初日予約で『光が死んだ夏』ポップアップへ
今回ちゅんてんさんが話すのは、漫画『光が死んだ夏』のポップアップイベントでグッズを仕入れて、うまくいかなかったという失敗談です。
今日なんですけども、光が死んだ夏で死亡したっていう話をしたいと思います。
ちゅんてんさん自身も『光が死んだ夏』が好きで、全巻読んでいるそうです。その作品のポップアップイベントが、新宿マルイアネックスで開かれました。
このポップアップイベントは周年記念で、原作者がイベントのために描き下ろした絵柄を使ったグッズが売られていました。アクリルスタンド ── 透明なアクリル板にキャラクターを印刷し、台座に立てて飾るグッズ。アニメや漫画のイベントでは定番の商品ですや缶バッジ、トートバッグなどがその例です。
『光が死んだ夏』はNETFLIXでアニメ化されていて、外国人のファンも多い人気作だといいます。ちゅんてんさんはわざわざ予約をして、初日のいちばん先頭の枠で仕入れに行きました。
人気作なのに、なぜグッズは売れなかった?
初日の先頭で仕入れたにもかかわらず、ちゅんてんさんの結論は「全然儲からなかった」というもの。収録時点でも在庫が売れ残っているそうです。
結論から言うと全然儲かりませんでした。っていうか、全然今も売れてないって話なんですね。
ちゅんてんさんが挙げる1つ目の理由は、『光が死んだ夏』のポップアップがすでに定期的に何度も開かれていることです。売られるものもアクリルスタンド、缶バッジ、場面を切り抜いたシールやカードといった定番ばかりでした。
要はもう(ファンが)飽きちゃってるんじゃないですかね、皆さんね。
2つ目の理由は、マルイのポップアップでは事後通販 ── イベント会場での販売が終わったあとに、同じグッズを通販で受け付ける仕組み。会場に行けなかった人も後から購入できますが行われることが、日程は未定でも事前に告知されていた点です。ファンからすると、今すぐ高値で買う必要がありません。
ちゅんてんさんは利益を出すつもりで出品したものの、いいねすらつかなかったといいます。そこで方針を切り替え、1180円のアクリルスタンドを2500円ほどで出して、送料や手数料を引いてプラスマイナスゼロになるラインで売り始めました。それでも在庫はまだ残っています。
唯一の利益は購入特典のポストカード
グッズ本体が売れないなかで、唯一利益が出たのが購入特典です。ポップアップイベントでは、一定額以上買うとトレカやオリジナルポストカードがもらえることがあります。
ちゅんてんさんは5万円分購入して、オリジナルポストカードを受け取りました。絵柄はランダムで、それをコンプリートした5枚セットを2900円で出品したところ、すぐに売れたそうです。
(特典を)全部コンプリートするのであればグッズ1500円分買わなきゃいけないので、それだったら2900円って破格ではあるんですよ。
グッズは要らずにノベルティ ── 商品購入などのおまけとして配られる記念品。イベントでは購入額に応じて限定のポストカードやカードが付くことが多いですだけほしい人から見ると、5枚セットは買いやすい値段だったということです。
ちゅんてんさんの試算では、利益は次のように変わっていきます。売れ残ったグッズを損切りすると、手元に残る利益はかなり小さくなります。
ポストカードのセット販売
手数料・送料を引いて、現時点で7500円の利益
端数のポストカードも販売
合計で約8000円の利益が見込める
売れ残りグッズを損切り
5000円分を損切りすると、利益は約3000円
あとはマルイのエポスカードで払ったので、マルイのポイントが少し付いたくらい。結論として、転売目的のポップアップイベントは儲かりにくいと、ちゅんてんさんは正直に話しています。
韓国限定グッズはなぜ高く売れたのか
ちゅんてんさんによると、ポップアップでも例外はあります。日本で手に入らないグッズには、とても大きな需要があるそうです。
実は『光が死んだ夏』は韓国でもポップアップイベントを開いていました。ちゅんてんさんがそこで手に入れたグッズは、とても高く売れて利益も大きかったといいます。
理由は、日本では販売されず、韓国まで行かないと手に入りにくいからです。韓国在住の代行購入者を使えば手に入るかもしれませんが、それならメルカリで日本人から買うほうがいい、と考える人が多かったと見ています。
漫画が好き、このタイトルのアニメが好きでも、別に韓国までは行きたくないって人は(多いと思う)。
K-POPアイドルのファンなら韓国へ行くこともありえますが、漫画やアニメのファンはそこまでしない。だから数千円上乗せしてでもフリマで買う人がいる、というのがちゅんてんさんの個人的な見立てです。
定期開催で定番グッズばかり。事後通販もあり、プラマイゼロでも在庫が残る
日本で売られず、韓国まで行かないと入手しにくい。高く売れて大きな利益に
国内ポップアップで差が出る作品とは?
ちゅんてんさんは、ここ何年か国内のアニメ・漫画ポップアップで仕入れてきた経験から、BL(ボーイズラブ)のようなコアな作品なら今でも利益が取れると話します。一方で、大衆向けの人気漫画は利益を出しにくいと感じているそうです。
『光が死んだ夏』の場合も、連載が始まって人気が出たばかりの初めてのポップアップなら、話は変わっていたかもしれません。ただ今回は5周年で、何か月かに1回ポップアップが開かれている状態でした。
ハイキューとかブルーロックとか、それですともうなんか月一単位でポップアップってバンバンやってますので、それはちょっと利益薄いのかなと思いました。
グッズが売れにくい背景として、ちゅんてんさんは別の点も挙げています。原作やアニメは好きでもグッズまでは要らない人が多く、アイドルのように本人が出るイベントにグッズを身につけて出かける機会も少ない、という見方です。
「昔売れたから」を捨てて原点回帰へ
失敗を振り返って、ちゅんてんさんは「昔売れたからもう一回やろう」という考え方をやめると決めました。世間で言う転売ヤーのような稼ぎ方は、だんだん儲けにくくなっているという実感があるからです。
これからは、リサイクルショップで中古品をコツコツ仕入れて売ること。そして番組のコンセプトどおり、海外で仕入れたものを日本に持ち帰って売るという仕事に力を入れたいと話しています。
まとめ
『光が死んだ夏』5周年ポップアップでの仕入れは、定期開催による飽きや事後通販の存在もあって、グッズ本体がほとんど利益になりませんでした。一方で、購入特典や韓国限定グッズのような「ほかでは手に入りにくいもの」は売れていて、ちゅんてんさんは中古品や海外での仕入れに立ち返ろうと考えています。
- 初日先頭で5万円分仕入れても、グッズ本体はプラマイゼロでしか売れず在庫が残った
- 利益が出たのは、コンプリートした購入特典ポストカードの5枚セット
- 韓国のポップアップ限定グッズは、日本で手に入りにくいため高く売れた
- BLなどのコアな作品や初開催ならともかく、頻繁に開催される大衆向け作品のポップアップは儲けにくい
- 「昔売れたから」に頼らず、リサイクルショップや海外での仕入れに原点回帰する






