席の講習会に、見覚えのない名前から電話が
たいぞーさんは、Triconより前には10月25日のバイタルサイン講習会の告知を続けていました。バイタルサイン講習会は幸い満席になり、告知もいったん終えていたといいます。
そんな中、たいぞーさんの勤める薬局に1本の電話がかかってきます。たいぞーさんは外の対応に出ていたため、スタッフが相手の名前と所属を聞いてくれましたが、名前を聞いても正直ピンとこなかったそうです。
折り返しの電話でわかった相手は、7月19日と20日に大阪で開かれた在宅薬学会の学術大会で話をした、1年目の薬剤師でした。この学術大会は、たいぞーさんが実行委員を務めたイベントです。
電話の用件は、バイタルサイン講習会にぜひ参加したいが満席で申し込めないので、何とかならないか、キャンセル待ちはできないか、というものでした。
(その子は)熱心に薬剤師としてどうしたらいいんやろうと、自分は何をしたらいいかわからなくて、すごく悩んでいるんだというようなお話を確かしてくれた子だったなということを思い出すんですけども。
学術大会の場で、たいぞーさんはその1年目の薬剤師に、バイタルサイン講習会を受ければ今の悩みを解決するヒントが得られるのではないか、と声をかけていました。
福岡から姫路へは来ないだろう、と思っていた理由
ただ、その1年目の薬剤師が住んでいるのは福岡県でした。たいぞーさんは声をかけながらも、福岡から姫路まで出てくるのはなかなか一歩踏み出しづらいだろうと考えていたそうです。
それでも声をかけたのは、1年目の薬剤師の悩みが、たいぞーさん自身が学生の頃や、薬剤師になることを悩んでいた頃の悩みとよく似ていたからです。たいぞーさんは当時、バイタルサイン講習会を受けたことで道筋が見えてきた経験を持っています。
5時間の講習会、そして決められたそのプログラムの流れの中で話を聞くのと、立ち話で、僕がその場で思ったことを伝えるのっていうのは、やっぱり伝わるものが大きく違うなということも思ったので。
一方で、1年目で仕事にもまだ慣れず忙しい中、福岡から兵庫県まで出てくるのは勇気のいる決断だとも感じていました。だからこそ、たいぞーさんは参加はさておき、そういうイベントがあるとアンテナを張ってもらう意味で伝えていたといいます。
たいぞーさんの予想に反し、1年目の薬剤師は満席の講習会に対して、わざわざ職場まで電話をかけて直談判してきました。
たいぞーさんは、若い世代とこれまでいろいろ関わってきた中でも、ここまでのエネルギーと行動力を持って動く人は、ある種初めて見たくらいだと話しています。
参加者の熱意で、講師のギアが一段上がる
1年目の薬剤師が参加してくれるとなったことで、たいぞーさんは講習会にかける本気度が一段ギアが上がるのを感じたといいます。
たいぞーさんは会場のキャパシティを確認し直し、参加人数を増やせそうだとわかると、すぐに事務局へ連絡して参加枠を開けてもらいました。1年目の薬剤師にも枠を増やしたことを伝えると、すぐに申し込みがあったそうです。
声かけ
7月の在宅薬学会の学術大会で、悩んでいた1年目薬剤師に講習会を紹介
満席
バイタルサイン講習会が満席になり、告知を終了
直談判
福岡の1年目薬剤師が職場に電話し、参加したいと相談
枠の拡大
会場のキャパを確認し、事務局に連絡して参加枠を追加
参加決定
本人がすぐに申し込み、10月25日に福岡から姫路へ
僕も下手な講演会はできないなということで、すごくプレッシャーでもあるとともに、いい講演会をお届けできたらなということに非常に燃えに燃えております。
たいぞーさんによると、講習会の基本の構成やプログラムは毎回同じです。手を抜いているわけではないものの、参加者の熱意が講師の熱意や伝えるメッセージの熱さに影響する部分は大きいと考えています。
やはり参加者のエネルギーに感化されるという部分は大いにあるなと思っていて。
1枠ではなく2枠増やした理由と、残り1枠
参加を希望したのは1人だったので、1枠増やせば足りるところでした。それでも2枠増やしたのは、バイタルサイン講習会の途中に実技のセッションがあるからです。
バイタルサイン講習会の実技では、2人1組で聴診器などを使い、血圧測定 ── 腕に巻いたカフで血管を圧迫し、聴診器で血流の音を聞きながら血圧を測る方法。バイタルサインの基本的な測定手技の1つですや聴診の練習を行います。主催者として、できるだけ2人1組の形を作りたかったといいます。
参加枠10枠がすべて埋まり、満席
参加枠を12枠に拡大。11枠が埋まり、残り1枠
こうして生まれた最後の1枠について、たいぞーさんは参加者の熱を受けて開く講習会なので、同じものは二度とできないだろうと語ります。
もう一度同じものをやってほしいと言われても、同じものは二度とはできないだろうなということを思ってます。
満席で諦めていた人に向けて、たいぞーさんは「今がチャンス」と呼びかけています。
僕なんかでも自分やったらどうやろうと今回のことを思ってみた時に、参加枠満席になってたらもうちょっとしゃあない、次の時にするかというふうに諦めてしまいそうなものなのに、わざわざ電話をするって本当にすごいなということを思いました。
たいぞーさんは、1年目の薬剤師のエネルギーに必ず報いるようなセミナーを開きたいと話しています。
受講経験者向けのインストラクター講習会枠も
以前にバイタルサイン講習会を受講した人に向けては、インストラクター講習会の枠も残り3枠あると案内しています。インストラクター講習会の枠は、バイタルサイン講習会の受講経験者限定です。
たいぞーさんは、改めて現場で実践するために学び直したい人の参加を待っているといいます。申し込みは概要欄のリンクから受け付けています。
最後にたいぞーさんは、熱量の高いセミナーを開けそうで自分もワクワクしていること、準備を怠らずに臨みたいことを語り、少人数のセミナーの残り1枠に1人でも参加者が生まれることを願って番組を締めくくりました。
まとめ
満席の講習会に電話で直談判した1年目薬剤師の行動力は、講師であるたいぞーさんの本気度を引き上げ、参加枠の拡大にもつながりました。参加者の熱意が講習会そのものの熱さを左右するという実感が、この回の中心にあります。
- 福岡の1年目薬剤師が、満席のバイタルサイン講習会に職場への電話で参加を直談判した
- たいぞーさんは、その熱意と行動力に「ある種初めて見た」ほど感激したと語っている
- 実技が2人1組のため、参加枠は10枠から12枠に広げ、残り1枠となっている
- 参加者のエネルギーが講師の熱意や伝えるメッセージに影響すると、たいぞーさんは考えている
- 受講経験者向けのインストラクター講習会の枠も残り3枠ある



