IMAXで観るべき、これは断言します
『G-0.0 / ゴジラマイナスゼロ』を、『TOHOシネマズ』のIMAXシアターで観てきました。
せっかくなのでTOHOシネマズで気持ちでIMAXを選びました笑
今作は日本映画で初めて、IMAX用に撮られた作品なんです。映像の迫力も、音の迫力もすごかった。
近くにIMAXがなくても、プレミアムシアターやDOLBY ATMOS ── 立体的な音響を再現する音響技術。対応シアターでは音に包まれるような体験ができるのような、映像がきれいで音のいいシアターで観たほうが間違いなくいいです。
家やスマホで観るというより、体が震えるほどの轟音と映像の迫力で、もはや「体験」と言っていい映画だと思います。
正直、もう一回、大阪・吹田のエキスポシティにある『109シネマズ』のIMAXレーザーで観てもいいかな、と思ったくらいです。
毎回の映画の感想でしつこく「IMAXで観て」と言っていて、もうIMAXにドハマりしてるんですよね。普通のシアターも全然好きなんですけど。
前作は必須。子どもと行くなら小学校中学年以降
ひとつ大事なことがあります。今作は、めちゃめちゃ前作『ゴジラ-1.0』からの続きです。
前作を観ずに行くと「あれ誰?」「これどういう関係?」と置いていかれると思います。説明もあまりされないので、前作を観てから行くのを強くおすすめします。
誰と行くか問題でいうと、あまり小さいお子さんだと怖すぎて、トラウマになるんちゃうかなと思います。
小学校3、4年生以降くらいなら、特撮ものが面白くなってくる年頃なので、ぜひ映画館で体験してほしいですね。
内容的にも、子どもにわかりやすく作られていると感じました。今回は日米同時公開なので、アメリカに向けてわかりやすくしているのかな、とも思ったりしました。
僕自身、昔モスラなんかは観ていたけど、ゴジラにも恐竜にもそこまでハマってこなかったんです。そんな僕でも、今作は良かったです。
【ネタバレあり】人間ドラマが、やっぱり肌に合わなかった
ここからはネタバレありで書きます。まだ観ていない方は、ここで止めて映画館にダッシュしてください。
前作のときから思っていたんですが、映像のクオリティはめちゃくちゃすごいのに、人間ドラマが好みじゃないんです。なんか野暮ったいというか、バタ臭い。
今作も、同じことを感じてしまいました。
セリフ回しが説明っぽかったり、くどかったり。エキストラの表情や立ち位置まで決まりすぎていて、自然じゃないんですよね。
ゴジラが去ったあとの、戦時中なのに服がやけにきれいだったりするところも気になってしまって。作り物感がすごいんです。
実写なのに、アニメや舞台を観ているような違和感。アニメや演劇ならすっと入ってくるのに、実写の掛け合いになると引っかかってしまうんです。
田中泯さん、長澤まさみさん、國村隼さん、前作に続いて安藤サクラさんと、演技力の高い俳優陣がそろっているのに、です。
だからこれは、子どもにもわかりやすく、ハリウッドでもヒットさせたいという狙いの演出なんだろうな、と途中からは思って観ていました。考えすぎかもしれないですけどね。
『シン・ゴジラ』のときは、あのテンポや言い回しが全然気にならなかったので、結局は好みで分かれるところなのかな、と思っています。
それでも、映像とメッセージに持っていかれた
とはいえ、気になっていた部分が途中から気にならなくなるくらい、ちゃんと引き込んでくれました。
VFXでゴジラが出てくるところ、人々が襲われるところ、そしてキングギドラとの戦い。そこの作りはマジでたまらんかったです。
「ゴジラかっこいい」「キングギドラかっこいい」「グッズ欲しい」と思ったのは、初めてかもしれません。
前作のゴジラは完全に人間の敵、恐ろしいものの象徴でした。今作は打って変わって、「負けるなゴジラ」と応援したくなるような持っていき方もあって。
ヒールだった存在を、もっと強いヒールが出てきたことで応援するようになる。プロレスの面白さって、こういう構造にあるんじゃないかな、とちょっと思ったりもしました。
反戦、戦争や核兵器の怖さ、それを断ち切らないといけないというメッセージにも、すごく共感できました。キングギドラは、自然災害への抗えなさを表していたのかもしれません。
それでいて、ちゃんとエンタメとしてヒットを狙えている。そこは良かったです。
あと、浜辺美波さんの役の家族が東京から列車で逃げるシーンで、新聞を読んでいた人が庵野秀明監督だったのには、普通に笑ってしまいました。隠しきれない庵野感がありましたね。
オープニングの、緊張感のある音楽も良かったです。
いろいろ言いましたけど、総じてめっちゃ良かったんです。日本からこういう作品が生まれてくるのは、いいことだなと思いました。
『ディガー』を観たあとに気づいた、自分の矛盾
最後にもうひとつ。直前に、アレハンドロ・イニャリトゥ監督の『ディガー』作品名の表記を観ていたんです。
愚かな人間の行いを、みんなの溜飲を下げるエンタメにして興行収入を上げる。『ディガー』はその構造をブラックコメディとして描いていました。
観終わって、まさにそこで批判されていたのはこういう映画だな、と感じたんです。それがリンクしたのが面白かったんですよね。
ヒットするのはこういう映画だし、メッセージは大事だと思います。ただ、儲かったあとに本当に戦争はなくなるのか、そっちのほうが大事だったりするよなぁ、とも思います。
そう考えると、スマホは手放せないし、IMAXだってものすごい電力を使っている。それでも、映画好きとしてもう一回観に行きたい。
僕は地球環境を守るためには人間いらんと思っているタイプなんですが、映画もゲームも好きで、スマホ中毒です。人間って矛盾してるよね、という、とてもアンビバレンツな気持ちになりました。
観た方はいかがでしたでしょうか。詳しい方のご意見や豆知識があれば、ネタバレにならないようマシュマロやDM、Eメールで教えてもらえたらうれしいです。
ひげもとへの応援のおひねりも募集しています。それではお疲れ様です。ではまた。
まとめ
『ゴジラ-0.0』は、前作を観たうえでIMAXで体験してほしい一本です。僕には人間ドラマが合わなかったものの、映像とメッセージに最後は持っていかれました。
- 日本映画初のIMAX用作品で、映像と音の迫力は映画館でこそ味わえる
- 前作『ゴジラ-1.0』を観てからでないと、話に置いていかれる
- 説明的なセリフや作り物感のある人間ドラマは、僕には引っかかった
- 『ディガー』と重ねて観ると、エンタメと自分自身の矛盾にも気づかされた






