AV業界の「フェチ3人ルール」を物販に持ち込む
この回でちゅんてぃんさんが語るのは、リサイクルショップでの中古仕入れにおける、自分なりの仕入れ判断です。リサイクルショップ以外にも通じる根本的な考え方だと話されています。
切り口として、ちゅんてぃんさんはAV業界の話を持ち出します。世の中にはさまざまな性的マイノリティやフェチの人がいて、知られていないだけでディープなフェチもたくさんいる、という前置きから入ります。
ちゅんてぃんさんがAV作成会社のインタビューか何かで見たという話が、この回の軸になります。ある変わったフェチの人が3人いたら、それを作品にする、という基準だったといいます。
(変わったフェチの人が)3人好きな人を見つければ、それは需要があると判断するみたいなんですね。
ちゅんてぃんさんは、この考え方に根本的に同意し、同じフェチな人が3人いれば需要があるという基準を、日頃のリサーチと仕入れ判断に当てはめていると話します。
日付リサーチで「まだ誰も見ていない商品」を狙う
リサイクルショップには洋服、家電、雑貨、ガジェット、食器などが所狭しと並んでいます。ちゅんてぃんさんは、これを闇雲に探すのではないと言います。
まず見るのは、お店に最近出品されたものです。ちゅんてぃんさんはこれを「日付リサーチ」と呼びます。直近で店頭に並んだものであれば、まだ誰もリサーチしておらず、他のお客さんにも買われていない可能性があるからです。
例えば当日が8月25日なら、8月21日や22日など直近に店頭へ並んだ商品を優先し、その場でメルカリを開いてリサーチします。
ロイヤルコペンハーゲンの皿で見る「3人いれば仕入れる」
ちゅんてぃんさんは、具体例としてロイヤルコペンハーゲン ── デンマークの高級陶磁器ブランド。手描きの絵付けで知られ、日本でも人気がありますのティーカップを挙げます。セカンドストリートで3000円、店頭に並んだのは8月20日、つまり出品から5日しか経っていない状態を想定します。
この皿をメルカリでリサーチしたところ、直近で3人が平均8000円前後で売れていたとします。この場合、ちゅんてぃんさんは間違いなく仕入れると言います。
理由の1つは、中古品なので同じ商品が新しく店頭に並ぶとは限らないことです。もう1つは、この皿を新品で買うと1万2000円するのに対し、メルカリでは中古で8000円で売れている、という価格差です。
直近で3人、8000円前後で、中古でもいいから8000円で買っていいっていうフェチの人が3人いるからです。
送料やメルカリ手数料を引いても利益が残るなら、これは買いだと判断します。同じ値段・同じデザイン・同じブランドを、近い日にちに3人が買っているなら、間違いなく売れるものとして仕入れる、というのがこの回の中心ルールです。
公式オンラインショップなどで1万2000円
直近で3人が平均8000円前後で購入
売れた履歴がなくても「いいね数」で需要を測る
もう少し難しいケースも紹介されます。メルカリの履歴を見ても、直近で買った人はおらず、3〜4ヶ月前に1人が買っただけ、今は販売中のものも同じデザイン・同じ値段のライバルもいない、という状況です。
この場合、ちゅんてぃんさんは過去に売れた商品の「いいね数」を見ます。いいねが2〜3ついていたら、仕入れようかなと考えます。
(中古でもいいから)買おうかなって悩んでた人が2、3人いたってことになりますので、同じこの値段で中古でもいいから欲しいなと思った人が3人以上いた、って考え方になります。
中古品はそもそも大量に出るものではないため、売れた履歴が1件しかなくても、いいねがまあまあついていれば、需要ありと判断して仕入れる、というわけです。
もちろん値段次第だとも話されています。例えば5000円で仕入れて売れなくても、元は1万2000円の皿なので、6000円や5000円へ値下げする余地があります。最悪半額で売っても半額は戻ってくるため、損はしにくいという考え方です。
即売れした商品は「他のプラットフォーム」で裏を取る
3人ルールとは別のケースとして、出品から30分〜1時間以内に、いいねもつく前にすぐ売れた商品の扱いが語られます。過去の販売履歴が1件しかない場合でも、この即売れは見逃さないといいます。
即売れの商品は、ちゅんてぃんさんは他のサイトも見に行きます。ヤフオクやAmazonを確認し、中古や新品がいくらで売られているか、同じものが出ていないかをチェックします。
ヤフオクに同じものが出ておらず、過去の入札履歴で8000円前後で売れているなら、間違いなく仕入れると話します。すぐ売れた商品には「今すぐ手に入れなきゃ」というフェチな人がいるからです。
ただし、そのフェチはたった1人かもしれないと注意も添えます。ちゅんてぃんさんは、大切な人からもらった皿を壊してしまい、その人が訪ねてくるまでに同じ皿で手料理を出したくて必死に探した、といった事情を例に挙げます。
(すぐ売れた商品を)一人だけで、そのすぐ買ったからといって判断しないで、他のプラットフォームでも売ってないかどうかって判断で買います。
つまり、1件の即売れだけで飛びつかず、他の場でも需要があるかを確かめてから仕入れる、という慎重さが語られています。
仕入れ判断のまとめと、勘・経験則の役割
ちゅんてぃんさんは、リサーチから仕入れまでの考え方は人によってさまざまで、完全な答えはなく、最終的には勘と経験則になると認めます。
完全なその答えっていうのはなくて、あくまでも最終的には自分の勘になっちゃうんですよね。勘と経験則。
そのうえで、自分の仕入れ判断基準を改めて整理します。3人が同じような値段で過去に買っている、現時点でライバルがいないか、いても高値でまだ売れていないだけ、そのライバル商品にもいいねがついているか、という点を見て判断すると話します。
直近で3人が購入
同じような値段で買った人が過去にいる
ライバルの状況を確認
今ライバルがいない、または高値でまだ売れていないだけ
いいね数を見る
ライバル商品にもいいねがついているかで需要を測る
仕入れる
利益が残り、売れなくても死なない範囲なら買い
なぜ新品ではなく中古に力を入れるのか
この判断基準は、あくまで中古に限った話だとちゅんてぃんさんは繰り返します。新品は、今出ているものを横から横へ流すだけになりやすいからです。
例えばAmazonで安く仕入れてメルカリで売っても、Amazonがまた値段を下げれば、買い手は素人よりも大手のAmazonで買った方が信頼できると考えます。新品では3人以上売れていても、そう単純に「買い」とは言えないという指摘です。
新品でも、再販なしの限定品や、韓国など現地でしか手に入らないものなら仕入れる価値はある、とも話されています。ただ、それも最近は通用しなくなってきたといいます。
海外の新品は、代行業者 ── 海外の店舗やECサイトで欲しい商品を代わりに購入し、日本へ発送してくれる業者。ちゅんてぃんさんは韓国のサゾという代行会社を例に挙げていますやブランドのオンラインショップ、バイマ ── 海外在住の出品者から海外ブランド品を購入できる通販サイト。真贋テスト付きで取引される点が挙げられていますなどを使えば、自分でも買えてしまうようになったと話します。
新品って別にその人から買わなくても、別に自分で頑張れば買えちゃうんですね。
一方で、コンサートグッズやアニメのグッズ、会場限定品のような、常には売っていないものなら仕入れる価値はあると区別しています。オンラインショップがグローバル化するなか、新品をずっと取り扱っていくのは難しいと感じ、今は中古の仕入れと販売に力を入れているそうです。
横流しになりやすく、大手や代行で自分でも買える。限定品や会場限定なら価値あり
同じ商品が再入荷するとは限らず、3人ルールが効く。今力を入れている領域
まとめ
ちゅんてぃんさんの中古仕入れの核は、AV業界の「同じフェチが3人いれば作品にする」を物販に置き換えた考え方です。メルカリで同じ商品を近い値段・近い日にちに買った人が3人いれば需要ありと判断し、いいね数や他のプラットフォームで裏を取りながら、売れなくても損しにくい範囲で仕入れる、という基準が語られました。
- 仕入れの中心ルールは「同じ商品を近い値段・近い日にちに買った人が3人いれば需要あり」
- リサイクルショップでは、まず最近出品された商品を狙う「日付リサーチ」から始める
- 売れた履歴が少なくても、いいね数が2〜3あれば需要ありと判断することがある
- 即売れした商品は1人の事情かもしれないため、ヤフオクやAmazonで裏を取ってから仕入れる
- 新品は横流しになりやすく自分でも買えるため、今は中古の仕入れに力を入れている





