高くて使えなかったAdobe Acrobatを、今は自作できる?
ウミノさんは会社員時代、Adobe Acrobat ── Adobeが提供するPDFの作成・編集ソフト。閲覧専用の無料版Adobe Readerとは別の有料製品ですを会社から特別に使わせてもらっていました。PDFのページ順を入れ替えるなど、PDFを編集する作業が多かったためです。
一方で、ほかの社員に許可されていたのは基本的にPDFを読むためのAdobe Readerだけでした。ウミノさんによれば、理由はAdobe Acrobatの値段がとても高いからだったといいます。
すごいね、文句言われたんだけど、「いや、でも必要なんです」とか言って、許可していただいたっていう覚えがすごく記憶に残っています。
PDFの編集作業が多いため、Adobe Acrobatを特別に許可されていた
基本的にPDFを読むためのAdobe Readerだけを許可されていた
そのAdobe Acrobatのようなツールを、今は自分で作れる時代になったことに、ウミノさんはしみじみしたと話します。作ったツールはAdobe Acrobatの全機能を持つわけではありませんが、とても便利なものだといいます。
ウミノさんが作ったツールは、PDFに印鑑やサインを登録してワンクリックで貼れるものです。名前を入れる欄に自分の名前を入力することもできます。
話しながら、ウミノさんは自分の名前をあらかじめ覚えさせ、ボタン1つで入力できる機能も思いつきました。思いついたらいくらでもカスタマイズできるのが自作ツールのよさだと語り、早く手を加えたいと声を弾ませています。
174ページの書類をどう片づけた?確定申告の還付とツールの再発見
ツールを使ったきっかけは、ウミノさんがアメリカに住んでいた時代の確定申告です。夫から、最後に1000ドルほどの還付を受け取れるらしいと聞いたといいます。
千ドルって15万ぐらいですよ。めちゃめちゃ大きいじゃない。絶対もらわないと。
ただ、還付を受けるには174ページもある書類にサインなどをして送り返す必要がありました。PDF編集ソフトや押印ツールは市販されていますが、多くはサブスクだとウミノさんは話します。
174ページを印刷し、手書きで住所などを細かく書き込むこともできなくはありません。それでもウミノさんは面倒だと感じ、手元に残してある自分のサインの画像を貼って送る方法を選びました。
全ページを印刷し、名前や住所を手で書き込んで送る
保存してあるサインをPDFに貼り、必要な箇所に文字を入力して送る
そのときウミノさんは、だいぶ前に似たツールを作っていたことを思い出しました。自分が運営する会社の株主総会の書類に押印する必要があり、印刷して押すのが面倒だったため、PDFに会社の印鑑を載せて保存できるようにしたのです。
ウミノさんは「印鑑ツール探して」と過去のツールを探し出し、今回の書類にも対応できたといいます。
自分用なら10分で作れる?「やらなきゃ」を練習のきっかけに
ウミノさんは、この種のツールは作っておくと本当に便利なので、リスナーにもぜひ作ってほしいと勧めます。今回は住所を入力する必要があったため、テキスト入力の機能を追加で頼んだそうです。
「テキストも入力できるようにしてください」って言ったら、もう本当に3分、5分ぐらいで実装してくれたので、ほんとね、このぐらいのものだったら簡単です。
ウミノさんは、世に出してサービスにするための実装は別の大変さがあると断ったうえで、自分用のツールなら10分ほどでできると考えています。
面倒な作業を前にしたときこそ、自分でツールを作る練習の機会になるというのが、ウミノさんの提案です。
エピソードの最後には、LINEスタンプの宣伝リール動画を作る方法について、ウミノさんが書いたBrainの記事も紹介されています。
まとめ
ウミノさんは、高価なPDF編集ソフトに頼らず、印鑑やサインを貼れるツールをAIで自作し、174ページの確定申告書類を効率よく処理しました。自分用のツールなら短時間で作れ、思いつくたびにカスタマイズできる点が強調されています。
- 会社員時代は高価で特別扱いだったAdobe Acrobatのような機能を、今は自作できる
- PDFに印鑑やサインを登録して貼り、文字も入力できるツールで、174ページの書類を印刷せずに処理できた
- テキスト入力の追加は3〜5分ほどで実装でき、自分用なら10分ほどで作れるとウミノさんは話す
- 「やらなきゃ」と感じる面倒な作業は、ツール作りを練習するきっかけになる


